派遣社員歴を履歴書に書くポイントは?パターン別の見本付きで解説

この記事では、履歴書における派遣社員の経歴の書き方について解説しています。

職歴欄には何を書くべきか、どのように書くべきかをパターン別に解説している他、気になるQ&Aなど、派遣社員ならではの履歴書作成のポイントを紹介しています。

正社員の経歴の書き方とは異なる点も多いので、しっかり押さえていきましょう。

派遣社員の経験を履歴書にはどう書く?

派遣元と派遣先企業・派遣期間・業務内容まで記載

派遣経験の正しい書き方

履歴書の職歴欄に派遣社員としての職歴を記す際には、登録した派遣会社である「派遣元」と実際に働いた「派遣先」の両方の企業名とともに「派遣期間」を記載しましょう。

一つの会社に雇用されている正社員とは異なり、派遣社員は複数の企業名を明記する必要があるため、どの派遣元からどの企業へと派遣されていたのかを分かりやすく記載する必要があります。

「どのような仕事をしていたか」といった「業務内容」も「派遣先」と一緒に記載しましょう。

業務内容は細かく書かず、1行程度で収まるように簡潔に記載するのが好ましいです。

総合すると、派遣社員としての職歴は「派遣元」と「派遣先」の会社名、「派遣期間」、「業務内容」の4点を記入する必要があります。

また派遣期間の年表記は、履歴書内の他の記入箇所と「西暦」もしくは「和暦」のどちらかに統一しましょう。

「入社」「退職」ではなく「就業」「派遣期間満了」と記載

派遣社員は派遣先企業に直接入社するわけではなく、あくまで派遣会社から派遣されるかたちで雇用されます。

そのため、正社員のように「入社」や「退社」という表記は使用しません。

派遣元企業への登録時は「登録」、派遣先企業での勤務開始時は「就業」と記載します。

勤務終了時は「派遣期間満了」もしくは「派遣期間満了につき退職」などという表記を使用します。

ただし、派遣元は同じまますぐに次の企業に派遣された場合には「派遣期間満了」と記載せず、続けて次の派遣先での職歴を記載しましょう。

また派遣期間満了の前に自身の都合により派遣先から退職した場合には、「一身上の都合により退職」と記載しましょう。

【パターン別】履歴書に派遣期間の職歴を書く方法

派遣元と派遣先企業がともに1社の場合

派遣元と派遣先企業が1社の場合の職歴の書き方

履歴書には職歴のパターンごとに好ましい派遣期間の書き方が存在します。

派遣元と派遣先企業がともに1社の場合は、記載する情報ごとに行を分けて記載しましょう。

この場合、「派遣元」「派遣先」「業務内容」「派遣期間満了」の順に一行ずつ書きます。

派遣先の行のスペースが余るときは働いた「部署」を記載しても良いでしょう。

派遣元企業が1社で派遣先企業が複数の場合

派遣元企業が1社、派遣先企業が複数の場合の職歴の書き方

派遣元企業が1社、派遣先企業が複数の場合は最初に「派遣元」の企業名を記載します。

その次の行から、それぞれの「派遣先」の企業ごとに一行ずつ情報を記載していきます。

このとき、派遣先の企業名とともに「業務内容」も簡潔に記載しましょう。

履歴書では「企業でどのような仕事をしたか」が大切なので忘れないようにしましょう。

また各行の最後に括弧書きで派遣先の任期満了時期を記載しておくと、読み手に派遣期間を分かりやすく伝えることができます。

そして最後に「派遣期間満了」と次の行に記載しましょう。

この場合の派遣期間満了の時期は派遣元の企業を利用しなくなった時期のことです。

派遣元と派遣先企業がともに複数の場合

派遣元と派遣先企業がともに複数の場合の職歴の書き方

派遣元と派遣先企業がともに複数の場合には、派遣元ごとに情報をまとめると読みやすくなります。

前述した「派遣元企業が1社、派遣先企業が複数の場合」の書き方をそれぞれの派遣元ごとに繰り返していくかたちで記載していきましょう。

この場合では特に「派遣元」と「派遣期間満了」の間に記載する「派遣先」の情報を1マス下げて書くと、派遣元ごとの区切りが一目見て分かりやすくなるでしょう。

いずれの場合でも読み手から見て読みやすい履歴書になるかということを意識して書くことが大切です。

派遣社員歴を履歴書を書くときのポイント

経験・スキルが伝わるように書く

職歴には経験・スキルが伝わるポイントを簡潔に入れる

それぞれの派遣先企業での実績や得たスキルを積極的に記載し、アピールしましょう。

これは数年で異なる仕事に就くことが一般的な派遣社員は、同じ仕事を長期間続けてきた正社員経験者よりもどのようなスキルを習熟しているのかが分かりにくいためです。

情報量が多過ぎると読みにくくなってしまうので、多数の派遣先での職歴があるほど、簡潔に記載することを意識しましょう。

特にアピールしたい経験だけを他より詳細に書くこともおすすめです。

履歴書を送る企業に合った実績スキルを持っている場合には、そのことに関して優先的に記載すると良いでしょう。

正社員の経験がある場合は優先してアピール

正社員の経験がある場合は優先してアピールする

正社員の経験がある場合には、正社員で得たことを優先的にアピールしましょう。

基本的に短期間で別の仕事に就く派遣社員の職歴よりも、長期間同じ仕事の経験を積む正社員としての職歴の方が採用担当者から重視されやすいからです。

どの部署や課でどのような役割で働いたか、どのような実績を立てたかまでしっかりと記載し、アピールしましょう。

職歴欄に書ききれない場合は一部を省略するのも可

多くの派遣先を経験し、一般的な職歴欄に収まらないほどの経歴がある場合、そのすべてを細かに書いているとスペースが足りなくなる可能性があります。

こうした場合、比較的短期間の勤務だった派遣先や、応募企業と関連性の薄い派遣先についての記載は省いて記載しても良いでしょう。

ただし、直近の派遣先については必ず記載する必要があります。保険や年末調整の関係で、前職の情報が正しくないと思わぬトラブルを招く可能性があるためです。

派遣社員歴を書く履歴書に関するQ&A

短期の派遣やアルバイトも書いたほうがいい?

履歴書では単発など極端に短期間の派遣やアルバイトの職歴でも必ず記載しなければいけないということはありません。

そのため、基本的には記載する必要はありません。

短期の派遣の職歴で履歴書を送る企業に合ったスキルを身につけたというようなアピールに活用できる場合に限り、記載することをおすすめします。

就業中の場合は履歴書にどのように書けばいい?

就業中の場合の職歴の書き方
行が不足した場合は「現在に至る」「以上」を同じ行に詰めて書く

現在も就業中である場合には、職歴欄に書いた就業企業情報のすぐ下の行に「現在に至る」と記載しましょう。

そして、その次の行に「以上」と続けましょう。「以上」のみ右詰めで記載します。

「現在に至る」が書かれていないと就業中かどうかが分かりにくくなってしまうので、就業中の場合には忘れず記載しましょう。

守秘義務で社名を書けない場合は?

派遣先との契約で、社名や業務内容の表記が禁じられていた場合、具体的な社名を書くことはできません。

その場合、業種名や大まかな業務内容にとどめ、「〇〇(業種)企業で〇〇として就業」といった表記にした上で、具体的な社名を出せない理由をその下に記載しておけば問題ありません。

応募書類に書いた内容が守秘義務違反として発覚するケースは稀ですが、万が一のリスクに備えて上記のような書き方にしておくと安心です。

履歴書に派遣の経歴を書くときは書き方に注意しよう

派遣社員の経歴は、他の職歴に比べて内容が複雑かつ多数になる傾向があります。そのため、書き方をしっかりと理解していないと、応募先に正しく情報が伝わりません。

また、同じ経歴であっても、企業に合わせて強調するポイントを変えたりすることで、より効果的に見せることもできます。この記事で紹介した基本的な書き方や工夫のコツを参考に、しっかりと能力が伝わる職歴を作成しましょう。

らくだ先生
派遣の経歴を書くときのポイント
  • 履歴書には「派遣元」と「派遣先」の両方の企業名、「派遣期間」、「業務内容」を記載しよう!
  • 派遣期間の情報は整理して簡潔に、読みやすくまとめよう!

  • 正社員の経験がある場合は優先的に経験やスキルをアピールしよう!

履歴書の健康状態はなぜ必要?書き方も記入例付きで解説

履歴書の健康状態欄は、入社後に無理なく働けるかを確認するための項目です。持病や既往歴があるからといって、それだけで不利になるということはありません。

ただし記入内容によっては、採用担当者に不安や誤解を与えたり、入社後のトラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。

本記事では「持病はあるが書くべき?」「通院中だけど伝える必要は?」「業務制限がある時はどう書く?」など、現在の健康状態別の書き方を例文付きで紹介します。

健康状態欄の書き方に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

履歴書に「健康状態」を書くのはなぜ?

履歴書に記入している

業務を問題なく遂行できるか確認するため

企業が履歴書で健康状態を確認する最大の理由は、採用後に滞りなく業務を任せられるかを判断するためです。採用後に健康面の事情から勤務に支障が出ると、現場の負担が増える場合があります。

特にシフト変更や業務量の調整が発生すると、業務の進行が遅れたり、他のスタッフの仕事量が必要以上に増えたりしかねません。そのため、病名や既往歴にかかわらず、「業務を続けられるかどうか」の判断材料として健康状態欄が参照されています。

入社後のミスマッチを防ぐため

企業が健康状態欄を確認するのは、採用後に応募者が「思っていたより負担が大きい」と感じ、休職や早期退職するリスクを抑えるためでもあります。休職や離職が発生すると、企業は欠員対応や業務の引き継ぎに加え、採用・教育を再度行わなければいけません。

また、採用後に健康面の事情が判明すると、配置転換やシフト再編などに余計な時間を割かなくてはいけなくなります。急な業務の再調整は、現場の混乱企業への不信感につながりやすく、他のスタッフの離職にもつながりかねません。

そのため、多くの企業は採用段階で健康に関する必要な情報を共有したいと考えています。

業務上の配慮を事前に把握するため

健康状態を事前に共有すると、企業も状況を理解したうえでの配置や働き方を検討しやすくなります。

企業には、労働者の安全と健康を守る義務(安全配慮義務)があります。安全に働ける環境を整えるためには、業務上の配慮が必要な点を事前に把握しておくことが不可欠です。

例えば、定期通院が必要な人でも、事前に共有しておくと時間の調整を相談しやすくなります。腰痛があるなら重い物を持たない業務に変えてもらえたり、アレルギーがあるなら空調や配置を考えてもらえたりと、安心して仕事を続けられる環境につながりやすいでしょう。

健康状態を正直に伝えることは、必ずしも選考を不利にしてしまうマイナス要素ではありません。長期的に働きやすい環境をつくるための前向きな情報共有として、適切な範囲での申告をしましょう。

履歴書の健康状態欄の書き方

健康状態に問題がない場合は「良好」と記載する

身体的・精神的な問題がなく業務に支障がなければ、健康状態欄に「良好」とシンプルに記載します。

採用担当者は履歴書を短時間で確認するため、簡潔な表現のほうが内容が伝わりやすいのでおすすめです。過度に長く書くよりも、事実を一言で提示するほうが信頼性につながります。

どうしても健康面を強調したいときは、「極めて良好(○年間無遅刻無欠勤)」など裏付けとなる事実もセットで添えましょう。

ただし根拠のない表現やあまりに大げさな表現は、ビジネス文書にふさわしくないと見られる場合もあります。健康状態欄をアピールに使う場合は、事実に基づいた表現でまとめると安心です。

また、履歴書に健康状態欄が設けられていない場合は、無理に追記する必要はありません。

特記事項がない場合でも必ず記入する

健康面で特に配慮が必要なかったとしても、健康状態欄を空欄で提出するのは避けましょう。健康状態欄に何も書かないまま提出すると、単なる記入漏れと判断され、確認の手間が生じてしまう可能性があります。

また、「確認不足」というマイナスイメージを持たれたり、履歴書自体の印象を下げてしまうケースもあるので注意が必要です。

採用担当者は、毎日何枚もの履歴書を処理しているため、余計な確認業務がいらない書類のほうを評価しやすくなります。特記事項がない場合でも、健康状態欄があれば「良好」と書き、空欄のない状態で提出しましょう。

配慮が必要な場合は業務への影響を中心に書く

採用担当者が知りたいのはここ!
  • 業務に支障がないか、ある場合はどこに影響するか
  • 通院頻度や調整が必要な時間があるか
  • 職務内容で避けたい行動があるか

持病・アレルギー・通院中などの理由で配慮が必要な事項がある場合は、業務に影響する点や業務上配慮が必要な点だけを明確にします。病名や症状を細かく書く必要はありません。

業務面で希望する条件を丁寧に伝え、採用担当者と無理のない働き方について共有しておきましょう。ただし、過去の病気や完治済みの怪我など、現時点で勤務に支障がない内容は書かなくても問題ありません。

なお、健康状態欄が設けられていない履歴書でも、入社後の勤務に影響が出る事情がある場合は補足が必要です。本人希望欄や備考欄を活用し、業務への影響と必要な配慮を記載しましょう。

事実に基づいた内容をそのまま記載する

健康状態欄では、事実のみを正直に記載しましょう。症状を隠したり大げさに記入したりしてしまうと、入社後に申告内容と実態のズレが表面化し、職場トラブルにつながるおそれがあります。

例えば、通院頻度や勤務制限が想定より多いと、シフトや担当業務の再調整が必要になり、現場に混乱が生じかねません。

反対に、実際は対応できるのに過度に制限を強調しすぎると、配属の選択肢が狭まったり、任せられる業務の幅に影響する可能性があります。

また、採用時の確認事項と異なる内容が判明した場合、企業やチームからの信頼を損ってしまうこともあります。内定取り消しなどの深刻な問題に発展するケースもあるため、注意が必要です。

【ケース別】履歴書の健康状態欄の記入例

持病はあるが業務に支障がない場合

【記入例】

  • 基本形:良好
  • 補足する場合:良好。高血圧で服薬中。月1回通院していますが、休日受診可能なため業務に支障はありません。

高血圧や花粉症、腰痛など、持病があっても日常業務を問題なく遂行できる場合は「良好」と書きましょう。

たとえ治療中や服薬中であっても、通院が休日に完結する、症状が安定しているなど業務に影響がなければ、記入する必要はありません。

ただし、就業中に服薬が必要な場合や、皮膚症状などが外見から分かる場合などは、誤解を防ぐため病名や症状を報告しても良いでしょう。

その後、「業務に支障なし」「現在は症状が安定」と補足すれば、安心感も与えられます。

通院頻度や就業制限の有無など、安心できる材料を添えるとより丁寧な印象になるのでおすすめです。

持病・既往歴・通院が必要な場合

【例文】

  • 通院治療中。月2回午前中に通院のため半休取得予定。午後は通常勤務可能。
  • 通常業務には支障ありませんが、定期受診のため月1回、平日夕方に早退が必要。受診の日程は事前調整可能です。

治療や経過観察などで、定期的な通院が必要な場合は「良好」と書かず、どの程度の配慮が必要か(頻度・時間帯など)を具体的に記載しましょう。

半休や早退が想定される場合は、事前調整で対応可能かどうかもあわせて示すと、採用担当者が勤務イメージを持ちやすくなります。

一時的な体調不良や怪我の場合

【例文】

  • 良好。骨折治療中(通院中)。就業開始までに治癒見込みのため、入社時には通常勤務可能。
  • ねん挫の治療中。入社直後は重量物の運搬が困難ですが、事務作業・PC業務は通常対応可能。医師の見立てでは、就業開始後1か月程度で回復の見込みです。

骨折やねん挫などで面接時に治療中でも、入社までに回復の見込みがある場合は「良好」と書いて差し支えありません。

入社後も回復までに一定期間の配慮が必要なのであれば、配慮を希望するポイントに加え、回復の見込みも添えて記載しましょう。

業務の一部に支障が出る場合

【例文】

  • 腰痛のため重量物の持ち運びに制限あり。事務作業は可能。
  • 偏頭痛で強い光に弱いが、在宅・デスク環境で勤務可能。
  • 軽度難聴で会議は補助が必要ですが、PC業務に支障ありません。

重量物運搬・立ち仕事・夜勤など一部の業務が困難な場合は、対応できない業務内容について簡潔な理由とともに記載します。

「対応できないこと」に加え「問題なく行える業務」についてもセットで書いておくと、採用担当者は配置や働き方を考えやすいでしょう。「少しなら我慢できる」と無理をするよりも、配慮が必要と事前に伝えておく姿勢が大切です。

精神疾患がある場合

【例文】

  • 継続治療のため月1回通院あり。当日は午後より勤務可能。日程調整は事前相談にて対応可能です。
  • 通常勤務可能。ただし集中力低下予防のため繁忙時間帯の長時間残業は控えたいです。
  • 通常業務範囲内での配慮をお願いできれば問題なく勤務できます。

適応障害・うつ病など精神疾患がある場合、治療継続の有無や業務可能範囲、配慮を希望する内容などを中心に書きましょう。病名や症状の記載は不要です。

厚生労働省の調査によると、メンタルヘルス不調で連続1か月以上休業した労働者がいた事業所割合は10.4%とされていることからも、企業にとって精神疾患の罹患は珍しいケースではないことがわかります。

多くの企業は、病名よりも「働ける状態にあるか」という点を重視しています。

なお、症状が安定している・公休日に通院できるなど、業務に支障が出ない場合は「良好」とし、詳細を書く必要はありません。

病気や怪我で前職を退職している場合

【例文】

  • 良好。療養のため退職しましたが現在は回復済みで、通常勤務が可能です。
  • 病気療養のため前職退職。経過観察のため月1回通院あり。当日は午後より勤務可能です。
  • 通常勤務は可能ですが、再発する恐れがあるため、月1回の通院継続と必要時の休息確保に配慮いただけると安心です。

病気や怪我が理由で前職を退職している場合は、現在の状況や配慮してほしい点を具体的に書きましょう。

病気が原因で離職した経験のみを書いていると、採用担当者に不安を感じさせる可能性があります。すでに完治している病気であれば「良好」と書いて構いません。

ただし、離職理由については経歴欄などでも触れるので、「回復して、現状は業務に支障が出ない」という点を明らかにしておくと採用担当に安心感を与えることができます。

再発などのリスクがあり、限定的な働き方を希望する場合は、勤務条件や対応可能な範囲を詳しく明記しておきましょう。

履歴書の健康状態が採用に影響することはある?

健康状態欄に持病や既往歴を記載したからといって、ただちに不採用になる可能性は基本的にはありません。

厚生労働省が発表した「公正な採用選考の基本」にも、「応募者の適性・能力に基づいて採用選考を行うこと」と明記されてます。持病などがあっても、それだけを理由に採用を見送られることはまず無いでしょう。

また、事実を正しく伝えた上で働ける範囲を明示することは、応募者自身にとってもメリットがあります。業務量を調整してもらえたり、無理なく働ける部署への配属を提案される可能性が高くなるためです。

このように、健康状態欄はマイナス評価の材料ではなく、企業と応募者の双方が無理なく働ける環境づくりのために必要な情報です。

健康状態を隠すことはトラブルや誤解を招く可能性があるため注意しましょう。

ただし、仕事内容と健康上の制限に食い違いがある場合は例外です。例えば、トラックやタクシーなどの運転業務に応募する場合、視野や視力に症状があると「安全な運転の継続が困難」として、「適性・能力」の面で不採用になるケースも考えられます。

履歴書の健康状態は必要な情報を記載しよう

健康状態欄は、病名の申告欄ではなく、就業上の制限や配慮の要否を伝える欄です。そのため、「不利になるのでは」と意図的に隠したり、周囲の配慮を期待して必要以上に大げさに書くべきではありません。

たとえ持病や既往歴があっても、現状で業務遂行に問題がなければ「良好」と記載しましょう。通院や業務上の配慮が必要な場合は、勤務への影響範囲と必要な配慮(通院頻度、制限動作など)を明記します。

選考においては、基本的に健康上の事情だけで不採用にされることはありません。採用後のミスマッチを防ぐためにも、無理のない働き方に直結する情報を適切な範囲で共有しましょう。

履歴書に修正テープはNG?書き間違えたときのベストな対処法

このページでは履歴書の修正の仕方について解説しています。履歴書はビジネス文書として扱われるため、書き間違えた部分に修正テープや修正液を使用するのは不適切です。

失礼のないよう丁寧に記入するのはもちろん、間違った際もマナーを守って綺麗な履歴書に仕上げましょう。

履歴書に修正テープ・修正液は使ってもいい?

修正テープを使うのはNG

結論から言うと、履歴書に修正テープを使ってはいけません。修正液、砂消しで消す、カッターで削り取るのもNGです。

また、履歴書は原本を提出するのが原則なので、修正テープで直してコピーやスキャンしたものも使用できません。

もし履歴書で1文字でも間違えてしまったときは「最初から書き直す」のが正しい対処法になります。書き直すのは大変と思うかもしれませんが、修正テープあり・なしが、採用の可否に影響する可能性も十分あり得ます。これは就活でもアルバイトでも同じです。

書き間違いをしてしまった場合、修正テープは使わずに、必ず新しい用紙に書き直しをしましょう。

修正テープを使ってはいけない理由

ビジネスにおいて、捺印や署名が必要な書類に修正テープなどを使うことはマナー違反です。それどころか修正テープで文字を隠すと、改ざんや隠蔽の可能性も出てきてしまい、履歴書の信憑性がなくなってしまいます。

履歴書は応募者の経歴を証明する「ビジネス文書」です。どんなに経歴が立派でも、修正テープが1箇所でもあればマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

「ミスに適切な対応ができない人」と判断され、採用選考で不利になることも十分あり得ます。修正箇所のない整った履歴書を提出することは、選考を受けるための最低ラインと言っても過言ではありません。

採用担当者に不信感を与えないためにも、修正テープは使わずに必ず書き直しをしましょう。

履歴書を修正するときは「二重線と訂正印」で対応

履歴書の間違いを二重線と訂正印で修正した見本

履歴書で書き間違いをしてしまったときは、「書き直し」が鉄則です。しかし、どうしても修正したい場合は「訂正印」を使うこともできます。

間違えてしまった箇所に二重線を引き、上から訂正印を押します。このとき二重線は、定規などでまっすぐ引きます。塗りつぶしたりぐちゃぐちゃにして修正箇所を隠してはいけません。訂正印は二重線に被るように押し、正しい文字は修正箇所の上側にはっきりと書きましょう。

ただし、訂正印はあくまで最終手段です。修正したという事実がマイナスに受け取られる可能性もあります。そもそも最初から修正する必要がないよう、時間に余裕を持って履歴書を作成することが第一です。

万が一間違えてしまったときのために、予備の履歴書も準備しておくのがおすすめです。

履歴書に修正テープを使ったら落ちる可能性も

履歴書は、応募者の第一印象を決める重要な書類です。修正テープを使った箇所があると「やる気がない」「手抜きしている」「ビジネスマナーをわかっていない」と、印象を悪くしてしまうかもしれません。

中には、修正テープを使ってもいい、修正テープを使っても採用試験に受かったという情報もありますが、修正箇所がないに越したことはありません。

他の応募者がミスのないきれいな履歴を提出していれば、修正テープを使った履歴書が見劣りするのは当然でしょう。はじめから修正箇所のない履歴書を提出しておけば、何の不安もなく面接を受けることができます。

採用担当者は、たった1枚の紙から応募者の人間性を読み取ります。誠意や熱意が伝わるよう、履歴書は1文字1文字丁寧に仕上げましょう。

履歴書を書き間違えないためのコツは?

下書きをしてから清書する

履歴書を書く時は必ず下書きをしましょう。下書きをすることでミスを減らし、採用担当者に伝わる文章が書けているかどうか客観的にチェックすることもできます。

下書きは鉛筆で書くよりも、パソコンで作成する方がおすすめです。パソコンで下書きを作れば、間違えても書き直しが簡単で、誤字脱字や表現のミスも自動で修正してくれます。

一方、鉛筆で下書きをすると、下書きの跡が残ってしまったり、消しゴムでボールペンのインクが擦れて、汚れてしまうことがあります。

鉛筆を使う場合、下書きは薄く書き、清書後はボールペンが完全に乾いてから消しゴムを使うなど、より美しい仕上がりになるよう心がけましょう。

綺麗な机の上で履歴書を書く

書き間違いを防ぐには、履歴書を書くときの環境を整えることも大切です。机の上が散らかっていると集中力が散漫になり、書き間違いもしやすくなります。

まずは机の上の不要なものを片付けて、十分なスペースを確保しましょう。また、せっかく書いた履歴書が汚れてしまわないよう飲食物は近くに置かないことをおすすめします。

前述してきたとおり履歴書は企業に提出する重要な書類です。ミスに繋がりそうなものは取り除き、できる限りのリスク回避をしましょう。

パソコンで履歴書を作成する

以前は手書きの履歴書が当たり前でしたが、最近はパソコンで履歴書を作成するのも一般的になりました。

パソコンで履歴書を作成すれば、書き間違いのリスクを大幅に減らすことができます。誤字脱字、助詞の間違い、変換間違い、不自然な表現を見つけ、自動的に修正箇所を提案してくれるからです。

実は採用担当者にとっても、手書きよりも読みやすい、応募者にパソコンスキルがあるかどうかわかる、といったメリットがあります。

企業側から指定がなければ、自分が使いやすい履歴書のフォーマットをダウンロードして作成してみましょう。間違いのない履歴書を1つ作っておけば、手書きする時も見本にできます。

参考サイト

ハローワーク「履歴書の書き方」

厚生労働省「厚生労働省が作成した新たな履歴書様式例」

らくだ先生
履歴書を書き間違えたときのポイント
  • 履歴書に修正テープや修正液はNG!間違え場合は最初から書き直そう!
  • 訂正印は最終手段。書き直しがどうしてもできない場合には正しく使おう!
  • 書き間違いを防ぐために下書きは必ずしよう。パソコンで作成するのがおすすめ!

履歴書の通勤時間の書き方とは?正しいルールを徹底解説!

このページでは履歴書の「通勤時間」の正しい書き方について解説しています。

通勤時間とは、自宅から会社までの片道の所要時間です。通勤に問題がないことを採用担当者に伝えるために、正確にわかりやすく書くことが大切です。

しかし、勤務地がわからない、引っ越しの予定があるなど、通勤時間がはっきりしないこともあるでしょう。

ここでは、通勤時間がわからないときの対処法を状況に合わせてご紹介します。

履歴書に通勤時間を書くときの基本ルールをおさえよう!

履歴書の通勤時間欄の記入例

ドアtoドアで片道の所要時間を書く

履歴書に通勤時間を書くときは、自宅を出発してから会社に到着するまでにかかった時間を記載します。

徒歩、自転車、電車、バス、自家用車、バイクなど全ての交通手段が含まれます。電車などに乗っている時間だけではなく、自宅から駅までの徒歩時間なども含めて計算しましょう。

ここで書くのはあくまで「片道」の所要時間なので、誤って往復時間を記入しないよう注意してください。いくつか通勤経路がある場合は、その中から最短ルートを記載します。

通勤時間によって交通費の支給や社宅の利用条件などが変わる可能性もあるので、通勤時間はできるだけ正確に記入しましょう。

通勤時間は5分単位で記入する

履歴書の通勤時間欄は、5分単位で記入するのが一般的です。正確に書こうとして1分単位の細かい時間を書くと、逆に分かりづらくなってしまいます。

通勤時間が19分の場合は20分に、31分であれば35分にするなど、切りの良い数字を書きましょう。ほとんどの履歴書は、通勤時間記入欄に「  時間  分」とあらかじめ印字されています。

例えば「(空欄)時間30分」と時間の部分を空欄にしてしまうと「記入漏れ」と勘違いされてしまうかもしれません。通勤時間がちょうど1時間であれば、「1時間00分」、1時間以内であれば「0時間30分」など、「0」をきちんと記入しておきましょう。

通勤に使用する交通手段を書く

通勤時間の欄は、時間だけでなく「交通手段」も記入するとよりわかりやすくなります。記入する場所は、通勤時間欄の余白部分でOKです。

例えば、徒歩、自転車、地下鉄、など手段を端的に書き添えましょう。JR○○線、バス停○○から、など通勤に利用する路線名を具体的に書くとより正確に伝えることができます。

履歴書に書く通勤時間が分からない・未定の場合の書き方

勤務地が未定の場合

勤務地が未定の場合の通勤時間欄の書き方

部署によって勤務地が違う、いくつか支店があるなど、面接の時点で勤務地がわからないことがあります。

その場合は、現住所から1番近い勤務地までの時間か、本社など各地の拠点となる勤務地までの時間を記載します。

配属を希望する勤務地までの時間を記載してもよいでしょう。いづれの場合も、どこまでの所要時間なのかわかるように記載しましょう。

合否に関わらず引っ越しが決まっている場合

引越し先が決まっている場合の通勤時間欄の書き方

採用の合否に関係なく引越しが決まっている場合は、引越し先のしい住所からオフィスまでの通勤時間を記入します。

新住所から通う旨と、転居日が決まっている場合は一緒に記載しましょう。例えば「新住所より(2023年12月1日転居予定)電車、バス 0時間30分」のように書くと端的に伝わります。

また、履歴書の住所記入欄に、現住所と合わせて新住所も忘れずに記載しましょう。

採用が決定してから引っ越す場合

地方から都内の企業に就職希望の場合やUターン就職の場合など、採用決定後に引っ越しを検討する場合があります。

「内定後は速やかに転居可能」「採用いただけましたら転居を検討いたします」など補足を記入します。時間欄は「ー時間ー分」のように「ー」を記入し、空欄は避けましょう。

フルリモート勤務の場合の場合

現在、テレワークやリモートワークが導入されている企業も増えてきていますフルリモート勤務の場合は、通勤時間欄には「ー」を記入してOKです。

または、本社までの所要時間を書き「フルリモート勤務のため、形式上記入しております」といった一文を添えましょう。

一部テレワークなどの場合は、自宅からオフィスまでの所要時間を記入すれば問題ありません。

企業は履歴書の通勤時間欄で何を見ているのか?

応募者の体力的な負担について

採用後は自宅オフィスを毎日行き来することになります。長時間の通勤は身体に負担がかかり、体調面や仕事に支障が出る可能性があります。

また災害時や公共交通機関が使えなくなった際、自力で帰宅できないのは応募者にとって大変なことです。企業側はこういったことを考慮し、一般的に通勤時間は90分以内を目安にしていると言われています。

90分以上になってしまうときは、業務に支障がないことを本人希望欄などでアピールするか、無理せず引っ越しを検討してみるのもいいかもしれません。

企業が負担する交通費について

通勤にかかる交通費は、企業側が全額もしくは一部負担するのが一般的です。金額に上限があるかどうかは企業によって異なります。

国税庁が定めている通勤手当の非課税限度額は15万円ですが、企業側の上限はこれより少ない金額のことが多いようです。

交通費は企業にとっては経費なので、あまりにも高額になると採用の可否に関わるかもしれません。新幹線高速道路などの交通手段を利用予定の人は、企業側と相談になると心づもりしておきましょう。

履歴書に書く正しい通勤時間の調べ方のコツ

ドアtoドアで検索する

通勤時間や通勤経路の検索には、Googleマップなどの地図アプリや、乗り換え案内アプリなどが便利です。

履歴書に記入する通勤時間は、自宅を出てからオフィスに到着するまでの時間です。最寄り駅などではなく、自宅の住所と勤務地の住所を入力して検索しましょう。

実際に通勤する時間帯を想定して調べる

通勤時間を調べるときは、実際に通勤する時間帯で検索しましょう。

特に午前8時前後の通勤ラッシュの時間帯は、電車やバスは変則的なダイヤで運行していたり、バスの場合は交通量によって到着時間がずれ込むこともあります。

通勤時の混雑具合やルートの確認のために、実際に行ってみるのもおすすめです。

履歴書の通勤時間は合否に影響する?

結論から言うと、通勤時間が採用の合否を左右することはほとんどありません。面接では応募者の人間性や、これまでの経験を重視しているからです。

万が一、能力が同じくらいの応募者がいた場合、通勤時間が最終的な判断材料の1つになる可能性はありますが、採用選考に大きく影響するほどのことではないと考えられます。

通勤時間は正確に書き、自信を持って面接に挑みましょう

参考サイト

ハローワーク「履歴書の書き方」

らくだ先生
通勤時間欄の書き方ポイント
  • 通勤時間は片道の最短ルートを記入しよう!
  • 通勤時間は5分単位で記入し、交通手段も書き添えよう!
  • 通勤時間が分からなくても空白にするのはNG。状況に合わせた書き方で対応しよう!

履歴書は西暦・和暦どちらを書く?書き方の基本と早見表を紹介

このページでは履歴書の「年」の書き方について解説しています。西暦・和暦それぞれを使って表記する際には、覚えておきたいルール・マナーがいくつかあります。

ポイントを押さえて記入し、好印象を与えられるように丁寧に履歴書を作成していきましょう。

履歴書に西暦・和暦を書くときの基本ルール

履歴書の西暦の書き方見本

年を書くときは西暦・和暦のどちらでもOK!

履歴書には入学した年や資格を取得した年など、「年」を書く欄が多々あります。記入する際に悩むのが、平成・令和といった「和暦(元号)」か、20XX年といった「西暦」のどちらを使うべきかということです。

結論としては、西暦と和暦(元号)のどちらを使用しても問題ありません。

ただし、企業側から応募書類の表記方法に指定があればそれに従います。指定されているにも関わらず異なる表記をしていると、「注意力がない」「書類をきちんと確認しない」といったマイナスイメージを生みかねません。

また、履歴書内で既に西暦や和暦(元号)が印字されていた場合は、それらに合わせるようにすると良いでしょう。

表記は統一しよう

用いる表記は西暦と和暦のどちらでも構いませんが、西暦で記入すると決めた場合は、書類内の表記は全て西暦で書くよう統一します。書類内で西暦と和暦が混ざっていると、読みづらくなります。

例えば、「令和元年」「2020年」と並んでいるよりも、「2019年」「2020年」もしくは、「令和元年」「令和2年」と並んでいる方が一目で時系列がわかりやすいです。

履歴書内には作成した年月日や生年月日、学歴欄、資格や免許取得の欄などで、西暦や和暦を書く機会があるので、混在しないよう注意が必要です。

西暦・和暦が混ざってると確認不足の印象や、マナー面でのマイナスイメージを与えかねないので、提出前に再チェックしましょう。

履歴書の西暦・和暦の正しい書き方

算用数字を使う

縦書きの時は「漢数字」、横書きの時は「算用数字」を用いるのが、数字を書く時の基本的なルールです。履歴書は横書きで記入していく書類なので、算用数字を使うようにしましょう。

例えば二〇二二年ではなく「2022年」、令和四年ではなく「令和4年」と表記するのが正しい書き方です。

和暦の1年目は「1年」ではなく「元年」

和暦(元号)を用いる際に「元年」と「1年」のどちらで記載するかは間違えないようにしたいポイントです。一般的に、元号の最初の1年目は「元年」と表記されることが多いです。

また、元年とは0年という意味ではないので、例えば令和元年の次の年は令和2年になります。経歴の年数に矛盾が生じないように注意しましょう。

省略して書かない

履歴書は企業に提出する公的な書類です。略した記載は望ましくないので、省略せず正式名称を用いるようにしましょう。

省略される例としては、「2020/4/1」「2020.4.1」のように「スラッシュ」「ドット」の使用が挙げられます。西暦で書く際は「2020年4月1日」と書くようにします。

他にも和暦(元号)では、平成を「H」、令和を「R」と、アルファベットを用いて省略する表記がありますが、しっかりと漢字を使って記入しましょう。

また同じ年が続いたり、令和や平成などの漢字が続くと「〃」と、記号を入れて省略したくなりますが、略さず記載するのがマナーです。

履歴書の西暦・和暦を間違わないようにする方法は?

西暦・和暦の早見表を使う

西暦・和暦の早見表

出典:ルートテック

西暦と和暦をセットにした早見表があると、履歴書を書く際に役立ちます。入学・卒業以外にも資格取得や免許取得、留学などで年を書く機会の多い人は用意しておくと良いでしょう。

他にも、生まれ年から入学・卒業年度が分かるような早見表もあるので、自分の使いやすい早見表を活用してみてください。

入学・卒業年月の自動計算ツールを活用する

基本的な入学・卒業の年月のみ確認したい方には、生年月日を入れると入学・卒業年月日を自動で計算してくれるツールもおすすめです。

自分で計算すると間違ってしまう可能性がありますが、自動計算ツールでは正確に算出してくれます。

インターネットで「学歴計算ツール」などで検索すると、役立つツールが見つかるため、活用してみましょう。

履歴書の西暦・和暦は表記ゆれや年数の間違いに注意しよう

履歴書で複数回書くことになる年月日ですが、西暦・和暦のどちらかで統一する以外にも、細かな表記のポイントや年数を間違わないための工夫を意識する必要があります。

自己PRや志望動機とは異なり、年の書き方には明確な正解があります。そのため、表記ミスをすると履歴書の完成度へダイレクトに影響し、「注意不足」といったマイナスの印象を与えかねません。

記事内で紹介した書き方の基本や、間違えないためのツールを活用して、ミスなく履歴書作成を進めましょう。

参考資料

ハローハーク「履歴書の書き方」

ハローワーク「(参考)暦年の換算方法」

らくだ先生
西暦・和暦の書き方ポイント
  • 履歴書の年の書き方は西暦・和暦のどちらでもOK!
  • 表記は西暦か和暦のどちらかで統一し、漢字や数字は略さないよう注意しよう!
  • 和暦の1年目は「元年」と表記しよう!

【例文あり】履歴書の本人希望欄の書き方マナーを解説!「特になし」はNG?

履歴書の本人希望欄には、「書くほどの希望がない」という方も多いでしょう。しかし、「特になし」や空欄のまま出すのは避けるべきです。

この記事では、履歴書に本人希望欄がある理由や、具体的な書き方を様々なケースの例文付きで紹介していきます。

さらに、希望が何もない場合に使える定型文や、書くべきか迷いがちな希望の伝え方も解説しています。複雑な事情があっても、理由や希望を明確に伝えられるようになるでしょう。

履歴書に本人希望欄がある理由は?

本人希望欄

履歴書の本人希望欄には、「企業に伝えておきたい希望条件」を書くことができます。これにより、採用後のミスマッチや勤続できない事態を防ぐ役割を持っています。

例えば、介護や持病などの事情があり、どうしても勤務できない曜日があるという方もいます。その場合は、本人希望欄でそうした事情への配慮や、それを前提とした業務内容を希望する旨を記載できます。

ただし、要望をなんでも書ける欄ではないという点には注意が必要です。自分勝手な希望を記入してしまうと、常識がない印象を与えてしまいます。最低限、配慮してほしい事柄だけを記入するのがマナーです。

履歴書の本人希望欄に書ける主な内容

希望する職種やポジション

採用後の配属先が限定されていない場合、あらかじめ「希望する職種」や「担当したい業務内容」を書くことができます。あなたの意向や自信のある分野を伝えやすくなり、ミスマッチ防止にもつながるでしょう。

配属先に関する希望は、「営業職を希望しております」といった簡潔な表現にとどめます。細かい業務内容までは指定せず、応募目的が最低限伝わる程度にまとめるのが基本です。

総合職募集や複数ポジションを扱う会社では、希望を記載することで選考がスムーズに進むでしょう。

入社可能な年月日や時期

在職中・在学中で一定の時期からでなければ入社できない場合は、入社可能時期を記載しておく必要があります。企業は入社日も含めて採用スケジュールを調整するため、「○月○日以降入社可能」と示す必要があります。

転職活動の場合は特に在職中であることを明記しておくことがおすすめです。入社日だけでなく、面接などの日程も無理のないスケジュールで設定してもらえるでしょう。

まだ正確な日程が決まっていない場合は、「現職の引き継ぎ完了後、○月頃を目安に入社可能です」といった目安を書けば問題ありません。企業側の都合も配慮しつつ、自身の状況をわかりやすく伝えることが大切です。

連絡をしてほしい時間帯

平日や日中は電話連絡を受けづらい人も多いです。その場合は、本人希望欄に「平日○時以降にご連絡いただけますと幸いです」などと記載しておくと良いでしょう。急ぎの用件でない限り、連絡する時間帯を配慮してもらえます。

ただし、あまり細かい制約をつけると「柔軟に対応できない人」という印象を与えることもあります。曜日や日時までは指定せず、「○時以降」程度の必要最低限な範囲で伝えましょう。

また、「日中は電話に出られないため、メールでご連絡をお願いいたします」といった形で、連絡手段を希望することもできます。相応の理由が明記されていれば、自分勝手と思われることはありません。

履歴書の本人希望欄の例文5選

希望が特にない場合

本人希望欄の例文

貴社の規定に従います。

本人希望欄に特に伝える内容がない場合でも、空欄のままにするのは避けましょう。「特になし」と伝えたい場合は「貴社の規定に従います」とだけ書いておくのが通例です。

業種を問わず多くの応募者が使う定型文なので、採用担当者にも問題なく意味が伝わります。勤務先や職種などを柔軟に調整できる人材として重宝されるでしょう。

パート・バイトで勤務日の希望がある場合

本人希望欄の例文

週3日程度、平日の午前中を中心としたシフトを希望いたします。

パート・バイトのようなシフト制の職場では、勤務可能な曜日や時間帯を明確に書くのがおすすめです。人手が足りていない時間帯に働ける人であれば、採用に大きく近付くでしょう。

また、採用後に「思ったより働ける日がない」といったミスマッチが起きることも予防できます。シフトの希望は「週○日程度」や「○曜日」など、なるべく具体的に書くと正確な希望が伝わります。

ただし、絶対条件として書いてしまうと「柔軟性がない」と受け取られる可能性があります。「~を中心に」などの控えめな表現を使い、融通の利かない印象を与えないようにしましょう。

勤務地や勤務時間に希望がある場合

本人希望欄の例文

現在の自宅から通勤可能な範囲での勤務地を希望しております。

勤務地や勤務時間に関する希望を伝えることもできます。複数の勤務地を持つ企業であれば、それに応じて勤務地を調整してもらえる可能性があります。

一方で、「○○支店での勤務」「1時間以内で通勤可能な勤務地」など、制約が厳しく感じさせる書き方は避けた方が無難です。あくまで企業側に寄り添う姿勢を見せ、協調性を損なわないよう注意しましょう。

家庭の事情を考慮してほしい場合

本人希望欄の例文
子どもの送迎のため、毎週月曜日と金曜日は17時までの勤務を希望いたします。

家庭の事情により勤務時間や勤務日が限られる場合は、具体的な曜日や時間帯を明記しておくと良いでしょう。理由や事情まで簡潔に添えると、配慮を得やすくなります。

注意したいのは、勤務時間などの制限に具体性がないと不信感が勝ってしまう点です。「○○により早退する場合があります」と書くだけでは、その頻度や時間が全く伝わりません。

正直に伝えることで信頼を得られるケースも多いので、ぼかさずに伝えることが大切です。

持病や通院で配慮が必要な場合

本人希望欄の例文

通院のため、毎月の第一月曜日の午前中は勤務が難しい場合がございます。

持病による通院や治療などが勤務に影響する場合、本人希望欄に必ず記載しましょう。頻度と時間を具体的に書くことで、勤務スケジュールの調整がしやすくなります。

ここでは、具体的な病名や症状を詳しく書く必要はありません。面接などの段階で聞かれる可能性は高いので、その際に口頭で簡単に説明すればOKです。

持病や通院は、勤続する上でどうしてもハンデになりやすい事情のひとつです。しかし、理解ある企業であれば十分な配慮のもとで働けるよう取り合ってもらえるでしょう。

「特になし」はダメ?NGな本人希望欄の例

空欄や「特になし」だけ

本人希望欄を空欄のままにして提出するのは避けるべきです。空欄は「記入漏れ」「特に希望がない」のどちらなのか判別できず、書類の不備として扱われてしまいます。

また、空欄を避けたいからといって「特になし」とだけ書くのも不愛想な印象を与えかねません。自分の希望を伝えるだけでなく、相手への誠意も伝えることが大切です。

希望がない場合には、「貴社の規定に従います」などの定型文を使うのがおすすめです。採用担当者からすれば見慣れた表記であり、一目で「希望なし」であることが伝わります。

給与や待遇に関する希望

本人希望欄に給与や待遇面の希望を書くのはやめましょう。給与・休日・昇給などの条件は面接や内定後の段階で調整されることが多く、履歴書の段階で細かく指定するものではありません。

ただし、募集要項に「給与の希望を記載」といった指定がある場合は、求められた項目だけ記載しましょう。その際も現実的な範囲で書き、譲れない条件というわけではないことが伝わる表現にしておくと、柔らかい印象になります。

どうしても伝えたい条件がある場合は、譲歩できる姿勢を見せながら伝えるのがポイントです。「前職と同程度の給与を希望しております」など、交渉の余地を残しましょう。

曖昧で何を配慮すればいいのかわからない

「家庭の事情の考慮をお願いします」や「諸事情により勤務時間に制限があります」といった曖昧な書き方は不適切です。何を配慮すればいいのか具体的に判断できず、余計な不信感を与えてしまいます。

本人希望欄に記載する際は、具体的な理由や要件まで述べることが大切です。やむを得ない事情であれば、ほとんどの企業で配慮してもらえるでしょう。

「具体的に理由を書けない」というだけで、採用担当者にとっては大きな懸念点となってしまいます。あまり人に言いたくないような事情でも、履歴書においては明記するのが基本です。

本人希望欄に書くべきか迷いやすい事由一覧

履歴書の記入

残業に関する希望

「残業ができない・難しい」といった希望を書くのはNGではありませんが、伝え方に注意が必要です。そのままストレートに書いてしまうと、就労意欲に欠ける印象を与えるおそれがあります。

残業についての希望がある事情を添え、「月○時間以内の残業を希望いたします」などの表現で伝えましょう。

また、残業が全くできない場合でも、「基本的には定時内での勤務を希望しておりますが、業務の都合に応じて調整可能です」など、柔軟に対応できる姿勢を示す必要があります。残業を断固拒否するのはマイナスな印象を与えやすいので、注意しましょう。

転勤の可否

転勤ができるかどうかは、人によって明確に分かれる部分です。転勤に関する希望を書いても基本は問題ありませんが、全国転勤が前提の企業では選考で不利になることは避けられないでしょう。

「当面の間は転勤が難しい状況ですが、将来的には検討可能です」など、あくまで現状では難しいという伝え方が無難です。

一方で、転勤可能な場合には「全国転勤も可能です」と記載すると、企業側に前向きな印象を与えられます。特に総合職や大手企業の採用では、柔軟に対応できる姿勢が評価されやすいです。

パート・バイトの勤務期間

短期で働きたい場合や長期的な勤務を希望する場合は、本人希望欄で明確に伝えておくと良いでしょう。シフトや教育計画を立てるうえで勤務期間は重要な要素となるため、具体的な期間まで提示するのが有効です。

特に学生アルバイトの場合は、学業と両立するための用件や卒業時期も伝えると親切です。「授業の都合により平日午後の勤務を希望」「卒業までの1年間勤務可能です」といった記載があると、安心して採用しやすくなります。

一方で、期間を明示せず「できる限り長く働きたい」などの曖昧な表現は避けましょう。その場合は「一年以上の長期勤務が可能です」と伝えれば、長期雇用を希望していることが示せます。

細かい配属先の希望

ひとつの職種に複数の部署やチームがある企業に対して、特定のチームへの希望は書くべきではありません。限定的すぎる希望は、採用の幅を狭めてしまう可能性があります。

強く希望する配属先がある場合は、「可能であれば」といった前置きをした上で示すと良いでしょう。就労意欲と柔軟性が同時に伝わり、好印象を与えられます。

ただし、こうした配属先の希望が必ずしも汲まれるわけではありません。希望のチームで働けることを前提に企業を選ばないようにしましょう。

履歴書の本人希望欄は記入必須!定型文だけでも書いておこう

履歴書の本人希望欄は書くことがない人も多いですが、空欄のままで出さず、定型文だけでも書いておくのが望ましいです。何も希望がない時に使える定型文がいくつか存在するので、活用してみましょう。

本人希望欄に書く内容はなるべく具体性を持たせ、採用担当者との認識のズレを防ぎましょう。期間・曜日・時間などを明確にした上で、それを希望する理由まで必ず示すことが重要です。

本人希望欄は、応募者が企業に「お願いする」項目です。あくまで謙虚な姿勢で書き、企業に自分の希望を押し付けるような伝え方をしないよう意識しましょう。