このページでは履歴書の趣味・特技欄の正しい書き方について解説しています。

代表的な趣味・特技の一覧から好印象を与える書き方、趣味・特技が見つからない場合の対処法まで幅広く紹介しています。

趣味・特技は面接での質問にも関連してくるので、しっかり内容を考えた上で作成しましょう。

趣味・特技を書くときの基本ルールをおさえよう!

趣味・特技欄の記入例

箇条書きで記入する

履歴書で趣味・特技を書く欄は「趣味・特技」「志望動機・特技・趣味・アピールポイント」など、他の項目と一緒になっていることが多いです。

そのため、基本的に箇条書きで読みやすく書くのがおすすめです。

項目が複数の場合は、一つの項目ごとに行を分け、情報がひと目でわかるように整理して書くのが良いでしょう。

また趣味・特技を書く欄に「志望動機」など、より重要なことを書かなければいけない場合は、そちらを書くことを優先します。

スペースが足りなくなった場合は、趣味・特技を書かなくてもOKです。

重要な項目を優先して記入しましょう。

一言と短い説明文で簡潔に記入する

趣味・特技欄の簡潔でわかりやすい記入の仕方

趣味・特技を書くときは、まず「サッカー」など一言で端的に表し、続けて括弧書きなどで短い説明文を入れると簡潔でまとまりが良くなります。

趣味・特技はあくまでその他の情報なので、長く書き過ぎるのはよくありません。

一つのものに対して1〜2行程度にコンパクトにまとめましょう。

具体的な出来事を説明できると好印象

趣味・特技は具体的な出来事を説明できると好印象に繋がります。

例えば「読書」を趣味として記載する場合、「ミステリーを毎月5冊読んでいる」「読書好きの友人と感想会を行っている」など、あなたが趣味をどのように楽しんでいるかが伝わる説明があると良いでしょう。

また、特技の場合は「料理」を例にした場合、「さまざまな国の料理を作れる」「ふわふわの卵焼きが作れる」というような、具体的な説明があるとイメージしてもらいやすくなります。

履歴書に書いた趣味・特技の内容は面接の質問で触れられることもあります。

そのため、どのようなものであれば、話が弾みやすいかということを考慮して内容を決めると良いでしょう。

どんな趣味、特技を書くべき?

応募職種に活かせる専門性のあるもの

応募職種に活かせる専門性の高い趣味・特技があれば積極的に記入し、説明文にはアピールポイントを入れましょう。

応募職種に関連しているということは採用担当者がより詳細に知りたい情報ということです。

「いつから始めたのか(歴の長さ)」「何をどれくらいできるのか(実力)」というスキルの高さの判断材料になる情報は必ず入れるようにしましょう。

また大会で賞をもらったなどの「実績」があれば、こちらもアピールすることをおすすめします。

実績は実力の確かな記録であるからです。実績を書く際には「いつ・どの大会でどのような実績を立てたか」がはっきりと分かるように書きましょう。

下記は上記の要素をすべて含めた場合の趣味・特技の記入例です。

【記入例】

プログラミング(高校1年生のときから本格的に学び始め、C#・C++・java言語のコードを書くことができます。2022年のプログラミングコンテスト「○○(大会名)」では2位に入賞しました。)

必要な情報を余すことなくまとめて、より効果的なアピールを行えるようにしましょう。

人柄・長所が伝えられるもの

趣味・特技は応募者がどんな人材であるかを判断するための要素です。

そのため、あなたの人柄・長所がしっかりと分かる内容が好まれます。

下記のように「趣味への取り組み方」を工夫して記載することで、人柄・長所を効果的に伝えることができます。

【記入例】

人とすぐに打ち解けられること(出会った人とすぐに楽しく会話できます。相手の話をよく聞き、次の会話へと自然に繋げられるようにしています。)

自慢できることを書く場合は、嫌味な印象を与えないように自然にアピールしましょう。

どうしても見つからない場合

どうしても趣味・特技が見つからない場合には正直に「特になし」と欄に書いてしまっても良いでしょう。

趣味・特技を書かないことよりも、無理矢理内容を考えて書き、後の面接の質問で上手く受け答えできなかった場合の方が悪印象に繋がってしまいやすいと考えられるためです。

また始めから「趣味・特技」を書く欄が無い履歴書を用意するというのも手です。

書くのを避けた方が良い趣味・特技

お酒にまつわるもの

お酒に関する趣味・特技は酒類を扱う会社であれば寧ろ好印象に繋がるかもしれません。

しかし、基本的には書くのを避けた方が良いでしょう。

お酒をよく飲む、たくさん飲むということから健康面の不安とそれによる仕事への悪影響を心配される場合があるからです。

ただし、お酒の知識が豊富なことなど、不健康そうなイメージから切り離せるものがある場合には好印象を与えられる可能性もあります。

お酒に関すること以外でも、不健康そうな印象を与えてしまいかねない趣味・特技を書くのは控えましょう。

ギャンブルに関するもの

ギャンブルは「賭け行為」であり、金銭トラブルのイメージが強く結びついているため、悪印象を与えてしまう可能性が非常に高いです。

競馬、競輪、オートレース、パチンコなど、「お金を賭けずに見ているのが好き」、「データを収集するのが好き」などの理由があったとしても、履歴書に書く内容としては不適切なので避けましょう。

政治・宗教色が強いもの

政治・宗教色が強いものや、個人の価値観に強く関連するものは、デリケートな問題であり、人により考え方が大きく異なるため、書くのは避けましょう。

入社した場合に、価値観の違いによるトラブルを起こさないかと危惧されてしまう可能性もあります。

ただし、宗教に関するものでも「お寺巡り」など、個人の価値観とは強く関連しないライトな印象のものであれば書いても問題は無いでしょう。

代表的な趣味・特技と例文一覧

好印象を与えやすい代表的な趣味・特技と簡潔な例文をまとめました。

趣味
  • 料理(創作料理を作ることが好きです。)

  • ウォーキング(健康維持のために毎日早朝に起きて2km歩いています。)

  • 掃除(部屋の隅々まで清潔になった瞬間の心地良さが好きです。)
  • 写真撮影(特に自然の木々や鳥を撮りながら季節の移ろいを感じることが好きです。)

    ドライブ(好きな車に乗って長時間掛けて知らない場所まで行くことが好きです。)

  • 映画鑑賞(ほぼ毎週映画館に寄って観ています。思いがけず良い映画と出会えた瞬間がすきです。)

  • 読書(ミステリー小説をよく読んでいます。その場にいる気分で謎の解き方について考えながら読むことが好きです。)
特技
  • 料理(野菜の千切りなど細かい作業が得意です。)
  • 早起き(決まった時間にすっきりした状態で起きられます。)

  • 暗記(円周率は少数第150位まで覚えています。)

  • 絵描き(風景を描くのが得意です。)

  • 英会話(TOEICテストは最高850点です。英語圏への旅行でも現地の人と楽しくコミュニケーションをとることができます。)

  • すぐに人の顔と名前を覚えること(3分程話すことができれば、顔と名前を長期間覚えていられます。)

  • コミュニケーション(初対面の人ともすぐに打ち解けることができます。)

らくだ先生
趣味・特技欄の書き方ポイント
  • 趣味・特技は【一言+具体的な説明】を簡潔に箇条書きで書く!
  • 趣味・特技はポジティブな印象のものを選ぶ!仕事に活かせるものや人柄・長所が分かりやすいものなら尚良し◎
  • 趣味・特技が見つからないときは「好きなこと」「褒められたこと」「自慢できること」を思い出してみよう!

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