医療事務はブランクがあっても再就職しやすく、安定して働ける仕事として人気です。特に、過去に経験がある方は再雇用の可能性が高くなっています。
ブランクがある方でも職務経歴書の書き方のポイントを押さえることで、ご自身の経歴を効果的にアピールすることができま す。
本記事では、医療事務の職務経歴書の書き方やポイント、自己PRの例文などもあわせて解説しています。医療事務への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
医療事務の職務経歴書の書き方【準備編】
①医療事務としての今までの経験を振り返る
②志望クリニックの募集要項・求める人物像を把握する
③医療事務に関連する資格やスキルを記載する
①医療事務としての今までの経験を振り返る
職務経歴書を書く際には、まず、これまでの経験を振り返ることが大切です。前職で担当していた業務を整理しましょう。患者様の受付業務や予約管理、カルテの取り扱い、診療報酬の請求業務など、どのような業務を行っていたかを明確にします。
ブランクがある場合も同様に過去の経験を思い出さなければなりません。かなり期間が空き、思い出せないような場合には、インターネットで業務内容などを調べながら振り返ってみましょう。
自分がどのように業務を進めてきたか、どんな成果を上げたかを振り返ることで、転職先においてどのような価値を提供できるかが見えてきます。これまでを振り返ることで、自己理解を深め、転職活動をより有利に進めるための準備が整います。
②志望クリニックの募集要項・求める人物像を把握する
転職活動を進める上で、志望するクリニックの募集要項や求める人物像をしっかりと把握することは非常に重要です。求人情報に記載されている業務内容や求められるスキル、資格などをよく確認し、自分の経験と照らし合わせてみましょう。
また、クリニックの理念や方針、職場の雰囲気などもチェックし、自分がその環境でどのように貢献できるかを考えることが大切です。求める人物像に対して、自分の強みやこれまでの経験をどのように活かせるかを具体的にイメージすることで、面接時にも自信を持ってアピールできるようになります。
上記の表を参考に、自分の能力と病院が求める人物像とを照らし合わせてみましょう。
③アピールできる内容を取捨選択する
アピールできる経験やスキルの一例
・受付業務
・予約管理
・レセプト作成
・保険請求業務
・カルテ管理
・医療書類作成・処理
・売掛金管理
自分の良さをアピールするために色々なことを書きたくなってしまいがちですが、アピールする内容が多ければ良いというわけではありません。自分の経験やスキルの中から、1番自信のあるスキルを決めることが大事です。
例えば、受付業務や患者対応、診療報酬請求業務など、過去の経験の中で特に成果を上げた部分や、特定のスキルを活かした業務を強調すると効果的です。また、問題解決能力やチームワーク、柔軟性など、求める人物像に合った自己PRを選ぶことも大切です。
アピールする内容は多すぎても伝わりづらいため、志望する病院やクリニックにとって価値のあるポイントを絞り込み、簡潔に伝えることを心掛けましょう。
医療事務の職務経歴書の書き方【実践編】
①病院の種類や規模を明確に書く
②担当業務について細かく記載する
③医療事務に関連する資格やスキルを記載する
④職務経歴を仕上げてから職務要約を書く
①病院の種類や規模を明確に書く
【病院名】〇〇総合病院
【勤務期間】20XX年4月~20YY年3月
【病院の種類】総合病院
【病院の規模】病床数:400床、スタッフ数:500人、年間外来患者数:50,000人
【担当業務】…
医療事務の職務経歴書では、過去に勤務経験のある病院やクリニックの種類や規模を詳細に記載することが重要です。病院が総合病院なのかクリニックなのか、また病床数や従業員数を含めて詳細に記載することで、どのような環境で業務を行っていたのかが伝わります。
病院の種類や規模によって業務内容も大きく変わってきます。詳細に伝えることで採用担当もイメージがつきやすくなるため、上記の記載例を参考にしてみましょう。
②担当業務について細かく記載する
【担当業務】
・患者様対応:1日に約40名の患者様の受付業務を担当し、診察券の発行や問診票の記入案内を行う。
・予約管理:診察予約、検査予約の調整を行い、患者様の待ち時間を短縮するためのスケジュール調整。
・レセプト作成:月間1000件以上のレセプトを作成し、診療報酬請求業務を担当。請求漏れやミスがないよう、細心の注意を払い対応。
・保険請求業務:医療保険請求システム(○○システム)を使用し、保険請求業務を正確に処理。未収金の回収率を95%に維持。
・カルテ管理:患者様のカルテ情報を整理・管理し、データ入力や更新業務を行う。
・医療書類作成・処理:診断書や紹介状などの医療書類を作成し、患者様に適切に渡す。
・売掛金管理:患者様の支払い状況を確認し、入金確認や請求書の発行を担当。
・チーム業務の調整:スタッフ10名と協力し、効率的な業務進行をサポート。業務改善案の提案や新しいフローの導入を行う。
担当業務についても細かく記載することが重要です。上記のように、具体的な業務内容や役割を詳述することで、自分のスキルや経験をより明確にアピールできます。
さらに、業務の改善提案や効率化に貢献した実績を挙げることで、自己の能力をより一層強調できます。
③医療事務に関連する資格やスキルを記載する
【保有資格・スキル】
- 医療事務関連資格(取得年月:XXXX年XX月)
- 診療報酬請求事務能力認定試験(取得年月:XXXX年XX月)
- 医療事務管理士(取得年月:XXXX年XX月)
【PCスキル】
- Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)基本操作
- 医療事務専用ソフト(例:電子カルテシステム、レセプト作成ソフト)使用経験
- データ入力・文書作成・表計算などの業務に対応可能
医療事務に関連する保有資格がある場合、積極的に記載しましょう。資格は、業務に必要な知識やスキルを証明するものとして、転職先に対して自分の能力を示す強力なアピールポイントになります。
資格名と取得年月を明確にし、医療事務に関連する資格が複数あれば、すべて記載しましょう。また、パソコンスキルなどもあわせて記載しましす。医療事務では業務でパソコンを使用するため、パソコンスキルもアピールとして効果的です。
④職務経歴を仕上げてから職務要約を書く
職務要約の書き方例
「総合病院において5年間、医療事務として勤務し、外来受付、レセプト作成、保険請求業務を中心に担当してきました。特に、レセプト作成では月間数百件の請求処理を行い、正確かつ迅速な業務遂行を心掛けました。また、患者対応では、医療スタッフと密に連携し、スムーズな診療の進行をサポートしました。今後は、これまでの経験を活かし、病院全体の事務業務の効率化や、患者対応のさらなる改善に貢献できるよう努めていきたいと考えています。」
職務要約は職務経歴を書き終えてから、書き始めるようにしましょう。経歴全体を把握してから要約を作成することで、重要な業務や成果をしっかりと抽出できるからです。経歴を振り返ることで、強調すべきポイントやアピールしたい実績が明確になり、要約部分でより具体的で説得力のある内容を伝えられます。
また、一貫性のある内容にすることができ、採用担当者に自分のスキルや実績を効果的にアピールできます。
医療事務の職務経歴書を書く時のポイント5選
①職務要約には情報を詰め込みすぎない
②手書きではなくパソコンで作成する
③実績は1日や1月あたりの件数がアピールしやすい
④正社員以外の経歴も記載する
⑤3カ月以上の経歴のみ記載する
ポイント①職務要約には情報を詰め込みすぎない
医療事務の職務経歴書を作成する際、職務要約には情報を詰め込みすぎないことが重要です。職務要約は、これまでの経験を簡潔に伝える部分であり、過剰に情報を盛り込むと、採用担当者が重要なポイントを把握しづらくなります。
職務要約は「どのような業務を行ったか」「どんな成果を上げたか」「転職先でどのように貢献できるか」の3点を簡潔にまとめて伝えることが大切です。過去の業務内容を簡潔に示し、強みや実績を端的に表現することで、採用担当者に印象を与えやすくなります。
ポイント②手書きではなくパソコンで作成する
医療事務の職務経歴書を作成する際は、手書きではなくパソコンで作成しましょう。医療事務の業務では、日々パソコンを使用してレセプト作成や患者情報の入力、保険請求業務などを行います。そのため、パソコンスキルは業務に欠かせない基本的な能力となります。
中には、自宅にパソコンがないという人もいると思います。らくらく履歴書では、スマートフォンからでも職務経歴書を作成することができます。必要事項を入力するだけで簡単に職務経歴書が作成できるため、パソコンがない人もぜひ一度試してみましょう。
ポイント③実績は1日や1月あたりの件数がアピールしやすい
患者対応やレセプション作成などは1日あたりや1月あたりの件数を具体的に示すことが効果的です。1日や1月あたりの件数を示すことで、業務の効率性やスピード、品質の高さを具体的にアピールできます。
数字で成果を示すことは、実務の経験を具体的に証明できるため、採用担当者があなたの能力をより判断しやすくなります。
ポイント④正社員以外の経歴も記載する
医療事務の職務経歴書では、正社員以外の雇用形態での経験も記載することが大切です。パートタイムや契約社員、アルバイトなど、さまざまな雇用形態での勤務経験も貴重な実績となります。雇用形態に関わらず、業務内容や成果をしっかりと記載することで、経験の幅をアピールできます。
特に医療事務は、柔軟な働き方が求められる場合も多いため、正社員以外の経歴があることはプラスに働くこともあります。どのような業務を担当し、どのように貢献したのかを具体的に記載することで、雇用形態に関わらず高い評価を得ることができます。
ポイント⑤3カ月以上の経歴のみ記載する
職歴欄には3カ月以上の経歴のみを記載するようにしましょう。短期間で退職した職場については、採用担当者にとっては余計な情報となることが多いです。長期間の勤務経験がある方が、スキルや専門性をしっかり証明できます。
特に医療事務のような専門職では、安定して長期間勤務してきた経歴が評価されます。3カ月未満の職場経歴を記載すると、転職回数が多い印象を与えることもあり、応募者の信頼性が低く見られる場合があります。そのため、過去に短期間勤務した職場があった場合でも、必要な経歴のみをピックアップして、職務経歴書を整理しましょう。
また、長期間勤務した職場での実績やスキルを重点的にアピールすることで、即戦力としての可能性を示し、転職先に対してしっかりとした印象を与えることができます。
医療事務経験者(ブランクあり)の職務経歴書き方例
編年式(時系列)
編年式では、職歴を時系列で記載し、実績や業務内容を簡潔にまとめます。これにより、採用担当者はあなたのキャリアを理解しやすく、どのような業務を経験してきたのかが一目で分かります。
編年式は職歴が一定の順番で成り立っている場合や、仕事の経験が継続的に関連している場合に適しています。
キャリア式(職種別)
キャリア式(職種別)では、同じ職場で複数の職種を経験している場合、職種ごとに業務内容や実績を整理することで、採用担当者に多様なスキルを持っていることを効果的に伝えることができます。
キャリア式では、複数の職務を経験している場合に便利です。これまでの経験を職種別にまとめることで、転職による職歴の断絶を感じさせず、スキルを強調できます。
【経験分野別】医療事務の自己PR例文
①クリニック勤務経験者
私は〇年間、〇〇クリニックにて医療事務として勤務しており、外来受付業務やレセプト作成、保険請求業務に携わってきました。患者様の受付から診察後の会計まで一貫して対応し、患者様に安心感を与えることを心がけていました。また、レセプト作成においては、医師からの診療内容を正確に記録し、請求ミスを防ぐために細心の注意を払っていました。保険請求業務では、保険会社とのやり取りを担当し、迅速かつ正確に処理を行うことで、未収金の回収率を向上させました。
ブランクがありますが、その間に医療業界の最新の情報や知識を学ぶために自己学習を続けてきました。また、医療事務に必要な資格も取得し、改めて医療業務の重要性を再認識しています。これからは、クリニックでの経験を活かし、より高いスキルを持って即戦力として貢献できるよう努めてまいります。
特にクリニックの医療事務は多岐にわたる業務を担うため、どんな業務を行っていたのかを明確に伝えることが大切です。
さらに、自己学習や資格取得を行うことでブランク期間があることもポジティブに伝えています。このように、過去の経験を生かしつつ、再学習によって成長意欲も示しており、意欲と準備が整っていることが伝わります。
②病院勤務経験者
私は〇年間、〇〇病院の内科部門で医療事務を担当し、外来・入院患者の受付業務やレセプト作成、保険請求業務を行ってきました。特に、内科に特有の診療報酬請求については、患者ごとの治療内容を正確に反映したレセプトを作成し、誤請求をゼロにすることを達成しました。また、保険請求業務では、未収金の回収率を15%向上させるため、月末に追跡確認を行い、保険会社との交渉を通じて遅延を減少させました。休職期間中には、専門分野に関連する資格を取得し、最新の医療知識を習得しました。これまでの経験を活かし、即戦力として貢献できると考えています。
病院には様々な診療科が存在します。それぞれの科で必要となる知識や業務が異なるため、自分がどの科での経験を積んできたのかを明確に伝え、専門性をアピールしましょう。
また、病院の医療事務は、医師や看護師、薬剤師といった他職種と連携して業務を進めることが多いです。専門分野に応じたチームとの協力や、業務の進行を円滑にするためにどのように調整を行ったかを述べることで、コミュニケーション力やチームワークをアピールできます。
ブランクがあっても大丈夫!医療事務が復職に適している理由
雇用形態が幅広い
医療事務は正社員、パートタイム、アルバイト、契約社員など、さまざまな雇用形態が選べるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。特に、シフトや勤務時間の柔軟性が高く、時短勤務や週数回の勤務ができる求人が増えており、復職後も無理なく続けやすい環境となっています。
また、医療事務に必要な資格や経験は、ブランクがあっても再学習や資格取得を通じて取り戻せます。短期間で職場に馴染みやすく、経験が不足している場合でも復職しやすいです。
このように、医療事務は雇用形態の選択肢が豊富で、家庭の事情や生活スタイルに合わせた働き方ができます。これにより、長期的に安定して働き続けることができ、復職後も無理なくキャリアを再開することが可能です。
再雇用の可能性も大いにある
医療事務は再雇用の可能性が高い職種の一つです。多くの医療機関では、以前の職務経験や知識を持った人材を評価するため、ブランクがあっても再雇用を歓迎する場合が多いです。医療事務の業務は、患者対応やレセプト作成など、特定の知識とスキルを必要としますが、過去に経験があれば、復職後も即戦力として活躍することができます。
また、医療機関では安定したスタッフの確保が求められており、経験者にとっては再雇用のチャンスが多くあります。特に、以前に働いていた医療機関や同じ地域の病院・クリニックでは、スタッフの再雇用を積極的に行うことが一般的です。
らくらく履歴書で職務経歴書を簡単に作成してみよう!
医療事務はブランクがあっても再就職しやすい職種です。職務経歴書の書き方のコツや採用担当にみられるポイントをしっかりと押さえることで、ご自分の強みや経歴を最大限にアピールしましょう。
また、らくらく履歴書のツールを使用すればスマートフォンからでも簡単に職務経歴書を作成することができます。自己PRもAIが生成してくれるため、書き方に自信がない方や忙しい方はぜひ一度試してみてください。
ポイントまとめ
- 志望クリニックの募集要項・求める人物像を把握する
- 医療事務の職務経歴書は手書きではなくパソコンで作成する
- 正社員以外の雇用形態での経験も記載する
医療事務で求められる人物像の例
・コミュニケーション能力
・丁寧で正確な作業
・責任感
・チームワーク
・柔軟な対応力
・高い事務処理能力
・医療知識や関連法規の理解
・ストレス耐性
・忍耐力
・問題解決能力