このページでは履歴書の住所の正しい書き方について解説しています。
連絡先と住所の違いから履歴書を送付するときの封筒の書き方まで、住所を記入する際のポイントを紹介しています。
住所は企業からの連絡に使われる重要な情報なので、正確にわかりやすく書きましょう。
住所欄を書くときの基本ルールをおさえよう!
現在住んでいる場所の住所を書く
履歴書に書くべき住所は「現在住んでいる場所」の住所です。
実家から離れて暮らしている場合などには、住民票に書かれた住所と実際に住んでいる場所の住所が異なる場合があるでしょう。
しかし、この場合においても「現在住んでいる場所」の住所を記載しましょう。
都道府県から省略せずに書く
住所欄に記載する住所は都道府県から書き出しましょう。
マンションやアパートに住んでいる場合には、建物名から部屋番号まで省略することなく正確に記載する必要があります。
このとき、建物名の末尾に数字が入っている場合と区別できるようにするために、部屋番号の末尾には必ず「号室」と記しましょう。
また住所が長すぎる場合には2行に分けて書いても問題ありません。
読みやすいように改行する場所には注意しましょう。
数字は基本的に算用数字で書く
丁目・番地や部屋番号、郵便番号、電話番号など、履歴書において数字を使用する場所は基本的に算用数字(1、2、3…)で統一して書きましょう。
履歴書は横書きであるため、算用数字で書いた方が読みやすくなります。
ただし、「八王子市」のように地名や建物名などの固有名詞で漢数字が用いられている場合には、漢数字のまま記載しましょう。
郵便番号、電話番号はハイフンでつなぐ
郵便番号や電話番号は「〒000-0000」「000-0000-0000」のようにハイフンでつないで区切りが分かるように記載しましょう。
丁目・番地は「0-0-0」と「0丁目0番地0号」のどちらの書き方で書いてもOKです。
「住所」と「連絡先」の違いとは?
履歴書においての「住所」は現在(履歴書提出時点)に住んでいる住所、すなわち現住所です。
市販の履歴書では最初から「現住所」と記載されている場合もあります。
一方、「連絡先」は緊急の場合に企業からの連絡を希望する現住所以外の場所の住所となっています。
実家から離れて暮らしている場合には、緊急の連絡先として実家の住所を記載しておくことが一般的となっています。
例えば、選考期間中に帰省する場合、あらかじめ実家を連絡先にし、履歴書の本人希望欄やメールなどを用いて連絡先の住所に連絡して欲しい期間を伝えておくと、その期間だけ連絡先に郵便物が送られてくるようになります。
一時的に現住所とは異なる場所に滞在する予定がある場合は、履歴書に記載しておくと安心です。
連絡先の正しい書き方
現住所と同じ場合は「同上」でOK
連絡先が現住所と同じ(現住所以外への連絡を希望しない)場合は連絡先欄に「同上」と記載しましょう。
省略せずにそのまま現住所を書いても問題はありませんが、読み手が現住所と連絡先が同じであると一目で分かるので、「同上」と記載することをおすすめします。
また現住所と同じだからといって連絡先欄を空欄にしてしまうと、書き忘れと思われてしまうので必ず欄内には情報を記載するようにしましょう。
自分と苗字が異なる連絡先には「○○方」と書く
連絡先の表札の苗字が自分と異なる場合には、連絡先の右側に「○○(苗字)方」または「○○方呼出」と記載しましょう。
自分宛ての表札とは苗字の異なる郵便物でも問題なく届けられるようになります。
自分以外の電話番号を書くときは「続柄」を入れる
緊急連絡先として自分以外の電話番号を記載する場合には、電話番号の末尾に括弧書きで「母」など、自分と番号の持ち主の「続柄」を入れましょう。
また実家の固定電話の番号を記載する場合には末尾に括弧書きで「実家」と記載すると自宅以外の電話番号であることが分かりやすいでしょう。
メールアドレスはスマートフォンでも閲覧できるものが◎
メールアドレスはスマートフォンでもPCでもメールを受信・閲覧できるものを記載しましょう。
メールの見逃し防止や素早い確認に有効であり、ファイルの送付や閲覧などPCの方が向いている作業を行う場合にも対応しやすくなります。
携帯電話会社が提供するキャリアメールアドレスの使用はあまり推奨できません。
受信するメールのアドレスのドメインを限定するドメイン指定機能があり、正しく設定されていなければ企業からのメールを受信できない危険性があるためです。
「Gmail」「iCloud」「Yahoo!」などのフリーメールアドレスを使用することをおすすめします。
引っ越し予定があるときの住所の書き方
転居先が決まっている場合
選考期間中に引っ越しする予定がある場合には履歴書にその情報を記載する必要があります。
転居先が決まっており、住所が分かる場合には住所欄には現住所を書き、連絡先に転居先の住所を書きましょう。
そして、連絡先欄に転居日とともに転居予定である旨を書き添えましょう。
転居先が未定の場合
転居先が未定の場合は連絡先欄に転居予定である旨を記載しましょう。
このとき、「20XX年X月上旬」などのようにおおよその転居時期も一緒に書きましょう。
転居先が決まり次第、応募先の企業へと速やかに連絡を入れましょう。
履歴書を送付するときの封筒の書き方
角型2号の封筒に油性ペンで書く
履歴書を郵送するときに使用する封筒にも住所の記載が必要です。
就活用の履歴書の送付には角型2号サイズの封筒を使用するのが一般的です。
大きめの封筒なので、文字も大きくはっきりと書く必要があります。
また封筒は郵送されるときに雨に濡れる可能性があるため、インクが滲みにくい油性ペンで書きましょう。
住所を書くときは中に書類を入れずに、平らな場所で丁寧に書きます。
中に書類を入れた状態で書くと、ペン先が溝にはまってしまったり、文字が綺麗に書けないことが多いので、注意しましょう。
【パターン別】宛先の書き方
宛先が「部署」の場合 | 御中 | 例:人事部 御中 |
宛先が「役職」の場合 | 様 | 例:人事部 人事部長様 |
宛先が「担当者個人名」の場合 | 様 | 例:人事部 山田様 |
宛先が「採用担当」の場合 (個人名がわからない場合) | 御中 | 例:採用担当御中 |
封筒に住所を書く場合、宛名の会社名は省略せずに書くのがマナーです。
「株式会社」を「(株)」と書くのはNGとなるので、間違わないよう注意しましょう。
会社名に続き、「部署名」「役職名」「担当者個人名」の順に分かる情報を書きます。
このとき、書く内容によって末尾に書くべき敬称が変わります。
担当者個人名がわからず「部署名」だけが分かっている場合は末尾に「御中」を付け、「〇〇部 御中」が宛名となります。
どれも分からない場合には会社名の後に「採用担当御中」と書きましょう。
また「役職名」「担当者個人名」のどちらかが分かっている場合には末尾に「様」を書きます。
記入する情報によって敬称が変わるため、宛先をしっかり確認してから記入しましょう。
封筒の表面の書き方
封筒の表面には送り先の情報を記載します。
まずは封筒の右上に「郵便番号」を算用数字を用いて記載しましょう。
封筒では郵便番号のみ横書きです。
あらかじめ封筒に記入欄が印刷されている場合には、そのまま欄内に書き入れます。
次に封筒の右側に「住所」を1〜2行に収まるように書きます。
履歴書同様、封筒に書く住所の数字も基本的に算用数字になります。
そして、封筒の中央に「宛名」を書きます。
このとき、中央より少し右に会社名を書き、それ以外の情報を他の文字よりも大きく中央に書くと見栄えが良くなります。
前述した宛名書き方を参考に敬称に気を付けて書きましょう。
最後に左下に赤字で「履歴書在中」と記載し、四角い枠で囲み、表面は完了です。
封筒の裏面の書き方
封筒の裏面には送り主である自分の情報を記載します。
基本は表面と同様に縦書きですが、「郵便番号」のみ横書きになります。
まずは封筒の左上に漢数字を用いて「提出日」を書きましょう。
表記は西暦(2023年)と和暦(令和4年)のどちらでも構いませんが、中に入れる履歴書と統一するのがポイントです。
次に、左下にスペースを取って自分の情報を書いていきます。
スペース内の右上に「郵便番号」、右に「住所」、左に「自分の氏名」を書きましょう。
住所は1〜2行に収めます。また誰の書類なのか分かりやすいように、氏名は他の文字よりも大きめに書きましょう。
最後に必要な提出物を中に入れて封をし、「〆マーク」を書き、完成となります。
-
住所は省略せずに都道府県から書こう。郵便番号などはハイフンでつなぎ算用数字で書く!
-
「住所」は現住所、「連絡先」は現住所以外に連絡希望する住所。現住所と同じ場合は「同上」と書く!
-
封に書く住所は、郵便番号のみ横書き。他は全て縦書きなのでバランスに注意して書こう!