職務経歴書のおすすめフォーマット!書くべき情報や無料ダウンロードもあり

職務経歴書はフォーマット選びが重要!

職務経歴書は就活や、転職などで仕事を探したり、応募者のキャリアを人事や採用担当者へ最初に伝えるために利用されます。ここでは職務経歴書の基本と重要性を解説します。

職務経歴書とはどのようなものか

職務経歴書は、応募者がこれまでに経験した職務や経歴、実績、スキルなどをまとめた文書です。これを用いて、自己紹介や職務適性を示すことができます。主に就職活動や転職活動に使われます。職務経歴書を作成することによって、自分の専門知識や能力、職務経験などをアピールし、企業や採用担当者に自身の価値を伝える手段を得ることができます。

なぜキャリアにおいて職務経歴書が必要なのか

転職活動では基本的に職務経歴書が必要となります。企業によっては履歴書とあわせて提出することが多いでしょう。中途採用では経験やスキルが重要視されるため「募集要項に合った人材なのか」を判断するため、職務経歴書が重要な文書となります。

履歴書との違いについて

履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴、資格などを簡潔にまとめた文書で、自己紹介や人物像を伝えるために用います。対して職務経歴書は、主に過去の職務経験や具体的な業務内容、実績、スキルに焦点を当てた文書で、仕事に関する詳細な情報を提供します。それぞれ求められる書き方を注視して記載をするようにしましょう。

これらの違いにより、履歴書は個人の簡潔な概要を提供し、職務経歴書は具体的な業務経験やスキルを詳細に伝えます。就職活動では、両方の文書を適切に活用することが重要です。

職務経歴書の基本フォーマットは3つ

職務経歴書には逆編年体形式、編年体形式、キャリア形式の大きく分類すると3つの種類があります。企業の募集要項に沿った効果的な職務経歴書のフォーマットをご紹介します。

基本的なフォーマットと情報

基本的な職務経歴書のフォーマットと要素をご紹介します。

・逆編年体形式

特性とメリット:最新の経験から過去へと記載される職務経歴書の形式です。最新の職務経験やスキルが最も目立つため、最も関連性の高い経験が先頭にきます。転職回数が多い場合や最近の実績を強調したい場合に効果的なフォーマットです。

・編年体形式

特性とメリット:過去から最新の経験に向かって記載される職務経歴書の形式です。経歴の変遷や成長を時系列で示すことができるので、キャリアに一貫性があり、長期的な職歴がある場合に有効なフォーマットとなります。

・キャリア形式

特性とメリット:職務経歴をポジションや役職ごとにまとめて記載する職務経歴書の形式です。スキルや達成した成果を職種やポジションごとに示しやすいフォーマットです。転職が多い場合や異なる分野での経験がある場合に適しています。

様々な募集要項に沿った職務経歴書のフォーマットを選ぶことで効果的に応募者の経験、スキルを採用担当者に伝えることができるでしょう。

職務経歴書フォーマットを使った作成ポイント

職務経歴書を作成する際のポイントを5つ紹介します。

・適切なフォーマットを選ぶ

募集要項に適した人材なのか、採用担当者が職務経歴書の情報を見て、迅速に把握できるように適切なフォーマットを選択しましょう。

・具体的に記載する

成果や達成したことを具体的に示しましょう。具体的な数字やデータ、成果物を職務経歴書に挙げることで、応募者の貢献を明確に示せます。

・見やすいレイアウト

求められるポジションに合わせて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。企業や職種に応じて、最も適切な経歴やスキルを前面に出し、伝えたい内容が一目で分かることが大切です。

・面接の内容にも利用されることを想定する

採用担当者は面接の際に職務経歴書を参考に質問内容を考えます。質問を想定して説明や具体的なエピソードを準備しておくことも重要です。経歴やスキルをより深く説明し、応募者の適性や能力をアピールしましょう。

・誤字脱字をチェックする

職務経歴書の誤字脱字は情報の正確さや信頼性の評価にマイナスの影響を与えるでしょう。

繰り返しチェックを行う、校正ツールの利用、第三者による確認などで丁寧な確認をしましょう。

職務経歴書において、達成した成果や経験を強調する方法

職務経歴書を記載する際、達成した成果や実績を記載することは応募者の経験やスキルを伝えるために必須項目となります。採用担当者に応募者を「採用するとメリットがある」と思ってもらえるような成果を強調するようにしましょう。

職務経歴書で成果を強調するためにいくつかのポイントをご紹介します。

・強調すべきポイントを前面に

職務経歴書の中で成果を示す際は、最も重要な成果や特筆すべき成功事例を前面に出す書き方をしましょう。特に、求人要件にマッチするような成果を強調することがポイントです。

・STAR法の活用

STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとったもので、成果を示すための手法です。職務経歴書に具体的な状況や課題、あなたが取った行動、そしてその結果を明確に示すことで、成果を強調します。

・具体的なエピソードや実例を挙げる

成果を際立たせるために、具体的なプロジェクトやタスク、あるいは特定の状況に焦点を当てて職務経歴書で説明します。その際に、どのような取り組みをし、その結果どのような影響があったのかを明確に示します。

・具体的な数値を記載する

実績や成果を強調し、数値や具体的なデータで自分の実績を裏付けることが効果的です。例えば、プロジェクトの成功率、コスト削減率、収益増加率などを職務経歴書内で示しましょう。

・言葉選びの重要性

成果をアピールする際には、強い行動動詞や肯定的な表現を使って効果を強調します。例えば、「率先してリーダーシップを発揮し、チームを率いてプロジェクトの成功に導きました」といった表現です。職務経歴書では前向きな言葉選びをすることが重要です。

職務経歴書における自己PRの書き方

職務経歴書に自己PRを書く理由として、採用担当者は応募者が「応募要項に適した人材であるか」を判断する材料となることが挙げられます。人格や性格、入社に対する熱意、企業や業務内容の理解、企業との相性があるかなど判断するために自己PRが記載されることを理解しましょう。

自己PRの基本的な書き方をご紹介します。

・強みや特技を明確に示す
応募者の強みや特技を職務経歴書に特記しましょう。たとえば、チームリーダーシップ、問題解決能力、コミュニケーションスキルなど、得意とする領域を明確に示します。

・具体的な実績を挙げる
過去の実績や成果を具体的に示すことで、職務経歴書の自己PRを裏付けましょう。数字やデータを使って、自分の貢献や影響力を示すことが重要です。

・関連性の高い経験を強調
応募先の求めるスキルや経験に関連する事例を強調しましょう。そのポジションに最も適した経験やスキルを職務経歴書でアピールします。

・短く要約する
職務経歴書の自己PRは短く要約することが重要です。簡潔にまとめ、興味を引くような内容にすることで、採用担当者の興味を引きます。

例えば、自己PRの一文として「コミュニケーションスキルを活かし、前職でチームを率いて〇〇プロジェクトを成功させました。リーダーシップと問題解決能力を活かして、〇〇%の効率改善を達成しました」といった具体的な事例を挙げることで、自己の強みや実績を示すことができます。

自己PRは職務経歴書の中で重要な部分の一つです。自分の強みや実績を明確に示すことで、採用担当者に自身の価値を伝えることができます。

自己PRを書くときに気を付けるポイントとして「企業が知りたいことを伝えること」が重要です。

応募者自身がPRしたいことばかり書いてしまい、応募要項からそれた内容にならないよう注意しましょう。

職務経歴書の例とフォーマット

職務経歴書の形式ごとの例とフォーマットをご紹介します。

・逆編年体形式の職務経歴書

【現在の職歴】

(最新の職歴を先頭に記載)

[20●●年〇月 – 現在]

会社名: ABC株式会社

役職: プロジェクトマネージャー

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: XYZ株式会社

役職: シニアアナリスト

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

【過去の職歴】

(最新の職歴から過去の職歴に向かって記載)

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: DEF株式会社

役職: アシスタント

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: GHI株式会社

役職: インターンシップ

業務内容:

– データエントリーと調査

・編年体形式の職務経歴書

【初期の職歴】

(最初の職歴から現在の職歴に向かって記載)

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: GHI株式会社

役職: インターンシップ

業務内容:

– データエントリーと調査

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: DEF株式会社

役職: アシスタント

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

【最新の職歴】

(最新の職歴を最後に記載)

[年月 – 現在]

会社名: ABC株式会社

役職: プロジェクトマネージャー

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: XYZ株式会社

役職: シニアアナリスト

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

・キャリア形式の職務経歴書

【プロジェクトマネージャーとしての経験】

会社名: ABC株式会社

[20●●年〇月 – 現在]

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

【アナリストとしての経験】

会社名: XYZ株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

【アシスタントとしての経験】

会社名: DEF株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

【インターンシップ経験】

会社名: GHI株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– データエントリーと調査

応募者の経歴やポジションに合わせて、適切な職務経歴書の形式を選択し、必要な情報を適切に伝えるようにしてください。

職務経歴書のフォーマットをダウンロード出来るサービス

職務経歴書や履歴書のフォーマットやテンプレートをダウンロードするサービスは様々あります。インターネット上には多くのウェブサイトやリソースがあり、ワード(Word)などのオフィスソフト内にも利用できるフォーマットがあります。

・ワード(Word)フォーマット

ワード(Word)には、職務経歴書のフォーマットが組み込まれています。ワード(Word)を開き、新規文書を作成し、「職務経歴書」や「履歴書」を検索すると、さまざまなスタイルのテンプレートをダウンロードし利用することができます。

・エクセル(Excel)フォーマット

エクセル(Excel)には、履歴書や職務経歴書のフォーマットが組み込まれている場合があります。Excelを開いて、新しいファイルを作成する際に「フォーマットを検索」または「オンラインフォーマット」でダウンロードすることができます。

・Canva

Canvaは、デザイン性の高い職務経歴書のフォーマットを提供しています。無料アカウントでも多くのフォーマットを利用できます。サイト内で「履歴書」、「職務経歴書」と検索すると様々なテンプレートを利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。

・Google ドキュメント

Google ドキュメントにも、多くの無料の履歴書や職務経歴書のテンプレートがあります。Google ドライブから新しいドキュメントを作成し、「履歴書」や「職務経歴書」を検索すると利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。

これらのサービスは無料で利用でき、職務経歴書の項目を追加してカスタマイズすることができます。ただし、ダウンロードしたフォーマットを利用する際には、転職や就職活動の募集内容に適しており、応募者の情報が見やすく伝わるものを選ぶことが重要です。

職務経歴書がWebで書けるおすすめサービス

Web上で履歴書や職務経歴書が無料で作成できるサービスがあります。サービスによっては印刷用やメール送付用画像にダウンロードも可能ですので、ぜひ活用してください。

Indeed Resume Builder:Indeedのサイト上で直接作成できます。Indeedのアカウントを持っていれば簡単にアクセスできます。様々な国や地域で利用でき、PDF形式のダウンロードも可能です。
yagish:インターネットにアクセスできる環境であれば、どこからでも作成や編集が可能です。PDF形式でダウンロードしたり、職務経歴書、履歴書などの印刷することができます。日本国内での転職、就職活動に役立つサービスです。

Canva:グラフィックデザインのニーズに幅広く対応するツールですが、職務経歴書の作成にも利用できます。デザインの自由度が高く、使いやすいツールとして知られています。履歴書の作成だけでなく、ポートフォリオやカバーレターなども作成する際にも活用でき、PDF形式でのダウンロードも可能です。

Webサイト上で職務経歴書などの個人情報を取り扱う場合は、プライバシーポリシーや利用規約を確認し信頼できるサイトを選びましょう。データのダウンロードを行う際も信頼できるソースから提供されていることを確認しましょう。

らくだ先生
職務経歴書のフォーマットを選ぶポイント
  • Web上で職務経歴書を作成出来るサービスを利用するのがおすすめ!
  • 自分が書きやすいフォーマットに加えて、経験やスキルが伝わるフォーマットを!
  • それぞれのフォーマットにおける書き方の例を参考にしましょう!

就職活動にも役立つ!事例付きの職務経歴書の書き方ガイド

就職活動用の職務経歴書の書き方

職務経歴書は、自分の職務経験や能力を整理し、採用担当者に伝えるための重要な文書です。就職活動だけでなく、キャリアの進展やビジネス関連の機会を追求する際に、有用なツールとして活用されます。

職務経歴書を書く際には、採用担当者が過去の職務経験や任された仕事に対しての責任、そして新たな仕事に対する能力や積極性を見極めるために、過去の業績や担当業務、また積極的なアプローチなどを示す必要があります。

■具体的な書き方のポイントとして、

職務経歴書は一般的に、以下の順序で情報を並べることが一般的です。

・基本情報(タイトル、日付、氏名、連絡先など)

・目的(求めるポジションや目標)

・スキルの概要

・職歴(逆年月順)

・学歴・資格

・その他(趣味、特技など)

・要点を強調する

職務経歴書は簡潔で明確な情報が求められます。ポイントを強調するために、過去の仕事での業績や成果、使用したスキルや経験を重点的に記載しましょう。

・具体的な例や数字を挙げる

例えば、達成したプロジェクトの規模、節約したコスト、成し遂げた目標などの具体的な数字や事例を挙げることで、自己PRがより効果的になります。

・適切な言葉遣いとフォーマット

丁寧な言葉遣いを心掛け、フォントやレイアウトは整ったものを使います。読みやすく、情報が整理されていることが大切です。

・カスタマイズ

応募するポジションや会社に応じて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。重要なスキルや経験を強調することで、求めるポジションにフィットするようにアレンジします。

・簡潔にまとめる

A4サイズの用紙で 2ページ以内で書くのが一般的ですが、経験や資格が多い場合は3ページになることもあります。ただし、情報を簡潔にまとめることが大切です。

■利用されるタイミングとして以下のような例が挙げられます。

・就職活動

就職活動や転職活動の際に、企業に提出するために使用されます。求人応募時や企業への直接応募の際に、履歴書と一緒に提出されることが一般的です。

・面接の準備

面接の際、面接官に自己紹介や職務経験を伝えるための資料として使用されます。面接官が応募者の経歴やスキルを把握するのに役立ちます。

・キャリア相談

キャリアアドバイザーや採用担当者との面談や相談の際に、自分の経歴やスキルを示すために使用されることがあります。

・資料としての共有

インターネットやビジネス関連のイベントなどで、自己紹介やビジネス提携の場で職務経歴書を共有することもあります。

職務経歴書と履歴書の違い

履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴、資格などを簡潔にまとめた文書で、自己紹介や人物像を伝えるために用います。対して職務経歴書は、主に過去の職務経験や具体的な業務内容、実績、スキルに焦点を当てた文書で、仕事に関する詳細な情報を提供します。それぞれ求められる書き方を注視して記載をするようにしましょう。

また履歴書は、主に要約された情報で構成され、簡潔な表記が求められます。

職務経歴書は、各職歴における具体的な業務内容や成果、スキルを詳細に記載し、より具体的な書き方と情報提供が求められます。

これらの違いにより、履歴書は個人の簡潔な概要を提供し、職務経歴書は具体的な業務経験やスキルを詳細に伝えます。就職活動では、両方の文書を適切に活用することが重要です。

■履歴書に書き、職務経歴書に書かなくてもいいこと

履歴書と職務経歴書では、観点が異なるため履歴書には記載するが、職務経歴書には記載をしなくても良い項目もあります。一般的には以下のような情報が履歴書に書かれることがありますが、職務経歴書には記載の必要がない場合もあります。

・趣味・特技

履歴書では個人の多様性や興味を伝えるために書かれることがありますが、職務経歴書には必須の情報ではありません。

・自己PRや志向

履歴書に短くまとめられる場合がありますが、職務経歴書には職務経験やスキルにフォーカスした記述が求められることが多いです。

・応募動機や目標

履歴書に簡潔に記載されることがありますが、職務経歴書では実績や業務内容が重視されるため、詳細な記述は必須ではありません。

・人物像や特性

履歴書では簡潔に特徴を示すことがある一方、職務経歴書では主に職務経験やスキルに焦点を当てるため、細かな人物像や特性は必ずしも詳細に記載する必要はありません。

履歴書と職務経歴書はそれぞれ異なる役割を持ち、提供する情報も異なるため、必要に応じて適切に情報、書き方を選んで記載することが重要です。

職務経歴書に書くべき項目とは

職務経歴書には応募者の経験や能力を自己アピールや適正評価に効果的に伝える役割があります。様々な項目の中でも、以下の項目を記載することで自分の強みや実績を明確に示すことができ、希望するポジションに選ばれる可能性があるでしょう。

・会社名、期間、ポジション

これは経歴の基本情報です。職務経歴書ではどの会社でどの期間、どのような役職・ポジションを担当したかが把握されなければ、仕事内容やスキルの評価ができません。

・業務内容、成果、貢献

自分が担当した業務内容や、それによって得た成果や会社への貢献が明確に示されていることが重要です。職務経歴書に具体的な事例や数字を挙げることで、自己アピールが強化されます。

・使用したスキルやツール

業務遂行に使用したスキルやツール、職務経歴書で技術などを記載することで、自分の能力や専門知識を強調し、ポジションに対する適性を示すことができます。

・昇進やプロジェクトリーダー経験

昇進やリーダーシップ経験は、自己成長や責任感を示すものです。それがある場合は、職務経歴書に明記することでポジティブな印象を与えます。

・教育、資格、研修

最終学歴や取得した資格、受けた研修などは、自分の専門性や学びの歴史を示すために重要です。求められるスキルや知識を裏付ける情報となります。

これらの項目は、職務経歴書に記載することで、自分の職務経験や能力、スキルを詳細に示し、採用担当者に自己アピールする材料を提供します。

就職活動で印象を残せる職務経歴書のポイント

採用担当者は応募者の職務経歴書を見て、その人物が求めるポジションに適しているかどうかを判断します。印象的な職務経歴書の書き方のポイントを抑えることで、効果的に自己アピールすることができるでしょう。

・明確な構成と簡潔な表現

読みやすく、情報が整理されていることが重要です。項目ごとに明確な区切りをつけ、余分な情報を省き、要点を端的に書き方をするように心がけましょう。

・成果や貢献を具体的に示す

数値や具体的な事例を挙げて、自分の業績や貢献を具体的に表現します。例えば、成し遂げたプロジェクトの規模、節約したコスト、達成した目標などを数字や具体的な事例として示す書き方をすることで、印象に残りやすくなります。

・適切なキーワードやスキルを強調

志望する企業に求められるスキルやキーワードを適切に盛り込みましょう。企業やポジションに合わせて、重要なスキルや経験を強調し、アピールポイントとして提示します。

・肯定的な表現を使う

自己PRや職務経験の記述において、ポジティブな表現の書き方をすることで、自信を持って自己アピールできます。達成感や責任感を伝える表現を取り入れると良いでしょう。

・カスタマイズする

応募する企業やポジションに合わせて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。その企業や職種に求められるスキルや経験を強調することが重要です。

以上のポイントを意識して職務経歴書を作成すると、採用担当者に印象的な文書を提供できるでしょう。自分の強みや実績を明確に伝えることが、良い印象を与えるポイントになります。

職務経歴書の中で学歴やキャリアをアピールする方法

職務経歴書に学歴を記載する場合、逆編年体形式(最も最近のものから過去のものへ)でリストアップしましょう。大学名、専攻、卒業年月、取得した資格などを含みます。時系列順でも問題ありませんが、最新のものが関連する業界や職種に役立つものであれば効果的です。アピールしたい成績や受賞歴があれば、それらも記載し特に、関連する業界や職種に役立つ賞や特別な成果は強調してください。

職務経歴書でキャリアをアピールする書き方は、職務経験を詳しく記載します。まず各ポジションでの主な業務や成果を箇条書きで示します。そして、それぞれの役割でどのようなスキルや知識を身につけたかを具体的に示すことが重要です。その他以下のポイントをアピールすることでより魅力的な自己アピールができます。

特にこれまでの成果を引き立たせる方法

職務経歴書で採用担当者に応募者の強みを伝えるために以下のような書き方をすると、より効果的に成果を引き立てて伝えることができるでしょう。

・具体的な数値を記載する

実績や成果を強調し、数値や具体的なデータで自分の実績を裏付けることが効果的です。例えば、プロジェクトの成功率、コスト削減、収益増加などを数値で示しましょう。

・使用したツールや技術

使えるツールや技術スキルも重要です。プログラミング言語、ソフトウェア、データベース、プロジェクト管理ツールなどを列挙し、それらを活用した実績も示します。

・STAR法の活用

STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとったもので、成果を示すための手法です。具体的な状況や課題、あなたが取った行動、そしてその結果を明確に示すことで、成果を強調します。

・具体的なエピソードや実例を挙げる

成果を際立たせるために、具体的なプロジェクトやタスク、あるいは特定の状況に焦点を当てて説明します。その際に、どのような取り組みをし、その結果どのような影響があったのかを明確に示します。

・強調すべきポイントを前面に

職務経歴書の中で成果を示す際は、最も重要な成果や特筆すべき成功事例を前面に出す書き方をしましょう。特に、求人要件にマッチするような成果を強調することがポイントです。

・言葉選びの重要性

成果をアピールする際には、強い行動動詞や肯定的な表現を使って効果を強調します。例えば、「率先してリーダーシップを発揮し、チームを率いてプロジェクトの成功に導きました」といった表現です。

最も重要なのは、応募者の強みや独自性を明確に伝えることです。経歴書を書く際には、求められるポジションや企業に適した情報を強調する書き方で、自己PRを行うことがポイントです。応募者は選考の段階で興味を持ってもらいやすくなります。

就職活動向けの職務経歴書テンプレートをダウンロード!

インターネット上には無料で職務経歴書のテンプレートを提供しているサービスが沢山あります。その中の一部をご紹介します。

・Microsoft Office テンプレート

Microsoft Wordには、職務経歴書のテンプレートが組み込まれています。Wordを開き、新規文書を作成し、「職務経歴書」や「履歴書」を検索すると、さまざまなスタイルのテンプレートが利用できます。

・Canva

Canvaは、デザイン性の高い職務経歴書のテンプレートを提供しています。無料アカウントでも多くのテンプレートを利用できます。カスタマイズも容易で、自分の情報に合わせて編集できます。

・Google ドキュメント

Google ドキュメントにも、多くの無料の履歴書や職務経歴書のテンプレートがあります。Google ドライブから新しいドキュメントを作成し、「履歴書」や「職務経歴書」を検索すると利用できます。

・Behance

Behanceは、クリエイティブな職務経歴書のテンプレートが豊富です。デザイナーやクリエイターによって作成された多彩なスタイルのテンプレートが公開されています。

これらのサービスは無料で利用でき、自分の情報を追加してカスタマイズすることができます。ただし、テンプレートを利用する際には、デザインや書式を選ぶ際に、自分の情報が見やすく伝わるものを選ぶことが重要です。

就職活動用の職務経歴書のフォーマット

職務経歴書の書き方に厳密なルールはありませんが、一般的に以下の内容が含まれることが多いです。

氏名や連絡先などの基本情報、職務経歴の概要、学歴、職務経験(企業名・ポジション、在籍期間、業務内容、成果など)を記載します。

また、スキルや資格、趣味・特技を追加することもできます。

職務経歴書は、応募する企業や職種に合わせて調整することが重要で、実績やスキルを具体的なデータで示すと効果的でしょう。

編年体形式の職務経歴書

編年体形式の職務経歴書は、職歴を古い順に時系列で記載するスタイルです。

過去から現在に向かって職務経歴を説明するため、キャリアの始まりからどのようにスキルや経験を積んできたかをわかりやすく伝えられます。

長期的な成長や継続的なキャリアアップをアピールするのに適しているため、特に、業界や職種で一貫したキャリアを積んできた方におすすめの書き方です。

逆編年体形式の職務経歴書

逆編年体形式は、最新の職務経験から順に記載するスタイルです。

最も直近の経験を先に示すため、現在のスキルや経験を強調しやすいのが特徴です。

転職活動では、即戦力となる能力や経験をアピールしたい場合に適しており、採用担当者が直近の職務内容を迅速に確認できるメリットがあります。

キャリア形式の職務経歴書

キャリア形式の職務経歴書は、職務内容やスキルごとに整理して記載する形式です。

過去の職務を時系列ではなく、プロジェクトやスキルにフォーカスしてまとめることで、自身の専門性や強みを強調しやすくなります。

特に異業種への転職や、複数のスキルセットを持つ方にとって有効な形式で、職歴の長さよりも具体的な成果や能力をアピールしたい場合に向いています。

転職時の職務経歴書の項目

転職時、採用担当者は多くの場合、応募者が持つスキルや経験が求められるポジションや職種にマッチしているかどうかを確認するために、職務経歴書を詳細にチェックします。その際に、記載内容の具体性や自己PRの質も影響を与えることがあります。

具体的に以下の点に気を付けて記載することで効果的に伝えることができるでしょう。

・過去の職歴と経験

過去の職歴やそれに伴う経験が、応募したいポジションや職種にどれだけ適しているかが重要です。採用担当者は過去の職歴を通じて、転職前、応募者が持つスキルや業務経験を確認します。

・成果と実績

過去の実績や成果が記載されている箇所にも注目されます。特に、数値や具体的なデータで示された成果は、転職前の候補者の能力や貢献度を評価する上で重要な要素です。

・スキルや特性

職務経歴書に記載されたスキルや特性も重視されます。応募するポジションや職種に必要なスキルやその候補者が持つ特性が、採用担当者にとって重要なポイントになります。

・一貫性と信憑性

職歴の一貫性や記載内容の信憑性も重要です。転職の際の経歴や実績に矛盾がないか、適切な時系列で記載されているかなどを確認します。

・業界や企業の適合性

過去の経験や実績が、応募する企業や業界、職種に適合しているかどうかも注目されます。業界特有の知識や経験は、選考において重要な要素となる場合があります。

職務経歴書の見本とサンプル

前述の通り、職務経歴書には、厳密なルールや正式なフォーマットがあるわけではありません。しかし、一般的には以下のようなフォーマットや記載内容が多く利用されています。それに沿った見本とサンプルのご紹介をします。

<見本>

タイトル:職務経歴書

日付:20XX年XX月XX日

 

氏名:山田 太郎

住所・東京都〇〇区〇〇町1-2-3

電話番号:090-1234-5678

メールアドレス:example@example.com

 

職務経歴の概要:

10年間のIT業界での経験。プロジェクト管理およびソフトウェア開発に特化したエキスパート。

 

学歴:

大学名:○○大学

専攻:コンピュータサイエンス

卒業年月:20XX年

 

職務経験:

企業A

ポジション:システムエンジニア

期間:20XX年 – 現在

– システム開発プロジェクトのリードおよび管理

– チームの技術指導とメンタリング

– 新しいソフトウェアの導入により、プロジェクト完了までの期間を25%短縮

 

企業B

ポジション:プログラマー

期間:20XX年 – 20XX年

– 複数のソフトウェア開発プロジェクトの実装とテスト

– データベースの最適化により、アプリケーションの応答速度を30%向上

 

スキル・資格

– プロジェクト管理(PMP認定)

– Java、Python、SQLなどのプログラミング言語

– データベース管理(Oracle、MySQL)

– 流暢な英語と日本語

・職務経歴の概要

職務経歴を分かりやすく端的に伝え、自分の仕事に印象をつける言葉を選んで100文字程度にまとめるようにしましょう。

・学歴

履歴書に記載される場合は重複する情報ですので、必要に応じて記載するようにしましょう。

・職務経験(内容)

業務内容はどんな職種のどのポジションで、どの期間、どんな業務をして、どのような成果を得られたかを具体的に記載します。転職した会社ごと・箇条書きに記載すると分かりやすいでしょう。

・スキル・資格

志望する企業に関連するスキルや資格を持っている場合、記載は必須となります。特にない場合は「特になし」と記載します。また、資格取得に向けて勉強をしている場合「●●の資格取得に向けて勉強中」と記載すると前向きな意思が伝わりアピールに繋がるでしょう。

見やすいレイアウトで、A4サイズで1〜2枚程度にまとめることが重要です。

いずれの項目も、応募する業界、職種に合わせて選定するようにしましょう。

【職種別】就職活動で職務経歴書を書くときのポイント

職種ごとに、職務経歴書を書くときのポイントは異なってきます。

それぞれの業種や職種によって求められるスキルや特性が異なるため、そのポジションに適したスキルや経験を強調することが大切です。

そこで、職種別のポイントをご紹介していくので、ぜひ職務経歴書を書くときの参考にしてみてくださいね。

営業職

営業職の職務経歴書では、具体的な成果や数値を用いて自分の実績を明確に示すことが重要です。

例えば、売上目標の達成率、新規顧客の獲得数、契約件数などを数字で表すことで、説得力を持たせることができます。

また、顧客との関係構築や営業手法など、具体的なスキルも記載して、即戦力であることをアピールしましょう。

事務職

事務職の職務経歴書では、正確性や効率性を示すために、担当してきた業務の種類や使用したソフトウェアのスキルを明記しましょう。

データ入力、書類管理、スケジュール調整、顧客対応など、幅広い業務を整理して記載することで、マルチタスク対応力や問題解決能力を強調することが大切です。

その他、ITスキルやオフィスツールの記載をすることも効果的です。ワードやエクセル、データベース管理などのオフィスツールやITスキルを強調することが一般的です。

企画職

企画職の職務経歴書では、企画したプロジェクトや取り組みの成功事例を具体的に示すことが重要です。

どのようなアイデアを出し、どのように実行したかなど、結果を数値で説明しましょう。面接で、企画を出すときはどのように考えているのか、プロセスを聞かれる場合もあるので、一貫性のある内容でまとめることが大切です。

また、マーケティングや調査分析、プロジェクト管理能力など、企画に関連するスキルも強調してくださいね。

エンジニア職

エンジニア職の職務経歴書では、担当したプロジェクトや使用してきた技術・プログラミング言語、開発ツールなどを、具体的に記載することが重要です。

また、ビジネス職とのコミュニケーションの取り方や、プロジェクトの進め方なども聞かれる場合があるため、職務経歴書で軽く触れておくと良いでしょう。

チームでの役割や、開発における貢献度、解決した技術的な課題なども加え、専門的な知識や技術力をアピールしましょう。

医療・看護職

看護職の職務経歴書では、担当してきた診療科やケアの内容、チームでの役割などを具体的に記載します。

患者とのコミュニケーション能力や、チーム医療での協調性を強調するとともに、取得している資格や専門スキルを明確に示し、即戦力であることをアピールしましょう。

金融・不動産

金融・不動産職の職務経歴書では、担当してきた業務の具体的な内容や実績を明記し、数字を用いた結果を強調することが重要です。

例えば、資産運用の実績や不動産の取引件数、投資の成果などを数値化することで、成果をわかりやすく伝えられますよ。

また、社内だけでなく顧客とのコミュニケーションが必要な職業でもあるため、顧客とのコミュニケーションで気をつけていることなども、しっかり明記してくださいね。

関連資格も記載し、専門性を示すと良いでしょう。

デザイナー職

デザイナー職の職務経歴書では、ポートフォリオに加えて、過去のプロジェクトでの役割や成果を具体的に示すことが重要です。

使用ソフトウェアやデザインツールのスキル、コンセプトをどのように形にしたか、チームでの連携のとり方などを記載し、実績をアピールしましょう。

就職活動用の職務経歴書に関するよくある質問

最後に、職務経歴書を書く際によくある質問に回答していきます。

職務経歴書は手書きが良い?

手書き・パソコンどちらでも問題はありません。

今後も使う場合があるなら、職務経歴書はパソコンで作成するのが望ましいでしょう。

パソコンで作成することで、見やすさや整ったレイアウトを保つことができ、修正や追記をすることも容易です。

企業側もデジタルデータのやり取りを想定していることが多いため、特別な理由がない限り、手書きよりもパソコンで作成することをおすすめします。

web作成した職務経歴書は無料でダウンロードできる?

職務経歴書のテンプレートは無料ダウンロードが可能です。

履歴書作成サイトや、WordやGoogle Docsなどのテンプレートを活用すれば、簡単にフォーマットを入手できます。

フォーマットを選んだ後は、必要な情報を入力するだけで完成するため、効率よく職務経歴書を作成できます。

らくだ先生
職務経歴書の書き方ポイント
  • Webの職務経歴書作成ツールで作成すると更新が簡単!
  • 職種別に工夫した職務経歴書を書くこともおすすめ!

職務経歴書と履歴書の違いとは?効果的な使い分け方と書き方のポイント

職務経歴書と履歴書の基本的な違い

企業での採用活動が活発に行われる中、適切な職務経歴書と履歴書の作成は成功への第一歩です。しかし、多くの就活生や転職希望者がそれらの応募書類を作成する時に、「職務経歴書と履歴書って、具体的にどう違うの?」という疑問を感じることもあるでしょう。

この記事では、職務経歴書と履歴書の違いに焦点を当て、内容の違いや書き分けのポイント、作成のノウハウについて解説して行きます。

まず初めに、職務経歴書と履歴書の基本的な違いについて確認しましょう。

■職務経歴書:

職務経歴書は、具体的な仕事やプロジェクトでの経験や実績を詳細に記述する書類です。

業務内容や達成した成果、使用したスキルなどが重要です。

通常、職歴の詳細や実績に焦点を当て、スキルや能力を具体的にアピールします。

■履歴書:

履歴書は、学歴や職歴、資格など、自身の基本情報を簡潔にまとめた書類です。個人の基本的なプロフィールや学歴、職歴、資格などが主に含まれます。履歴書では、将来の職務に適した人物像をアピールすることが求められます。

職務経歴書と履歴書の定義

■職務経歴書

職務経歴書は、履歴書に追加して提出される書類であり、以下がその特徴です。

・提出有無:通常、応募先の企業に提出を求められた際に履歴書に追加して提出される。

・サイズ: 一般的にA4縦サイズで1~2枚程度。

・形式: 自由様式で、柔軟に情報を記述できる。

・必須事項: 表題、氏名、日付、職務経歴などの基本情報に加え、職務経歴に関連する項目が必要。

・詳細度: 高い。職務経歴の他にもスキルや実績の詳細、自己PR、志望動機など具体的な情報を選択して記載する。

■履歴書

履歴書は、求人応募時に提出される最も一般的な書類であり、以下がその特徴です。

・提出有無: 求人企業へ最も一般的に提出される。ほとんどの場合に提出する。

・サイズ: 応募先から指定された様式やサイズに従い、A4、B4、A4見開き、B4見開きなどの形式で作成する。

・形式: 応募先の指示に従い、学卒者用、転職者用、パート・アルバイト用など様々な形式から適したものを使用する。

・必須事項: 応募先の企業に適した形式を使用し、全ての項目を記載する。

・詳細度: 一般的には簡潔であり、詳細な情報は面接や職務経歴書に委ねられることが多い。

■職務経歴書と履歴書の違い

職務経歴書とは、応募者がこれまでの職務でどのような業務を経験し、どのような実績を上げてきたかを詳細に示す書類です。具体的な仕事の内容や達成した成果、使用したスキルに焦点を当て、詳細な情報を提供します。これは、企業が求めるスキルや経験に対して具体的な証拠を示すために用います。

一方、履歴書は応募者の簡潔な経歴をまとめた書類です。過去の学歴や職歴、基本的なプロフィール情報が含まれます。履歴書は、応募者のキャリア全体を俯瞰的に捉え、企業に自身の経歴を簡潔かつ明確に伝えるための手段です。

簡単に言えば、職務経歴書は詳細な業務経験や実績の証明書であり、履歴書は全体像を把握するための要約書といえます。どちらも応募者の強みを伝える重要な資料であり、適切なバランスで提出することが成功への近道です。

職務経歴書と履歴書の目的

■職務経歴書の目的

①応募者目線 職務経歴書を出す目的

実績とスキルの明示:

 職務経歴書は、これまでの職歴や業務経験を具体的に示し、応募者の実績とスキルを明確に伝えるための手段です。

スキルの強調:

 応募者が特に得意とするスキルや専門知識を際立たせ、企業が求める条件にマッチしていることをアピールします。

適格性の証明:

 応募者が求める職務に適していることを証明し、企業との適切なマッチングを助けます。

②採用担当者目線 職務経歴書の提出を求める目的

スキルと経験の確認: 

職務経歴書の提出を求める主な目的は、応募者のスキルや経験を確認し、求める職務に適しているかどうかを明らかにすることです。提出された職務経歴書を通じて、具体的な業務経験や取り組んだプロジェクト、習得したスキルなどを確認します。

業務への適応性の評価: 

職務経歴書は、採用担当者が候補者の業務における適応性や過去の成功体験を理解するための手段でもあります。提出された書類を通じて、応募者がどれだけ迅速かつ効果的に新しい環境に適応できるかを評価します。

個別の強みの把握: 

職務経歴書の提出を通じて、個々の応募者が持つ強みや特異性を把握することが求められます。これにより、採用担当者はチームにどのような付加価値をもたらすかを理解し、組織全体の成果に寄与できるかを見極めることができます。

■履歴書の目的

職務経歴書は経験とスキルを詳細に示し、履歴書は学歴や全体像を整理します。

これらの書類は候補者の専門性や総合力を伝え、企業はこれを通じて最適な人材を見極めます。

今回は、職務経歴書と履歴書の目的について応募者目線、採用担当者目線の両方の視点から見ていきましょう。

①応募者目線 履歴書を出す目的

総合的な経歴の提示:

 履歴書は、応募者の学歴や職歴、資格などを総合的に示すことで、自分自身を包括的にアピールすることができます。職務経歴書では詳細な業務内容が求められる中、履歴書は経歴全体を通して応募者の広範な経験を示す独自の役割があります。

広範なスキルや資格の提示: 

履歴書は、職歴や学歴と同様に、広範なスキルや取得した資格を明示する場として機能します。これにより、応募者は自身の実力を客観的に証明し、企業においてもたらす価値を強調します。

②採用担当者目線 履歴書の提出を求める目的:

的確なスキルと経歴の把握: 

履歴書の提出は、迅速かつ効果的に応募者のスキルや経歴を把握することを目的としています。採用担当者は短時間で的確に候補者の能力や適格性を理解し、次の選考ステップに進むための材料として活用します。

シンプルかつ明瞭な情報提示: 

履歴書はわかりやすく、冗長でない形式で情報を提示することが期待されます。シンプルで明瞭な履歴書は、採用担当者が重要な情報を迅速に把握しやすくなり、選考の迅速化に寄与します。

職務経歴書と履歴書の作成時の注意点

職務経歴書と履歴書は、自己アピールと信頼性を伝えるために不可欠な書類です。これらの書類を効果的に作成するためには、いくつかの重要なポイントに留意する必要があります。

■職務経歴書と履歴書のどちらにも共通する書き方の基本

・口調:

学歴や職務経歴については言い切りの形で明記します。例)〇〇年 〇〇株式会社 入社

志望動機や経歴に対するコメントを書く際は、「ですます」調を採用し、礼儀正しさと丁寧さを保ちます。

・正式名称の使用:

学校名、会社名、資格名などは省略せず、必ず正式名称で記載するようにしましょう。

・誤字脱字に注意:

書類中の誤字脱字には細心の注意を払い、丁寧できちんとした印象をキープします。

■テンプレートの使用がおすすめ

現代において、職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードすることは一般的な機会となっています。

インターネットの普及により、多くの情報が手軽に入手可能となり、これを提供する企業やウェブサイトは、社会参加を円滑にするお手伝いをしたいと考えています。

手軽に入手でき、自己アピールがしやすい職務経歴書は、将来のキャリア形成において重要な役割を果たします。

無料で提供される職務経歴書のテンプレートを利用しつつ、自身のスキルや経験を効果的に伝える新しい方法を見つけてみましょう。

■作成手段

前述の通り、履歴書や職務経歴書の作成には無料でダウンロードできるテンプレートの使用がおすすめです。

テンプレートを活用して履歴書や職務経歴書を作成する手段は以下の通り複数あります。

基本的にはPCでの作成をおすすめしますが、状況に応じて自分にあった作成方法で職務経歴書を作成しましょう。

1 パソコンでの職務経歴書作成

おすすめのポイント:

柔軟なレイアウトやフォントの選択ができ、プロフェッショナルな印象に仕上がります。

編集が簡単で、素早く修正や更新が行えます。

2 テンプレートを印刷して手書きで履歴書を作成

おすすめのポイント:

手軽に始められ、独自の個性をアピールできます。

3 スマートフォンを使用しての履歴書作成

おすすめのポイント:

どこでも手軽に履歴書や職務経歴書の作成が可能です。

アプリの指示に従えば、初心者でも一定の品質で応募書類の作成が可能です。

選択は個々の好みや状況に依存しますが、パソコンを使用することで高度な編集が可能であり、一方で手書きやスマートフォンアプリを利用すれば気軽に始められるおすすめのポイントがあります。

職務経歴書の正しい書き方

職務経歴書には複数の形式があります。

職務経歴書を作成するときは、自分の職務経歴やスキル、転職回数等に応じて形式を選ぶ事が重要です。

以下にフォーマットの種類を紹介しますので、自分に適した職務経歴書のフォーマットを選びましょう。

1 編年体式:

特徴: 経歴や転職歴を整理する方法として経歴を年代ごとに整理し、最新の経歴が最下部に掲載されます。

メリット: キャリアの進化が時間の流れに沿ってわかりやすく、変遷が明瞭です。

適性: 安定的な職歴がある求人に最適。キャリアの発展や変遷をアピールしたい場合に適しています。

適した職種: 一般的なビジネス職、事務職など

2 逆編年体式:

特徴: 職務経歴を時間の流れと逆順に整理し、最新の履歴を冒頭に配置する特徴があります。

メリット: 最新の業績や実績を際立たせることができ、雇用主に直近の実績をアピールしたい際に非常に効果的です。

適性: 転職時に直近の成果や実績をアピールしたい場合や、異なる職種への転職を検討している方にお勧めです。

適した職種: ITやクリエイティブ職など

3 キャリア形式:

特徴: 過去の業務やプロジェクトにフォーカスし、具体的な内容を詳細に描写する特長があります。

メリット: 応募ポジションや求められるスキルに合わせて経歴をアピールし、自分の目標を明確にしやすくなります。

適性: 数の職種や業務、プロジェクトで経験があり、それぞれにおいて強みを持っている場合の転職時に特に効果的です。

適した職種: 技術職、マネージメントやリーダーシップが重要な職種など

4 スキルシート形式:

特徴: 自身のスキルセットを強調するために、スキルや資格にフォーカスする手法が特徴です。

メリット: スキルや特技が重視される職種への転職に適しており、スキルセットが求められる場面で効果的です。

適性: 技術職やクリエイティブ職、専門職など、スキルが仕事の中心となるケースに応募する際に使用されます。

適した職種: 技術職やクリエイティブ職など

■自分の経歴に適したテンプレートを活用しよう

前述の通り、職務経歴書を作成するときはWEB上からテンプレートをダウンロードして作成する事がおすすめです。

自分に適した職務経歴書の形式が分かったら、その形式のテンプレートを探してみましょう。

また、記入方法のサンプルを閲覧する事ができるサイトもありますので活用すると良いでしょう。

■職務経歴書に書く事

職務経歴書は基本的に自由形式で作成しますが、一般的に以下のような内容を書きます。

テンプレートに初めから書くべき内容の例が載っている場合もありますので参考にしましょう。

・個人情報の記載:

氏名、連絡先、住所などの基本情報を明記します。

職務経歴の時系列記述:

・過去の職歴:

自分の経歴にあった形式で職歴を記載します。

・職歴ごとの詳細情報:

各職歴において、担当業務、プロジェクトの概要、役職、担当範囲、チーム構成などの詳細情報を提供します。

・業績と実績の具体的な記述:

過去の業績や実績を数値や具体的な事例を交えて具体的に示し、自身の能力や成果をアピールします。

・スキルと資格の明示:

所持するスキルや取得した資格を明確に列挙し、職務において活かせる能力を強調します。

プロフェッショナルなステートメント:

・自己PR

スキルや出来ることを記載し、自身のキャリア目標や志向性を明確に伝えます。

募集要項とのマッチを意識して、適切なキーワードや業界用語を取り入れると、採用担当者の理解が深まります。

これらの要素を組み合わせ、明確かつ魅力的な職務経歴書を作成しましょう。

■基本:職務経歴書を書く時のポイント

職務経歴書は、自身のキャリアやスキルを的確にアピールするための重要なツールです。以下は、職務経歴書を書く際の基本的なポイントです。

・明確な構成と整理:

職務経歴書はわかりやすい構成が鍵です。過去の職歴を時系列順に整理し、各経験に関する具体的な情報を盛り込みましょう。

成果と実績の強調:

仕事の成果や実績を具体的に示すことで、自身のスキルや能力を効果的にアピールできます。数値や具体的な例を交えて記述しましょう。

適切なキーワードの使用:

求人の要件に合致するようなキーワードを適切に取り入れましょう。

これにより、選考担当者が情報を見つけやすくなります。

正確で適切な情報提供:

事実確認を怠らず、誤った情報や誤解を招くような表現を避けましょう。信頼性のある情報提供が重要です。

■履歴書との違いに焦点を当てて:職務経歴書を書く時のポイント

職務経歴書と履歴書は異なる書類であり、それぞれに焦点を当てるべきポイントがあります。以下は、両者の違いに焦点を当てた職務経歴書の書き方のポイントです。

詳細な職務経歴の提供:

職務経歴書では、従来の履歴書よりも詳細な職務経歴を提供することが期待されます。プロジェクトや業務内容、担当した範囲などを具体的に述べましょう。

スキルや専門知識のアピール:

履歴書が基本情報を提供するのに対し、職務経歴書では具体的なスキルや専門知識をアピールすることが求められます。専門的な経験や取得した資格を強調しましょう。

成果と貢献度の強調:

職務経歴書では、自身の業績やプロジェクトへの貢献度をより強調することが期待されます。仕事においてどのように価値を提供したかを具体的に示しましょう。

キーワードの的確な選定:

職務経歴書でもキーワードの使用は重要ですが、特に希望する就職先や転職先とのマッチングを意識し、専門的な用語や業界用語を適切に組み込むことが重要です。

履歴書の正しい書き方

就職や転職を検討する際、適切な履歴書を用意することは、新たなキャリアのスタートにおいて重要なステップです。

履歴書の種類は用途ごとに異なります。基本的には、希望する就職先や転職先の企業からの指定に従うことが重要です。

指定がない場合は以下を参考にしましょう。

JIS規格の履歴書:

基本的な特徴: 最も基本的で、非常に使いやすい履歴書形式です。必要な項目が整理されており、標準的なフォーマットを採用しています。就職希望の場合も、転職希望の場合も使用できます。

一般用の履歴書:

主な特徴: JIS規格よりも記述欄が広く、自己アピールの余地が大きいです。自身の強みや特技を際立たせるために活用でき、企業の要件に柔軟に対応可能なフォーマットです。

転職用の履歴書:

主な特徴: 職歴に焦点が当てられ、過去の経験や実績を詳細に伝えることができます。また、転職用履歴書では、職務経歴書が同梱されることもあります。

パート・アルバイト用の履歴書:

主な特徴: シフトに関する希望欄が存在し、柔軟な働き方をアピールできます。勤務時間や希望する曜日を明確に伝えることができます。

これらの履歴書は購入することも可能ですが、同時にテンプレートをダウンロードすることもできます。

PCで履歴書を作成する際は、テンプレートを使用することでスキャンや印刷の手間なく手軽に作成することができ、効率的です。

■基本的:履歴書の作成ポイント

個人情報の明記: 

氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを正確かつ明瞭に記入します。

学歴と職歴の整理:

 時系列に基づいて学歴や職歴を整理し、最新の情報が一番上になるようにします。

自己PR: 

簡潔かつ効果的に、自身の強みや特技をアピールする自己PR文を記述します。

資格や免許: 

取得している資格やスキルがあれば、これを正式名称で明示的に強調します。

趣味や特技:

 適切な範囲で、個性をアピールするための趣味や特技を記載します。

■職務経歴書との違いに焦点を当てて:履歴書の作成ポイント

職歴の詳細: 

職務経歴書では具体的な業績や実績を詳細に記述しますが、履歴書では簡潔に職歴を示し、重要なポイントに絞ります。

職務経歴書との補完:

 履歴書は職務経歴書と補完関係にあります。履歴書では職歴を概観し、職務経歴書ではより具体的なプロジェクトや業績を詳細に描写します。

自己PRのスキル強化: 

履歴書では簡潔ながらも効果的な自己PRを心がけ、職務経歴書の補完となるような内容を意識します。

簡潔で読みやすい: 

履歴書は簡潔で読みやすいフォーマットを保ち、雇用主が迅速に理解できるような工夫が求められます。

職務経歴書と履歴書の活用方法

履歴書や職務経歴書を活用できるシーンについてご紹介します。

希望の就職先や転職先の企業によっては職務経歴書の提出を求められない等のケースもありますが、以下のようなケースも想定できるので、機会があれば履歴書や職務経歴書を作成しておく事はキャリアにとって有効な手段と言えます。無料で作成出来るツールも数多くあるため、手軽に履歴書や職務経歴書を作成しておくことが出来ます。

デジタルで作成しておく事のメリット:

PCなどのデバイスを使用して職務経歴書や履歴書を作成すると、修正が容易に行えます。

データ形式で保存された書類は随時修正や更新が可能で、最新の情報を簡単に反映できます。

ブラッシュアップの容易さ:

デジタル形式で保存された書類は随時アップデートできるため、スキルや経験の新しいブラッシュアップや修正が容易です。

最新の業界動向や経験、職種のトレンドなどに応じて、自己プロフィールをブラッシュアップすることができます。

保存と再活用の容易さ:

データで保存された職務経歴書や履歴書は、将来の業務でプロフィールを作成する際や転職希望時にも再利用可能です。

これにより、時間と労力をかけずに新たな機会に備えることができます。

デジタルで作成し、修正が容易な職務経歴書と履歴書は、応募者が自身のキャリアを効果的に管理し、将来の職務や転職時に備えるための有力なツールとなります。

職務経歴書の活用シーン

職務経歴書に焦点を当て、より詳しく活用シーンを見ていきましょう。

面接での自己PR対策:

職務経歴書は面接での自己PRにおいて重要なツールです。経歴や実績を整理し、自分の強みやキャリアの進化をアピールするための材料となります。面接前に徹底的に職務経歴書を振り返り、効果的な自己PRを構築しましょう。

採用での作文対策:

採用プロセスの一環として作文が求められる場合があります。

過去の経験や成果を整理し、応募企業の求めるポイントを的確に表現することで、作文対策を成功させることができます。

面接練習:

面接練習の際に、事前に作成した職務経歴書を活用することで、自分の経歴に基づいた具体的な質問にもスムーズに答えることができます。自己紹介やプロジェクトの詳細など、面接でよく聞かれるトピックに対する備えとして利用しましょう。

履歴書の活用シーン

次に、履歴書に焦点を当て、より詳しく活用シーンを見ていきましょう。

職務経歴書不要の場合、面接が重視されることも。想定して対策:

一部の求人や企業では、職務経歴書が不要である場合があります。

この際、履歴書がより重要な役割を果たします。履歴書に書いた経歴や資格、志望動機などをしっかりと履歴書にまとめ、面接に備えることが必要です。

キャリアカウンセリング:

学校、就労支援センター、行政機関、人材紹介会社など、キャリア相談を実施している場所では自己分析や進路設計に関するアドバイスが行われます。

この際に、履歴書は自分自身を整理し、相談者とキャリアカウンセラーとの対話をサポートするツールとして活用されます。

自分の強みやキャリアの方向性を明確にし、的確なアドバイスを受けるために履歴書や職務経歴書を活かしましょう。

まとめ:職務経歴書と履歴書を適切に使い分けよう

職務経歴書と履歴書、どちらもキャリア上で重要な情報を伝える書類であることを詳しく解説してきました。

職務経歴書は具体的な実績やスキルを詳しくアピールする証明書であり、一方、履歴書はキャリア全体を簡潔にまとめた要約書です。

これらを意識して作成することが重要です。

自分の強みを伝える上で、職務経歴書は経歴の詳細を、履歴書は全体像の要約をまとめるものとして活用されることを覚えておきましょう。

どちらも欠かせない存在で、これを機に自分のキャリアをしっかり整理して、企業との相性を良くする準備を整えていくことが大切です。

らくだ先生
職務経歴書と履歴書の違い!
  • 職務経歴書と履歴書に含まれる情報が異なる!
  • スキルや経験をより良く伝えられるのは職務経歴書!

  • Web上で作成することがアップデートや印刷などが簡単!

インターンの履歴書の書き方とは?自己PRの例文も紹介

インターンで必要?履歴書とESの違い

履歴書とエントリーシート(ES)は、就職活動やインターンシップ応募時に使われる重要な書類ですが、それぞれの役割や目的には違いがあります。

履歴書は主に応募者の基本情報や学歴、職歴など、事実を簡潔に伝えるための書類です。

応募者のプロフィールを把握するためのベースとなり、形式も比較的統一されています。

一方、ESは企業ごとに異なるフォーマットが用意されており、自己PRや志望動機など、応募者の個性や適性を具体的にアピールすることを目的としています。

履歴書が事実の「羅列」であるのに対し、ESは「自己表現」の場と言えるでしょう。

そのため、履歴書では分からない応募者の人柄や価値観を伝えることが求められます。

両者を効果的に使い分け、魅力を最大限に伝えましょう。

インターンシップの履歴書は手書きとweb作成どっちが良い?

インターンシップの履歴書を手書きにするか、Web作成にするかは、応募先企業の指定や応募方法に応じて判断します。

特に指定がない場合、それぞれのメリットを考慮して選ぶと良いでしょう。手書きの履歴書は、丁寧さや誠実さを直接伝えられる点が強みです。

一方、Web作成やPC入力の履歴書は、レイアウトが整って読みやすく、ミスが少ないことが利点です。

企業文化や募集要項を確認し、適切な形式を選ぶことが大切ですが、どちらの場合でも、内容の充実を最優先させましょう。

インターンシップの履歴書の選び方

インターンシップに提出する履歴書を選ぶ際は、企業の指定があるかどうかをまず確認しましょう。

指定がない場合、市販の履歴書やフォーマットを自由に選べますが、自分のアピールポイントがしっかり伝えられるものを選ぶことが重要です。

手書きで作成する場合

手書きの履歴書は、丁寧さや誠実さをアピールする際に効果的です。

紙の履歴書は、大学の購買や文房具店、100均などでも購入可能ですが、記入項目が異なる場合があるため、購買や文房具店で買うのがおすすめです。

作成時は、黒のボールペンや万年筆を使用し、清潔感のある仕上がりを心掛けましょう。文字は丁寧に整え、誤字脱字がないよう注意が必要です。

もし間違えた場合は、修正液や修正テープを使わず、新しい履歴書に書き直すことがマナーとされています。

webやスマホで作成する場合

Webやスマホでの履歴書作成は、効率性や正確性に優れ、現代のインターンシップ応募において広く活用されています。

テンプレートや専用ツールを活用すれば、均一なフォーマットと見栄えの良い仕上がりを実現できるでしょう。

webの履歴書テンプレートの多くは無料でダウンロードでき、コンビニ印刷にも対応しているため、履歴書の作成を急いでいる方には特におすすめです。

ただし、誤字脱字や細かいフォーマットの確認には注意が必要です。企業名や自分の氏名、志望動機などの入力ミスがないよう、何度も確認しましょう。

インターンシップで提出する履歴書の書き方

インターンシップで提出する履歴書は内容が大切なのはもちろんですが、それ以上に基本的なミスやマナー違反がないことが大前提です。志望動機や自己PRを書くことに気を取られがちですが、ここでは基本情報の正しい書き方について解説していきます。

基本情報

履歴書に記載する基本情報は、応募者の身元を正確に伝える重要な部分です。省略や誤記がないよう、住民票に記載されている内容を基準に正しく書きましょう

まず、氏名は住民票通りの字体で記入します。ふりがなを書く場合は名字と名前の間に少し空白を入れることで、より読みやすくなります。

また、履歴書に押印する箇所がある場合は印鑑を押す必要があります。認印を使い、シャチハタは避けるのが一般的なルールです。

日付は、西暦と和暦のどちらを用いても問題ありませんが、履歴書全体で統一することが求められます。

住所は、都道府県から始め、丁目や番地を省略せずに書くことが大切です。住民票に記載された表記に従い、ハイフンなども正確に使用します。

続いて、電話番号は日中に自分が受け取りやすい番号を記入します。携帯電話番号のみの記載でも問題ありませんが、固定電話を併記するとより丁寧です。

基本情報は応募者の信頼性を示すための重要な部分なので、一つひとつ丁寧に記入することを心掛けましょう。

証明写真

ヨコ30mm、タテ40mmのサイズの証明写真を貼り付けます。3ヶ月以内に、写真館またはスピード写真機で撮影したものを使用します。

写真を撮影するときはスーツまたはビジネスカジュアルな服装で写り、髪の毛が目や耳にかからないような髪型に整えましょう。

歯は見せずに口角を少し上げて軽く微笑む表情を意識すると、自然な笑顔になります。

また、貼り付ける際はテープ糊を使用すると写真を汚さずに貼り付けることができます。万が一剥がれてしまった時のために、写真の裏側に氏名と学校名を記入しておきましょう。

また、履歴書を書き損じてしまうこともあるため、写真を貼るのを最後にすると写真を無駄にしなくて済みます。また、当然のことですが一度別の履歴書で使用した写真を再度貼り付けるのはやめましょう。

学歴

履歴書の学歴欄には、最初の行に「学歴」と記載した後、卒業した中学校から記入を始めます。高校や専門学校、大学の場合は、学校名だけでなく学部や学科名まで正式名称で書くのが基本です。

例えば、「○○高校」ではなく、「○○高等学校」と省略せずに記入しましょう。学歴は時系列で記載し、新しい学歴ほど後に書きます。中退の場合もその旨を記載し、空白を避けます。

また、進学していない場合や最終学歴が中学校の場合も、その内容を省略せずに記載することが大切です。履歴書は正式な書類ですので、略称や通称を避け、正確な情報を記載するようにしましょう。

職歴

学歴欄の最終行から1行空けた後、行の中央に「職歴」と記載してから書き始めます。正社員や契約社員としての雇用経験がない場合は、「なし」と記載します。

アルバイトは基本的に職歴には含まれませんが、インターンシップの応募内容によっては記載が求められる場合もあるため、企業の指定に注意しましょう。

職歴がある場合は時系列で記載し、勤務先の会社名や所属部署など、正確な情報を記載します。正式名称で記入し、略称を使わないように気を付けましょう。

また、全ての職歴を書き終えたら、最後に「以上」と記載して締めくくるのがマナーです。

免許・資格

資格欄には、取得年月が古い順番に免許や資格を記載します。

例えば、自動車運転免許の場合は、「普通自動車第一種運転免許」と正式名称を記載するのが原則です。資格名は略称を避け、正確に書くことで履歴書全体の信頼性を高めます。

語学系の資格であれば、「実用英語技能検定」や「TOEIC Listening & Reading Test」のように正式名称を記載しましょう。

資格の正式名称が分からない場合は、取得元の公式情報を確認しておくと安心です。この欄はスキルをアピールする機会でもあるため、正確かつ丁寧に記入することを心掛けましょう。

本人希望記入欄

本人希望記入欄には、特別な希望がなければ「貴社の規定に従います。」と記入するのが基本です。

この欄は、必要に応じて応募者の希望条件を伝える場でもあるため、インターンシップの職種が複数ある場合や勤務地の希望がある場合は、それを具体的に記載します。

また、勤務可能な曜日や時間帯、希望する勤務開始時期など、企業に伝えるべき事項があれば、簡潔にまとめて記入しましょう。

ただし、記載内容が多くなりすぎると、企業側に交渉が難しい印象を与える可能性もあるため、書き方には注意が必要です。希望がない場合でも、丁寧に記載することで、企業への配慮を示すことができます。

提出前に確認しておくポイント

履歴書を提出する前には、誤字脱字がないかを再確認することが大切です。

特に、名前や住所、志望動機など、重要な情報に誤りがあると大きなマイナス印象を与えます。また、写真の貼り付け忘れや押印漏れもよくあるミスなので、丁寧に確認しましょう。

手書きの履歴書の場合、下書きの跡が残らないように仕上げることも重要です。さらに、面接の際に備えて、履歴書のコピーをとっておくことをお勧めします。

面接では、履歴書の内容をもとに質問がされることが多いため、事前に内容を把握しておくことが大切です。

履歴書の提出時には、手渡しでも郵送でも、必ずクリアファイルに入れて折り目がつかないようにし、きちんとした印象を心掛けましょう。

インターンの履歴書の志望動機と自己PRの書き方

志望動機と自己PRは応募者の人となりや考え方が如実に現れる重要な要素です。また、書かれている内容や表現の分かりやすさも大切なので、ここではフレームワークを使用した志望動機と自己PRの例も掲載します。企業の求める人材像を意識しながら志望動機や自己PRを作成しましょう。

志望動機の効果的な記載方法

企業は、志望動機を通して「学生がやりたいことや学びたいことが自社で実現できるのか」という点を見ています。

志望動機を書き始める前に、しっかりと企業・業界研究をして、自分が学びたいことがその企業で実現可能なのかを見定めましょう。

また、企業や業界に関する最新のニュースや、プレスリリースをチェックしておくのもおすすめです。

ここでは、起承転結のフレームワークを使った志望動機の作成について解説します。これまで自分自身が経験したことをベースに、なぜその企業でインターンシップをしたいのか、自分の考えを書きましょう。

起承転結の構成

  • 「起」導入、自分のベースとなる経験
  • 「承」内容を膨らませる
  • 「転」志望動機へとつながる部分
  • 「結」まとめ、結論

最後に、起承転結を使用した志望動機の例を紹介いたします。

私は小さな頃から人の喜ぶ顔が好きで、ショーなどを見に行ってもショーそのものよりもそれを見て喜ぶ家族や友人の顔を見るのが好きでした。(導入)

 

母の喜ぶ顔が見たくて夜勤明けの母のためにご飯を用意したり、友達に喜んでもらいたくて徹夜で手作りのケーキを用意したりと、「何をすれば目の前の人は笑顔になるのか」を考えて行動に移すことに充実感を感じていました。(内容を膨らませる)

 

そんな中、御社がプロデュースする遊園地へ遊びに行った際に、季節ごとに細やかに変わる園内のデコレーションのような目につきやすい部分から、混雑してきた際はすぐにスタッフが導線の整理を行なったりといった目につきにくい部分まで、サービスが徹底されており、非常に感銘を受けました。

 

「人を喜ばせ、楽しませるプロ」である御社のもとでぜひインターンシップに参加させていただき、御社の企業理念についてさらに深く理解し、学びたいと思い応募させていただきました。(志望動機へつながる部分)

 

御社のもとで、ぜひサービス業の真髄について学びたいと思っております。(結論)

自己PRで魅力を伝えるコツ

企業は「学生に自社で活躍するためのスキルや能力があるのか」という点を自己PRで見ています。「この学生にはぜひ自社でインターンシップをして欲しい!」と思ってもらえるように、応募先の企業で有用な自信のスキルや能力をアピールしましょう。

自分の長所がよく分からない・・・という方は、まずは自己分析から始めてみましょう。オンラインでできる自己分析ツールなども活用してみてください。また、第三者から見た自分の印象を伝えてもらう「他己分析」も併せて行うと、主観的になりがちな自己分析に新たな観点からのフィードバックをもらうことができます。

自己PRの作成においては、PREP法というフレームワークを使用すると自分の言いたいことが分かりやすく簡潔に伝えられるので、参考にしてみましょう。

PREP法の構成

  • Point:まず結論を述べる
  • Reason:上記の結論に至った理由を述べる
  • Example:理由を補強するための具体例を述べる
  • Point:結論の言い直し

では、PREP法を使用した自己PRの例を紹介いたします。

私の強みはマネジメント能力です。(結論)


多くの人が属するグループのマネジメントを任されても、一人一人と対話をし問題点を見つけ、解決に導くことができます。(理由)


私は大学祭を運営する団体の実行委員長を務めております。
昨年の大学祭の準備の際に、団体に所属する1年生メンバーたちが少しずつ活動に参加しなくなり、それを不満に思う上級生たちが増えていました。その問題を解決するために私は1年生一人一人と連絡を取り、高圧的にならないように心がけながらなぜ活動に参加しないのかを聞いて回ると、「もっと自分達も中心となって活動に参加したい」という声が多く出てきました。「1年生は初めての大学祭で慣れていないから」という理由で1年生メンバーに1から企画を考える仕事を任せず、補助的な仕事を与えたことでモチベーションが低下していたことが、活動に参加しなくなった大きな原因であることを突き止めました。その対策として、一年生のみで企画・運営をするスペシャル企画を発案し、上級生たちにアドバイザーをしてもらうことでサークル活動から足が遠のいていた一年生たち全員を呼び戻し、上級生も交えた和気藹々としたサークル運営を実現することができました。(具体例)


多くの人が集まれば大なり小なり問題は起こりうるものですが、どんな問題が起こっても、私は問題点を見つけ適切に対処することができます。(結論の言い直し)

webやスマホでインターンの履歴書を作成するときの注意点

Webやスマホで履歴書を作成する場合は、利便性や効率性が魅力ですが、いくつかの注意点を守ることが大切です。

特に、データ保存や証明写真のクオリティ、PDF形式への変換といった点に気を配ることで、完成度の高い履歴書を作成できます。

また、テンプレートや専用アプリを活用することで、レイアウトの整った見やすい履歴書に仕上げることも可能です。

これらの作成時に意識したいポイントについて説明します。

作成中はこまめに保存する

Webやスマホで履歴書を作成する際は、こまめにデータを保存する習慣をつけることが重要です。

作成中にアプリが予期せず終了したり、ネットワークが切断されたりすると、途中までの作業が失われる可能性があります。

これを防ぐために、履歴書作成ツールの自動保存機能を利用するか、定期的に手動で保存することをおすすめします。

スマホアプリを使っている場合は、途中で「保存」ボタンを押して進捗を記録しましょう。また、クラウドサービスを活用してデータを同期しておけば、端末の故障や紛失時にも安心です。

保存忘れを防ぐことで、作成作業を効率的かつスムーズに進めることができます。

証明写真は高画質で貼る

履歴書に貼る証明写真は、応募者の第一印象を決定づける重要な要素です。Webやスマホで作成する場合でも、写真の画質には特に注意を払いましょう。

解像度の低い画像やぼやけた写真は印象を損ねる原因になるため、明るく鮮明なデータを使用することが必要です。

履歴書に貼る写真のサイズは、縦40mm×横30mmのサイズが一般的とされています。

また、撮影後の写真をスマホで取り込む場合は、余白をカットしてバランスよく調整しましょう。

サイズの編集には証明写真アプリを活用するのがおすすめです。

写真の質をしっかりと管理することで、履歴書全体の印象を格上げできます。

PDF出力とコンビニ印刷が可能なツールを使う

スマホで履歴書を作成する場合、PDF出力機能を備えたアプリやツールを使用すると便利でしょう。

スマホやアプリで作成した履歴書を、メールに添付して送付する場合や、印刷して郵送する場合もあるため、必ずPDF出力とコンビニ印刷に対応しているテンプレートを利用してくださいね。

また、PDF形式で出力してスマホに保存しておけば、近くのコンビニでプリントアウトすることも可能です。

多くのコンビニプリントサービスは、スマホアプリから直接PDFファイルをアップロードして印刷ができるので、外出先でも手軽に履歴書を用意できます。

インターンの履歴書を送付する前にチェック!

履歴書は応募先への第一印象を左右する重要な書類のため、送付前にしっかりと確認し、ミスを防ぐことが大切です。

メールで送る場合と郵送で送る場合、それぞれに注意すべきポイントがあります。

以下のチェック項目を参考に、履歴書を送付する準備を万全に整えましょう。

メールで送る場合

件名は入力したか

メール送付時に件名を入れ忘れるのは、多くの人がやりがちな失敗です。

件名がないと、受け取る側で重要メールとして認識されにくくなります。

例として、「インターンシップ応募書類(氏名)」のように、内容が明確な件名を設定しましょう。

履歴書のファイル名は自分の名前に変更したか

送付する履歴書ファイルの名前が、「履歴書.pdf」のままでは、他の応募者と混同されるリスクがあります。

「履歴書_氏名」など、自分の名前が入ったファイル名に変更し、企業側が簡単に識別できるよう工夫しましょう。

誤字脱字がないか

メールで送る場合、メール内の文章でも誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。履歴書が完璧でも、変換ミスや脱字などが少しでもあると印象が下がってしまいます。

特に、担当者の方の名前の間違いなどは言語道断なので、絶対に間違えないようにしてくださいね。

郵送で送る場合

記入漏れがないか

履歴書の記入漏れは、相手に注意不足な印象を与える原因となります。

郵送前に、日付や署名欄、必要な情報がすべて埋まっているかを確認し、提出書類として完璧な状態にしましょう。

宛先は間違えていないか

郵送時に宛先が間違っていると、応募が無効になってしまう可能性があります。

封筒に記載した企業名、部署名、担当者名が正しいかを丁寧にチェックし、誤送を防ぎましょう。

封筒に「履歴書在中」と記載したか

郵送用の封筒には、「履歴書在中」と赤字で記載することがマナーです。

スタンプを使うか、手書きで丁寧に書き、封筒の表面左側のやや下に記載します。

「履歴書在中」と明記することで、採用担当者へ届くよう迅速に対応してもらえます。

履歴書の控えを手元に残したか

郵送後の面接時に備えて、履歴書のコピーを手元に保管しておきましょう

自分が書いた内容を事前に振り返ることで、面接の受け答えがスムーズになります。

また、手元に控えを残しておけば、万が一の郵送トラブル時にも役立ちます。

インターンシップの履歴書に関するよくある質問

最後に、インターンシップの履歴書を作成する上で役に立つ情報をQ&A形式で記載します。ぜひ目を通していってください。

インターンシップの履歴書のサイズは何を選べばいいの?

履歴書には、A4サイズとB5サイズの2種類があります。応募先の企業から指定がある場合は、その指定されたサイズを使用するのが基本です。

もし特に指定がない場合は、どちらを選んでも問題ありません。ただし、自己PRや志望動機などで多くの情報をアピールしたい場合は、A4サイズを選ぶのがおすすめです。

A4サイズは記入欄が広いため、細かい内容まで詳しく書くことができ、アピールの幅が広がります。

一方、B5サイズはコンパクトで持ち運びしやすく、簡潔な内容をまとめたい場合に向いています。自分が伝えたい情報量や応募企業の雰囲気に合わせて適切なサイズを選びましょう。

住所にふりがなはどこまでつける?

履歴書に記載する住所のふりがなは、都道府県名や市町村名までを記載するのが一般的です。

ただし、住所にマンション名やアパート名などの建物名が含まれている場合、その部分にもふりがなをつけると良いでしょう。

例えば、「グリーンヒルズマンション101号室」であれば、「ぐりーんひるずまんしょん」とふりがなを記載します。ふりがなをつける際には、漢字の読み方に注意し、間違えないようにしましょう。

特に、地名や建物名が難読であったり、正式名称がある場合は確認しておくことが重要です。丁寧にふりがなを付けることで、履歴書全体の完成度が高まるだけでなく、企業への印象も良くなります。

書いている途中にミスをしてしまったら?

履歴書は正式な書類であるため、書き間違えた場合に修正テープや修正液を使用するのは避けるべきです。これらを使うと、不誠実な印象を与える可能性があります。

そのため、書き間違えた場合は新しい履歴書に書き直すのが原則です。書き間違えを防ぐためには、ペンで清書を始める前に鉛筆で下書きを行い、全体のバランスや内容を確認してから書き始めると良いでしょう。

また、誤字を減らすために、落ち着いた環境で丁寧に記入することを心掛けることも大切です。履歴書の書き直しは時間がかかりますが、正確で丁寧な履歴書は応募先企業に好印象を与えるため、ミスがあればしっかりと対応しましょう。

インターン用の履歴書も手を抜かずに作成しよう!

ここまで、「インターンシップに応募する際の履歴書の書き方」について解説してきました。不安や疑問点は解消されましたか?本記事を参考に、マナー違反やミスのない、心のこもった履歴書を書いて自信を持って提出しましょう。

参考:【実際に使えるフォーマット付】インターンに提出する履歴書を攻略しよう! | ココシロインターン

履歴書に貼る写真の服装はどうする?写真サイズや表情も解説!

履歴書の写真の服装は応募先に合わせよう

まずは、履歴書に貼る写真の服装についてパターン別に解説します。

前提として、履歴書に貼る写真を撮る際の服装は男女問わずスーツを着用するのが一般的です。たとえ業務の場ではスーツを着用しない職種だとしても、履歴書の写真はスーツで写ることが望ましいでしょう。

履歴書に貼る写真の服装のポイント:就活、転職活動の場合

新卒や第二新卒の場合、写真に写る服装はリクルートスーツが一般的です。

転職活動などある程度キャリアを積んだ年齢であれば紺やグレー、ベージュなどの落ち着いた色のビジネススーツを着用しましょう。ストライプやラメが入ったスーツはNGです。ノーカラージャケットはカジュアルな服装に見られやすいので、紺やネイビーなど落ち着いた色を選びましょう。

また、自分のサイズに合っているスーツを選ぶことも重要です。ジャケットの肩の部分(肩と腕が繋がっている部分)を指でひとつまみできて、前ボタンを閉めた際にシワができないサイズがジャストサイズになります。

また、写真だからと油断せずしっかりシワを伸ばしておきましょう。型崩れの原因になりますし、光の加減でシワが写真に写ることもあります。写真を撮る前にクリーニングに出しておくと安心です。清潔感のある服装を心がけましょう。

履歴書に貼る写真の服装のポイント:パートやアルバイトの求人の場合

履歴書に貼る写真の服装のポイント:パートやアルバイトの求人の場合</h3>

パートやアルバイトに使用する写真の服装は、必ずしもスーツである必要はありません。ただし、清潔感がありきちんと見えているかを念頭に置いて服装を選びましょう。シンプルなシャツや編み目の細かいニット、ジャケットなどを着用しましょう。パーカーやトレーナー、Tシャツなどはカジュアルすぎる服装なのでNGです。ただし、応募先が営業職などスーツを着用するような職種であればスーツを着用します。

学生で制服がある場合は、制服が正装と認められているため制服で写真に写っても問題ありません。着崩したりせず、校則の規定に従って着用しましょう。

アクセサリーは小さなものなら問題ありませんが、飲食などのアルバイトの場合は外しておきましょう。髪型は長ければ結び、顔に髪がかからないようにしましょう。

スーツの下は何を着る?男性編

男性の場合、スーツの下には白や水色などの落ち着いた色のシャツを選びましょう。柄はスーツと同様に無地が基本です。就活生の場合はフレッシュさと清潔さがアピールできる白を選びましょう。金融業界などの堅い業界の場合、白以外は認められない場合があるので注意です。

ワイシャツには様々な種類の襟の形がありますが、就活生の場合はレギュラーカラーもしくはワイドカラーを選びましょう。襟にボタンがついているボタンダウンのシャツはカジュアルな服装と見なされるので、おすすめしません。

ネクタイは色が模様が派手すぎない物を着用します。知的な印象を与えられるネイビーなどのブルー系や、落ち着いた印象を与えられるグレー系、エネルギッシュさをアピールする上で有用なレッド系など、使用する場面によって使い分けましょう。柄についてはストライプや細かいドットなどが定番です。少しカジュアルな服装にはなりますが、チェック柄も親しみやすさを演出できますので転職活動にもおすすめです。キャラクターものやペイズリー柄など、写真をパッと見た時に目を引いてしまいそうなものは避けましょう。

髪型やメイクはどうする?男性編

髪型も服装の大事な一部です。男性の場合、前髪は目にかからない長さに切るか、横に流します。襟足はジャケットやワイシャツの襟にかからないくらいの長さにして、耳が見えるようにしましょう。寝癖や髪の乱れがないように適度に整髪料を使用して整えます。眉毛がボサボサだとだらしなく見えるので、毛先が長い眉毛をカットしたりシェーバーで剃るなどして適度に整えましょう。

また、近年では見た目の印象を良くするためにメイクをする男性も増えてきました。肌の色に合ったファンデーションやコンシーラーをうまく使いましょう。肌トラブルやクマなどをメイクでうまく隠して、清潔感のある表情で撮影に挑みましょう。

スーツの下は何を着る?女性編

女性の場合は就活生なら男性と同様、白のシャツを着用するのが一般的です。中途などの転職活動の場合は白やクリーム、水色などの淡い色のシャツやブラウス、カットソーを着用します。キリッとした印象や真面目で誠実な印象を与えたいならシャツ、柔らかで優しい印象を与えたいならブラウス、など目的によって使い分けましょう。カットソーの場合は、カジュアルすぎない素材を選ぶときちんとしている印象を与えられます。華美なフリルがついたものや胸元が開きすぎているものは避けましょう。ネックレス、ピアスなどのアクセサリー類は着用しないのが無難です。

髪型やメイクはどうする?女性編

続いて、女性の髪型について見ていきましょう。前髪は目にかからないように短くするか横に流します。髪の毛がジャケットやシャツを隠してしまうのはNGなので、長い場合は一つに結ぶか、ハーフアップなどにして耳が見えるようにします。カチューシャやリボンなどのヘアアクセサリーはビジネスシーンには相応しくないので、外しましょう。個性を出そうと過度なヘアアレンジをするのも禁物です。

面接の場でノーメイクはマナー違反とされていますので、履歴書の写真を撮る際もしっかりメイクをしましょう。写真に写る時のメイクは普段のものより少ししっかり目に行うと写真写りが良くなりますが、基本はナチュラルメイクです。ベージュ系やブラウンなどのナチュラルに見えるアイシャドウを選び、ラメの粒が大きすぎるアイシャドウや派手なチーク、真っ赤なリップなどは避けましょう。ベースメイクで目のクマや顔のくすみを無くすと、健康的で明るい表情に見えます。ファンデーションの色味が肌と合っていないと、写真に写った時に顔と首の色が違う!となってしまうので、自分に合った色を探せるといいですね。

履歴書に貼る写真の背景色:企業や業界のイメージも参考に

ほとんどの企業では背景色を指定されることはありませんが、履歴書の写真の背景色を何色にするかによって与える印象も変わってきます。ここでは、企業の採用担当者に好印象を与えるための背景色の選び方を紹介します。

定番のホワイト、ブルー、グレー

就活やアルバイト、パートなどに使用する証明写真の背景色は、ホワイト、ブルー、グレーが定番となります。それぞれの色が与える印象は以下になりますので、「伝えたい自分像」を想像しながら選びましょう。

ホワイト:清潔感や明るさをアピールする色であり、フレッシュな就活生には定番の色になります。スピード写真機などで撮影すると背景色がホワイトになることが多く、一般的な無難なカラーと言えるでしょう。色白の人は背景と同化して人物がぼやけることがあるので注意してください。

ブルー:清潔感があり、知的な印象を与えます。顔をはっきりと見せる効果があり、エアライン業界を志望する人の背景色に使われることが多いです。

グレー:知的で落ち着いた印象を与えます。人物の顔を際立たせ、真面目な印象を与えます。濃すぎるグレーは暗い印象になるので注意。

業界・業種によってはポップな色もあり?

一般的には避けた方がいいオレンジやピンクといった色も、業界・業種によっては自分をアピールする要素にもなります。ただし、色に対するイメージは人それぞれなので、自分の意図が必ずしも採用担当者に伝わるわけではないことも念頭に置きましょう。

履歴書の写真のサイズと貼り付け方

証明写真のサイズは履歴書や運転免許証、パスポートなど用途によって異なります。

ここでは履歴書に貼る写真のサイズについて解説します。

履歴書用で一般的なのは40mm×30mm

履歴書に貼る写真のサイズで一般的なのはタテ40mm×ヨコ30mmになります。どのサイズの履歴書を使用しても写真のサイズは基本的には変わりません。写真を貼る場所に指定のサイズが明記されている履歴書も多いでしょう。スピード写真機で撮影する場合は「履歴書用」を選択しましょう。

履歴書用の写真の貼り付け方

履歴書に使用する写真は、見た目の印象が変わらない範囲として使用する日から3ヶ月以内に撮影された写真を使用します。

スピード写真機で撮影した場合、写真を切り取る必要があるので台紙とカッターを使って丁寧に切り取りましょう。ハサミの使用は線が歪んでしまう可能性があるので避けましょう。

写真を貼り付ける際は印刷されている枠からはみ出さないように真っ直ぐに貼ります。糊ではなく両面テープを使うとヨレたり写真が汚れたりすることがないのでおすすめです。写真を上から押さえるときはティッシュなどを使用して表面に指紋がつかないようにしましょう。

履歴書に写真を貼る際の注意点

規定に合わないサイズの写真を貼ってしまった場合、書類の不備になることもあるので注意しましょう。また、提出先で書類から写真が剥がれてしまった時のために、写真の裏側に予め氏名を明記しておきましょう。就活生の場合は大学と学部名まで書いておくと安心です。

また、当たり前のことですが一度別の履歴書に貼った写真を剥がして再利用するのは厳禁です。細かいシワの跡などで採用担当者には写真を使いまわしていることがすぐに分かります。

履歴書用の服装を決めたらどこで写真を撮る?

履歴書用の写真を撮るにあたってメジャーなのは写真館で撮る方法と、スピード写真機で撮る方法です。それぞれメリットとデメリットがあるので順番に見ていきましょう。

履歴書用の写真を写真館で撮影する:メリット

写真館で履歴書の写真を撮る場合は、プロのカメラマンに表情や服装、姿勢をチェックしてもらうことができるので、一番ベストな状態を写真に残すことができます。

撮影後のレタッチを行っている写真館もあります。レタッチとは、撮影した写真画像をパソコンなどを使って補正をし、写真写りを良くすることです。一般的には写真画像に以下のような補正を行います。

・肌の色味の補正

・ニキビやクマの跡を消す

・髪の毛のアホ毛などを消す

・スーツなどの衣服のシワを消す

また、写真の他にデータももらうことができるのでいつでも焼き増しをすることができ、急に履歴書を提出しなければならなくなっても柔軟に対応できます。

履歴書用の写真を写真館で撮影する:デメリット

写真館は事前に予約をすることが必要なので、急に写真が必要になってもすぐに撮影することが難しいというデメリットがあります。また、料金は写真館やオプションにもよりますが2000円〜1万円(1枚数百円〜千円)が一般的であり、写真が何枚も必要になると費用面で負担があります。また、撮影時間も1時間ほどと、スピード写真機よりも時間がかかります。

歴書用の写真をスピード写真機で撮影する:メリット

スピード写真機は駅や商業施設など至る所に設置されており、時間も10分〜15分で撮影から印刷まで済ませられるので、時間がない時でもすぐに写真が手に入ります。料金も700円〜1000円と手軽です。肌補正機能やスマホに撮影データをダウンロードできる機能がついているスピード写真機の機種もありますので、目的によって使い分けるといいでしょう。

履歴書用の写真をスピード写真機で撮影する:デメリット

近年のスピード写真機は非常に性能が良くなっていますが、カメラの性能や光の加減などは写真館に比べて劣ります。背景色についても、ブルーやホワイトなど一色しか選択できない機種もありますので、ご注意ください。また、写真館と違って無人なので身だしなみや表情などのアドバイスを受けることはできませんので、事前にしっかり自分で情報収集をしておきましょう。

服装とプラスで好印象に!履歴書の写真は表情も重要

いざ写真を撮る場面になって意外と困るのが、写真撮影時の表情。

目線は真っ直ぐカメラを見て、歯を見せない程度に笑顔を作る表情が基本となります。落ち着いた気持ちで口を閉じ、左右の口角を上げるようなイメージで笑うと、自然な微笑みになります。シャッターが切られるよりもだいぶ前から表情を作っていると目をつぶってしまう原因にもなるため、シャッターの直前に表情を作るのがおすすめです。

表情の他にもシャツの襟元が乱れていないか、ネクタイが曲がっていないかなど、最後のチェックをしてから撮影に挑みましょう。

履歴書に貼る写真は企業に合った服装で撮ろう

ここでは履歴書に貼る写真の服装やサイズ、背景色について解説してきました。履歴書の写真は適切にルールを守って提出することで、あなたが信用のできる常識のある人間だと証明する方法であるといえます。事前に対策をして採用担当者の求める姿を想像して対策できるといいですね。文字ばかりの情報の中で一際目立つ存在なので、ぜひ気合を入れて写真を準備しましょう。

らくだ先生
履歴書に貼る写真の服装や髪型のポイント!
  • 基本的にはリクルートスーツに白シャツを着用!
  • 背景色は、ホワイト、ブルー、グレーが安心!

  • 写真は予算や、場面に合わせて写真館やスピード写真機の使い分けを!

職務経歴書のテンプレートを使うメリットと作成時のポイントを解説

この記事では、職務経歴書がなぜ大切なのかからスタートし、Webでの作成、およびダウンロードの利点に焦点を当てています。ExcelやWordで使える無料テンプレートの使い方も丁寧に解説し、A4用紙やJIS規格に合わせた作り方や、スマホ・PCで手軽に作成するヒントもお伝えします。あなたのキャリアをさらに輝かせるためのノウハウが詰まった内容です。

職務経歴書テンプレートの必要性と利便性

職務経歴書のテンプレートをダウンロードをすることで、採用担当者に対して手軽かつ効果的に詳細な情報提供をすることが可能です。

求職者はスキルや職務経歴をわかりやすく伝えることで就職活動や、転職活動を迅速かつ円滑に進めることが可能です。

職務経歴書のテンプレートをダウンロードし使用することは、応募者が自分自身の情報や、これまでの経験、自己PRをより効果的に伝える手段となります。

職務経歴書とは何か

職務経歴書とは、個人が自身の職歴やスキル、資格などの職務に関する履歴情報をまとめた文書です。

主に就職、転職活動の際に使用され、履歴書とともに採用担当者に自分の経歴や能力を分かりやすく伝えるための資料として提出されます。

職務経歴書の提出が求められる理由はいくつかあります。

・選考プロセスの初期段階での評価:

職務経歴書は転職活動や求人応募における選考プロセスの初期段階で、応募者のスキルや経験を評価するために利用されます。

これにより、採用担当者は応募者の基本的な適性を把握し、面接や詳細な選考の前提となります。

・応募者のプロフィールを確認できる:

職務経歴書は応募者のプロフィールを確認する手段となります。

職務経歴書は履歴書よりもより詳細に学歴や職歴、スキル、資格などの履歴情報をまとめて提供されるため、雇用主は候補者の経歴全体を理解しやすくなります。

・求人要件との適合性を確認できる:

提出された職務経歴書を通じて、求人の要件と応募者のスキルや経験がどの程度適合しているかを確認します。職務経歴書や履歴書を通じて、雇用主は求める条件に合致した候補者を特定しやすくなります。

・人事採用担当者との情報共有:

職務経歴書は採用担当者や人事部門といった関連部署と情報を共有する手段となります。

履歴書とともに職務経歴書を共有することにより、複数の担当者が同じ情報にアクセスし、一貫性のある選考プロセスを確保できます。

・企業への効果的な自己PR

職務経歴書は応募者が自己PRを行う場でもあります。適切にまとめられた職務経歴書は専門性や注意力の高さをアピールし、企業に対するプラスの印象を構築するのに役立ちます。

職務経歴書は履歴書とともに雇用主にとって最初の印象となり、転職活動における選考プロセスにおいて候補者をより詳細に評価するための重要な資料です。

職務経歴書をWebでダウンロードするメリット

職務経歴書のテンプレートをWebでダウンロードし使用すると、書類の作成をより簡単に行えるようになります。職務経歴書や履歴書の作成においてどのようなメリットがあるか見ていきましょう。

・フォーマットが整っている:

ダウンロード可能な職務経歴書のテンプレートは、一般的に完成度の高いデザインと整ったフォーマットを提供しています。

ダウンロードしたテンプレートを使用することにより、自分でデザインを考える手間を省略し、読みやすく整形された職務経歴書を作成することができます。

・基本情報の配置が簡単:

職務経歴書のテンプレートには基本情報のセクションが用意されており、氏名や連絡先などの基本情報をスムーズに入力することができます。これにより、統一されたスタイルで基本情報を配置することができます。

・セクション分けが既にされている:

職務経歴書のテンプレートには職歴、スキル、学歴などのセクションがあらかじめ用意されています。

ダウンロードしたテンプレートを使用することにより、自分の経歴を整理しやすくなります。

・時間の節約:

職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードし使用することで、デザインやフォーマットに時間をかけずにより早く効果的な職務経歴書を作成できます。

また、職務経歴書をダウンロードすることで書類の作成が楽になるだけではなく、クオリティの向上を期待できます。

・専門性が保たれる:

職務経歴書のテンプレートは通常、キャリアアドバイザーによって設計されています。

そのため、仕事に対する責任感や使命感を表現しやすく、採用担当者に対して良い印象を与えることが期待されます。

・自己PRを効果的に伝える:

職務経歴書のテンプレートには自己PR等を効果的に伝えるためのセクションが組み込まれていることがあります。職務経歴書のテンプレートをダウンロードし活用することで、自分の強みやキャリアを明確にアピールすることできます。

・読みやすさの向上:

職務経歴書のテンプレートは適切なフォント、レイアウト、色彩が組み合わさっており、これが読み手にとって読みやすさを向上させます。

適切なテンプレートをダウンロードすることで、情報が整然と配置され、読み手への印象が良くなります。

作成しやすく、読みやすいレイアウトが組み込まれているテンプレートをダウンロードし、クオリティの高い職務経歴書を作成しましょう。

無料でダウンロードできる職務経歴書テンプレート

無料で手に入る職務経歴書テンプレートを、Microsoft Word、Google Docs、などのプラットフォームでダウンロードすることができます。

これらのテンプレートはデザインが豊富で、利用者は自分の情報を追加するだけで簡単にクオリティの固い履歴書や職務経歴書を作成することができます。

使い勝手がよく、作成手間を省けるため、デザインやフォーマットの悩みから解放され、雇用主に魅力的に自分の経歴を伝えることができます。

職務経歴書テンプレートには、4つのスタイルがあります。

1. 編年体式:

特徴:職務経歴を時間の流れに沿って順番に記述する形式です。最新の経歴が一番下に来ます。

利点:進行したキャリアの流れが一目で分かりやすく、職務経歴の変遷が把握しやすいです。

適性:希望の職種の求人に対してキャリアの成長や進化をアピールする際や、安定的な職歴がある場合に適しています。

2. 逆編年体式:

特徴:職務経歴を逆順に記述する形式で、最新の履歴が一番始めに来ます。最新の成果や実績を強調することができます。

利点:最新の仕事や成果が目立ちやすく、雇用主に直近の実績をアピールできます。

適性:直近の成果や実績を強調したい場合や、異なる職種への転職時に有効です。

3. キャリア式:

特徴:職務経歴書をポジションや職種ごとにまとめ、それぞれのポジションでの成果や実績を詳細に示す形式です。

利点:求めるポジションやスキルに合わせて経歴を強調でき、雇用主に向けてターゲットを絞りやすいです。

適性:複数の職種やポジションでの経験があり、それぞれにおいて強みがある場合の転職活動に有効です。

4. スキルシート形式:

特徴:スキルや特技に焦点を当て、経歴よりも自身のスキルセットを強調する形式です。

スキルや資格が主眼に置かれます。

利点:スキルや特技が求められる職種への転職に適しており、スキルセットが重要な場合に有効です。

適性:技術職やクリエイティブ職、専門職など、スキルが中心となる仕事の求人に応募する際に使われます。

職務経歴書のテンプレートとしてどの書式を選ぶかは、自分の経歴や転職を希望する職種、ポジションによって異なります。求めるポイントを明確にし、自分の経歴や目的に適した書式をダウンロードすると良いでしょう。

エクセル(Excel)で使えるテンプレート

エクセル(Excel)でダウンロードができる職務経歴書のテンプレートを紹介します。

・Microsoft Office テンプレート:

①Excelを開いて、新規ファイルを作成します。

②「ファイル」メニューから「新規作成」を選択し、テンプレート検索バーに「履歴書」や「職務経歴書」と入力します。

③職務経歴書のテンプレートが表示されたら、選択して「作成」します。

④ダウンロードされたテンプレートをカスタマイズして、職務経歴書に必要な情報を入力します。

ワード(Word)用のテンプレート

Microsoft Wordでダウンロードができる職務経歴書のテンプレートを紹介します。

・Microsoft Word内で検索する方法:

①Wordを開いて、新規ファイルを作成します。

②「ファイル」メニューから「新規作成」を選択します。

③検索バーに「履歴書」や「職務経歴書」と入力して検索します。

④表示されたテンプレートから自分の経歴に適した書式を選択しダウンロードしましょう。

・Microsoft Office テンプレートダウンロード センターから取得する方法:

①Microsoft Office Onlineのテンプレート ダウンロード センターにアクセスします。

②検索バーに「職務経歴書」や「履歴書」を入力して、関連するテンプレートを検索します。

③選択した職務経歴書のテンプレートをダウンロードして利用します。

テンプレートを使って職務経歴書を作るポイント

ここからは職務経歴書の作り方と、作成のポイントを紹介します。

職務経歴書の作り方

職務経歴書は、わかりやすく整然としたフォーマットをダウンロードして作成します。基本情報、職歴、スキル、学歴などを明確に区別することが重要です。

適切な長さを保ちつつ、成果や実績を具体的に強調し、数値や例を挙げて効果的に自己アピールをしましょう。

転職を希望する職種やポジションに対して求められるスキルや、関連するキーワードを活用します。

最後に、職務への丁寧な姿勢や専門性を重視し、誤字脱字に気をつけて丁寧に校正してから提出しましょう。

職務経歴書作成のポイント

・見やすいレイアウトを使いましょう:

職務経歴書はわかりやすく整然としたフォーマットで作成しましょう。

テンプレートのダウンロードを活用し、基本情報、職歴、スキル、学歴などを明確に区別し、見やすいレイアウトを心掛けます。

・適切な長さ:

職務経歴書は一般的に1ページが望ましいですが、経験が豊富であれば2ページにすることも検討しましょう。要点を絞り、冗長な情報は省くことが大切です。

・成果や実績のアピール:

職務での成果や実績を具体的に記載しましょう。数値や具体的な例を挙げることで、自分の能力や貢献度を効果的にアピールすることができます。

・関連するキーワードの活用:

転職を希望する職種や、求められるポジションに関連するキーワードを文中に取り入れましょう。

希望する企業や職種によってキーワードが異なるため、求人情報や企業の特徴を読み解き、調整します。

・誤字脱字の確認:

職務経歴書は職務への熱意や意欲的な姿勢を反映する重要な文書です。

誤字脱字に気をつけ、丁寧に校正してから提出しましょう。

A4用紙やJIS規格に合わせた作成方法

職務経歴書のテンプレートをダウンロードすることでA4用紙やJIS規格に合わせて印刷することができます。

一般的な方法を紹介します。

①印刷設定の確認:

職務経歴書に情報を入力できたら、印刷設定を確認して、用紙サイズをA4に設定します。

WordやExcelの印刷設定画面で、「用紙サイズ」や「ページレイアウト」などを適切に設定しましょう。

②印刷プレビュー:

テンプレートを印刷プレビューで確認し、用紙に収まるかどうかを確認します。

必要に応じて、余白やフォントサイズを調整して、職務経歴書が整った状態でA4用紙に印刷されるようにします。

③印刷:

設定が確認できたら、職務経歴書をA4用紙に印刷します。

印刷時には、プリンターの用紙トレイにA4用紙をセットしてください。

これらの手順に従えば、テンプレートを使用して作成した職務経歴書をA4用紙に印刷することができます。

ただし、用紙サイズや設定は使用しているテンプレートやプリンターによって異なる場合があるため、確認が必要です。

スマホやPCでも作成可能な方法

職務経歴書をスマホでつくる方法について紹介します。

・Google ドキュメントアプリを使用する:

①Google ドキュメントアプリをスマートフォンにインストールします。

②新しいドキュメントを作成し、職務経歴書の情報を入力します。

③テンプレートを利用する場合は、Google ドキュメントのテンプレートギャラリーから職務経歴書や履歴書のテンプレートを選択し、編集します。

・Microsoft Wordアプリを使用する:

①Microsoft Wordアプリをスマートフォンにインストールします。

②Microsoft Wordには、様々な履歴書や職務経歴書のテンプレートが組み込まれているので、適切なものを選択して編集します。

③職務経歴書の情報を入力します。

・Canvaを使用する:

①Canvaアプリをスマートフォンにインストールします。

②Canvaにはプロフェッショナルなデザインの履歴書や職務経歴書のテンプレートが用意されています。適切なテンプレートを選択します。

③必要な情報を入力してカスタマイズします。

これらの方法を利用することで、スマートフォン上で手軽に職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードし、作成することができます。

選択した方法によっては、後でPCで編集やフォーマット調整を行うこともできるので、柔軟に活用しましょう。

テンプレートを使用し職務経歴書をPCで作る方法を紹介します。

前述しましたが、エクセル(Excel)で使えるテンプレートやワード(Word)用のテンプレートを活用して、PCで職務経歴書や履歴書を作成する事ができます。

テンプレートの無料ダウンロードを活用し、効果的な職務経歴書をつくりましょう。

スマートフォンで職務経歴書を作る利点は、手軽でいつでもどこでも作業できること、アウトプットを素早く行え、移動中や待ち時間を有効活用できることです。

一方PCを使って職務経歴書を作成する利点は、より詳細な情報の入力やデザインの調整がしやすいことです。大きな画面で編集でき、マウスやキーボードを利用して作業するため、精密なフォーマットや細部の調整が容易です。

自分のスタイルにあった方法で職務経歴書を作成し転職活動に活かしましょう。

らくだ先生
職務経歴書をダウンロードして作成するメリット
  • Webでの編集が可能なため、最新の情報を保存しやすい!
  • キャリアアドバイザーが編集した職務経歴書の例が確認出来る!

  • テンプレートや、フォーマットが既に整っており、作成が容易!

 

ネットで完結!Webの履歴書作成サービスのおすすめ11選

ネットだけで履歴書を作成するメリット

Webで履歴書を作成することは、求職活動において効果的です。

保存機能やダウンロード機能などを上手く使うことで柔軟に情報を更新でき、最新のスキルや魅力的な履歴書に作成できます。Webの履歴書を通じて自身の価値を効果的に伝えることができます。

この記事ではWeb履歴書のメリットや書き方、ダウンロード方法などを幅広く解説します!

Web履歴書のメリット

Web履歴書を作成する大きな利点は、作成にかかる手間や時間を削減できることです。

履歴書に誤りがあっても、即座に修正でき、手書きのようにゼロから履歴書を書き直す必要がありません。履歴書に保存したデータを利用すれば、履歴書の志望動機や自己PRを変更して他の企業や場所への応募にも利用できます。

さらに、文字に自信がなくても、整った書類を履歴書に簡単に作成できるのがうれしいポイントです。

また、Webで作成した履歴書をダウンロードして、そのまま採用担当者に送信したり、コンビニで印刷することが可能なサービスもあります。

ネットで履歴書を作成できるおすすめのWebサービス

インターネット上で履歴書を作成するサービスは多岐にわたり、求職活動を効率的に進めるうえで非常に便利です。

しかし、サービスの選び方を誤ると、自分に適したフォーマットが見つからなかったり、編集に手間がかかったりする可能性があります。

ここでは、Webで履歴書作成サービスを選ぶ際に注意すべきポイントを解説します。これらの基準を参考に、自分にぴったりのサービスを見つけましょう。

自分の用途に合わせたフォーマットを選ぶ

履歴書作成サービスを選ぶ際は、自分の応募する業種や職種に合ったフォーマットが用意されているかを確認することが大切です。

たとえば、飲食業界や販売職などでは、実務経験や接客スキルをわかりやすくまとめられるフォーマットが適しています。

また、ITやエンジニア職の場合は、技術スキルやプロジェクト経験を明確に記載できるテンプレートがあると便利でしょう。

一部のサービスでは、職種別にカスタマイズされたフォーマットを提供していることもあり、選択肢が多いほど自分に合ったものを見つけやすくなります。

履歴書は応募先に与える第一印象を大きく左右する重要な書類なので、適切なフォーマット選びが求職活動を成功させるカギになります。

履歴書以外に職務経歴書のフォーマットもあるか確認

就職活動では履歴書だけでなく、職務経歴書の提出が求められることも多いです。特に中途採用や転職の場合、職務経歴書は自身のスキルや実績を具体的にアピールする場となります。

そのため、履歴書と職務経歴書の両方のフォーマットが揃っているサービスを選ぶことが大切です。

一部のサービスでは、履歴書と職務経歴書をセットで作成できるため、統一感のある書類を準備するのに役立ちます。

また、業績や資格など具体的な情報を効果的に盛り込めるテンプレートがあるかどうかも重要です。適切なフォーマットを使うことで、応募先に自分の強みをしっかり伝えられるでしょう。

PCだけでなくスマホでも編集できるかどうか

履歴書作成サービスは、PCだけでなくスマホにも対応しているかを確認しましょう。

スマホからアクセスできるサービスなら、移動中や空き時間を有効活用して履歴書を修正したり、すぐに応募先へ送信したりすることが可能です。

また、専用アプリやスマホに最適化されたブラウザ版が提供されている場合、直感的でスムーズな操作ができるため、ストレスなく利用できます。

効率よく求職活動を進めるためにも、スマホ対応の有無はサービス選びの重要なポイントです。

ネットで履歴書を作る方法

履歴書作成サービスを活用すれば、求職活動の準備がぐっと楽になります。

それぞれのサービスには特徴があり、使いやすさや対応している機能が異なるため、自分の目的や状況に合ったものを選ぶことが大切です。

この章では、人気のある履歴書作成サービスを厳選してご紹介します。

それぞれの特徴を比較しながら、より効率的な就職・転職活動に役立ててください。

らくらく履歴書(Ann)

出典:Ann

らくらく履歴書」は、シンプルな操作性と、分かりやすいデザインが魅力のサービスです。

特に初心者に優しい設計で、入力画面が直感的に理解できるため、誰でも短時間で履歴書を作成できます。

また、テンプレートが豊富に揃っており、業種や職種に合わせたフォーマットを選択可能です。

作成後はPDF形式でダウンロードできるため、印刷やデジタル提出も簡単に対応できます。

手間をかけずに履歴書を作成したい方におすすめです。

えんがわ電子履歴書(えんがわ)

出典:えんがわ電子履歴書

「えんがわ電子履歴書」は、会員登録不要・無料で利用できる手軽さが魅力の履歴書作成サービスです。

新卒採用から中途採用、パート・アルバイト向けまで、10種類のフォーマットが用意されており、自分に合ったデザインを選べます。

フォントサイズや字間、行間、余白を細かく調整できるため、見栄えの良い履歴書を簡単に作成可能。

さらに、スマホにも対応しており、オンライン上でスピーディに履歴書を仕上げたい方にぴったりです。

できる履歴書(Wantedly)

出典:Wantedly

「できる履歴書」は、初めての履歴書作成でも安心して使える、わかりやすいフォーマットが魅力のツールです。

入力したい項目をクリックするだけで簡単に記入でき、さらに作業中には書き方のヒントが表示されるため、記載内容に迷う心配がありません。

また、Facebookでログインすれば、自動的に履歴書が生成され、サーバーに保存可能。

これにより、次回以降はデータを再利用でき、作成時間を大幅に短縮できます。

手軽さと効率を求める方におすすめです。

ミライトーチ 履歴書作成ツール(キュービック)

出典:キュービック

「ミライトーチ 履歴書作成ツール」は、ログイン不要で、誰でも無料で使える履歴書作成ツールです。

アルバイトから就職・転職活動まで幅広く活用でき、フォームに沿って情報を入力するだけで簡単に履歴書が完成します。また、プレビューボタンを使えば、作成中でも仕上がりのイメージを確認可能

さらに、PDF形式でのダウンロードに対応しており、コンビニプリントで手軽に印刷できるのも便利なポイントです。

スピーディーに履歴書を用意したい方に最適なツールです。

りれきしょ君(Land Price Japan)

出典:Land Price Japan

「りれきしょ君」は、履歴書の完成形をイメージしながら、穴埋め形式で入力していくだけで作成できる便利なWebツールです。

直感的に操作できるため、初心者でも迷わず利用できます。

また、個人情報は最終ログインから1年後に自動的に削除される安心設計です。

作成した履歴書は、PDF化ボタンをクリックするだけで簡単に出力可能。

PDFファイルはそのままダウンロードやメール添付に利用できるため、応募作業がスムーズに進められます。

履歴書自動作成(しごとナビ )

出典:しごとナビ

しごとナビの「履歴書自動作成」は、会員登録時に入力した基本情報を、自動で履歴書に反映する手軽さが魅力です。

作成した履歴書は、ダウンロードしてメール添付や印刷に対応しており、Excel形式で自由にカスタマイズすることも可能。

写真付き履歴書も簡単に作成できるため、用途に応じて柔軟に対応できます。

フォーマットは一般的なものに加え、JIS規格対応やパート・アルバイト向けのものも用意されており、多様なニーズに応えられる便利なツールです。

履歴書Maker(ResumeMaker)

出典:ResumeMaker

「履歴書Maker」は、JIS規格を含む8種類のフォーマットから選べる履歴書作成ツールです。

卒業年次は誕生日を入力するだけで自動計算されるため、面倒な計算や調べる手間が省けます。

さらに、入力データは画面上でのみ利用され、ユーザーのパソコンにだけ保存される仕組みのため、個人情報の漏洩リスクも心配不要です。

簡単かつ安心して使えるこのツールは、効率的に履歴書を作成したい方におすすめです。

Canva(キャンバ)

出典:Canva

「Canva」は、オンラインで利用できる無料のグラフィックデザインツールです。

豊富なテンプレートから選び、カスタマイズするだけで、デザインスキルがなくても魅力的な履歴書を仕上げられます

デザイン性と使いやすさを兼ね備えたサービスで、初心者でも安心して利用可能です。

さらに、スマートフォンやタブレットにも対応しており、どこからでも履歴書を作成・編集できるのが便利なポイントです。

doda レジュメビルダー(パーソルキャリア)

出典:パーソルキャリア

「doda レジュメビルダー」は、職種に合わせた例文を挿入できる、便利な機能が特徴の履歴書作成ツールです。

「何を書けばいいのかわからない」と迷う方でも、例文を参考にスムーズに入力を進められます。

また、おおまかに入力して後からじっくり編集できるので、時間をかけて仕上げたい方にも最適です。

完成した履歴書は「Word・PDFでダウンロード」または「コンビニで直接印刷」のどちらにも対応しており、柔軟に利用できます。

プロフ(イキモノ)

出典:イキモノ

「プロフ」は、パソコンやスマートフォンで手軽に履歴書を作成できる無料ツールです。

ベーシックな履歴書テンプレートから、スタイリッシュで個性を引き立てるデザインまで、幅広いフォーマットから選択できます。

さらに、公開機能を使えば、自分の履歴書ページのURLを簡単に発行でき、オンライン共有が可能です。

印刷や郵送に適したPDF形式への書き出し機能も備えており、多様なニーズに応える便利なツールです。

OpenES(リクルート)

出典:リクルート

「OpenES」は、一度作成した履歴書やエントリーシートを、複数の企業にそのまま提出できる便利なツールです。

共通項目の再入力が不要なため、効率的に就職活動を進められます。

さらに、履歴書やエントリーシート作成のトレーニング機能も備わっており、初めての就活でも安心です。登録は無料で、証明写真はデータで対応可能。

Web上で登録企業に直接提出できるため、コストを抑えながらスムーズに応募を進められるのも魅力です。

Web履歴書の作成方法

この章では、Web履歴書の作成方法をお伝えいたします。ビジネスの場でよく用いられている、PREP法、ストーリーテリング、起承転結などをうまく活用することで採用担当者に伝わる魅力的な履歴書を作成することができます。

PREP法を使った自己PRの書き方

履歴書の志望動機を書く際には、一般的に、読み手の理解しやすく、簡潔な文章が好まれます。近年では、採用されやすい履歴書の志望動機の書き方として、PREP法が推奨されています。PREP法を習得すると、志望動機だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、就活・転職を始めた方は、積極的に取り入れてみましょう。

PREP法を使った履歴書の自己PR

PREP法を使った例文を紹介致します。
ここでは、「サークル活動」を例に出していますが、PREP法を使えば、「ゼミ」や「ボランティア活動」も同様に自己PRに適用できます。

<例文>

私は、サークル活動を通じて、チームワークとリーダーシップの両方を育みました。

サークルでの活動では、メンバーと協力しながら、イベントの計画や運営を担当し、予算の管理やタスクの割り振りを行いました。その結果、リーダーシップや組織能力が養われました。

例えば、大規模な文化祭の企画委員長を務め、メンバーと連携しながらスケジュールの調整や広報活動を行い、成功裏に終えることができました。また、スポーツ系サークルでは、チームの一員として連携し、チームメイトのサポートや励ましを行いながら、チームの目標達成に貢献しました。

これらの経験から、サークル活動を通じて培ったチームワークやリーダーシップ能力を、新しい環境でも活かし、貢献できると確信しています。

ストーリーテリングによる経歴の説明

履歴書における、経歴を説明する際は、わかりやすく短いストーリーを使うことが好まれます。最近では、就職・転職において、採用されやすい履歴書の経歴の紹介としてストーリーテリングが注目されています。ストーリーテリングを習得すると、履歴書の経歴だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、積極的に取り入れてみましょう。

ストーリーテリングとは

ストーリーテリングは情報やアイデアを物語の形で伝える手法です。これは、情報をリストや単なる事実だけでなく、物語として構築し、感情や興味を引く要素を取り入れることです。人々は物語に共感しやすく、情報を覚えやすくなるので、ビジネスやコミュニケーションの場面でよく利用されます。


ストーリーテリングを用いる時は、下記のような流れが一般的です。

平凡な人生→トラブルが起きる→乗り越える→成長する→そこからこんな価値を提供できるようになった。

ストーリーテリングを使った履歴書の経歴の具体例

ストーリーテリングを使った履歴書の例文を紹介致します。

<例文>

私は、数々のトラブルや困難に直面し、それらを乗り越えてきた経験を持っています。これらの経験を通じて、成長し、価値を提供できるようになりました。

大学時代、最初の起業プロジェクトでは多くの困難に直面しました。資金不足や市場変化により、プロジェクトは危機に直面しました。しかし、私はその困難を乗り越えるためにチームと協力し、新たな戦略を模索しました。その結果、プロジェクトは復活し、大きな成功を収めることができました。

この経験から、私は逆境を乗り越える強さと、柔軟性を身につけました。さらに、チームを引っ張るリーダーシップ力も育てることができました。そして、今では挑戦に立ち向かい、新しいアプローチを模索することで、価値を提供できるようになりました。

私は、このような経験を通じて得た能力と成果を貴社において活かし、新たな挑戦に取り組み、成長することを目指しています。

起承転結を用いた志望動機の作成

履歴書の志望動機を説明する際は、起承転結でわかりやすい文章が好まれます。起承転結を習得すると、就職・転職の履歴書の志望動機だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、積極的に取り入れてみましょう。

起承転結とは

起承転結は物語や文章の構成において、物語の展開を四つの段階で表す手法です。これらの要素は次のように表されます:

  • 起: 物語の始まりや背景を示します。状況や背景が提示されます。
  • 承: 話の本筋が進展していく段階です。問題や出来事が進行していく部分です。
  • 転: 物語が変転し、展開がある段階です。問題の解決や変化が起こる部分です。
  • 結: 物語が終わる段階で、結末や結論が示されます。

この手法を用いることで、文章や物語の構造が明確になり、聞き手や読み手によりわかりやすく情報を伝えることができます。

起承転結を用いた履歴書の志望動機の具体例

起承転結を使った履歴書の志望忘機の例文を紹介致します。

起 (背景)
: 私の志望の理由は、大学での学びと実践を通じて得た経験と、貴社の価値観が一致していることです。機械工学を専攻し、プロジェクトやインターンを通じて、技術的な挑戦やチームでの協力の重要性を理解しました。

承 (現在):
現在、貴社の革新的な技術とリーダーシップの姿勢に魅力を感じています。特に、貴社が持つ持続可能なソリューションの開発に対する姿勢に共感を覚えます。これは、私が長期的な視野での技術革新と社会貢献に興味を持っているためです。

転 (貢献):
私は貴社でのエンジニアリングチームに参加し、技術的な知識とチームワークを活かし、新しいプロジェクトをリードすることで、貴社の目標達成に貢献したいと考えています。

結 (展望):
そして、貴社での経験を通じて、私の技術的なスキルを高め、リーダーシップの力を伸ばし、業界における新たな挑戦に取り組みたいと考えています。私の成長と貴社の成長が相互に補完し合うことを期待しています。

ネットで履歴書を作成する際の注意点

Web上で履歴書を作成するのは簡単で効率的ですが、その手軽さゆえに見落としやすいポイントに注意が必要です。

誤字や脱字、写真の貼り忘れといった小さなミスが、応募先に与える印象に大きく影響することもあります。

手軽に作成できるからこそ、細部に気を配り、丁寧に仕上げることが大切です。

注意点をしっかり確認し、完成度の高い履歴書を作成しましょう。

誤字や脱字がないようにする

Webで履歴書を作成するときに、最も注意が必要なのが誤字や脱字です。

履歴書はあなたの第一印象を決める重要な書類であるため、誤字や脱字があると細部への配慮が欠けていると受け取られる可能性があります。

特に名前や企業名、役職名などの重要な情報はミスがないよう慎重に確認しましょう。

作成後はツールのプレビュー機能や印刷プレビューを活用し、全体のレイアウトや記載内容を見直すのが効果的です。

また、第三者に確認してもらうことで、自分では気づけなかったミスを防ぐこともできます。

履歴書の作成後は丁寧なチェックを心掛けましょう。

証明写真の貼り忘れに気をつける

Webで履歴書を作成する場合、証明写真の貼り忘れは意外と起きてしまいがちなミスです。

証明写真は、応募先に好印象を与えるために欠かせない要素であり、写真の有無が応募書類の完成度に大きく影響します。

写真を添付する際には、Webサービスが推奨するデータ形式やサイズを確認し、正しい方法でアップロードしましょう。背景が整った、清潔感のある写真を選ぶことも重要です。

さらに、印刷後の履歴書に直接写真を貼る場合も忘れないように注意してください。

写真の位置がズレていないか、貼り付けがきれいにできているかを確認し、見栄えの良い履歴書を仕上げましょう。

らくだ先生
Web履歴書のポイント
  • 保存機能などを上手く活用して、最新の情報を保つように心がけましょう!
  • PREP法などのフレームワークを活用し、分かりやすい文章を書くことを意識しよう!

就活の履歴書の書き方を解説!基本情報から自己PR、志望動機の例文紹介

新卒・中途にかかわらず、就活に必須となってくるのが履歴書です。新卒の履歴書特有の自己PRや志望動機など、特に初めて履歴書を書く際はどのように書けば良いのか迷ってしまいますよね。「履歴書の基本情報の正しい書き方は?」「新卒の履歴書の自己PRや志望動機の書き方が分からない!」当記事ではそんな疑問をお持ちの方に、新卒の就活に特化して分かりやすく履歴書の書き方について紹介します。

はじめに:就活の履歴書の基本情報

そもそもなぜ就活で履歴書を提出するのでしょうか。履歴書の書き方を学ぶ前に、新卒採用活動における履歴書の持つ意味と、基本的なフォーマットについて解説します。

就活の履歴書とは

新卒採用活動における履歴書は、応募者の基本的な情報を企業に伝える大切な情報源となります。応募者の身元を証明する正式な書類となりますので、情報は簡潔かつ正確に書き、当然虚偽の情報などは一切書いてはいけません。また、就活の履歴書はただ情報を伝えるだけではなく、文字の雰囲気や写真の貼り方などの印象から応募者の性格や人となりを推測する判断材料になります。流れ作業で作成せず、当記事で履歴書の書き方のルールやマナーを学びながら丁寧に履歴書を作成しましょう。

以上のことから、新卒採用活動における履歴書を作成する際に意識する点は以下の2点になります。

・誤字脱字などのミスがなく、正式書類としての体裁が整っているかどうか

・内容が簡潔にまとめられ、採用担当者が短時間で内容を理解できるか

就活の履歴書の基本的なフォーマット

就活で使用する履歴書のサイズはA4判とB5判の2種類があります。応募先の企業から指定があった場合はそのフォーマットを使用します。職歴などの書く内容が多い人はA4判を使用するなど、内容に合わせたフォーマットを選びましょう。

就活の履歴書は手書きが基本?パソコン入力はOK?

いざ就活の履歴書を作成しよう!となったときに多くの人が疑問に思うのが「履歴書は手書きで書くの?それともパソコン入力でもいいの?」という点です。結論としてはどちらでもOKとなります。企業から指定されない限り、自分の好きな方を選びましょう。以下にそれぞれのメリットとデメリットを並べるので、状況に合わせて目的に合った方法を選んでください。

・手書きのメリット/デメリット

手書きのメリットとしては、パソコン入力で印刷された文字よりも応募者の人となりや性格が現れやすいという点になります。手書きの文字に自信があったり、ゆっくり時間をかけて企業に自分の熱意を伝えたい!という方は手書きで就活の履歴書を作成することをおすすめします。手書きの場合は黒のペンまたはボールペンを使用し、消えるペンなどの使用は控えましょう。

手書きのデメリットとしては、書き損じなどのミスの際に一から書き直しになってしまうことになります。修正テープや修正ペンの使用は厳禁です。書き損じを防止するためにも、清書をする前に鉛筆で下書きをするなどの対策を取りましょう。

 

・パソコン入力のメリット/デメリット

パソコン入力のメリットとしては、何よりもミスをした際の修正が簡単なことが挙げられます。また、一度作成して保存すれば他の企業に応募する際も応用がきくので、毎回一から履歴書を作成する手間が省けます。パソコンで履歴書を作成する場合は企業指定のものをダウンロードするかWordやExcelのテンプレートを使用し、明朝体やゴシック体などの読みやすいフォントを選びましょう。

パソコン入力のデメリットとしては手書き文字から伝わる応募者の人となりなどの情報が無くなることや、ミスなどに気付きにくいという点があります。特に一度作成した履歴書を他の企業用に転用する場合、修正漏れなどが発生しやすいので提出前にしっかりと見直しを行いましょう。

就活の履歴書の書き方

一般的な就活の履歴書の構成としては、基本情報、学歴・職歴、免許・資格、趣味・特技、本人希望記入欄、そして自己PRまたは志望動機となっています。ここではそれぞれの書き方について解説していきます。

基本情報の書き方

・氏名

住民票に登録されている通りの漢字を使用して記入します。ふりがなを書く際は、「ふりがな」の場合は平仮名で、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。

・印鑑

押印欄がある場合は押印します。シャチハタ印は避けて認印を使用しましょう。押印で失敗して書類がダメになった時のためにも最初に押印することをおすすめします。

・生年月日

西暦または和暦どちらでも大丈夫ですが、履歴書全体を通して表記を統一しましょう。

・住所

住民票に登録されている通りの住所を記入します。都道府県から書き始め、丁目や番地、マンション名も省略せずに書きましょう。

・電話番号

応募者本人に繋がりやすい番号を書きます。

・メールアドレス

大学指定のものや、gmailやyahooなどのフリーメールでも大丈夫です。こまめにチェックできるメールアドレスを記載しましょう。

・証明写真

履歴書に使用できる証明写真には一定のルールがあります。一般的にはタテ40mm×ヨコ30mm、直近3ヶ月以内に撮影したものを使用します。

就活の証明写真の場合は写真館またはスピード写真機での撮影がおすすめです。その際はスーツを着用し髪が顔にかからないように整え、歯を見せずに口角を上げるようにして微笑むと自然な笑顔の写真が撮れます。

万が一剥がれてしまった時のために写真の裏に学校名と名前を記入しておきましょう。両面テープで貼り付けるとノリなどで写真が汚れることを防げます。

書き損じてしまった時に写真が無駄にならないように、写真の貼り付けは最後に行うことをおすすめします。

学歴・職歴の書き方

続いて履歴書の学歴と職歴の書き方を紹介します。学歴は中学卒業から書き始め、生年月日など他の箇所と日付の書き方を統一しましょう。最終学歴の卒業見込みも忘れずに記入しましょう。学校名は省略せず、大学は学部名まで記入します。

職歴は学歴の最後の行から一行空けたところに「職歴」と記入します。新卒の場合は正社員や契約社員として働いた経験がない限り、「無し」と記入します。

免許・資格の書き方

仕事で役立ちそうな免許や資格は全て記入しましょう。略称ではなく正式名称での記入が必要なので、以下のリストを参考にしながら記入してください。また、取得時の年月は他の日付の書き方と統一しましょう。

運転免許:普通自動車第一種運転免許

英検:実用英語技能検定 ◯級

TOEIC:TOEIC公開テスト ◯点

簿記:日本商工会議所簿記検定 ◯級

漢検:日本漢字能力検定 ◯級

秘書検定:秘書技能検定 ◯級

宅建:宅地建物取引主任者

MOS Excel (Word):Microsoft Office Specialist Excel (Word) エキスパート等

特技・趣味の書き方

履歴書の趣味・特技の欄は自己アピールの一種と捉え、採用担当者に何を感じて欲しいのかを考えながら書くといいでしょう。例えば「小さな頃からパソコンが好きで、操作が得意です。タイピングの速さには自信があります。」「トランペット演奏が趣味で、大学のサークルではパートリーダーとして練習プログラムなどを組んでパートを引っ張ってきました。」など、自分の趣味や特技と絡めて自分のスキルをアピールしましょう。

本人希望記入欄の書き方

本人希望記入欄とは、応募者が企業で就業する際に何か希望することがある場合に内容を書く箇所となります。新卒の就活の場合、基本的には「貴社の規定に従います。」と記入します。

就活の履歴書で効果的な自己PRと志望動機とは

続いて、就活の履歴書の自己PRと志望動機の書き方について解説します。履歴書のフォーマットによっては自己PRと志望動機の両方を書く欄があったり、片方のみであったりするので目的に合わせて選びましょう。同時にエントリーシートを出す際は内容が被らないようにしないといけません。自己PRも志望動機も、自分のスキルや考え方をアピールしつつ、それがどのように応募先の企業で活かせるか、というつながりを持たせる書き方を意識しましょう。

以下に、自己PRと志望動機の書き方と例文を紹介します。

履歴書の自己PRの書き方

履歴書の自己PRと聞くと、人とは違う特別なことを書かなければならないと思っている人は多いのではないでしょうか。自己PRには「特別なこと」を書く必要はありません。大切なのはアピール方法であり、日常の些細な出来事や自分の考え方をオリジナリティのある内容にまとめて書けば大丈夫です。

PREP法を用いた履歴書の自己PRの書き方と例文紹介

簡潔に要点が伝わる文章構成の一つに、PREP法というものがあります。

PREP法とはPoint(結論)Reason(理由) Example(具体例)Point(結論)の頭文字から名付けられており、この構成を参考にすることで分かりやすい自己PRを作成することができます。

 

PREP法を用いた自己PRの例文を紹介いたします。

 

私にはどんな環境でも楽しく過ごせる適応力があります。(結論)

どんな環境に置かれても、その環境を精一杯楽しみ、自分の成長につなげることができます。(理由)

私は小さな頃から家族の仕事の都合で引っ越しが多く、高校を卒業するまで海外を含めて7回の引っ越しを経験しました。最初のうちは引っ越してもなかなか友達ができずに辛い日々を送りました。しかしある時に、なぜ友達ができないのかを分析した時に言語の壁だけではなく周りとの共通項が無いから仲良くなるきっかけがないことに気がつき増田。それからは現地の言語の勉強と、楽器の練習を頑張り学校の吹奏楽クラブに入部し、周りの友達との会話のきっかけを作りコンクールなどにも参加し、練習熱心な生徒として周りにも一目置かれるようになっていきました。その結果クラブ活動を通してたくさんの友達ができ、その経験が自信となって帰国してからも新しい環境を楽しみながら成長することができました。(具体例)

この先も環境の変化を恐れず、その場その場で必要なスキルを習得しながら自分の置かれた環境を最大限に活かしていきたいです。(結論の言い直し)

履歴書の志望動機の書き方

就活の履歴書における志望動機は、応募者が同業他社ではなくなぜその企業を選んだのかをアピールする大切な要素となります。志望度が高いことをアピールするためにも、しっかり企業・業界研究をしてから志望動機の作成に挑みましょう。ただ「企業理念に共感した」と述べるだけではなく、これまでの経験から得られた「仕事選びの軸」とリンクさせつつ、オリジナリティあふれる志望動機を作成しましょう。

起承転結を用いた履歴書の志望動機の書き方と例文紹介

志望動機を作成する時に、ストーリーを分かりやすく伝える構成の鉄板である起承転結を参考にしても良いでしょう。自分の過去の経験を交えながら志望動機を述べるためにも、OB・OG訪問や企業研究、企業にまつわるニュースなどを収集し、しっかり材料集めをしておきましょう。

 

起承転結を用いた志望動機の例文を紹介いたします。

 

私は親戚が多く、お正月になると親戚から届く近況報告の年賀状をいつも楽しみにしていました。(起)

家族みんなで年賀状を回し読みした時間は幼い頃の幸せな思い出として残っており、いつしか自分もその幸せを届ける側に回りたいと思い、郵便局員を志望するようになりました。(承)

OG訪問の際、郵便局の局員は1月1日も朝早くから集合してお辞儀をしながら配達員を見送ると知り、お客様の目に見えないところでもおもてなしの心を持って仕事をしていることに感銘を受けました。(転)

人々の小さな幸せを運ぶライフラインの一員として、私も地域に愛される郵便局員を目指したいと思います。(結)

履歴書の書き方を学んで就活を有利に進めよう!

ここまで、新卒の就活で提出する履歴書の書き方について解説してきました。面接では履歴書の内容について掘り下げられることが多いので、履歴書を書いて終わりではなく、書いた内容に合わせて話すことができるように準備しておきましょう。ミスのない分かりやすい履歴書を書いて、自信を持って面接に挑んでくださいね。

らくだ先生
就活の「履歴書」書き方ポイント
  • 伝わりやすい文章で記載しよう!
  • PREP法などの方法論や、起承転結を意識して文章を組み立てよう!

  • 採用担当者の興味を引くよう、志望企業にマッチした印象的なアピールポイントを記入しよう!

英文履歴書・職務経歴書(英文レジュメ)の書き方は?|レジュメ形式の違いを解説!

この記事では、英文履歴書の書き方について解説しています。

英文履歴書は日本の履歴書を英訳して書くわけではありません。適切な項目に合った見出しや内容をわかりやすく簡潔にまとめる必要があります。

自分の強みやスキルを最大限に伝えられるよう、ポイントを押さえ、読みやすい履歴書に仕上げていきましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)とは?

英文履歴書は、履歴書と職務経歴書を合わせた形式のものです。

日本では「履歴書」と「職務経歴書」を分けて提出しますが、英文履歴書では2つの内容をA4用紙1枚にまとめ記入し、提出します。

英文履歴書は「レジュメ(RESUME)」や「CV(Curriculum Vitae)」とも呼ばれています。

どちらも職歴や学歴、スキルなどをまとめた文書で、企業に提出する応募書類です。日本では、どちらも同じ意味合いを持つため、あまり違いはありません。

しかし、米国とヨーロッパでは、レジュメとCVにおいて大きな意味の違いを持つので注意しましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)と日本語の履歴書・職務経歴書の違いは?

日本の「履歴書」は、氏名、住所、学歴、職歴、資格などのプロフィール情報を記載します。

また「職務経歴書」には詳しい職歴と実績やスキルなど、職務に関する内容を記入し、転職時には「履歴書」と「職務経歴書」の2枚をまとめて提出することが多いでしょう。

一方、英文履歴書では「履歴書」「職務経歴書」の区別がありません。

そのため、2つの内容を合わせ「レジュメ(CV)」として、1枚の書類にまとめます。

生年月日、年齢、性別、家族構成などの個人情報は、英文履歴書では不要です。仕事に関係のないことは省き、仕事に直結する内容だけを落とし込んでいきます。

英文履歴書にはテンプレートがなく、わかりやすく自分の強みが伝わる履歴書をオリジナルで作成するという点においても、日本の履歴書・職務経歴書と異なる点といえるでしょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)の正しい書き方

英文レジュメ見本

出典:doda

PERSONAL INFORMATION(氏名・連絡先)

英文履歴書の冒頭には、氏名・連絡先の情報を中央に記載します。

「氏名」は他の情報よりも大きめのフォントで入れます。「連絡先」となる住所と電話番号は、日本語で書くときの順番とは異なり逆から書いていくので注意が必要です。

住所は、建物、部屋番号、番地、町、市区町村、都道府県、郵便番号の順で記載します。

「都府県」には「to」「fu」「ken」は不要なので、東京都の場合は「Tokyo」となります。

続いて「市区町村」にはハイフンを付けて、「-shi」「-ku」などと書くのが一般的です。よって、東京都渋谷区は「shibuya-ku Tokyo」となります。

<記入例>

◆住所

〒100-0000

東京都 中央区 日本橋 123 (○○ビル)

⇒(○○Building) 123 Nihonbashi Chuo-ku Tokyo 100-0000

 

◆電話番号

国番号「+81」+市外局番の最初の「0」を除いた電話番号で記載します。

固定電話:03-XXXX-XXXX

⇒ (+81)-3-XXXX-XXXX

携帯電話:090-XXXX-XXXX

⇒ (+81)-90-XXXX-XXXX

OBJECTIVE (希望職種)

希望する職種やポジション、その理由を記載します。また希望している職種やポジションで具体的にどのように貢献できるのかを端的に書けるとより良いです。

志望動機ではないので、1~2行で簡潔に記載します。

この項目は必須項目ではないので、特にない場合は割愛しても問題ありません。

SUMMARY(経歴やスキルの要約)

SUMMARYは経歴の要約と合わせて、自分のスキルや職務経験を箇条書きで記載していきます。

一般的には4〜5つ程度でまとめます。ここではキャリアをアピールするのではなく、企業側が求めている人材であるということを示すような経験やスキルを具体的に書きます。

裏付けとなる数字やデータを記載することで、説得力を持たせることができます。

あくまで箇条書きでまとめるため、結果を踏まえ、どんなスキルがあるのか簡潔に書きましょう。

この項目も必須ではありません。QUALIFICATION(資格やスキル)、WORK EXPERIENCE(職歴)と内容が重複してしまうようであれば、カットしても良いでしょう。

WORK EXPERIENCE(職歴)

英文履歴書では、直近の職歴から遡って書いていきます。

会社名、所在地、勤務期間、職務内容、実績を具体的かつ簡潔に記載しましょう。

書き方は、「ポジション名」「会社名」「期間」の順に記載します。同じ会社の違う部署で働いた経験がある場合は、それぞれの部署での経験を別々に記載します。

業務において得た成果や受賞歴などは、「Achievements(実績)」という項目を設け、まとめると読みやすいでしょう。

売上高や目標達成率などは、数値的表現を用いて書くことで説得力が増すため、できるだけ数字を具体的に表記しましょう。

EDUCATION(学歴)

職歴同様、直近の学歴からスタートし、遡る形で学歴をまとめます。最終学歴が大学、専門学校、短期大学卒業以上なら、高校までの学歴は不要となります。

書き方は「学位」「学校名」「所在地」の順番で記述し、最後にカッコ書きで学位を取得した年を書きます。

QUALIFICATION/SPECIAL SKILLS(資格やスキル)

応募職種に関連する資格や、語学、IT関連の資格やスキルを箇条書きで記載します。

資格を書く際はシンプルに「資格名」「資格取得日」を記載します。資格の説明は書く必要はありません。

ADDITIONAL INFORMATION(その他の特記事項)

その他、応募職種で働くうえでプラスになる情報を記載します。ボランティア経験やメディア掲載歴など、社会的な貢献に関することは積極的に記載するといいでしょう。

海外の企業では、ボランティアや地域のスポーツ活動などは高く評価される傾向にあります。

仕事に直接関わりのない内容だとしても、経験としてプラスに働くことがありますので、経験として記載するのがおすすめです。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)の様式

用紙サイズA4 (白い用紙に印刷)
枚数1本(基本は1枚、職歴が長くとも2枚以内に収める)
フォントArial 、Cambria、Calibr、iDidot など※フォントは読みやすさが重要なので、画面上で読みにくい極細字や細字のフォントは避ける
フォントサイズ見出し:12〜14ポイント本文:10〜12ポイント
フォントカラー黒(黒以外の色は使用しない)

英文履歴書には決まった形式がありません。そのため、A4用紙1枚に先述した項目を見やすくまとめていきます。

シンプルで読みやすいフォントとサイズで、すっきりとしたレジュメにまとめることが、良い印象を与えるためのコツです。

まずフォントは、画面上で見た時に潰れたり文字化けしないものを選択します。

一般的に使われているのは、Arial・Cambria・Calibri・Didot・Garamond・Times New Roman・Helveticaなど、シンプルでビジネスに適したものを使用しましょう。

フォントサイズは、レイアウトによって異なりますが、10〜12ポイントが一般的です。10ポイント以下のサイズは小さすぎるため読みにくく、読み手の目の負担になるため避けます。

10ポイントでもテキストが枠内に収まりきらない場合は、不要な単語やフレーズを削除し、簡潔な文章になるよう内容の編集を行いましょう。

具体的には下記を意識することで、簡潔な内容になるでしょう。

・箇条書きでまとめる

・冗長な言葉(with、and、that、theなど)を削除する

・似たような項目は1つにまとめる

・直近10〜15年程度の経歴のみに焦点を当て記載する

・全ての職務を列挙するのではなく、最も大きな影響を与えた業務をピックアップして書き出す

英文履歴書全体のフォントは1種類で統一しますが、重要な部分はスタイルを変えたり、サイズを大きくするなどで読みやすさを強調することができます。

ただしスタイルの使用は統一し、1〜2種類程度に留めましょう。あくまでビジネス書類であるため、読みやすさを重視したデザインを心がけましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)で使われる定番形式

形式名形式メリット
Chronological Resume
(クロノロジカル・レジュメ)
年表形式学歴・職歴を時系列でまとめる・同じ職種や業種に応募する人におすすめ・経歴の一貫性をアピールしやすい
Functional Resume
(ファンクショナル・レジュメ)
職能別形式業績やスキルを中心にまとめる・専門分野の知識やスキルをアピールできる
Combination Resume
(コンビネーション・レジュメ)
組み合わせ形式(クロノロジカル+ファンクショナル)業績やスキルをまとめたあと、学歴・職歴を記載する・異なる業種や職種へ応募する人におすすめ・業務で得た知識や実績をアピールしやすい

英文履歴書には決まった形式はないと先述しましたが、見本として使用されている形式がいくつかあります。

定番の形式をベースに、自分に合った内容にカスタマイズするのがおすすめです。

自分の強みをアピールできるフォーマットを使い、内容がわかりやすく読みやすいものになるようまとめていきましょう。

それぞれの特徴は下記です。

クロノジカル・レジュメ(年表形式)

クロノロジカルレジュメの見本

出典:indeed

クロノロジカルレジュメは、年表形式で、最新の職務から古いものへと遡って記載していきます。英文履歴書の中では最も一般的な形式と言われています。

「職歴」を中心に「学歴」「自分の実績・スキル」という流れで書くことが多く、職歴が一貫している人におすすめです。

同じ業界に長年勤めている人や、業界内で着実にステップアップしている人、関連した近い分野の職種に応募する場合には、クロノロジカルレジュメを活用することで十分にアピールすることができるでしょう。

一般的に多く用いられている形式ですが、業績やスキルなど、自分がアピールしたいポイントを強調することが難しいです。

そのため、職歴にブランクがある場合やキャリアパスを変更する場合、転職回数が多い場合、仕事内容が職務により大きく異なる場合などは、コンビネーションレジュメなど自由度の高いレジュメを使用するのがおすすめです。

ファンクショナル・レジュメ(職能別形式)

ファンクショナルレジュメの見本

出典:indeed

ファンクショナルレジュメは、職能別形式と言われ、経験や業績、スキルや資格に重点を置きまとめていきます。

先述したクロノロジカルレジュメが、これまでの「職歴」から経験やスキルをアピールするのに対し、ファンクショナルレジュメは「仕事に関連したスキル」を中心にアピールしていきます。

初めて就職する場合や長いブランクがある人、転職回数が多い人は、職歴よりも「スキル」や「今までの実績」を強調することができるので、ファンクショナルレジュメが適しているでしょう。

ただし、強調できるスキルは応募企業に関連したものに限定されるため、職歴にほとんどブランクがない場合は、コンビネーションレジュメの方が適している場合があります。

自分のスキルや経歴から、どの形式が適切であるかをしっかり判断するのが大切です。

コンビネーション・レジュメ(組み合わせ形式)

コンビネーションレジュメの見本

出典:indeed

コンビネーションレジュメは、クロノロジカルレジュメとファンクショナルレジュメを組み合わせた形式です。

自由度の高いレジュメと言われており、職歴と関連スキルの両方をバランスよくアピールすることができます。

職歴と関連スキルについてが主となるため、職務要約や趣味・関心事などのその他の項目は省略しても問題ありません。

また職歴とスキルを書く順番に関しても、特に決まりはないため、応募する仕事においてどちらが重要かを見極め、効果的な見せ方を優先して書きます。

例えば、応募先の企業にとって価値のあるスキルを数多く身に付けている場合は、職歴よりも先にスキルを記載することで、興味を持ってもらえる可能性が高まります。

一般的には、スキルを先に書き、続けて職歴・学歴を書くことが多いようです。

今までのスキルと応募先の企業の関連性が深い人はもちろん、過去の職歴と応募先の仕事との関連性が分かりにくい場合でも、アピールとなるスキルが明確にあるのであればコンビネーションレジュメが適しているといえるでしょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)を書くときに押さえておくべきポイント

箇条書きで簡潔にまとめる

英文履歴書では、業務に直結する内容を端的に書いていきます。「応募先企業に対して、自分を売り込むための書類」をイメージすると良いでしょう。

自分を採用するメリットを的確に伝えるためにも、長文は避け、読みやすさを意識してまとめていきます。

箇条書きでポイントをまとめるので、何を伝えるべきなのかを明確にしてから、文章を作っていくのがおすすめです。

日本語の直訳をそのまま書かない

日本語の履歴書・職務経歴書をそのまま英訳してしまうと、読みづらいだけではなく、特徴が上手く伝わらない文章になってしまうことが多いです。

英文履歴書を書く際は、英語の履歴書らしい表現に徹したものが良いでしょう。

英文履歴書は前述した通り、箇条書きを使い、簡潔に文章をまとめていきます。

そのため、一人称の主語は省略し「動詞」や「名刺」から文を書き始めるのが基本です。

<記入例>

日本語:私は、2020年上半期に部署内販売成績の最高記録を達成しました。

英文訳:I attained the number one branch sales record in the first half of 2020.

レジュメ:Attained the number one branch sales record in the first half of 2020.

過去の経験や実績は過去形の動詞を使い、継続中のことを伝えるときには進行形の動詞を使います。また「a/the」などの冠詞は省略します。

採用担当者は、その人が何を達成したのか、何に貢献したのかをひと目で知りたいと考えています。余計なものは省き、シンプルに要点が伝わる文章を作成しましょう。

ただし、「同じ動詞を繰り返し使うこと」は避けます。

語彙力の無さや英語に対するスキルが未熟な印象を与えてしまう可能性があるので、動詞に変化を持たせるように意識して文章を作成することが大切です。

個人情報は書かない

日本の履歴書では必須となる、生年月日や年齢、性別、顔写真など、プライベートな事柄や差別につながる情報は書かないことが英文履歴書のルールです。

また英文履歴書は、基本的に仕事に直結する内容だけを記載する書類です。

そのため、「志望動機」や「前職の退職理由」なども英文履歴書においては不要です。

このような「志望動機」や「自己PR」「希望職種」など、自分の思いや考えを伝えるのは、併せて送付するカバーレターに記載するので、英文履歴書には記載しないよう注意しましょう。

<不要とされる項目>

・生年月日

・年齢

・性別

・顔写真(企業から指示がある場合のみ添付)

・配偶者、子供の有無

・家族構成

・通勤時間

・志望動機

・過去の年収・希望の年収(面接時に聞かれたら回答する)

学歴、職歴は直近の経験から書く

日本では、古いものから時系列で追っていくのが通常ですが、英文履歴書では最新のものから順に追っていきます。

つまり、直近の情報から書き始めるということです。日本の書き方と逆になるので、注意しましょう。

またそれぞれ記載する内容の順番も日本とは異なります。

例えば、日本では学歴を書く際、「〇〇大学 ▲▲学部 ◻️◻︎学科  卒業」となりますが、英文履歴書では「Bachelor of Sociology, 〇〇UNIVERSITY, Tokyo(2015)」となります。

各項目の書き方にも注意しながら、まとめていきましょう。

実績は数字で表す

具体的な数字を用いることで、実績をより具体的に伝えることができます。

漠然と今までの業務を書くよりも、数字を入れることで説得力も増します。

数値表現を積極的に用いて、誰にでも明確に伝わる一文を書いていきましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)を提出するときの注意点

英文履歴書提出時には「カバーレター」が必須

カバーレター見本

出典:doda

レジュメを郵送する際にはカバーレターを付けるのが一般的です。カバーレターとは、「添え状(送付状)」のような役割になります。

ただし、日本の添え状は送付内容を伝えるためのものですが、カバーレターは「英文履歴書の補足」をする役割があります。

英文履歴書には、志望動機や自己PRを書く欄がありません。そのため、このカバーレターにアピールポイント熱意を記載します。

つまり、採用の可否に重要な要素を補う書類で、書類選考においても非常に重要視されます。

一般的にはカバーレターに先に目を通すことが多く、英文履歴書に読み進めるかどうかを決める大事な書類になります。

カバーレターだからと手を抜かず、丁寧に仕上げましょう。

メールで送る場合はファイル形式の確認をする

英文履歴書をメールで送る場合は、企業に指定された方法に従います。大体はファイル形式が指定されるので、指定された形式に変換し提出します。

稀にファイル形式の指定がない場合がありますが、その場合は「PDF形式」で送るのが無難でしょう。データの書き換えや文字化け、レイアウト崩れを防ぐことができます。

またファイル形式だけではなく、メールの件名が指定されている場合もあるので、応募要項を確認し、正しく送信しましょう。

おすすめは内容を推敲し、自分にテストメールを送ること。送信したメールが受信者にどう見えるかを把握し、間違いがないか確認します。

またテストメールの添付ファイルをダウンロードし、正しいファイルが添付されているか、文字化けなど不具合が生じていないかも確認した上で、最終的な履歴書メールを採用担当者に送るようにしましょう。

らくだ先生
英文履歴書の書き方ポイント
  • 英文履歴書は箇条書きを使い、シンプルで読みやすい内容にまとめよう!
  • 英文履歴書は定番のテンプレートから自分に合ったものを選び、強みが伝わるようにカスタマイズして使おう!

  • 英文履歴書を提出するときには、カバーレターを付けるのがマナー!

英文履歴書のカバーレターの書き方とは?記入例とポイントを解説

このページでは、英文履歴書や職務経歴書を送る際に同封するカバーレターの書き方について解説しています。

カバーレターは履歴書の情報にプラスして、応募者の熱意や気持ちを伝えてくれる書類です。

採用担当者の目に留まる内容を意識し、自分の魅力が伝わるよう仕上げていきましょう。

英文履歴書のカバーレターとは?

カバーレターは就活や転職活動の際、海外の企業や外資系の企業などに、英文レジュメ(英文履歴書)を送るときに、同封する英語の書類です。英語では”cover letter”と表記されます。

自分の気持ちや職歴を1枚の用紙に簡単にまとめて伝えます。履歴書や職務経歴書のプラスアルファとなる内容が理想的です。

日本語でいうところの送付状や送り状に近い書類ですが、カバーレターは採用担当者に履歴書を見てもらえるか否かの判断材料にもなる大切な書類です。

熱意を込めて作成していきましょう。

英文履歴書のカバーレターの書き方

英文履歴書のカバーレターの記入例

出典:マイナビ転職

冒頭は自分と応募先の基本情報を書く

カバーレターの上部に記載する内容です。

自分が誰なのか分かるように、まずは自分の情報から書き始めましょう。下記は必須の項目です。

冒頭に記載する項目

自分の情報

  • 氏名
  • 住所

  • 電話番号

  • メールアドレス

     

応募先企業の情報

  • 企業名

  • 採用担当者名

  • 部署名

  • 住所

カバーレターに書く採用担当者の名前は「個人名」がマナーです。

企業のWebサイトや求人情報などを確認し、できる限り採用担当者の名前を調べて記載しましょう。それでもわからない場合は、企業に電話して聞くのも良いでしょう。

また、提出する日付も忘れずに記載します。日本語で書く場合は西暦や和暦などの年から書き始めますが、英語の場合は「月+日, 年」もしくは「日+月, 年」の順番で記載するのがルールです。

本文は3つの段落を意識する

カバーレターの本文は、大きく分けて3つの段落にまとめて書くことが基本です。

志望動機・自己アピール・面接の依頼という順番で内容をまとめることで、自分についての紹介から面接のお願いまでをスムーズに伝えることができます。ここからは、それぞれの段落の書き方を説明していきます。

最初の段落では志望理由や自身のスキルを伝える

最初の段落には、応募職種や志望理由、自身のスキルやめざましい実績を記載していきます。たくさんの応募者がいる中で、興味を引けるような導入にすることがポイントです。

ここでは最初に応募職種を伝えてから、志望理由や根拠を示すようにしましょう。日本語の応募書類ではポジションまでは絞り込まなかったり、最後にだけ記載したりすることも多いですが、英文のカバーレターにおいてはそういった構成は一般的ではありません。

また、どのような経緯で求人を見つけ、応募に至ったのかというエピソードを書くこともあります。志望動機だけでなく導入という役割も兼ねている段落という点を意識して内容を考えましょう。

2番目の段落では自己アピールをする

2番目の段落では、なぜ自分がこの職種にふさわしいのか、なぜこの会社にマッチしているのか、といった自己アピールができる内容をまとめていきます。

どのようにして最初の段落で記載した実績をあげたのか、自分が持っているスキル、応募先企業でなければならない理由など記載するのもおすすめです。

その際、根拠が抽象的であるとアピールが不十分となり、魅力が伝わりません。曖昧な表現は避け、具体性のある強みを押し出すようにしましょう。

最後の段落はお礼と面接の依頼

最後の段落では、カバーレターに目を通してもらったことに対する感謝を伝えつつ、直接会って面接してもらいたいという気持ちを伝えましょう。

さらに、他に知らせておくべき特記事項があればここで伝えます。注意したい点として、この段落でさらに自己アピールを付け足すのはやめましょう。文章のまとまりが悪くなるため、ここでは気持ちを伝えるまでに留める必要があります。

締めは結びの言葉と自筆の署名を欠かさない

カバーレターでは「敬具」とされる結びの言葉を書いて締めくくります。フォーマルな言葉を使いましょう。

フォーマルで使える結びの表現
  • Sincerely,
  • Best regards,
  • Kind Regards,
  • Thank you,

また、カバーレターの最後には、自分が書いたものであるという証明のために自筆で署名をし、そのあとにタイピングでフルネームを入れます。手書きの署名は日本の送付状にはないルールなので、忘れないよう注意しましょう。

英文履歴書のカバーレターを作成する時のポイント

英文履歴書のカバーレターを作成する時のポイント

フォントは基本的なもので統一する

カバーレターのフォントとして派手なものは不適切です。「Arial」「Cambria」「Times New Roman」など、一般的なビジネス英文で用いられているフォントを使いましょう。

また、カバーレター全体で使うフォントは必ず統一します。強調したいポイントがあったとしても、そこだけを別のフォントにしたりするのはビジネス文書としてふさわしくない表記となってしまいます。

適切に行間をとる

英文のカバーレターは、日本語の送付状よりも多くの文字が並ぶ傾向にあります。そのため、段落ごとに空の行を入れ、どこまでがひとまとまりの文章であるのかをわかりやすくする必要があります。

また、空の行だけでなく通常の文章の行間も重要です。入力ソフトのデフォルトの設定では行間が「1行」になっていることがありますが、英文は日本語よりも文字数が多く、行間が詰まっていると読みにくさを感じるため、「1.5行」にするのが適切です。

用紙1枚にまとまるよう文字サイズを調整する

カバーレターは、自分の魅力が短く簡潔にまとめられているのが理想です。基本的にはA4用紙1枚におさまるよう心がけましょう。

文字サイズは10〜12ポイントが読みやすいサイズです。文字が大きすぎるとA4に収まらなくなる可能性があり、10ポイントよりも小さいサイズだと読みづらくなってしまいます。

最後に必ず誤字脱字のチェックをする

最後に必ずスペルミス文法の間違いがないか入念にチェックしてください。

英語での文章作成に慣れていない場合は、特にミスが起こりがちです。自分の情報や企業の情報についても表記が間違っていないか確認しましょう。

複雑な項目ではありませんが、相手の名前や企業名にミスがあると、いい加減な印象を与えてしまいます。

自分のメールアドレスや電話番号についてもちゃんと連絡がとれるよう、ミスをしていないかを再度チェックしておくと安心です。最後まで手を抜かず、書き終わったあとや提出前に見直すようにしましょう。

英文レジュメ(英文履歴書・職務経歴書)の内容をそのまま書かない

カバーレターは、採用担当者に履歴書や職務経歴書を見てもらえるかどうかが決まる大切な書類です。

実績などを書いてアピールする必要はありますが、すでに履歴書や職務経歴書に書いた経歴や実績の羅列で終わらないよう注意してください。

他の候補者ではなく自分がその職種、応募先企業にマッチしている人材だと思ってもらえる内容がベストです。誰にでも当てはまるような内容ではなく、自分の能力が伝わるように工夫して表現するようにしましょう。

英文履歴書のカバーレターの送り方

メールでの送り方

メールで送る場合は、WordPDFファイルで送るのが一般的です。

どちらか迷った場合は、企業側がファイルを開いた際に、書式やレイアウトが崩れるのを防ぐことができるPDFファイルで送るのがおすすめです。

また、ファイル名やメールの件名は受け取った人が一目で理解できるように、氏名や応募している職種の名称、cover letterといった単語を組み合わせて作成します。

メールアドレスについては、自分の名前が入ったビジネスシーンにふさわしいアドレスで送るようにしましょう。

メールで送る場合、メールの末尾に署名を入れるのがマナーです。「氏名」「電話番号」「メールアドレス」などを入れましょう。

メールの場合は、タイピングで署名を作成しても問題ありません。直筆のサインを入れたい人はパソコンに署名のデータを取り込んで、貼り付けることもできます。

郵送での送り方

海外に郵送する場合は、国際郵便を使って郵送します。国際郵便では、国内郵便の住所の書き方と、名前や番地などを書く順番が大きく異なります。

国内郵便では都道府県を最初に書きますが、国際郵便の場合、最初に書くのはビルやマンション名、部屋番号です。続いて番地・町名、市、県・州名、郵便番号、国名を書く形式となっています。

また、切手を貼る位置は右上になるので注意しましょう。

英文履歴書のカバーレターは特有のルールに注意しよう

英文のカバーレターは、日本語の送付状とは勝手が大きく異なります。そのため、通常の送付状と同じ感覚で作成してしまうと、応募先の企業に常識が欠けている印象を与えてしまいます。

形式だけでなく、内容やレイアウトの仕方にも英文ならではの注意点が多いため、この記事を参考に、しっかりとポイントを押さえたカバーレターを作成しましょう。

らくだ先生
英文履歴書のカバーレター作成のポイント
  • カバーレターは企業に興味を持ってもらえる内容を意識し、3部構成で簡潔に伝えよう!
  • 英文レジュメの情報をそのまま羅列するのはNG

  • 誤字脱字の確認は必須!スペルミスや文法にも間違いがないか入念にチェックしよう