履歴書の長所・短所の書き方とは?【例文あり】|ポイントや注意点を解説!

このページでは履歴書の「長所の書き方」を記入例とともに解説します。

長所は志望企業に自己PRをする上で大切な要素であり、短所との一貫性を意識しながら書かなければなりません。

履歴書に使える長所の一覧とNG例を押さえて、応募企業から評価される履歴書を完成させましょう。

履歴書の長所の書き方とルール

長所・短所の記入例

長所とは、その人の優れた能力・資質や性格のことで、就活では自己PRの一部として履歴書に記入します。

履歴書の長所の書き方には基本のルールがあります。

長所を書くときのポイント
  • 採用担当者が見た瞬間、結論が目に入るように書く
  • オリジナルエピソードを使って説明する
  • 応募企業の業務で役立つ長所を書く
  • 「特になし」はNG

採用担当者が履歴書を目にした瞬間、長所の内容をすぐに理解できるよう、結論から述べることが大切です。

多くの履歴書に目を通している採用担当者の印象に残るように、明確にわかりやすく書くことを意識しましょう。

また結論の証拠となるエピソードがなければ、口先だけで語っている印象を与えてしまいます。

自分の体験をまじえて、オリジナリティのあるエピソードを使ってまとめるのがポイントです。

具体的には大学時代のサークル活動やボランティア、アルバイトなど、自分が長所を発揮して活躍したエピソードを書きます。

最後に長所のおかげで得られた成果・評価をまとめ、その経験を活用して会社に貢献できることを伝えれば自己PRの完成です。

長所は大事な自己PRの要素で、面接対策にもそのまま役立ちますから、空欄にせず必ず記入しましょう。

企業が履歴書の長所を確認する目的

入社後の業務に長所が役に立つか

自社の社風や業務内容が、応募者の長所と合っていれば、入社後に活躍できる人材である可能性が高いです。

たとえば、指示を守るだけでなく積極的な提案が求められる会社は、「主体性」が長所の応募者が活躍しやすいでしょう。

それぞれの長所を業務において活かすことができるのかを確認していると考えられます。

応募者が自分を客観視できているか

冷静に正しく自己認知できる人材であれば、組織内での立ち位置を客観視し、適切に振る舞う能力が高いと考えられます。

また自身の性格や行動を分析し、仕事上の目標達成に向けて軌道修正することも得意な可能性が高いです。

「会社と長所の親和性」と「高い自己観察力」をアピールし、長所を活かして会社に貢献できることを伝えましょう。

【例文】履歴書の長所サンプル

【継続力】

私の長所は継続力があることです。幼少期から現在まで合気道を習っています。合気道の技や動作の習得には時間と忍耐が必要です。何度失敗を繰り返しても、諦めずに取り組むことで成長できることを学びました。

また合気道礼儀作法は日常においても大切にしています。相手に対する敬意と謙虚な心掛け、良好な人間関係を築くことができました。仕事においても継続して努力することを怠らず、成長していきます。

【ポジティブ】

私の長所はポジティブな性格です。困難な状況に負けても、希望を持ち前向きに取り組むことができます。また、ポジティブな性格だからこそ、チームの一体感を醸成することにも力を入れています。コミュニケーションを大切にし、職場やチーム内での協力関係を築くことが得意です。

目標を達成する際には、ネガティブな要素よりも前向きな解決策を考え、積極的に意見を出すことを心がけています。

【目標達成意欲が高い】

私は目標達成に対する意欲が人一倍強いです。目標を達成することで、自身の成長を感じることができるため、常に目標を持って活動に取り組んでいます。

所属しているテニス部では、チームの目標である県大会出場を達成するために、誰よりも早く練習を始め、自宅では筋トレ、週末は自主トレーニングを行い、自分なりの目標達成プランを考え実行しました。その結果、県大会に出場することができ、部内で最優秀選手に選ばれました。仕事においても目標を定め、達成に貪欲に取り組みます。

【行動力】

私の長所は行動力にあります。過去の営業経験では、厳しいノルマや目標を設定される中、新しい顧客を開拓したり、既存顧客との関係性を強化するためにアポイントや連絡の頻度を高めるなど、自ら率先して行動しました。

営業においては、リスクを恐れずに新しいアプローチを試すことが大切だと考えています。そのため、積極的に異なる営業手法やセールスプロセスを取り入れ、失敗があっても次のステップへの成長の機会と捉え、改善してきました。この行動力を活かし、営業の現場で成果を上げることが私の目標です。

【探究心】

私の長所は、強い探究心を持っていることです。ゼミにおいても、あらゆる角度から「なぜ?」ということを追求し研究し続けた結果、企業との共同研究メンバーに選ばれ、成果を上げることができました。

これまでも未知の領域に飛び込むことが多くありましたが、その度にチャレンジを楽しみ、成長の機会として受け止めてきました。この探究心を活かし、困難な課題や複雑な問題に直面しても、諦めずに取り組み、さまざまな視点から解決策を模索していきます。

履歴書に使える長所一覧

履歴書に書くのにおすすめの長所を一覧にしました。

長所が思いつかない人は、以下から自分の性格に当てはまるものをピックアップし、応募企業に合わせて使い分けましょう。

真面目
几帳面
前向き・ポジティブ
粘り強い・目標達成への意識が高い
素直
笑顔で振る舞える・愛想がいい
探求心がある
適応しやすい・順応性がある
メンタルが強い・精神力がある
リーダーシップがある
主体的
責任感が強い
協調性がある

【例文】履歴書の短所サンプル

履歴書には長所だけでなく短所も書くことが多いですが、長所のようにそのまま書くことはありません。

短所を書くときには必ず「短所への改善策を実施していること」をポジティブなエピソードとともに伝えましょう。

たとえば「私の短所は頑固なところです」で終わらせてしまうと、自分の性格を変えて成長しようとする意欲が感じられません。

自分の短所と向き合い、改善させるために努力していることをアピールすれば、相手から高く評価されます。

「頑固」を短所に選んだ人は、「周囲の意見も聞くよう心がけている」といった、実践している努力も一緒に伝えましょう。

また努力した結果得られた成果もまとめることで、「短所をポジティブなエピソードへ変換」させるのがポイントです。

【一人で抱え込む】

私の短所は、なんでも一人で抱え込んでしまうところです。例えば、忙しい時期にはタスクの量が増え、自分のスキルや時間では対応しきれないと感じることがありました。しかし、自分の仕事だからと結果的に効率的ではないやり方で対応し、チームに迷惑をかけてしまいました。

この経験を通じて、自分だけでなく周囲の人々とコミュニケーションを図り、お互いにサポートし合うことで、より良い結果を生み出すことを痛感しました。今は協力とコミュニケーションを重視した働き方を心掛け、自己成長に努めています。

【心配性】

私の短所は、過度な心配性です。以前、チームリーダーとして働いていた際に、ノルマや目標に対して過剰な心配をし、同僚から「そんなに不安に思う必要はないのでは?」と言われたこともありました。この経験を教訓に、現在は心配なことがあった場合、具体的な数字や事実を踏まえて冷静に判断するように心がけています。

また、心配なことを整理するために、紙に書き出す習慣を身につけました。それにより、自分の不安要素を客観的に確認し、対策を練ることができるようになりました。これらの取り組みにより、過度な心配性に振り回されず、より自信を持って行動できるようになりました

【消極的】

私は他人を優先するあまり、自分の意見を控えることがあります。協調性やチームプレーヤーとしての姿勢を重視する一方で、時には自分の考えやアイディアを遠慮してしまうことがあります。

この課題に向き合うために、最近は自己表現に積極的に取り組んでいます。また、他のメンバーとのコミュニケーションをより積極的に行い、意見交換を行うことで、自分の考えをより適切に表現する力を養っています。

短所は長所と一貫性を持たせるのがポイント

ここまで長所と短所の例文をそれぞれ紹介しましたが、多くの場合、履歴書にはどちらも記入する必要があります。

長所と短所は一貫しているものであり、両者の内容が矛盾していると違和感が生じてしまうので注意が必要です。

たとえば長所は「粘り強い」のに、短所は「諦めが早い」といった、長所と短所が矛盾する回答はNGです。

回答に一貫性がないと、嘘をついている印象を与えてしまう上、採用担当者は応募者の正確な人柄を把握できません。

一貫性のある長所と短所を伝えるためには、短所をポジティブな表現に言い換えて、長所として伝えるのがおすすめです。

【記入例あり】短所から長所を考える方法

一般的に短所の方が思いつきやすく、より効果的な長所を思いつくのに時間がかかる人は多いです。

しかし、短所をポジティブに言い換えれば、簡単に長所を記入でき、一貫性ある自己PR文ができ上がります。

たとえば「課題解決への意識が強く、1人で悩みを抱え込みやすい」という短所があったとします。

ポジティブな表現では「責任感が強い」と言い換えられるため、以下のような自己PR文を書くのがおすすめです。

【責任感⇔1人で抱え込む】

私の長所は、責任感が強いことです。大学時代、私は管弦楽団で代表をつとめていたのですが、合宿や年2回の演奏会などが円滑に進められるように、マニュアルの作成やスプレッドシートを活用したタスク管理を行い、マネジメントを中心としてどの仕事にも一切手を抜かず、責任持ってやり遂げることを心掛けていました。

一方で短所として、1人で抱え込みやすい側面があり、全て自分で解決しなければならないと思い込んでしまいます。そのため、物事を進める際は、周囲の人に相談したり、事前に役割分担を決めて振り分けることを心掛けています。

【冷静な判断力⇔素っ気ない

私の長所は冷静に物事を判断するところです。大学時代、所属する部活の副部長をつとめていたのですが、どんな状況でも物事を冷静に分析し、どのようにすれば合理的に進められるかを考えて取り組んでいました。部長がエネルギッシュで思い立ったらすぐ行動するタイプだったため、自分の冷静さでバランスをとっていました。

一方で、素っ気ないと思われやすい点が短所としてあり、人の相談に対して、寄り添うよりも理屈っぽくなってしまうことが多いです。そのため、アドバイスをする前に、まずは相手の意見や気持ちを尊重して、寄り添うことを意識するようにしています。

ほかにも以下の「短所の長所への言い換え例」を参考に、一貫した長所と短所を伝え、自己PR文まとめましょう。

短所長所への言い換え
頑固粘り強い
マイペース流されにくい
負けず嫌い諦めにくい
ネガティブ慎重・先を見据えて計画できる
飽きっぽい好奇心旺盛
せっかち決断力がある
自己肯定感が低い謙虚・控えめ

履歴書に書く長所・短所の見つけ方

どうしても長所と短所が思いつかない人は、まず自己分析に取り組みましょう。

性格診断テストや心理テストなど、インターネット上で使える無料ツールを活用すれば、客観的に自分の特徴を把握できます。

結果を参考に自分の特徴をメモするだけで、長所と短所を簡単に見極められます。

また日記や自分史を書いて、自分の行動を客観的に振り返れば、得意分野や苦手分野が明確になるためおすすめです。

周囲の人からの評価も参考になります。アルバイト先で褒められた業務や、ゼミ発表に対する周囲からのフィードバックなどを思い返すのが良いでしょう。

家族や先輩などに質問すれば、手っ取り早く客観的な評価をもらえる可能性があります。

履歴書の長所・短所は強み・弱みとどう違う?

よく混同している人が多いですが、「長所・短所」「強み・弱み」とは異なります。

長所・短所は性格面の特徴について伝えますが、強み・弱みはその性格を業務でどう活かせるかを伝えます。

あくまで自分にしか影響を与えないのが長所・短所であり、これが原因で相手に利益や損失をもたらすことはありません。

一方、強み・弱みは業務上の成果を出すために活かすスキルで、相手に利益や損失を与える可能性があります。

したがって「強み」を伝える場合は企業の立場で、「どのような強みを持つ人材を求めているか」を考えることが大切です。

【強みを伝える例文】

私の強みは留学経験で得た柔軟な対応力です。異なる文化や環境での生活と学習を経験したことで、多様性を尊重した対応力を身につけることができました。留学先での学業やプロジェクトに取り組む中で、自主的な学習に努め、効果的な時間管理を行うことで、目標に向かって効率的に取り組む姿勢を持つことができるようになりました。

貴社での海外事業におけるビジネスの強みとして、英語力と柔軟な対応力を活かし、円滑なコミュニケーションを図り、成果を上げていきたいです。

長所は自分の性格をまとめつつ、強みはその性格を土台に、会社のために役立てられるスキルをまとめましょう。

履歴書で長所・短所を書く時の注意点

記載NGの長所・短所を避ける

長所・短所には、履歴書へ記載するのにふさわしくないものがあります。

長所については「真面目で時間をしっかり守れるため遅刻しない」といった、社会人としてできて当たり前のことは避けましょう。

短所については「不注意でミスが多い」「感情的ですぐ怒る」など「業務への支障を予測させる短所」はNGです。

業務を遂行する上で支障が出るような、致命的な短所を伝えると「会社に損害を与えそうな人物」と思われてしまうためです。

自分にとって不利になり得る情報を不用意に伝えている時点で、社会人としてふさわしくない印象を与えてしまいます。

したがって、致命的な短所は履歴書に書かないのがポイントです。

業務に合った内容を心がける

業務内容で活用できそうな長所・短所を伝えましょう。

特に短所は応募企業や業界、職種にふさわしくないものを答えると、不採用になる可能性があります。

接客業に応募しながら「人と話すのが苦手」という短所を答えれば、対人相手の業務を遂行できない印象を与えてしまうためです。

応募先の事業内容や取り組む予定の業務内容とマッチした回答を心がけましょう。

成果・成功体験を必ず記入する

長所を活かして得られた成果や成功体験の記入は必須です。

「私の長所は真面目なところで、目標に向けてコツコツ努力できます」とだけ伝えても、証拠がなければ信じてもらえません。

真面目に努力した結果、どのような成果を得られたか、数字データも含めて伝えるのが理想的です。

「大きな成果を挙げた経験がない」という人も、周囲から褒めてもらえた体験などを思い出し、長所と関連付けて記入しましょう。

らくだ先生
長所・短所を書くときのポイント
  • 履歴書の長所は結論から述べ、具体的なエピソードを根拠に、応募企業で活かせることをアピールして記入しよう!
  • 履歴書の長所は短所の言い換えから考え、短所との一貫性・整合性を常に意識し、矛盾なく記入しよう!

  • 履歴書の長所が思いつかない場合は、自己分析で性格の特徴をつかんで記入しよう。

履歴書は手書きとパソコンどっちで書く?メリット・デメリットを徹底解説!

このページでは履歴書を「手書き」「パソコン」どちらで作成するべきか解説しています。

手書きが好まれる業種やPCでの作成が評価につながる業種など、受ける企業によって対応が異なります。

それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、適切な作成方法で履歴書を準備しましょう。

履歴書は手書きでもPCでもOK!

企業側から指定がない限り、履歴書は手書きでもPCでもどちらでも問題ありません。

以前は、履歴書は手書きが主流でしたが、最近はPCで作成する機会も増えてきました。

大切なのは、作成方法に関わらず「必要な情報が正確に記載されているかどうか」です。

履歴書は企業に提出するビジネス文書なので、手書き・PCどちらの場合でも丁寧に作成しましょう。

履歴書に指定がないかを確認

企業側から履歴書の作成方法について指定があれば、その指示に従うのが鉄則です。

募集要項の文言に「市販の履歴書で」とあれば手書き、「パソコンで作成」とあればPCで作成します。

またごく稀にフォーマットが指定される場合もあります。その場合は企業の指示に従いましょう。

何も明記されていない場合は、基本的にどちらで作成してもOKです。

手書きの指示があるにも関わらずPCで作成してしまうと「募集内容をよく読んでいない」と判断され、他の応募者よりも不利になる可能性があります。

履歴書を書き始める前に、フォーマットや書き方に指示が出ていないか必ず確認しましょう。

迷ったときは「手書き」で書くのがおすすめ

作成方法が指定されておらず、手書きとPCで迷ったときは「手書き」がおすすめです。理由としては「手書きの方が応募者の人柄や熱意がわかる」と、一般的に考えられてきたからです。

最近ではPCで作成した履歴書も一般的になってきましたが、中でも国内企業では現在も手書きが好まれる傾向にあります。

特に新卒採用の場合は、人柄や個性が重視されるため、PCで作成したものよりも手書きの履歴書が一般的です。

どうしても判断が難しいときは、採用担当者に確認しても良いでしょう。

PCで履歴書を作成するメリット・デメリットとは?

PCで履歴書を作成するメリットは、誰もが読みやすい履歴書を効率よく作成できる点です。

誤字脱字があったとしても、間違えた箇所だけすぐ修正できるので、手書きのように最初から書き直す手間がかかりません。

またPCで履歴書を作成することで、基本的なPCスキルがあることを証明するのにも役立ちます。一般的に、IT系企業や外資系企業、ベンチャー企業では、PCで作成した履歴書の方が評価が高い傾向にあるようです。

一方、PCで作成するデメリットはほとんどありません。

しかし、履歴書を複製するため、別の企業向けの内容を修正し忘れ、そのまま提出してしまうというリスクがあります。

他にも予測変換や自動修正に頼りすぎてしまい、誤字脱字に気付かず提出してしまったという声もよく聞きます。

このようなミスを防ぐためにも、PCで履歴書を作成する場合も必ず最終チェックを行いましょう。

PCで履歴書を書く時のポイント

読みやすいフォントで書く

履歴書のフォントは、読みやすく、一般的に使われているものを選びましょう。

履歴書を含めたビジネス文書では「明朝体」を使うのが基本です。

採用担当者も日頃からよく目にする字体なので、違和感なく読んでもらえます。

ゴシック体を使ってもOKですが、字体が太すぎるとかえって見にくくなってしまいます。

本文は明朝体をベースにして、ゴシック体は「見出し」に使う程度にしましょう。文章の途中で目立たせたい語句があっても、フォントは変更しないほうが無難です。

個性を出すために、カジュアルなフォントを使うのはNGです。フォントに限らず、太字や色つき文字などの装飾も控えましょう。

フォントサイズは10.5pt〜11ptを設定する

履歴書の文字は、サイズを統一して作成しましょう。履歴書やビジネス文書では、10.5〜11ptがおすすめです。

氏名などスペースの広い箇所や見出しは、13〜15ptほどに調整すると見やすくなります。

書きたいことがたくさんあるからといって、小さな文字をびっしり打ち込んでしまうと、かえってマイナスな印象を与えてしまいます。

項目ごとに文字の大きさがころころ変わるのも、読みづらいため控えましょう。

また英数字は「半角」で記載するのが一般的です。全角でも問題ありませんが、どちらか一方に統一したほうが、読みやすく丁寧さも伝わります。

完成した履歴書はPDF化する

履歴書をメールに添付して提出する場合は、必ずPDF化してから送りましょう。

PDF化することで、レイアウトの崩れを防ぎ、文書の改ざんも防げるようになります。

PDF変換後は、プレビューや印刷を行い、文章が枠内に全て収まっているか必ず確認しましょう。

ファイル名には「履歴書」「氏名」「送付日」を入れ、採用担当者がひと目でわかるようにします。

例えば、2023年3月1日に送るのであれば、「履歴書_氏名_20230301. pdf」となります。

また、個人情報が記載されたデータを送付する場合は、パスワードを設定するのが基本です。

提出するときは、PDFを添付したメールと、パスワードを知らせるメールを別々に送るのがビジネスマナーです。

履歴書作成アプリ・サービスを使う

「PCで履歴書を作りたいけど操作が苦手」「どのフォーマットを使っていいのかがわからない」という人におすすめなのが、履歴書の自動生成ツールです。

PCやスマホから氏名などの基本情報、自己PRなどを入力するだけで、簡単に体裁の整った履歴書を作成することができます。

このようなサービスを使うことで、履歴書をフォーマットから準備する必要がなく、効率よく履歴書を作ることができるのでおすすめです。

ここでは無料で履歴書を作成できるサービスを2つご紹介します。

らくらく履歴書

らくらく履歴書

らくらく履歴書とは、必要な情報を入力するだけで、簡単に履歴書を作成できるサービスです。

入力画面や操作がシンプルなので、PC操作が苦手な人でも整った履歴書をすぐ作ることができます。もちろんスマホからでもOKです。

生年月日から入学・卒業年を自動で割り出してくれる他、「資格・免許欄」「本人希望欄」はテンプレートが設定されているので、書き方を調べる手間が省けます。

また「自己PR」のテンプレートも充実しているので、自分に合った例文をベースにオリジナルの文章も作成できます。

情報の修正や追加があるときは、簡単に上書きできるので、書き直す必要はありません。

完成した履歴書は、PDFで保存することができます。コンビニ印刷にも対応しているので、必要なときにすぐ履歴書を準備することができ、メールで送るときにもそのまま添付することができるので、非常に便利です。

簡単に効率よく履歴書を作りたいという人におすすめのサービスです。

\簡単に履歴書を作成する!/

キャリアインデックス

キャリアインデックス

キャリアインデックスは転職に特化した履歴書作成サービスで、履歴書だけでなく職務経歴書の作成も可能です。

会員登録が必須になりますが、登録の際に入力したプロフィール情報や職務履歴が、履歴書・職務経歴書に自動で反映されます。

修正や経歴の追加はマイページにログインすれば、いつでも編集可能なので、常に最新の履歴書を準備しておけます。

また、職務経歴書の書き方アドバイスや自己PRの例文を活用すれば、転職が初めての人でも書き方のコツを掴むことができます。

完成した履歴書はPDFで管理できる他、キャリアインデックス内の求人に限り、作成した履歴書の印刷〜投函までを代行してくれるサービスもあります。

求人情報をチェックしながら、履歴書も作りたい人におすすめのサービスです。

手書き履歴書のメリット・デメリット

昔から「字はその人の人柄を表す」と言われてきたので、履歴書も綺麗な字で書けば「丁寧できちんとした人」と、良い印象を持ってもらえるでしょう。

手書きは時間がかかるので「時間をかけて準備してくれた=やる気がある」と捉える採用担当者もいるようです。

主に国内企業や官公庁、その他幅広い職種で手書きの履歴書が好まれる傾向があります。

また、新卒採用では応募の熱意や人柄を重視するため、手書きで指定されることが多いようです。

手書きの大変なところは、1文字でも間違えたら最初から書き直ししなければならない点です。下書きや清書を考えると、作業時間を多めに見積もっておかなければいけません。

字を書くのが苦手だと、丁寧に書いたつもりでも雑な印を与えてしまうこともあるでしょう。

募集内容に「手書きの履歴書」という文言があれば手書きが必須ですが、そうでない場合はPCで作成することも検討してみましょう。

手書き履歴書の書き方

A4サイズの用紙を選ぶ

手書きで履歴書を作成する場合は、A4サイズの用紙がベターです。

市販の履歴書はA4の他にB5サイズもありますが、A4サイズの方が書けるスペースが広く、志望動機や自己PRをしっかり記入することができるのでおすすめです。

特に新卒や転職の場合は、記入する内容が多くなるのでA4サイズを選びましょう。

一般的にビジネス文書はA4であることが多いので、企業側も管理がしやすいといったメリットもあります。

もし企業側から指定された履歴書のフォーマットがあれば、指示に従って準備すればOKです。

黒ボールペン一色で書く

履歴書を書くときは、滲みにくい黒のゲルインクボールペンがおすすめです。

ゲルインクは水にも強く、はっきりした読みやすい文字を書くことができるからです。

擦ると消えるペンや鉛筆、シャープペンシルは、第三者が情報を消したり、書き足したりするリスクがあるため避けましょう。

正式なビジネス文書はボールペンでの記入がマナーなので、消せる筆記用具は絶対に使わないようにしましょう。

また、PCで作成するときと同様に色付き文字やアンダーラインで強調するのは控えましょう。

修正テープ・修正液は使わない

履歴書は企業に提出する正式なビジネス文書なので、修正テープ・修正液を使うのはNGです。

書き間違いをしてしまったときは、新しい用紙に最初から書き直すのが鉄則です。

修正テープや修正ペンを使ってしまうと、書類としての信憑性がなくなってしまうだけではなく、採用担当者からの信頼も失ってしまうかもしれません。

予備の履歴書を用意しておき、必ず最初から新しい用紙に書き直しましょう。

ミスを防ぐためには、PCで下書きを作り、それを見ながら書くのがおすすめです。

手書きはPCよりも時間がかかり、慎重な作業が必要なので、集中して取り組める時間を確保しましょう。

らくだ先生
履歴書を書くときのポイント
  • 履歴書は手書き・PCどちらで作成してもOK。応募企業に合わせて選択しよう!

  • PCを使えば効率的で読みやすい履歴書を作成できる。うっかりミスに気をつけて作成しよう!

  • 手書きの履歴書は丁寧さ・熱意が伝わる。丁寧な文字で仕上げよう!

履歴書におすすめなボールペンとは?選び方から注意点まで徹底解説!

このページでは履歴書を書くのに適したボールペンについて解説しています。

手書きで書く場合は、ボールペンの色や太さ、インクの種類にまで気を配る必要があります。

きれいに仕上がるボールペンを選び、採用担当者に好印象を与えられるような履歴書を作成しましょう。

履歴書に適したボールペンの選び方

インクの色は黒を選ぶ

履歴書を書く際のボールペンのインクの色は、黒色のインクがベストです。

履歴書のマニュアルには「黒または青の筆記用具」と書いてある場合もありますが、青いインクを使用することはほとんどありません。

青色のインクだと違和感を与えてしまう可能性があるので、避けるようにしましょう。

履歴書は正式なビジネス書類なので、ビジネスシーンで主流とされている黒のインクを使うのが良いでしょう。

0.5ミリ~0.7ミリの太さを選ぶ

0.7mmと0.5mmのボールペン先の違い

出典:転職Hacks|おすすめのボールペン

履歴書を書くときのボールペンの太さは、0.5ミリ〜0.7ミリの太さを選ぶようにしましょう。

0.5ミリ〜0.7ミリのボールペンはビジネスの場で使用されることが多く、履歴書に適した太さです。

0.5ミリはバランスが良く読みやすい印象です。ボールペンの一般的な太さが0.5ミリとされていて、字が大きい人や履歴書に記入することが多く細かい文字で書く必要がある人におすすめです。

0.7ミリは0.5ミリよりは力強い印象です。履歴書の枠内にバランスよく見せたい人におすすめです。

文字の印象や読みやすさはボールペンの芯の太さによって異なるため、0.5ミリと0.7ミリを書き比べしてみて自分が書きやすい芯の太さを選ぶようにしましょう。

インクはゲルインクか油性がおすすめ

履歴書を書くときには、ゲルインクや油性のインクを選びましょう。

ゲルインクは油性ボールペンと水性ボールペンの両方の良さを持っていて、インクが滲みにくく滑らかに書けます。

油性インクは裏写りせずインクの滲みが少ないです。ただし、文字がかすれる恐れがあるため注意が必要です。

一方、水性インクは、滲みやすく読みにくくなってしまうこともあるので、履歴書を書く際は避けるようにしましょう。

履歴書をボールペンで書くときの注意点

インクの滲みに気を付ける

久しぶりにボールペンを使用する場合はインクが滲むことがあります。まずは試し書きをしてから書き始めるようにしましょう。

また、文字を書いている最中に袖口があたってインクがかすれたり、用紙が汚れてしまうこともあります。袖口の下に不要な用紙をあてて書くことで、綺麗に履歴書を書くことができます。

インクのかすれや用紙の汚れを防ぐために、書き終わった箇所に触れないように注意して書きましょう。

書き間違えても修正テープや修正液は使用しない

書き間違えたときに、修正テープや修正液を使用してはいけません。

修正テープや修正液を使うと履歴書に跡が残ってしまい、見栄えが悪くなるうえにマイナスな印象を与えてしまいます。

訂正印を押すなどの修正方法はありますが、履歴書内で一か所の訂正しか使用できないというルールがあります。

履歴書はきれいに提出することが大切なので、もし書き間違えてしまった場合には、書き直すようにしましょう。

書き間違えを防ぐためにも、下書きしてから清書すると良いでしょう。

履歴書を書くのおすすめなボールペン3選

ゲルインキボールペン「juice」

ゲルインキボールペン「juice」

出典:Amazon|Juiceボールペン

1つ目は、PILOTが販売しているゲルインクのボールペンです。Juiceは細かい文字がきれいに書けるのが特徴です。

独自のペン先「シナジーチップ」でインクがしっかり出るようになっていて、特に細かい文字やふりがなを書くときにおすすめです。

他のボールペンに比べて少し乾きにくいですが、乾けば水にも強いので滲むことはないでしょう。

油性ボールペン「JET STREAM」

油性ボールペン「JET STREAM」

出典:Amazon|JETSTREAM

2つ目は、三菱鉛筆が販売している油性インクのボールペンです。JETSTREAMは滑らかに書きやすいのが特徴です。

書きやすく腕が疲れにくいので文字を多く書く人におすすめです。ふりがななど小さい文字も書きやすいので、万能なボールペンです。

ただ、油性はインクが固まりやすく稀にペン先にダマができてしまうことがあるので、ペン先を拭いてから使うようにしましょう。

ゲルインキボールペン「ENERGEL」

ゲルインキボールペン「ENERGEL」

引用:Amazon|エナージェルボールペン

3つ目は、ぺんてるが販売しているゲルインクのボールペンです。エナージェルは滑らかに文字を書くことができ、たくさん文字を書いても疲れにくいのが特徴です。

JETSTREAMと同様、文字を多く書く人におすすめしたいボールペンです。

ただ、ゲルインクは水に弱くインクが滲む可能性があるので、滲まないように配慮する必要があります。

郵送する場合は、クリアファイルに入れる、バックに入れる場合は結露に気を付けましょう。

らくだ先生
履歴書用のボールペンを選ぶポイント
  • ボールペンのインクは黒色0.5ミリ〜0.7ミリの太さでゲルインク油性インクのものを使用しよう!

  • ボールペンはインクの滲みに気を付けよう!

  • 書き間違えたときは、修正テープや修正液を使用せず書き直そう!

履歴書の日付の書き方は?【記入例あり】|基本ルールを徹底解説!

このページでは履歴書の「日付」の書き方の基本ルールや注意点について解説しています。

日付は応募者の経歴の時系列を追うために重要となる情報です。書き方が統一されていないと目を通す企業にとって読みにくい履歴書になってしまいます。

細かい部分ですが、配慮を欠かさず、読みやすい履歴書作りを目指しましょう。

日付を書くときの基本ルールをおさえよう!

履歴書見本

提出日は郵送は投函日、持参は面接当日、メールは送信日を書く

履歴書の提出日として書くべき日付は「履歴書を書いた日」ではなく、その名の通り「履歴書を提出する日」のものとなります。

この場合の「履歴書を提出する日」とは「履歴書が応募者の元を離れる日」です。よって提出方法別の書くべき日付は以下の通りになります。

郵送する場合 :ポストや郵便局への投函日

面接時に持参する場合 :面接当日の日付

メールで送付する場合 :メールの送信日

 正しい日付を書きたい場合には、提出日に当日の日付を確認してから書くようにすると間違える心配が無いでしょう。

西暦、和暦のどちらを使ってもOK!

履歴書に書く日付の記入見本

提出年の書き方は指定が無い場合には西暦(例:2022年)、和暦(例:令和4年)のどちらを書いても問題ありません。

但し、履歴書には提出日の他にも学歴・職歴欄、免許・資格欄などに日付を記入する必要がある箇所が存在するため、履歴書全体で西暦と和暦のどちらで記入するかを統一するようにしましょう。

表記が統一されていないと時系列が追いにくく見にくい履歴書になってしまい、採用担当者に困惑を与えてしまう可能性があります。

また和暦で元号の1年目の日付を書くときには「令和元年」のように「元年」を用いましょう。

他の応募書類や封筒の提出日も統一する

履歴書を提出する際、同時に他の応募書類も提出したり、封筒に入れて提出する場合があります。その際には、他の応募書類や封筒の提出日と履歴書の提出日を統一します。

また西暦和暦のどちらを採用するかなど表記面も統一する必要があるので、他の書類や封筒の記入にも気を配りましょう。

数字の表記も統一する

日本で使用される数字には主に算用数字(例:1、2、3)と漢数字(例:一、二、三)の2つの表記があります。履歴書などの書類に日付を記入する際には、このような数字の表記も統一する必要があります。

履歴書や他の書類内の日付の数字は、算用数字で統一するようにしましょう。封筒の日付は横書きの場合には算用数字、縦書きの場合には漢数字を使用しましょう。

履歴書を含むすべての提出物において、日付が横書きの場合は算用数字、縦書きの場合は漢数字で記入すると覚えておくと良いでしょう。

記入漏れ・ミスがないように提出日は最後に書く

履歴書の提出日は、同時に提出するすべての応募書類の作成・準備が完了してから記入することをおすすめします。書類を作成している段階で日付を記入してしまうと、発送が遅れた際や他の書類の準備が間に合わなかった際に、日付にズレが生じてしまうことがあります。

そのため、提出する全ての書類の「提出日は一番最後に書く」ということを徹底することで、記入ミスや記入漏れを防ぐことができます。

再度の確認になりますが、提出日は「履歴書があなたの元を離れる日」です。提出日当日もしくは提出日前日に記入するようにしましょう。

履歴書の作成は「手書き」「パソコン」で統一する

履歴書は企業から指定がない限り、手書きでもPCでも問題ありません。

中には履歴書をPCで作成し印刷した後、最後に提出日を確認してから手書きで日付を書き足すという人も多いかもしれません。PCで作成した履歴書の一部が手書きでも問題はないとされています。

しかし、企業側に履歴書を使い回しているのではないか、PCの操作が苦手なのではないかというマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。また、見栄えの観点からも仕上がりが美しいとは言えないでしょう。

そのため、履歴書はなるべく手書きの場合は全て手書きで、PCで作成する場合は全てPCで作成する方が好ましいでしょう。

このような細かい部分においても、履歴書に統一感を出すことで、企業側に良い印象を与えられます。

日付を書くときの注意点

日付を間違えた場合

記入する日付を間違えてしまった場合、基本的には新たな用紙を用意して書き直すようにしましょう。

しかし、提出日のミスが1日程度であり、他の書類や封筒とも統一されていた場合にはそのまま提出しても問題はないでしょう。修正液修正テープを使用したり、取り消し線を引いて、傍に書き直しをすることはNGとなります。

採用担当者にマイナスの印象を与えないためにも、書類は可能な限り綺麗な状態で出すようにしましょう。

履歴書の日付を書かないで提出してしまった場合

日付欄の記入漏れに気付かずに提出してしまった場合、大事な場面でもケアレスミスを見逃してしまう人であるというようなマイナスな印象を採用担当者に与えてしまいかねません。

履歴書の日付欄を空白で提出したことで、すぐさま不採用となる可能性は低いですが、気にしたまま選考に臨むよりは、訂正したものを送り直した方がより丁寧な印象を与えることができるでしょう。

再度書類を送る前に、電話やメールなどで謝罪と送り直しても問題がないかの確認を行い、採用担当者の同意を得てから送り直すようにします。そこまで採用に大きく関わる部分ではないので、再提出不要と言われる場合もあります。

最終確認を複数回行う、家族や友人といった他人の目でも確認してもらうなどし、記入漏れを防ぐようにしましょう。

参考サイト

ハローワーク「履歴書の書き方」

ハローワーク「職務経歴書の作り方」

ハローワーク「送付状の作り方」

らくだ先生
履歴書の日付の書き方ポイント
  • 提出日は「履歴書が応募者の元を離れる日」、郵送は投函日、持参は面接当日、メールは送信日を記入しよう!
  • 他の提出物も含めて、和暦や西暦といった日付の表記は統一しよう!

  • 間違えた場合は修正液などで直さず、新たに綺麗な履歴書に書き直そう!

履歴書に1年未満の職歴は書かなくてもいい?短期間の職歴も記入しよう!

このページでは履歴書に1年未満の職歴を書くべきか解説していきます。

短期離職をしていたり、短期間での転職が重なっていると、職歴に書かなくても良いのでは?と考えてしまいます。

しかし、後々発覚すると内定の取り消しや解雇に繋がってしまう可能性があり、非常に危険です。経歴に関する情報は正確に記入しましょう。

1年未満の職歴も履歴書に書くべき?

そもそも履歴書に1年未満の職歴を書く必要があるのでしょうか。

結論からいうと、基本的には職歴は全て記載するのが好ましいです。履歴書は過去の自分の学歴や職歴など今までの経歴を書くものだからです。

法的に書く必要がある訳ではありませんが、一年未満の職歴や数の多い転職の経歴などもきちんと記載した方が良いでしょう。

特に正社員として雇用されていた場合は、短期間(1ヶ月など)であっても書くのが基本です。

履歴書に書かなかった職歴を前後の職歴で埋めるのは、「経歴詐称」になってしまうので注意してください。

また、正社員として働いていた会社を退職した後にアルバイトをしていたのであれば、一年未満の職歴でも書いた方が良いでしょう。

働いていない空白の期間がある場合、「仕事を辞めて応募してくるまでの間は何をしていたのだろう?」と疑問を持たれてしまいます。

しかし退職後、収入を絶やさないために社会保険には加入せず、1〜2ヶ月ほど単発でアルバイトや派遣の仕事をしながら転職活動をするというパターンもあるかと思います。

こういった場合は長期間のブランクとは捉えられにくいので、特に書かなくても良いと考えられます。

1年未満の職歴でも履歴書に書いた方が良い理由

経歴詐称につながるから

空白期間が長ければ企業側は「何をしていたんだろう?」と気になります。そのため、書かなかった場合は、面接で聞かれることになるでしょう。

正直に話して印象を悪くしたくないからと、面接では嘘をついてしまった場合、結果として経歴詐称になりかねません。経歴詐称が知られると内定取り消しや、最悪の場合は解雇などもありえます。

また、少しでも職歴に嘘をついてしまうと、嘘を隠すための嘘を重ねてしまったり、面接後や入社後もついた嘘が気がかりになることも考えられます。

書きづらくても職歴に記載しておくのが安心でしょう。 

社会保険の加入履歴でわかるから

空白期間をごまかしたり、嘘をついた際、後に社会保険の履歴で履歴書とのズレが発覚する可能性があります。

例えば「履歴書で空白だった3ヶ月間に社会保険の履歴が残っていた。」といったことが起こり得ます。職歴を伝えず後から分かった場合、印象が悪くなる可能性が高いです。

一年未満の派遣社員や契約社員についても、社会保険に加入して働いてた場合は、職歴としてきちんと書くようにしましょう。

短期間の職歴の書き方

短期間の職歴であっても、履歴書の書き方に変化はありません。退職理由としては会社側の都合でない限り、「一身上の都合により退職」と記載します。

人間関係が原因だった場合でも特に理由を細かく書く必要はありません。

面接官が納得できる理由であれば、後ろにカッコ書きで記載しておくと良いでしょう。

介護や病気、出産などが挙げられますが、病気の場合であれば、現在は完治している旨も伝えると安心感を与えられます。

もしも、倒産など会社側の都合によって短期間で退職した場合は、「会社都合により退職」と記載します。

らくだ先生
1年未満の職歴を書くときのポイント
  • 1年未満の職歴でも社会保険に加入していた場合は、履歴書に必ず記入!

  • 経歴を偽ったり、省略した期間を前後の職場で埋めてしまうのは経歴詐称になるので要注意!

  • 細かい退職理由は記載不要。「一身上の都合により退職」の文言でOK!介護や病気など、やむを得ない理由の時は一言添えておくと◎

履歴書はクリアファイルに入れる?選び方と提出するときの注意点を解説!

このページでは履歴書を入れるクリアファイルについて、選び方や提出するときに気をつけるポイントを解説しています。

履歴書を企業に提出するときはクリアファイルを使うのがマナーです。書類の入れ方などにも気を配り、企業や採用担当者から良い印象をもってもらえるよう誠実な対応を心がけましょう。

履歴書はクリアファイルに入れるのがマナー

履歴書を水濡れや汚れから守る

クリアファイルには、履歴書を汚れや破損から守る役割があります。

万が一雨に濡れるようなことがあれば、履歴書が企業に届くまでにシワになったり、字が滲んだり、最悪読めなくなってしまうかもしれません。

郵送中のアクシデントで、履歴書が折れ曲がる可能性もあります。

クリアファイルに入れておけば、トラブルがあったとしてもきれいな状態を保つことができます。

せっかく書いた履歴書を台無しにしないためにも、必ずクリアファイルに入れて企業に提出しましょう。

応募書類を1つにまとめる

企業に提出する書類は、履歴書の他に、送付状、職務経歴書、エントリーシートなど、複数枚になることもあります。

クリアファイルを使えば、これらの応募書類を1つにまとめることができます。

企業からの指示がない限り、自分の判断でステープラーやクリップを使うのは避けましょう。採用担当者が、受け取った書類を種類ごとに分けて整理する可能性もあるからです。

なお、1種類の書類が複数枚になった場合は、クリップでまとめるのがおすすめです。クリアファイルに入れておけば、複数枚の書類もまとめて封筒から取り出すことができます。

応募書類は直接封筒に入れずに、クリアファイルでひとまとめにしてから提出しましょう。

採用担当に良い印象を与えることができる

封筒から出した履歴書が汚れていたら、誰しもあまりいい気持ちにはなれません。書類がバラバラの状態だと、取り扱いが面倒になることもあるでしょう。

読む前から不快感のある履歴書は、第一印象を悪くしてしまうかもしれません。

履歴書をクリアファイルに入れておけば、「書類を丁寧に扱える人」「相手の気持ちを考えられる人」と、採用担当者も気持ちよく受け取ってもらえるはずです。

またパートやアルバイトの選考においては、ビジネスマナーがそこまで厳格ではないケースが多く、クリアファイルに入れていないからといって不採用になるということはありえません。

パート・アルバイトに応募する場合、クリアファイルはいらないとされることもありますが、履歴書は企業が最初に目にする重要な書類です。

きれいな状態で履歴書を提出することで、相手への気配りができる人であるということを伝えることができます。

パート、アルバイト、正社員などの雇用形態に関わらず、クリアファイルに入れて提出することをおすすめします。

履歴書を入れるクリアファイルの選び方

基本は「A4サイズ」を選ぶ

履歴書の大きさがA4やB5の基本サイズであれば、クリアファイルはどちらもA4サイズで問題ありません。

A4サイズを超える書類が合った場合は、1番大きい書類に合わせてクリアファイルを準備する必要があります。

書類がファイルからはみ出ると、角の折れ、汚れなど破損の原因になります。書類の大きさに合わせて、適切なサイズのクリアファイルを選びましょう。

無色透明の新品を使用する

履歴書を提出するときのクリアファイルは、無色透明で新品のものを用意しましょう。

色や柄、ワンポイントのロゴが付いたものはNGです。無色透明のものであれば、クリアファイルに入れた状態でも誰の履歴書かわかります。

新品のクリアファイルに入れることで、清潔感のある印象や丁寧な印象を持ってもらえます。使い古したクリアファイルは避けましょう。

履歴書をクリアファイルに入れるときのポイント

応募書類をクリアファイルに入れる時の順番

書類の向きを揃える

クリアファイルに履歴書を入れるときは、他の応募書類と向きが揃っているか確認してから入れましょう。

向きがバラバラだと、採用担当者は直しながら読むことになり、手間も時間もかかってしまいます。

たった1枚でも「雑な人」「注意力がない」とマイナスなイメージを持たれる可能性もあります。

クリアファイルに応募書類を入れるときは、上から、①送付状 ②履歴書 ③職務経歴書 ④その他の書類 が基本になります。

クリアファイルに入れるまえに、上下、裏表、順番が全て揃っているか必ず確認しましょう。

二つ折りにして入れる

履歴書をクリアファイルに入れるときは、折り目に沿って二つ折りにしましょう。

一般的な履歴書は、A3サイズが二つ折りされた「A4サイズ」、B4サイズが二つ折りされた「B5サイズ」が主流です。

市販のものは最初から折り目が入った状態なので、それ以上折る必要はありません。

パソコンで作成して印刷した履歴書の場合は、市販の履歴書と同様に、用紙のサイズに合わせて二つ折りすればOKです。角と角が合うように、丁寧に作業しましょう。

種類ごとにクリップで留める

応募書類のうち、1種類が2枚以上になる場合はクリップで留めてからクリアファイルに入れましょう。

例えば、A4サイズで作成した職務経歴書が2枚ある場合や、エントリーシートが複数枚に分かれている場合などが挙げられます。

書類ごとの区切りがはっきりして、企業側が管理しやすくなるというメリットがあります。

クリップはシルバーのシンプルなものを使いましょう。ステープラーは、外しにくいので自己判断で使うのはNGです。

クリアファイルに入れた履歴書を提出するときの注意点

封筒は角型2号を使う

履歴書を入れる封筒は「角型2号」の封筒がおすすめです。

クリアファイルに履歴書や複数の書類を入れても、充分に入る大きさとなっています。

実際、履歴書を送付する際は、角型2号が最も使われているようです。

「角型A4号」の封筒にもA4サイズのクリアファイルが入りますが、書類が複数枚で厚みがある場合、上手く入らないことがあります。

「角型2号」の封筒なら、余裕を持って入れられるので安心です。

手渡しする場合はクリアファイルから出す

面接などで採用担当者に履歴書を提出する場合は、封筒から出した状態で渡しましょう。

事前に準備しておくことで採用担当者の手間を省き、スムーズに面接を始められます。

封筒の上に履歴書が入ったクリアファイルを重ね、採用担当者が文字を読める向きで手渡すのがマナーです。

封筒やクリアファイルを持ち帰る指示が合った場合は、応募書類のみ提出すれば大丈夫です。速やかにカバンの中にしまいましょう。

受付では封筒に入れたまま提出する

企業の受付で履歴書を提出する場合には、基本的に封筒に入った状態で提出します。

封筒の表面を上にして、封筒の口を自分側に向けて渡しましょう。

受付の人は採用担当者ではないことがほとんどです。

クリアファイルから履歴書を出してしまうと、採用担当者に手渡されるまでの間に、書類の一部が紛失したり、汚れてしまう可能性もあります。

特別な指示がない限り、クリアファイルと封筒に入れた状態で提出しましょう。

らくだ先生
クリアファイルの選び方と提出するときのポイント
  • クリアファイルはA4サイズで無透明がおすすめ。新品を用意しよう!

  • クリアファイルの役割は書類を守ること。丁寧に準備して印象をUPさせよう!

  • 履歴書はクリアファイルごと渡すのがマナー。封筒の上に重ねて提出しよう!

履歴書はどこで買うのがおすすめ?履歴書の種類と選び方を徹底解説!

このページでは履歴書の購入場所と種類、選び方について解説しています。

履歴書は、自分がどんな人物なのか企業に示す重要な書類です。採用担当者に的確に情報を伝えるには、自分の魅力が伝わる履歴書を選ぶことが大切です。

履歴書を比較して、自分に合った1枚を見つけましょう。

履歴書が買えるおすすめの場所は?

書店・文房具店

履歴書をどこで買えばいいか迷ったら、書店や文房具店へ行ってみましょう。店舗の規模にもよりますが、種類が豊富なのが魅力です。

新卒、転職、パート・アルバイトなど目的別の履歴書や、自己PR欄が大きなもの、履歴書作成に必要なものが一式入ったセットなど、多数の種類が揃っています。

大手文具メーカーの履歴書や、上質な用紙を使ったものなどが置いてあるので安心です。

履歴書を作成するときに必要なボールペンやクリアファイル、封筒などの文具類も同時に購入できるのもメリットです。

100円ショップ

100円ショップの履歴書コーナーはかなり充実しています。新卒、転職、パート・アルバイトなど、目的に合った履歴書を購入することができます。

封筒が付いているものや、用紙だけがたくさん入っているものもあります。

100円で買えるので、気になった履歴書をいくつか購入して比較するのも良いかもしれません。

ただし、中には紙が薄くて書きにくいものもあるようなので気をつけましょう。

100円の履歴書だからという理由で選考に落ちることはないので、安心して活用してください。

コンビニ・スーパー

コンビニのメリットは、24時間いつでも履歴書を購入できる点です。

置いてある種類は基本的に1種類か多くて2〜3種類程度なので、選択の余地はないと思った方が良いでしょう。

スーパーやホームセンターも店舗によっては置いてありますが、コンビニと同じく種類は少なめです。

急いで履歴書を提出しなければならないときに活用しましょう。

大学の売店

学生であれば、購買部など学内の売店で履歴書を購入するのがおすすめです。

大学の売店に置いてある履歴書は、新卒採用を目指す学生に特化したものが揃っています。

校名や校章の付いたオリジナルの履歴書を購入することも可能です。

新卒採用で履歴書選びに迷ったときには、まずは学内の売店をチェックしてみましょう。

履歴書にはどんな種類がある?

一般用「JIS規格」・「厚労省様式」

一般用の履歴書とは、新卒、転職、パート・アルバイトと幅広い用途で使える履歴書です。

以前は標準的な履歴書としてJIS規格様式が一般的でした。必要最低限の情報が揃ったベーシックな履歴書であることから、現在も使用される機会が多いようです。

しかし、JIS規格様式は現在削除されており、2021年4月以降は厚生労働省様式が推奨されています。

厚労省様式では、性別の記載が任意になり、通勤時間や配偶者・扶養家族に関する項目が削除され、志望動機欄と本人希望記入スペースが広くなっています。

企業側から様式の指定がない場合や、特にこだわりがない場合などは、一般的な様式の履歴書で問題ないでしょう。

新卒用

新卒採用を目指す学生向けの履歴書です。

志望動機や自己PR欄のスペースが広く、企業にアピールしたい自身の強みや経験をしっかりと記入することができます。

中には「学生時代に力を入れたこと」や「学外で力を入れたこと」など、面接で質問されそうな項目を設けている履歴書もあります。

大学名や校章が印字されたオリジナルの履歴書もあり、採用担当者にひと目で出身校を伝えることができるのでおすすめです。

学内の売店や公式ホームページから購入できるのでチェックしてみましょう。

転職用

転職活動をする人には転職用の履歴書がおすすめです。

経歴欄が広い履歴書が多く、これまでの経験をしっかりアピールできるようになっています。

職務経歴書がセットになっていることがほとんどなので、履歴書と合わせて作成することができます。

初めて転職する人や、経歴が少ないときは転職用を無理に使う必要はありません。

不自然な空白を作らないように、経歴欄のスペースが小さい履歴書を選びましょう。

パート・アルバイト用

パート・アルバイトの場合、応募者の人柄の他に、勤務希望日や時間帯が募集内容とマッチしているかがポイントになります。

パート・アルバイトに特化した履歴書には、1週間の出勤日数時間の希望を記入する欄や、出勤希望の曜日に丸を付ける欄などが設けられています。

採用担当者が知りたい情報を明確に伝えられるのでおすすめです。

後々正社員を希望する場合には、この履歴書はおすすめできません。志望動機や自己PRが記入できる履歴書を選びましょう。

履歴書の選び方

サイズはA4が一般的

履歴書は主にA4サイズとB5サイズがあります。企業側から指定がなければどちらを使っても大きな問題はありません。

新卒採用や転職の場合はA4サイズがおすすめです。

A4サイズの方がスペースにゆとりがあり、アピールしたいことをしっかりと記入することができるからです。

また、ビジネス文書の多くが基本的にA4サイズを基準としていることも理由の1つです。

パート・アルバイトの場合は情報量がそれほど多くならないので、B5サイズの履歴書でも不都合はありません。

履歴書を購入するときはサイズもしっかり確認しましょう。

企業指定がある場合は指定されたものを選ぶ

履歴書の様式やサイズを、企業が指定している場合もあります。募集内容に指示がないかしっかり確認しましょう。

企業によっては独自の履歴書を使うところもあります。Webサイトからダウンロードすることもあれば、説明会で配布されるパターンなど様々です。

履歴書に関する情報が見つからず、どうしても不安な場合は採用担当者に確認しましょう。

目的に合わせて選ぶ

履歴書は応募者がどんな人物なのか企業に示す重要な書類です。自分に合わない履歴書を使ってしまうと、自分を上手くアピールできないかもしれません。

どの履歴書も記入する項目はほとんど一緒ですが、見比べると種類ごとに記入欄のスペースの大きさが異なります。

自己PRや志望動機をしっかり書きたい、 経歴欄を充実させたい、勤務時間や条件がはっきり書きたいなど、企業に知ってほしい内容を強調できる履歴書を選びましょう。

履歴書と一緒に買っておきたいもの

封筒

履歴書は郵送、手渡しに関係なく、封筒に入れて準備するのがビジネスマナーです。

封筒は柄やデザインの入っていない、シンプルなものを選びましょう。

色に決まりはありませんが、白い封筒はフォーマルで清潔感のある印象を与えるのでおすすめです。実際、封筒付きの履歴書セットは白い封筒が同封されていることが多いです。

せっかく書いた履歴書が曲がったり折れたりしないように、封筒のサイズも重要です。

A4サイズの履歴書を提出する場合は、封筒のサイズは「角形2号」がおすすめです。クリアファイルに入れた履歴書を、余裕を持っておさめることができます。

ボールペン

履歴書を記入するときは、黒のゲルインクボールペンが良いでしょう。ゲルインクボールペンは、にじみにくく水に強い上、かすれのないはっきりした字を書くことができます。

読みやすい履歴書に仕上がれば、採用担当者にも良い印象を与えることができるでしょう。

水に弱いボールペンを使ってしまうと、雨などで履歴書が濡れたとき、文字がぐちゃぐちゃになってしまう可能性もあります。

せっかく書いた履歴書が台無しにならないよう、ボールペン1本でも妥協せず選びましょう。

クリアファイル

履歴書はクリアファイルに入れたものを、封筒に入れて提出します。

クリアファイルは無色透明のものがおすすめです。ファイルから出さなくても、ひと目で誰の履歴書か確認できるので採用担当者に配慮することができます。

色物や柄の入ったもの、間違っても企業名やロゴの入っているものを使ってはいけません。

クリアファイルは傷がつきやすく、一度使ったものはすぐわかります。「書類を大切に扱える人」という印象を持ってもらうためにも、新品のクリアファイルを準備しましょう。

らくだ先生
履歴書を購入するときのポイント
  • 履歴書を買うには「書店・文房具店」「大学の売店」がおすすめ。豊富な種類から比較して選ぼう!

  • 注力して書く項目に合わせた履歴書を選ぼう!
  • 履歴書のサイズはA4が一般的。サイズに合った封筒やファイル、ボールペンも併せて準備しよう!

履歴書に「中退」は書くべき?【記入例あり】|書き方とポイントを解説!

このページでは履歴書における「中退」の正しい書き方について解説しています。

中退は履歴書に必ず記入します。嘘をついたり、記載しなかった場合、経歴詐称で解雇や懲戒処分となる可能性もあるので、注意が必要です。

中退を伝えるときのポイントを押さえ、ポジティブに伝えられるよう準備をしておきましょう。 

「中退」は履歴書に書くべき?

「中退」は必ず記載しよう

原則、中退は履歴書に記載します。空白の期間ができたり経歴の辻褄が合わなくなったりすると、採用担当者の不信感につながります。

履歴書に事実と異なる記載をして入社後に嘘が発覚した場合、経歴詐称で解雇や懲戒処分の対象となる可能性もあります。

採用担当者は中退した理由と中退した後の経歴を重視します。「入社後、どのように活躍できるのか」など、これからのことを書くようにしましょう。

面接で中退のことを質問される可能性は高いですが、強みやスキルをアピールしていきましょう。

また、就職が決まってから中退する予定がある人は「中退退学予定」と記載します。

「中退理由」も記載するのがおすすめ

やむを得ない事情や前向きな理由があり退学した人は、理由を併せて記載するのが良いでしょう。

中退した事実のみを聞くと、一般的にマイナスな印象を持たれやすいですが、理由を書くことで印象が変わります。

長期的に働くことを前提としている就職活動や転職活動では、中退理由を書き、聞かれたときに受け答えできるようにしておくと安心です。

一方、中退理由を書かないほうが良い場合もあります。例えば「人間関係が上手くいかなかった」「授業についていけなかった」など、ネガティブな理由は記載しないほうが無難です。

社会人として必要な姿勢に重なるため、採用担当者に「組織でうまくやっていけるだろうか」とネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。

その場合には、中退した事実のみを記載する方が良いと言えるでしょう。

【記入例あり】履歴書に「中退理由」を書くときの書き方

経済的な理由で中退した場合

経済的な理由で中退した場合の記入例

家庭の経済的な理由で中退した場合、「家庭の経済的理由により退学」「経済的な事情があり退学」などと記載しましょう。

経済的な理由による中退は、本人の落ち度ではありません。やむを得ないことであったとわかるように書きましょう。

さらに中退して経済的に家庭を支えたなどの事情があれば、評価される可能性もあります。

病気やケガで中退した場合

病気や怪我で中退した場合の記入例

病気やケガを理由に中退した場合は、「健康上の理由により退学」「病気治療のため退学」などと記載します。

病気やケガの治療が理由で中退した場合も、やむを得ない事情だと判断されます。

具体的な病名を書く必要はありません。現在病気やケガが完治して就業に支障がないことを履歴書に書くことで、採用担当者も安心することができます。

ただし、中退の原因となった病気やケガが完治しておらず業務に支障が出る場合、その旨を記載する必要があります。「健康状態欄」などを活用し、予め記載しておきましょう。

就職で中退した場合

就職で中退した場合の記入例

就職するのを理由に中退した場合、「社会人として就業したいと考え退学」「就職し経済的に自立したいと考え退学」などと記載しましょう。

前向きな理由や意思や目的をもって退学したことも添えておくと、好印象を与えられます。

就職による中退は、前職の経験が主に選考の基準となります。中退をマイナスな印象に捉えられることは少ないでしょう。

留学で中退した場合

留学で中退した場合の記入例

留学するために中退した場合、「海外留学のため退学」「留学で語学を習得するため退学」を記載しましょう。また留学先の国名と学校名、入学・卒業年月も書きます。

留学はポジティブな理由なので、むしろポジティブに働くこともあります。「どのような目的で入学したのか」が採用担当者に伝わると、より好印象を与えられるでしょう。

中退予定の場合

中退する予定の場合は、「中退予定」と記載しましょう。中退する日付が決まっていれば記載し、未定の場合は空白で構いません。

中退する理由を面接で聞かれる可能性もあるので、答えられるように考えておく必要があります。

面接で「中退」の理由を伝えるときのポイント

「中退」のポジティブな内容を伝える

ネガティブな理由で中退をした場合でも、ポジティブな内容を伝えることが重要です。

例えば、単位を落としたのなら、その理由を説明したうえで「中退から得たもの」を述べると前向きな印象になるでしょう。

しかし、やむを得ない大学中退理由については、ポジティブな表現をする必要はありません。自分ではどうにもならない理由なら、そのまま伝えるのが無難です。

「中退後」の経験をアピールする

中退したことで気づいたことや見えてきたことをアピールしましょう。中退した経験を自分がどう捉えているかで企業側の心象は大きく変わります。

その結果、「業務に活かせる資格を取得した」「スキルを磨くことができた」など大学中退後の経験を評価される可能性があります。

また、大学中退後の経験を活かし会社で「どのように貢献していけるのか」を伝えられるようにしましょう。

取得した資格は履歴書に記載したうえで、面接でもアピールするのがおすすめです。

らくだ先生
「中退」を書くときのポイント
  • 中退は履歴書に必ず記載しよう!
  • やむを得ない事情や前向きな理由があり退学した場合は、退学理由を併せて記載するのがおすすめ!
  • 面接では、中退後の経験を積極的にアピールしよう!

履歴書に「同上」を使うのは失礼にあたる?正しい書き方と注意点を解説!

このページでは履歴書の「同上」の使い方や注意点を解説しています。

「同上」は記入できる項目や書き方に決まりがあります。「同上」の正しい使い方を理解し、 失礼にならない、好印象な履歴書になるよう仕上げていきましょう。

履歴書に同上を使うのは失礼?

結論から言うと、履歴書に「同上」を使用するのは、失礼にはあたりません。

「同上」を使うことによって、書き手側には繰り返し書く手間が省けるという利点があります。

また読み手側にとっても、「同上」と記載されていることで、一目で「同じなんだ。」と判断しやすくなるというメリットがあるのです。

例えば、住所の場合、多くの漢字が含まれた文字列を最後まで読み切ってから、前述されている住所と同じかどうかを判断することになります。

前述の文章が丁寧に書かれており、適切な項目で使用するのであれば、手抜きや失礼には値しないので、同じことを繰り返す場合には使用しましょう。

そもそも「同上」とは?

「同上」とは、「上で述べたことと同じである」という意味です。上の行で書いたことと全く同じですよ、と伝えたい時に使われます。

もしも先に述べている部分が左側にあれば「同左」、右側にあれば「同右」と表します。

「同上」を使わずに、全て記入しているからといって問題になることはありません。文字がつまり過ぎていて読みづらい時などは、「同上」を使うと余白ができて読みやすくなるでしょう。

基本的には読んだ人が読みやすくなるように「同上」を使うのだと意識しておくことで、書くべきところや書き方が理解しやすくなります。

「同上」を書かないと、「この項目は書き忘れかな?」と思われてしまうので、「同上」を使いたい項目は後で見返すなどして、書き漏れのないようにしてください。

履歴書で「同上」が使える項目

「同上」の記入例

履歴書で「同上」が使える項目は、連絡先の住所と電話番号です。

緊急連絡先として実家を記載したい場合、実家に住んでいる人は住所が同じなので、「同上」と記載することができます。

また、自分の電話番号を伝える欄が「TEL」「携帯電話・PHS等」といったように、ふたつに分かれている場合があります。

この時に書ける電話番号が1つの場合は、先に出てくる項目に電話番号を書き、下の欄に「同上」と書きます。

電話番号も住所の場合と同じく、実家の電話番号をすでに記載しており、緊急連絡先にも実家の電話番号を指定したい場合も「同上」と書くことができます。

家族が持つ携帯番号や他の固定電話を緊急連絡先にする場合は、別途記入が必要です。

「同上」の正しい書き方

「同上」の正しい書き方

「同上」と書く時は左に寄せて書きましょう。左に書かれていることで、読み進めている時にすぐに目につきやすいです。また、ふりがな欄への「同上」は不要です。

前述している内容は丁寧に書きます。住所はハイフンでつないでしまうことが多いですが、「丁目」「番地」を使いしっかり書きましょう。

簡略化された住所に「同上」を使うと、手を抜いている印象を与えてしまいます。気をつけましょう。

履歴書に「同上」を使うときの注意点

「〃」は使用しない

”同じ”を表すときに使われる「〃」。「ノノ字点」や「同じく記号」と呼ばれ、「同上」と同様、「さきに述べられたことと同じ」という意味を持つ繰り返し記号です。

「〃」はカジュアルな印象を与えるため、履歴書に用いるのは相応しくありません。

履歴書で住所などを繰り返し書く時は、「同上」と漢字でしっかりと書きましょう。

「学歴・職歴欄」では使用しない

学校名や学部名は入学と卒業で2回書くことになるので「同上」と書きたくなりますが、履歴書ではNGです。

同様に入社と退職を書く際も、「同上」は使わず社名はしっかりと書くようにしましょう。

学歴・職歴欄は正式名称で書かなくてはいけない欄となっており、学校・学部名や社名を略して書くのは相応しくないとされています。

そのため、学歴や職歴で「同上」を使って省略してしまうと、手を抜いた印象を与えてしまう可能性があります。

学校・学部名、社名は、入学・卒業、入社・退職のいずれの行にもきちんと記載するようにしましょう。

らくだ先生
「同上」の書き方ポイント
  • 「同上」を書くときは、左寄せで記入しよう!

  • 「同上」を使える項目は、連絡先の住所と電話番号のみ!

  • 学歴や職歴で「同上」を使うのはNG。同様の「〃」も不適切なので注意しよう! 

履歴書に職歴が書き切れないときはどうする?5つの対処法と注意点

このページでは履歴書に職歴が書き切れないときの対処法について解説しています。

職歴の中で省略できる部分や簡潔にまとめることができる項目を理解し、マナーに沿って見やすくわかりやすい履歴書を作成していきましょう。

履歴書の職歴に書ききれない時の対処法 

「中学校卒業」は省略、「高等学校卒業」から書き始める

履歴書に同封されている記入例では、小学校や中学校の卒業から学歴が始まっていることが多いです。

しかし、履歴書の学歴を書く際には、中学校までの義務教育の学歴は省略しても良いとされています。

そのため、履歴書に職歴が書ききれない時には、「高等学校卒業」から書き始めるようにすると良いでしょう。

多くの履歴書では「学歴・職歴」とひとまとめにされているため、学歴の行を省略することで職歴の行を多く確保することが可能です。

「入社・退職」や「現在に至る」「以上」を1行にまとめる

職歴が多い場合の「入社・退職」の書き方

履歴書に職歴が書ききれない人は、働いた経験のある企業の数が多いということが考えられます。

そのため、経験した企業の入社や退社を1行に分けて書いていると、1社につき2行は最低でも使ってしまうことになります。

企業の数が増えれば増えるほど必要な行が多くなるので、「入社」と「退職」は1行にまとめてしまうのがおすすめです。

また、「現在に至る」と「以上」を1行にまとめるのも良いでしょう。

業務内容の1行下に「現在に至る」と書き、さらに改行してから「以上」を書くのが基本的な書き方ですが、「現在に至る」と「以上」を同じ行に書くことで1行に収めることができます。

必要な行数に合わせて調整しましょう。

業務内容や配属先(部署や支店名)を省略する

業務内容や部署の説明を省略した場合の職歴の書き方

業務内容や配属先(所属している部署名や支店名)を1社ずつ丁寧に記載していると、2、3行は最低でも必要になってきます。

経験した会社が多く、職歴を書ききれない場合は省略しても問題はありません。従事していた業務内容など、伝えたいことの詳細は「職務経歴書」で伝えると良いです。

過去に勤めた企業の名前と、入社・退職の年月をシンプルに記載しましょう。

職歴欄の多い履歴書を使う

履歴書は記入する項目が似ていても、種類によって設けているスペースの大きさに違いが出てきます。中には学歴・職歴のスペースが2枚目(右のページ)まで続いているものもあります。

転職などの回数が多く、職歴欄がたくさん必要になると分かっている場合には、このような履歴書を選ぶと良いでしょう。

また履歴書をパソコンなどで作成する場合には、予め職歴欄を広く設定しておくのも対処法の1つです。

職務経歴書を別紙として用意する

「職務経歴書」を別紙として用意し、履歴書と職務経歴書の2枚で職歴を伝えるという方法もあります。

例えば、直近の2、3社のみを履歴書の職歴欄に記入し、それ以前の職歴は職務経歴書で伝えるという方法です。

履歴書の職歴欄に全て書き切るために、履歴書を2枚用意するのはNGです。自分のスキルや経験した業務について記載する職務経歴書を活用するのがスマートです。

職歴を簡潔に書く場合の注意点 

「中退」は省略しない

小学校や中学校を卒業したという履歴の省略はできますが、高校や大学の「中退」は省略してはいけません。

行数を増やすために削っても問題ないように感じますが、中退したことを書かないということは、学歴詐称になります。また、中退した学校でも入学した履歴を記載する必要があります。

卒業と書く代わりに「中途退学」と書くようにしましょう。理由を書ける場合は、後ろにカッコ書きで書くと良いです。

社名は正式名称で書く

社名が長いと必要な行数が増えてしまいます。

そのため、株式会社や有限会社を省略したり、社名を略してしまいがちですが、履歴書に社名を書くときには正式名称を必ず書きます。

一般的に広く使われている社名の呼び方がある場合でも、正式名称を使って書くのがマナーです。

また合併や出向などによって会社名が変わった場合は、その旨も記載しましょう。

異動によって部署名が変わった場合も明記するのが望ましいですが、職歴欄に書ききれない場合は簡潔にまとめ、職務経歴書で補完するのが良いでしょう。

らくだ先生
職歴が書ききれないときのポイント
  • 学歴は「高等学校卒業」から書き始めよう!

  • 転職などが多く、職歴が書ききれない場合は、職務経歴書を別紙で作成しよう!

  • 社名は省略せず、正式名称で書くのがマナー!