このページでは英検、TOEICを履歴書に書く時の書き方について解説しています。
特にTOEICではスコアの表記まで求められるため、正しい順番で書く必要があります。
略語やスコアの改ざんなどはせず、正しい情報を正確に伝えましょう。
資格の他にも、留学経験やこれから受検するために勉強している場合など、英語力をアピールできる場合には履歴書に記入していきましょう。
英検やTOEICはどのレベルから履歴書に書いていいのか?
英検は2級以上
英検は5級から1級までの7グレードに分かれています。その中でも大卒の方であれば、高校卒業程度レベルとされる2級以上から記載します。
たとえ5級から準2級でも履歴書に書けないことはありません。しかし、英検取得時に2級が基準とされやすいため、マイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。
また、転職の場合でも2級以上(2級・準1級・1級)であれば英語スキルとしてアピールできるので積極的に記載しましょう。
TOEICは600点以上
一般的にTOEICテストの平均スコア以上であれば、「ビジネスレベルの英語力」として認識されています。
その理由は、TOEICの平均スコアが590点であるからです。
TOEICの600点は、英語で「読む」「聞く」というコミュニケーションができる最低ラインとされていて、英語力をアピールできるようになります。
応募先企業がどのくらいの英語力を求めているかにより、求められるスコアが異なります。
応募先企業の求めている英語力を確認しておくと安心です。 おおむね600点以上であれば、資格欄に記入してアピールするのが良いでしょう。
英検やTOEICの正式な書き方
英検は合格証明書の「発行年月」「資格の正式名称」を記載
履歴書に英検の資格を書くときは、「発行年月」「資格の正式名称」の順で記載しましょう。
英検の正式名称は「実用英語技能検定」なので、履歴書の資格欄には、「実用英語検定〇級 合格」と記載します。
また、英検を履歴書に記載する際には、資格の名称の後ろに「合格」といった言葉を添えるのが正しい書き方になります。
取得年月を記載するときには、「合格証明書」を確認しましょう。合格証明書の発行日が英検取得日です。
合格証明書を紛失してしまった場合は、再発行することが可能です。
しかし、再発行するには「1,100円+手数料」がかかります。郵送されるまでに1週間〜10日ほどかかるので早めに申し込みをしましょう。
また、海外への送付はできないので国内の住所を記載する必要があります。
TOIECは「取得年月」「資格の正式名称」「スコア」の順に記載
履歴書にTOEICのスコアを書くときは、「取得年月」「資格の正式名称」「スコア」の順番で記載しましょう。
TOEICの正式名称は「Test of English for International Communication」ですが、履歴書には「TOEIC」と記載可能です。
取得年月を記載するときには、正しい取得日を書きます。
取得年月を間違えてしまうと、「確認せずに物事を進める」などマイナスな印象を与えるので、注意が必要です。
いつ試験を受けたのか分からなくなってしまった場合は、合格証書で確認できます。
もし、万が一、合格証書を紛失してしまっているた場合には1,100円で再発行をしましょう。
販売されている大体の履歴書には、資格欄が「年」「月」「資格・免許」の3つの欄に分かれているので同じ欄に記載しないように確認しながら書きましょう。
直近2年以内のスコアを書く
TOEICや英検を履歴書に記載する場合には、2年以内のスコアを記載するのが一般的です。
TOEICや英検の有効期限はありませんが、古すぎる情報だと評価の対象にならないこともあります。
そのため、受験日が2年以上経過している人は再度受験しておくといいでしょう。
ただし、受験後にTOEICのスコアが発表されるまでに最低でも3週間はかかってしまいます。
履歴書の提出時期が近い時期に受験しても、スコアを記入することはできないので注意が必要です。
もし、時間がなく再受験する余裕がない場合には、空白で提出するより過去のスコアを書きましょう。
面接時に指摘されたら正直に「間に合わせることができなかった」と説明するのがおすすめです。
企業によって必要なスコアは異なるのか
英語を使用する仕事
一般的にビジネスで通用する最低限の英語力は、TOEICのスコアが「700点以上」とされています。
応募先企業が普段から業務で英語を使用する場合、「750点以上」を超えるのが必要です。
このような企業に応募する際に、TOEICのスコアが600点台だと「ビジネスで通用しない英語スキル」という印象をあたえてしまう可能性があります。
また、外資系企業やグローバル企業で、「800点以上」のハイスコアを求められる会社もあります。
そのような会社に入社したい場合には、より高いスコアが必要になります。行きたい会社が求めるTOEICのスコアを確認しておくといいでしょう。
英語を使用しない仕事
応募先企業が普段の業務で英語を使用しない場合は、TOEICの平均スコアである「600点」を上回っていればアピールすることができます。
600点以上だと、「英語を習得するための基礎力」「継続的に学習を進めることができている」とプラスな印象を与えられます。
近年、TOEICテストの平均スコアは「600〜620点台」で推移しているので、600点くらいを目安にしましょう。
しかし、600点未満でも600点に近ければ記載可能ですが、あまりにも低すぎるスコアは記載しないほうが無難かもしれません。
履歴書に英検やTOEICを書くときの注意点
必ず正式名称で記載する
履歴書にTOEICのスコアを記載する際には、略語ではなく正式名称で記載をします。TOEICの一般的な正式名称は、「TOEIC Listening Reading Test」になります。
TOEICテストは、必要な技能・テスト形式・難易度などの違いにより、「5種類」に分けられます。間違えて記載しないように注意が必要です。
正式名称の後に、「受験した年月」「取得スコア」の順で記載するとわかりやすいです。
履歴書に正式名称で記載するのは、TOEICに限らず英検でも同様なので、記入時は注意しましょう。
TOEICのスコアは正確に記載する
TOEICのスコアは正確に記載します。TOEICにはスコアの認定証があり、嘘のスコアを書いて提出し、内定をもらっても後々ばれてしまう可能性があります。
内定後に、認定証の提出を求められた場合、嘘のスコアが判明して内定が取り消しになってしまいます。
また、入社後にTOEICの受験を行う企業もあるため、提出したTOEICのスコアとかけ離れすぎているとマイナスなイメージを抱かれるかもしれません。
外資系企業やグローバル企業の面接では、実際にどのくらい英語を話せるのか試されることもあるので注意しましょう。
履歴書には虚偽の情報を記載してはいけないのと同様、TOEICのスコアも正確に記載をし正しく内定を勝ち取れるようにしましょう。
TOEICのスコアは直近2年以内もので書く
TOEICや英検を履歴書に記載する場合には、2年以内のスコアを記載するのが一般的です。
TOEICや英検の有効期限はありませんが、古すぎる情報だと評価の対象にならないこともあります。
そのため、受験日が2年以上経過している人は再度受験しておくといいでしょう。
ただし、受験後にTOEICのスコアが発表されるまでに最低でも3週間はかかってしまいます。
履歴書の提出時期が近い時期に受験しても、スコアを記入することはできないので注意が必要です。
もし、時間がなく再受験する余裕がない場合には、空白で提出するより過去のスコアを書きましょう。
面接時に指摘されたら正直に「間に合わせることができなかった」と説明するのがおすすめです。
英語の資格以外で英語力をアピールする方法
勉強中の場合
英検やTOIECの勉強中の場合は、履歴書にその旨を記載することにより向上心のある印象を与えることができます。
記載する際に、できれば具体的な受験予定日を記載しておくと、計画性の高さもアピールできるのでおすすめです。
TOEICテストや英検を受験済みで結果待ちの場合は、「資格名+取得予定日」を記入するといいでしょう。
これは、英語の資格にかかわらず他の資格でも同様です。ただし、業務に関連性のない資格は書かないようにしましょう。
留学経験がある場合
留学をして英語力を身につけた場合も、留学経験を履歴書に記載しましょう。
企業によっては、実務的リスニングやスピーキング能力などの英語力を重視していることもあります。
そのため、資格を取得していなくても留学経験を記載することにより、英語力をアピールすることができます。
1年以上の留学を経験した際には、学歴欄に「留学期間」「留学先」「学校名」を記載しましょう。
1年未満の語学留学や短期留学の場合は、「自己PR欄」や「備考欄」でアピールすることをおすすめします。
- 履歴書には、英検「2級以上」TOEICテスト「600点以上」を目安に英語力をアピールしよう!
- 履歴書に英検やTOEICを書くときには、正式名称で必ず正確な情報を記載しよう!
- 英検やTOEICを書く時は、履歴書には「取得年月・発行年月」「資格の正式名称」「スコア」の順で記載しよう!