飲食でのアルバイト経験しかない場合や、飲食未経験の場合、職務経歴書に何を書くべきか悩む人が多いです。アルバイトのみでも 書き方を工夫すれば立派な職務経歴書を書くことができます。
この記事では、アルバイトから飲食を目指す方向けに職務経歴書の書き方を自己PRの例文とあわせて徹底解説します。飲食業界で正社員を目指す方はぜひ参考にしてください。
【飲食業界】フリーターでも職務経歴書は書くべき?
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アルバイトから正社員を目指して転職をする場合、職務経歴書を書くべきかどうか悩む人も多いと思います。らくらく履歴書のサイトでは、アルバイト経験を職務経歴書に書く時のポイントについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
飲食でアルバイトをしていた場合
正社員ではなくアルバイトの場合も、その経験を職務経歴書に記入するようにしましょう。アルバイトであっても、接客スキルやチームワーク、問題解決能力など、飲食の現場で得た経験は他の職場でも活かせるものです。
記入する場合には、「アルバイト」であったことを明記し、担当した業務や達成した成果を具体的に記載しましょう。これにより、アルバイト経験で得たスキルを採用担当者に伝えることができ、転職活動において強みとなります。
飲食以外でアルバイトしていた場合
飲食業界において、飲食以外のアルバイト経験や短期間で離職した場合、その内容を職務経歴書に必ずしも記載する必要はありません。関連性が低い職歴を記載すると逆に印象が薄くなってしまうことがあります。また、短期間で離職した場合やネガティブな理由で退職した場合も、そのまま記載することでマイナスの印象を与えることがあるため、無理に記載しなくても問題ありません。
職務経歴書の空白期間について面接で尋ねられた際は、「関連性が低いため職務経歴書に記載しませんでしたが、〇〇のアルバイトをしていました」と説明しましょう。
ただし、記載しないことで空白の期間が長くなる場合、デメリットとなることもあります。また、職務経歴書ではなく、履歴書を提出する場合には飲食業に関連しないアルバイトでも記載しておくことをおすすめします。
飲食業関連職の職務経歴書の書き方【飲食経験者向け】
お店に関する情報を細かく記載する
- 業務
- 立地
- スタッフ数
- 客単価
- 客層
- 客席数
職務経歴書で過去の勤務先について具体的に記載することが重要です。上記の項目を参考に、お店に関する情報で必要なものは情報として付け足しましょう。
お店に関する情報を詳細に書くことで、採用担当も前職の業務内容などが想像しやすくなります。
実績を洗い出す
- 接客業務全般を担当し、笑顔での接客と迅速な対応を徹底。お客様満足度向上に貢献。
- 注文を受け、料理やドリンクの提供をスムーズに行い、忙しい時間帯でも効率よく業務をこなすことができました。
- 店舗内の衛生管理や在庫管理にも携わり、業務のスムーズな運営をサポート。
- 売上目標を達成するための業務改善提案を行い、売上向上に貢献。
飲食業界の職務経歴書では、単なる業務内容を記載するだけでなく、自分が実際に達成した成果を強調することが重要です。実績といっても、大それたものでなくて構いません。日々の業務の中からアピールできることを探してみましょう。
もちろん具体的に数値で表せる実績がある場合には、売上の向上や新メニューの導入による販売増加、キャンペーンでの効果などを数字で示すと、より説得力が増します。また、スタッフ教育やチームをまとめた実績も重要なポイントです。
実績を出すために工夫したことを明確にする
飲食業界での職務経歴書を作成する際、実績を上げるためにどのような工夫を行ったのか、そのプロセスを明確に記載することで、採用担当者に自分の課題解決能力や創意工夫を印象づけることができます。
売上向上を目指して新しい施策を考案したり、スタッフのモチベーションを高めるための施策を実行したりした経験を具体的に述べます。また、キャンペーンやイベントを成功させるためにどのような戦略を立てたのか、どのような施策が効果的だったかを明示することで、実績を上げるために工夫したことがより伝わります。
コミュニケーションスキルを強調する
飲食店のアルバイトは、お客様への接客やバイト仲間との連携など人とのコミュニケーションが大切な職場です。突出した実績やスキルがない場合でも、コミュニケーション能力を押し出すことでアピールに繋がります。
接客をする上で気をつけたことや、バイト仲間への声がけなど、細かい部分を深掘りしていくことでコミュニケーション能力へと繋げることができます。良好な職場関係の構築やお店の評判を挙げる上でも重要なスキルとなるため積極的にアピールするようにしましょう。
飲食で活かせる保有資格を書く
- 調理師免許
- 食品衛生責任者
- 栄養士
- 管理栄養士
- 食品衛生管理者
- 英語技能検定
- TOEIC
飲食業界での職務経歴書には、保有資格を記載することで、専門性や実務能力をアピールできます。上記は飲食で活かせる資格の一例になります。特に、志望する企業と関連のある資格を持っている場合は積極的に記載するようにしましょう。
【アルバイトから正社員】職務経歴書を書くときのポイント
①正社員ではなくアルバイトをしてきた理由を明確にする
②マネジメント経験は必ず記載する
③自己PRは正社員としての意欲を見せる
正社員ではなくアルバイトをしてきた理由を明確にする
転職者がアルバイト経験のみを職務経歴書に記載する際、最も重要なのは「なぜ正社員ではなくアルバイトを選んだのか」を明確にすることです。家庭の事情やライフスタイルなどアルバイトを選んだ理由を丁寧に説明することが大切です。
また、アルバイトで得た知識や成果を具体的に挙げ、転職後に正社員としてどのように成長し貢献したいかを示すことが重要です。これにより、アルバイト経験でも十分に価値があることを証明し、採用担当者に前向きな印象を与えることができます。
マネジメント経験は必ず記載する
マネジメントスキルとは組織やチームを効果的に運営・管理するための能力です。これには、目標達成に向けた計画立案や進捗管理、チームメンバーの指導・育成、問題解決など、さまざまな要素が含まれます。
アルバイト経験のみの職務経歴書を書く際、もしマネジメント経験がある場合は必ず記載しましょう。マネジメント経験があると、たとえ正社員としての経験がなくても、チームをまとめる能力やリーダーシップ、業務の効率化を図った実績を示すことができ、転職先にとって非常に価値のあるスキルとなります。
アルバイトスタッフのシフト管理やトレーニング、業務の改善提案などを行った場合、それを詳細に記載し、どのようにチームを運営したか、成果を上げたかを具体的に示すことが重要です。このような実績をアピールすることで、マネジメント能力や責任感を強調し、転職先に自分の成長可能性を伝えることができます。
自己PRは正社員としての意欲を見せる
アルバイト経験のみの職務経歴書では、自己PRの中で正社員としての意欲をしっかりと伝えることが重要です。アルバイトとして培った経験を活かし、正社員としてどのように成長し貢献できるかを具体的に示しましょう。
また、正社員として働くことで、より責任ある役割やキャリアアップを目指していることを明確に伝え、転職先企業でどのように貢献したいかを述べることが大切です。自分の成長意欲や積極性をアピールすることで、転職先に前向きな印象を与えることができます。
飲食アルバイトの自己PR例文【経験別】
ホールスタッフの自己PR
私はアルバイトとして飲食業界で約3年間、ホールスタッフとして勤務してきました。主に、お客様への接客対応や注文受付、テーブルセッティング、店舗内の清掃などを担当し、常にお客様に快適な時間を提供できるよう心掛けてきました。特に、繁忙時には迅速かつ丁寧な対応を意識し、チーム内で円滑に業務を進めるために積極的にサポートしてきました。その結果、リピーターのお客様が増え、店舗売上の向上にも貢献できたと実感しています。
また、アルバイトスタッフの教育やシフト調整を任されることもあり、リーダーシップやマネジメント力を養うことができました。スタッフのモチベーションを高めるために、コミュニケーションを大切にし、業務が円滑に進むよう努力してきました。これらの経験を通じて、正社員として責任を持ち、店舗運営やスタッフ管理にも携わりたいという強い意欲が芽生えました。
貴社では、これまでの経験を活かし、スタッフの指導や業務改善に貢献し、店舗の成長をサポートしたいと考えています。
ホールスタッフの自己PRを書く際のポイントは、「具体的な経験」を記載することです。自分がどのような業務を担当していたのか(接客、注文受付、テーブルセッティング、清掃など)を具体的に述べ、実績を明確にすることが重要です。
また、飲食業では「コミュニケーション能力やチームワーク」が重要なので、これらをアピールすることが大切です。さらに、アルバイト経験を通じて「成長意欲」や「目標」を示し、今後どのように自己成長を目指しているかを伝えるようにしましょう。
キッチンスタッフの自己PR
私は約2年間、飲食店のキッチンスタッフとして勤務し、調理業務全般を担当してきました。具体的には、食材の仕込みから調理、盛り付け、清掃業務まで幅広く関わり、常にお客様に高品質な料理を提供することを心がけました。特に、繁忙時でも冷静に業務を進めることを意識し、時間内に正確に料理を仕上げるスピードと、品質を両立させる力を養いました。
また、食材の管理や在庫調整を行い、無駄をなくすための工夫をしました。食材のロスを減少させるため、発注業務においても慎重に調整し、コスト削減に貢献しました。衛生管理についても徹底し、常に清潔な厨房環境を保つことで、安全・安心な料理を提供することに注力しました。
これらの経験を通じて、キッチン業務の効率化やスタッフ間での連携の重要性を実感しました。今後は正社員として、さらにリーダーシップを発揮し、キッチン業務の向上と店舗全体の成長に貢献したいと考えています。
キッチンスタッフの自己PRを書く際のポイントは、「具体的な調理経験」を強調することです。どのような料理を作ったか、どのような工程を担当したかを具体的に記述し、スキルや知識をアピールします。また、「衛生管理や食材の管理」など、業務に欠かせない基本的な部分もしっかり触れると良いでしょう。
また、自分がどのように成長してきたのか、また「今後どう成長したいか」について触れることで、将来に向けた意欲を示します。
バイトリーダーの自己PR
私はアルバイトリーダーとして、約1年間、飲食店のホール業務を担当してきました。この間、スタッフのシフト管理や新人スタッフの教育、業務の効率化を意識して取り組みました。特に、チーム全体がスムーズに動けるよう、コミュニケーションを大切にし、スタッフ一人ひとりの状況に合わせたサポートを行いました。繁忙時でも冷静に対応し、スタッフが困っている時にはすぐに助け舟を出し、業務を円滑に進めました。
また、クレーム対応にも力を入れ、問題が発生した際にはお客様に迅速かつ丁寧に対応することで、お客様から高評価をいただきました。こうした経験を通じて、リーダーとしての責任感や、問題解決能力、チームワークの重要性を学びました。
これらの経験を活かし、今後は正社員として、より大きな責任を担い、店舗運営やスタッフ指導に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
バイトリーダーの自己PRを書く際のポイントは、「リーダーシップ」を強調することです。バイトリーダーとしてどのようにスタッフを指導・サポートしてきたのか、具体的なエピソードを交えて述べると効果的です。
例えば、新人スタッフの教育やシフト調整を任されていた場合、それがどのように業務の効率化やスタッフのモチベーション向上に繋がったのかを説明します。リーダーはスタッフと良好な関係を築き、問題解決やトラブル対応を迅速に行うことが求められます。そのため、スタッフとの円滑なコミュニケーションやチームワークを意識してきた点に触れましょう。
未経験の場合の自己PR
私はアパレル業界で5年間、接客や店舗運営を担当してきました。お客様のニーズを聞き取り、商品提案を行う中で、お客様との信頼関係を築く重要性を学びました。また、商品の在庫管理やディスプレイ作成を担当し、店舗の魅力を引き出すことにも力を入れてきました。この経験を通じて、接客力や細部に気を配る力が身についたと感じています。
飲食業界に転職を決意したのは、お客様と直接接する機会をさらに増やし、より迅速で柔軟な対応力を活かしたいと考えたからです。アパレル業界での接客経験を基に、飲食業界でもお客様に寄り添ったサービスを提供できる自信があります。また、店舗運営や売上向上に貢献するための業務改善にも積極的に取り組んできた経験があるため、貴店でも店舗の成長に貢献したいと考えています。
未経験の分野ではありますが、アパレルで培ったコミュニケーション力、接客力を活かし、お客様に最高の体験を提供できるよう努力します。新しい環境でスキルを磨き、飲食業界で成長していきたいと思っています。
未経験の自己PRを書く際のポイントは、「学びの姿勢」と「他の経験から得たスキル」を強調することです。まず、自分が未経験の分野に挑戦する意欲を前向きに伝えます。その上で、過去の経験やスキルがどのように新しい職場で役立つかを具体的に説明することが重要です。
接客業やチームでの協力を経験していれば、それが飲食業でどのように活かせるかを示します。未経験であっても、学びながら成長する意欲や、与えられた業務を着実にこなす責任感を示すことが求められます。
飲食業界へ転職する時に気になるQ&A
Q1.正社員として働く場合、どのようなスキルや経験が求められる?
飲食業界で正社員として働く際に求められるスキルや経験は、接客業務やチームワークが重要です。また、調理や仕入れ、在庫管理などの実務経験があると役立ちます。
さらに、繁忙期の対応や効率的な時間管理が求められるため、柔軟性や問題解決能力も大切です。経験があると有利ですが、未経験者でも意欲的に学ぶ姿勢を見せることでチャンスは広がります。特に飲食業界は経験を積むことでスキルアップが可能です。
Q2.飲食業界での正社員としてのキャリアパスは?
飲食業界のキャリアパスは多様で、最初はホールスタッフやキッチンスタッフからスタートすることが一般的です。経験を積んだ後は、店長やマネージャーとして店舗運営に関わるポジションへ進むことができます。
さらに、エリアマネージャーや本部スタッフとして、複数店舗を管理する役割を担うことも可能です。業界によっては、商品の開発やマーケティング、経営戦略に関わる部門に進む道も開けます。業界特有の昇進ルートとしては、経験年数や実績が昇進の鍵となることが多いです。
Q3.飲食業界での転職は未経験者でもチャンスがある?
飲食業界への転職は未経験者でもチャンスがあります。業界では、接客やコミュニケーション能力、臨機応変な対応力などが重要視されるため、これらのスキルがあれば未経験でも活躍できる場が多いです。
また、研修やOJTを通じてスキルを身につける機会も豊富にあり、成長をサポートしてくれる企業も多いです。特に、ホールスタッフやキッチンスタッフなどは未経験でもスタートしやすく、経験を積むことで昇進や転職のチャンスも広がります。さらに、業界全体の需要が高いため、求人が多く、やる気や学ぶ意欲を示せば採用されやすいです。
Q4.具体的な実績がない場合はどうしたら良い?
アルバイトとして働いていると、お店の施策やキャンペーンなどには直接的に関わらないことも多いです。また、シフト管理やスタッフ教育なども社員が行うケースが多いため、実績や成果として挙げることが難しい場合もあります。
数値として具体的な実績を示すことができない場合は、コミュニケーション能力や柔軟性など自分自身の強みを協調しましょう。自分の強みをアルバイト経験の中でどのように活かしてきたのかをアピールすれば、十分な自己PRとなります。
アルバイトからでも飲食へ就職可能!らくらく履歴書で職務経歴書を作成してみよう
アルバイト経験しかない場合でも飲食業界の正社員を目指すことは可能です。また、飲食のアルバイトの経験の有無に関わらず、アピールポイントを押さえることで効果的な職務経歴書を書くことができます。
らくらく履歴書では飲食業関連職の職務経歴書を簡単に作成できます。必要事項を入力するだけで、各項目や自己PR例文の生成まで完了します。スマートフォンでも作成できるので、転職活動を効率的に進めていくためにも、ぜひ一度お試しください。
- アルバイトで働いてきたことを明確にする
- マネジメントスキルは必ず記載する
- 自己PRでは正社員としての意欲を見せる
理由の一例
「正社員ではなくアルバイトを選んだのは、柔軟な勤務時間やライフスタイルに合わせて働くことができる点が大きな理由です。しかし、現在はキャリアアップを目指して、安定した環境で長期的に貢献できる仕事を探しています。アルバイト経験を通じて、実務スキルや接客スキルを磨き、これからは正社員としての責任ある役割に挑戦したいと考えています。」