履歴書における卒業見込みの記載方法と注意点を徹底解説!

卒業見込みの表記について理解しよう

履歴書は公的な重要書類です。一つ一つの項目は作成した方の証明となる重要な書類になります。

その項目の一つである学歴についても同様のことが言えます。書き方や文言にもマナーがあることを理解しましょう。

なぜ卒業見込みの表記が必要なのか

卒業見込みの表記が履歴書に必要な理由は、もし仮に履歴書に「卒業見込み」と記載しないと、採用担当者には将来の卒業可能性や入社時期が不透明になるからです。

採用担当者に本当に卒業ができるのか、いつ頃入社可能なのか伝わりません。

万が一卒業の見通しが立たない場合、採用担当者は念入りに候補者を評価することが難しくなり、採用プロセスに影響を及ぼす可能性があります。履歴書の内容を検討する際は注意してください。

卒業見込みをどのように表記するのか

履歴書や職務経歴書で卒業見込みを表記する際は、次のような方法が一般的です。

“20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み”:

学校名を記載し、「卒業見込み」とその予定年月を明記します。

また、学部や学科を明示し、卒業予定の年月を明記します。「学士課程○○学科」と具体的な学問分野も含めることが一般的です。

“○○大学 卒業見込み 20XX年3月予定(卒業要件修了済み)”:

卒業要件を既に修了している場合は、それを強調するために、卒業要件の修了を示す追加情報を付け加えることもあります。

これらの表記方法は、履歴書や職務経歴書の学歴欄や指定された欄に記載することが一般的です。採用担当者は、こうした表記から候補者の卒業予定時期や学業の進捗状況を把握し、適切な判断を行う際の手がかりとして活用します。

履歴書における卒業見込みの重要性

履歴書における「卒業見込み」の定義として、応募者が必要な単位を全て修得し、その年度に卒業可能な状態であることを指します。

新卒の就職活動は大学在学中に行われることが多いため、応募者の最終学歴は確定していません。これにより、多くの企業では「卒業見込みのある者」として応募条件を設定しています。

内定が出たとしても、後に卒業できない場合、内定は取り消される可能性があります。このリスクを避けるため、企業は学生に対し、履歴書以外に「卒業見込証明書」や「成績証明書」の提出を求めることがあります。

前述の通り、履歴書は応募者自身を証明する重要な書類となるため、その項目の一つとなる学歴についても採用試験の合否に関わる重要な情報となりますので、履歴書においても卒業見込みの記載は間違いの内容記載は念入りに確認を行いましょう。

採用者が見る卒業見込みの表記

採用者が履歴書の卒業見込みの表記を見る際に注目するポイントはいくつかあります。

学校名と在学期間:卒業見込みの表記がある場合、採用者は履歴書の学歴欄を使って大学名などの学校名や在学期間と共にそれを確認します。これにより、応募者の学業状況や進捗状況を把握し、卒業までの期待される日付を把握します。

卒業要件の満たし具合:採用者は卒業に必要な単位や要件がすべて満たされているかを履歴書、及びその後の面接で確認します。卒業見込みとはいえ、大学で必要な単位や修了要件を満たしていなければ、卒業は保証されていないことになります。

追加情報の有無:一部の応募者は卒業見込みを裏付けるための追加情報や証明書を提出しています。成績証明書や卒業見込証明書などの提出があれば、採用者はこれらの資料を確認することがあります。

採用者は卒業見込みの表記を、応募者の大学での学業状況や進捗状況を理解し、適切な判断を行うための手掛かりとして活用します。卒業見込みの表記は、応募者の将来のキャリアに対する意欲や成長への姿勢を示す一つの要素となります。

卒業見込みの表記が与える印象

「卒業見込み」の表記は、応募者が現在大学で学業を終えつつあることを示す重要な要素です。この表記は、次のような印象を与えることがあります。

学業の達成度の示唆:履歴書の「卒業見込み」という表記は、応募者が卒業に向けて進んでいることを示し、学業の達成度や進捗状況を暗示します。採用者は、学業の完了が近い候補者が持つ可能性や、その成果に期待することができると考えるかもしれません。

達成感と責任感:履歴書の卒業見込みの表記は、現在までの学業や成果に対する達成感や責任感を示す場合があります。適切な期日までに学業を遂行し、卒業に向けての責任を果たしてきた候補者として評価される可能性があります。

卒業見込みの表記は、応募者の大学での学業状況や進捗、将来への意欲を示す重要な情報として、採用者にとって興味深い要素となります。

卒業見込みの表記の注意点

卒業見込みの表記は、大学での学業の進捗状況を示すものです。可能な限り確実な卒業予定を記載するようにしましょう。「卒業見込み」と表記するためには2つの条件があります。
・卒業するのに必要な単位を取得している

・留年の可能性がない

確実に卒業することが見込まれている人だけが「卒業見込み」表記できますので注意が必要となります。また、追加の証明書を用意することも有効です。卒業見込みを裏付けるための

卒業した中学校や高校の名前に続いて、卒業見込みの年月の記載に間違いのないように記載してください。最後に誤字や書式のミスを避けるように注意しましょう。採用者に正確で見やすい情報を提供することが重要です。

卒業見込みの表記の例

履歴書の学歴欄には”20XX年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み”と記載します。

書き方のポイントとして

  • 最終学歴の欄に「卒業見込み」と記載しましょう
  • 位置は、該当する学校名や学部学科名の後に記載しましょう
  • 卒業予定年月も正確に記載しましょう

卒業見込みの表記を誤らないためのポイント

卒業見込みの表記を誤らないためのポイントとしてよくある間違いをご紹介します。

重要な書類の一つの項目である学歴欄を間違いなく表記しましょう。

・送り仮名書き損じ

卒業見込みの表記でよくある間違いが、「送り仮名をつけない」です。
履歴書の学歴欄に卒業を控えている状態を記入する際には、「卒業見込み」という表記が正しいです。履歴書では、この表記を省略せず、送り仮名も含めて記載するのが基本ルールです。ですので、送り仮名を省かず、正確に記入するようご注意ください。

・卒業年の書き損じ

また、卒業見込みの表記をする上で大学3年生の10月から就活を始めたとするならば、卒業見込みは翌々年の3月となります。卒業年を間違えてしまわないようにも注意しましょう。

卒業見込みの表記をマスターしよう

卒業見込みの卒業見込みの表記をマスターするために、次の項目について紹介します。

2つの証明書を準備しましょう。

卒業見込みの証明をするために履歴書学歴記載の他に「卒業見込み証明書」と「成績証明書」の2つの書類の提出を求められることがあります。

「卒業見込み証明書」、「成績証明書」ともに大学側が発行する書類になりますので、発行の手続きや書類の内容についても覚えておきましょう。

・卒業見込み証明書

卒業見込み証明書は、予定された卒業時期を記載した書類です。多くの場合、学校は卒業見込み証明書の発行条件を定めており、発行のタイミングも学校ごとに異なります。

一部の場合、この証明書が提出できないと内定が得られないケースもありますので、注意が必要です。学校の方針や手続きについて事前に把握し、必要な手続きを適切なタイミングで行うことが重要です。

・成績証明書
成績証明書は、在学中に修得した科目やそれぞれの成績、取得した単位数が記された証明書です。成績証明書が求められる理由は、通常以下の4つのケースが考えられます。

卒業見込みを確認: 在学中取得した単位数や成績を通じて、卒業に必要な条件を満たしているかを確認するために使用されます。

履歴書との整合性を確認:履歴書に記載された学歴や成績との整合性を確かめるために必要です。応募者の提出した情報と一致しているかどうかを確認する際に活用できます。

興味のある分野や専攻を確認:在学中取得した単位や履修した大学のカリキュラムを通じて、応募者の興味関心や専攻分野を確認するために役立ちます。

成績を把握: 学業面での実績や成果を採用側が把握し、応募者の在学中の学習能力や達成度を評価するために利用されます。

注意点として、提出タイミングや発行の手続きには時間を要するため事前確認をするようにしましょう。発行できる時期や手続きも大学によって異なります。事前に要件や手続きについて確認しておくことが重要です。

混同されやすい言葉を理解する

履歴書の学歴の表記には、「卒業見込み」以外にも「在学中」と「卒業予定」という言葉があります。これらは混同されがちですが、使われる文書や状況によって異なるため、使い分けを覚えておくことが重要です。

「卒業見込み」は新卒採用の履歴書で用いられ、「在学中」は大学生のアルバイト応募や1、2年生のインターン応募の履歴書で適切です。一方、「卒業予定」は履歴書の学歴欄では適切な表記ではありません。

これらの使い分けを正しく行うことが必要です。履歴書の学歴欄において、適切な言葉を使い分けることで、自己の学業状況を明確に伝えることができます。

それぞれの言葉を使い分けるポイントとして次の内容が挙げられます。

・「卒業見込み」…新卒採用の履歴書に記載する

「卒業見込み」は、予定通りに必要な単位を取得し、確実に卒業する見込みがあることを示す言葉です。このため、通常は新卒採用の就職活動で提出する履歴書に記載されます。また、単位取得が順調なら大学3年生からでもこの表記を使用することができます。

・「在学中」…インターンまたはアルバイトの履歴書に記載する
「在学中」という表記は、単にその学校に在籍していることを示す言葉です。そのため、新卒採用の履歴書では使わない方が良いでしょう。なぜなら、この表記だけでは卒業の可能性がないのかと誤解される可能性があるからです。

しかし、アルバイトの履歴書では、大学1年生から4年生まで一般的に「在学中」を使用します。また、卒業までの期間が長い場合や、大学1年生や2年生の間にインターンに応募する場合も、「在学中」を記載することが適切です。

・「卒業予定」…基本的に使用しない。「卒業予定」という表記は、通常は履歴書では使用しません。卒業の予定時期を示す言葉ではありますが、履歴書で必要なのは確実に大学を卒業する見込みがあるかどうかを明確にすることです。

したがって、「卒業予定」と記載してしまうと、卒業の見通しが立っていないと誤解される可能性があります。履歴書では卒業の見込みや進捗状況を示すことが重要ですので、この点に注意することが大切です。

その他、履歴書の学歴欄を書くときの注意点

・大学名などの学校名は正式名称で記載する

学歴欄の学校名は、略さず正式名称で記載します。公立の学校は「〇〇市立〇〇中学校」、私立の学校は「私立〇〇高等学校」と記載しましょう。

義務教育の範囲である中学までは、「卒業」のみを記載します。一方、高校では「入学」と「卒業」の両方を書きます。

・年号は西暦・和暦のどちらかに統一

履歴書に記載する年号は、西暦と和暦のいずれを用いても問題ありませんが、必ずどちらかに統一するようにしましょう。統一しないと、採用担当者が時系列を把握しにくくなり、評価に影響する可能性があります。

和暦で記載する際は、略称は使用せず(例えば、「令和」を「R」、平成を「H」と表記するのは避けます)。また、履歴書は横書きなので、算用数字を使用することが基本です。
・「現在に至る」という記載は職歴欄で用いる
履歴書で頻繁に使われる言葉の一つに「現在に至る」があります。この表現は、過去から現在に至るまでの職歴や経歴を示す際に用いられますが、学歴欄では使われませんので、注意が必要です。

最後に、履歴書の作成には、気を付けるべき点が多く、面倒だと感じる方もいるでしょう。しかし、基本的な書き方のルールを守りながら正確に記載することで、履歴書の信頼性が向上し、選考プロセスで良い印象を与えることができます。

履歴書の学歴欄で使われる「卒業見込み」について、注意点を押さえながら記入すれば、難しいことではありません。言葉の意味や使い方を把握し、正確で見やすい履歴書を作成しましょう。

らくだ先生
卒業見込みを書く場合の注意点
  • 卒業見込みを裏付ける書類があるとなお良し!
  • 和暦と西暦の表示を統一しよう!
  • 年の数字を間違わないように早見表などを活用しよう。

【履歴書】学歴欄はどこから記入?基本のマナーと工夫を記入例とあわせて解説!

履歴書の学歴欄はどこから書くかお困りですか?この記事では履歴書学歴欄の基本の書き方と状況別記入例を紹介します。企業のニーズに合わせた履歴書の記載方法を学びましょう

就職活動で企業に提出するエントリーシートや履歴書の学歴・職歴欄を記載する際、どのようなポイントがあるのでしょうか。履歴書の学歴欄の一般的な記入方法とマナーを、記入例と合わせて紹介します。

学歴欄への記入の重要性

履歴書の学歴欄は応募者の教育経歴を企業に示す項目です。応募者が「いつ」「どこで」「どのような教育を受けていたのか」を記載することが基本となります。

履歴書の学歴欄の重要なポイントとして、履歴書は公的な文書であるため正確な情報の記載が必須となります。学歴欄は特に重要で、応募者の教育経歴や資格を示す場であり、採用担当者が応募者の能力や適性を判断する上で重要な情報源となります。記入方法や書き方のポイントを抑えて、応募する企業に自身の情報を間違いなく伝えましょう。

履歴書における学歴の役割

前述した通り、履歴書の学歴・職歴欄は採用担当者が応募者の学歴や資格が職務に適しているかどうかを見極めるための項目です。教育背景や取得した資格は、応募者のスキルや専門知識を示す一つの指標となります。そのため、履歴書の学歴欄は公的な文書であると同時に、応募者の能力や適性を企業にアピールするための重要な部分でもあります。募集要項や職種をしっかりと把握し、履歴書を提出する企業に自分の魅力をしっかりと伝えましょう。

学歴欄が採用に与える影響

履歴書の学歴・職歴欄が企業の採用担当者に与える影響は様々あります。

応募者がアピールしたい項目や目的に合わせて記載をしましょう。

  • 募集職種に関連性の高いコースや専攻:応募するポジションや仕事に関連した専攻やコースを修了している場合、それを強調することが重要です。
  • 留学経験: 留学経験がある場合や多言語スキルを持っている場合、グローバルな環境での適応力やコミュニケーション能力を強調できます。
  • 優秀な学位のアピール:学歴を重視する企業は高学歴を理由にオファーをされる場合もあります。

あくまで、募集要項や職種に合った記載が必須となります。募集している仕事との関連性があるかどうか注意をして記載するようにしましょう。

履歴書の学歴欄に記入する内容

履歴書の学歴欄では主に以下の内容を記載します。

  • 西暦または和暦
  • 学校名(新卒、大学院卒、中途で記載する内容が異なります)
  • 学部、学科、コース、専攻学部の名称(募集職種に関連性のある場合は詳細に記載してアピールする)

学歴をどこから記入するべきか

学歴欄では、まず1行目の中央に「学歴」と明確に記入し、2行目以降に入学・卒業(修了)の経歴を古い順に年月を記載します。具体的な開始地点には厳密なルールはありませんが、新卒の場合は通常、義務教育の卒業時である「中学校卒業」から記述することが一般的です。その後は、各学校・コースの入学と卒業(修了)の年月を両方記入していきます。転職活動の場合など、記入方法が異なりますので募集要項やアピールポイントに合わせて記載方法を選択しましょう。

学歴の記入例とその理由

履歴書の記入例をもとに学歴・職歴欄に記載する内容とその理由を紹介します。

  • 正式名称で記載

前述したように、履歴書は公的な文書であり、採用担当者は履歴書の内容をもとに募集要項に適した人材かどうかを判断します。その判断材料として学校名は間違いなく正式名称で記載するようにしましょう。

  • 西暦和暦の統一

年月の記入では和暦か西暦かを統一するようにします。生年月日や記入日、職歴欄も同様に揃えることで採用担当者に応募者の経歴、学歴を理解しやすくなります。なお、西暦和暦は統一されていれば記載しやすいほうで問題ありません。

  • 「卒業見込み」の記入

新卒の就活の場合、「在学中」という表現は使わずに「卒業見込み」と記載しましょう。卒業するのに必要な単位取得の目途が立っていることを示すことができます。反対に卒業条件を満たす見込みがない場合は使わないようにしましょう。

  • 学歴・職歴欄をそれぞれの項目で記載する

一般的なJIS規格の履歴書では学歴、職歴を記入する枠が同じ枠内にあります。中途採用の場合、前職の職歴を記載するため、「学歴」を書き終えた後、下の行に「職歴」と続けて記載をしましょう。その際一行余白を空けることで見やすくレイアウトすることができます。

【記入例】新卒採用の場合

学歴・職歴
学歴
20●●●●県●●市立●●中学校 卒業
20●●東京都立●●高等学校●●科 入学
20●●東京都立●●高等学校●●科 卒業
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 入学
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 卒業見込み
職歴
 なし
 以上 

【記入例】転職・中途採用の場合

学歴・職歴
学歴
20●●東京都立●●高等学校●●科 卒業
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 入学
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 卒業
職歴
20●●株式会社●●●● 入社
東京支社 営業部 通信販売課
オンラインショップの企画運営を担当
20●●一身上の都合により退職
20●●株式会社●●●● 入社
本社 営業部 営業1課
新規顧客開拓を担当
現在に至る
以上 

学歴欄への記入のポイント

履歴書の学歴欄では記載する内容にいくつかのポイントがあります。

  • 大学院を修了している場合

大学院を修了している場合、学歴は大学入学または、高校卒業から記入しましょう。大学院は修士課程と博士課程があるのでそれぞれの入学・修了年次の記載を分けます。なお、大学院は「修了」「修了見込み」と書きます。書き間違いに注意しましょう。博士課程を修了したが、博士号の学位を取得していない場合は「単位取得退学」と記載しましょう。

  • 予備校や中退についての記載

履歴書において大学受験や資格取得のための予備校に関する情報は、通常は含まれません。

中途退学の場合は、「中退」ではなく、「20●●年×月 ●●大学□□学部○○学科 中途退学」と具体的に記載します。「◯◯◯◯により中途退学」といった理由も添えて記入することができます。

  • 休学をした場合・浪人、留年について

履歴書の学歴欄には休学の理由を書く必要があります。休学の事実を隠してしまうと学歴詐称とみなされ選考が不利になってしまう可能性があります。採用担当者に正確な情報を伝えられるように、休学の理由は必ず明記するようにしましょう。また、留年や浪人をした場合学歴欄にその理由をあえて書く必要はありません。なお、健康上の理由や家庭の事情他やむを得ない状況での休学・留年・浪人をした場合は備考欄に説明をしましょう。誤解が生じずに選考をしてもらえるでしょう。

学歴欄の記入方法とは

履歴書の学歴・職歴欄を記載する場合、前述した通り、学歴をどこから書くかについては中学卒業から書くことが一般的ですが、様々な立場や状況によって募集要項に合わせた情報を記載するようにしましょう。

  • 学生がアルバイトに応募する場合

アルバイトの経験が少ない場合、履歴書の学歴・職歴欄では中学校卒業から記載するのが一般的です。大学生の場合は、学部・学科・専攻コースなどの詳細情報を含めることがおすすめです。また、職歴欄にはアルバイト経験も記載することが良いでしょう。特に、応募する職種と関連性のあるアルバイト経験があれば、それを漏れなく記入することが重要です。

  • 新卒採用に応募する場合
    新卒採用への応募では、学歴の記載に関しては、アルバイトの場合と同様に、基本的には中学校卒業から始めるのが適切です。また、大学や短期大学、専門学校については、可能な限り詳細に記入することが望ましいです。大学の卒業が見込みの場合は、「卒業見込み」と明記します。また、新卒採用の場合、職歴欄にはアルバイト経験を記入するのではなく、学歴や学業に焦点を当てることが一般的です。
  • 転職の場合

転職活動時に学歴を記入する際、中学校卒業から記載しても問題ありませんが、最も重要なのは職歴です。そのため、履歴書の職歴欄に十分なスペースを確保し、スペースに余裕がない場合は、学歴は「高校卒業」から記入することをお勧めします。

学歴欄を見やすくするための工夫

採用担当者は、学歴欄や職歴欄を通じて学生や転職活動をする方がどのような教育環境で成長したかを把握しようとします。大学の学部や学科、専攻だけでなく、高校や中学の情報もチェックし、企業に適した人材かどうかを判断します。読みやすい履歴書の学歴欄によって、自身の魅力をより良く伝えましょう。

  • 記入ミスを防ぐための工夫:「年号・西暦早見表」を利用する

歴の入学年や卒業年は、履歴書でよく間違われる項目です。浪人や留年された場合は、適宜ずらして記載する必要があるので、ご注意ください。

年号・西暦早見表

西暦(年)平成令和
1989年元年
1990年2年
1991年3年
1992年4年
1993年5年
1994年6年
1995年7年
1996年8年
1997年9年
1998年10年
1999年11年
2000年12年
2001年13年
2002年14年
2003年15年
2004年16年
2005年17年
2006年18年
2007年19年
2008年20年
2009年21年
2010年22年
2011年23年
2012年24年
2013年25年
2014年26年
2015年27年
2016年28年
2017年29年
2018年30年
2019年4月30日31年
2019年5月1日以降1年
2020年2年
2021年3年
2022年4年
2023年5年
2024年6年
2025年7年
2026年8年
2027年9年
2028年10年
2029年11年
2030年12年
2031年13年
2032年14年
2033年15年
2034年16年
2035年17年
2036年18年
2037年19年
2038年20年
2039年21年
2040年22年
  • 学んだ内容を詳しく記載

学歴欄には基本的には学校名・学部名・学科名、入学年月・卒業年月の記載が主流ですが、応募職種に活かせる専攻や研究テーマがあれば記載するようにしましょう。特に研究や開発、法務、コンサルタントなど専門性が求められる職種では、大いに役立つ可能性があります。

その他PCを利用しWeb上でテンプレートのダウンロードをすることやハローワークの履歴書添削サービスの利用など効率的な履歴書の作成をしましょう。

  • PC、テンプレートを利用した履歴書の記載

テンプレートや履歴書作成用のソフトウェアを利用すると、フォーマットが整った履歴書を簡単に作成できます。Word、Google Docs、または履歴書作成専用のアプリやウェブツールを利用しましょう。

  • ハローワークでの履歴書の添削
    ハローワークでは、履歴書の添削を受けることができます。履歴書の学歴・職歴欄だけでなく、その他の項目や職務経歴書などの応募書類全般の添削や相談も可能です。客観的な視点からのアドバイスが必要な場合は、積極的に添削サービスを利用してみましょう。

まとめ:学歴欄への正しい記入方法とその意義

履歴書における学歴欄の適切な記載方法について解説しました。学歴をいつから記述すべきか悩む場合は、一般的に中学卒業から始めるのが良いでしょう。また、学歴の記載時期は職歴の記入量に応じて変更できます。特に職歴欄を多く使いたい場合や転職経験が豊富な場合には、学歴欄の工夫が求められます。様々な状況に合わせて記入内容を選択してみてください。

簡潔で読みやすい履歴書を作成するにはルールの確認と下準備が欠かせません。書き終えた後には添削サービスを利用するなどして、ミスのない履歴書を作ることを心がけましょう。

らくだ先生
履歴書における学歴記載のポイント
  • 就活やバイトの際には中学卒業から記載するのが一般的。
  • 転職においては職歴に欄を残すために高校卒業から記載するのが一般的。

【履歴書】アルバイト歴は必要?経験別記入例とアピールポイントの紹介

履歴書に記載するアルバイト歴とは?この記事では履歴書へのアルバイト経験の記載方法を紹介しています。採用担当者に自身のスキル、経験や魅力が伝わる履歴書を完成させましょう。

履歴書を作成するにあたって、アルバイト歴を職歴に書くべきかを迷っている方もいると思います。アルバイト経験をアピールできる具体的な記入例と応募する企業の採用担当者に与える印象など実践的に使える方法を紹介します。

履歴書にアルバイト歴を書く理由

履歴書の職歴欄にアルバイト歴を書くかどうか迷いどころ。応募する企業や仕事の内容によってはアルバイト歴を職歴とみなさない場合もありますが、職歴欄にアルバイト経験を書いたほうがよいケースがあります。

  • アルバイトの経験を自身の強みとしてアピールしたい場合

アルバイト経験を強調し、応募者の強みが明確に伝わるような履歴書を作成することは重要です。適切に記載されたアルバイト経験は、採用担当者に良い印象を与える可能性があります。

例えば、飲食店を経営する企業に応募する際には、「〇年間にわたり飲食店での接客業務を経験し、その中で培ったスキルを活かして即戦力として貢献できる自信があります」ということを表現することが効果的です。アルバイト経験を通じて得たスキルや成果を強調し、応募する企業にもたらす価値をアピールすることで、採用担当者に好印象を与えることが期待できます。

  • 社会保険に加入していた場合

アルバイト歴で社会保険に加入していたことがある場合、必ず履歴書の職歴欄に記載しましょう。新しい企業での採用により雇用保険を引き継ぐ場合、応募する企業の担当者は過去の雇用保険への加入状況を確認する必要が生じることがあります。アルバイト経験がなかった旨や実在しないアルバイト先を記載していた場合、雇用保険引き継ぎの手続き時に虚偽が発覚し、それがトラブルの引き金となる可能性があります。そのため、履歴書や応募書類において正確な情報を記載するようにしましょう。

  • アルバイトとして働いた期間が長い場合

前職でのアルバイト経験が長期間にわたると、「入社後も長くお仕事に取り組む姿勢が期待できる」という印象が生まれるかもしれません。さらに、勤務期間が長いことを強調することで、「与えられた業務を着実に遂行する力が備わっている」との印象を築くことが可能です。単に勤務期間が長いだけでなく、その中で培ったスキルや能力に焦点を当て、これをアピールできるとなお良いでしょう。勤務年数だけでなく、その経験を通じて得た実績や能力を積極的にアピールすることで、自身が価値ある人材であることをアピールできます。

アルバイト経験が企業に与える印象

履歴書のアルバイト歴を強みとしてアピールする場合、応募する企業に与える印象は様々で、アルバイトの具体的な業務内容や経験によって異なります。一般的に以下のような内容が企業に与える印象と言えるでしょう。

  • 実務経験の有用性
    アルバイト経験が豊富であることは、実際の業務に対する理解や経験があることを示唆し、即戦力として期待される印象を与えることがあります。
  • コミュニケーションスキル

特に接客やチームワークが求められるアルバイト経験は、コミュニケーションスキルの向上や協力能力の養成に寄与します。これは企業においても重要視される要素です。

  • 責任感と信頼性
    長期間同じアルバイト先で働いていたり、責任のあるポジションに就いていた場合、責任感や信頼性があると見なされやすいです。
  • 問題解決能力
    アルバイト経験で発生した様々な課題や問題に対処した経験は、問題解決能力や柔軟性の向上につながります。
  • 勤勉性
    長期間継続して働いていたり、忙しい時期でもコミットメントを守っていた場合、勤勉性が高いと見なされやすいです。

アルバイト経験は単なる職歴だけではなく、そこから得たスキルや成果を強調することで、企業に対してより良い印象を与える要因となるでしょう。

アルバイト経験がスキルアップにつながる理由

アルバイトの経験が、スキルアップにつながる理由は様々あります。

  • 実践的なスキルが身に付く

アルバイトでは、仕事に必要な実践的なスキルを身に付けることができます。例えば、接客業であればコミュニケーションスキルや問題解決能力、販売業であれば商品知識や交渉力など、実際の業務を通じて得られるスキルが多くあります。

  • チームワークとリーダーシップ

アルバイトでは、仕事仲間との連携や協力が必要です。チームワークやリーダーシップの経験は、他の仕事でも重要な資産となります。

  • プロ意識の向上

仕事に対する責任感やプロ意識を身につけることが期待されるアルバイト経験は、将来の職場でのスキルを高める一因となります。

  • 人間関係の構築

顧客や同僚、上司など、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて人間関係の構築が重要です。これは仕事だけでなく、社会全体での成功にも繋がります。

  • 自己マネジメント能力の向上

アルバイトでは、業務スケジュールの調整やタスクの優先順位付けなど、自己マネジメント能力を向上させる機会が得られます。これは将来のキャリアで重要な要素です。

  • 経済的な自立ができる

アルバイトを通じて収入を得ることで、経済的な自立ができ自信がつきます。これは自己責任感や予算管理のスキルを向上させ、将来の生活や仕事に対する意識を高める一助になります。

これらの理由から、アルバイト経験は単なる収入手段だけでなく、将来のキャリアや個人の成長に寄与する重要な要素となるでしょう。

アルバイト歴の書き方

履歴書にアルバイト歴を書く場合、一般的に学歴・職歴欄に記載をします。

西暦または和暦、月、会社名、担当部署、担当業務と続けて書きます。例えば大学に在学中、アルバイトに在職中の場合、学歴・職歴欄を「学歴」と「職歴」の欄に分けて記載をします。学歴を記載した後、一行空けて「職歴」と記載をした後アルバイト歴を記載します。在職中の場合、「在職中」または、「現在に至る」と記載し、最後の行の右端に「以上」と記載します。

【記入例】在学中の場合

学歴・職歴
学歴
20●●東京都立●●高等学校●●科 卒業
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 入学
20●●●●大学●●学部●●学科●●コース 在学中
職歴
20●●株式会社●●●● 入社(アルバイト)
●●●●レストラン●●店 ホールスタッフに従事
在職中
以上 
  • 応募する仕事や職種に関連したアルバイト
  • 3か月以上の長期の勤務
  • 接客力、パソコンスキルなど即戦力となるスキル

など、複数のアルバイトを経験している場合、応募先のアピールになるものを優先的に記載しましょう。職歴を書く前にこれまでのアルバイト歴を棚卸しして、募集要項や職種にマッチするアルバイト歴を選定して記載するようにするとよいでしょう。短期間のアルバイト経験が多い場合、一社ずつ記載せずに「●●株式会社 他」とまとめて記載することも可能です。

【記入例】複数のアルバイトを経験している場合

職歴
20●●株式会社●●●● 入社(アルバイト)
ホテル●●店フロントにて 宿泊予約・受付業務に従事
20●●一身上の都合により退職
20●●株式会社●●●● 他 ●社のアルバイトに従事
現在に至る
以上 

職種と期間の書き方

履歴書の職歴欄に記載する職種を書く場合、会社名、部署に続き、職種や業務内容を1〜2行程度で簡潔に記載します。職歴欄、自己PR欄におさまらず、詳細に記載したい場合は「詳細は職務経歴書に記載します」と記載をして職務経歴書を利用するのもよいでしょう。なお応募企業や募集している職種、業務形態によっては職務経歴書の提出が必要ない場合があるので、必要に応じて作成するようにします。また、期間に関しては一般的に3か月以上勤務したアルバイト歴を記載するようにしましょう。

得られたスキルや経験の書き方

履歴書の職歴ではアルバイト歴を書くことによって、得られたスキルや経験をアピールすることができます。履歴書や職務経歴書を記載する際に正社員経験がなくアルバイト歴しかないと悩む人もいますが、アルバイトの経験も立派な経験ですので募集要項に合わせて、積極的に自己PRをしましょう。

例えば、「ファミリーレストランのアルバイト」だけではなく、箇条書きで経験したスキル(接客、レジ対応、電話対応、新人指導など)業務の内容が分かるように書き出すようにしましょう。経験が明記されることによって、採用担当者にとって魅力的な判断材料になります。

アルバイト歴の書き方の例

履歴書の職歴欄でアルバイト経験を記載する場合、職種によって記載する内容やアピールできるスキルが異なります。前述の通り企業が募集する内容にあわせてアルバイトの経験を記載するようにしましょう。

飲食店でのアルバイト歴の書き方

【記入例】飲食店でのアルバイト歴の書き方

職歴
20●●株式会社●●●● 入社(アルバイト)
レストラン●●店 キッチンスタッフに従事
料理提供の他、在庫管理、新人アルバイトの指導を行う
現在に至る
以上 

販売職でのアルバイト歴の書き方

【記入例】販売職でのアルバイト歴の書き方

職歴
20●●●●●●株式会社 入社(アルバイト)
百貨店●● ●●店 洋服販売に従事
接客販売の他、コーディネート提案、販促担当等を行う
現在に至る
以上 

アルバイト歴のない場合の対処法

履歴書に書くアルバイト歴や職歴がない場合、学歴のみを学歴・職歴欄に学歴のみを書いても問題ありません。職歴について記載が必要な場合は「なし」と記載するようにしましょう。

転職活動中のつなぎのアルバイトや、短期間であったり社会保険の加入条件に満たないアルバイトについては、履歴書の職歴欄に特に記入する必要はありません。無職の期間が心配な場合は、短期のアルバイトでも積極的に記載しても問題ありません。

職歴がなく心配な場合は、自己PR欄で今までの経験やスキルを記載しましょう。経験にあわせて志望動機を伝えることで自己アピールすることができます。

アルバイト歴がない理由を整理

履歴書に書くアルバイト歴や職歴がない場合、どのような理由があるでしょうか。

  • 学業に専念していた

高校生や大学生の場合、学業が優先されるためアルバイトを経験していないことがあります。

  • 家庭の事業

家庭の事情や家庭のサポートが必要な状況があるため、アルバイトに時間を割く余裕がないことがあります。

  • 専門的な活動

学業や趣味、特定のスポーツやアートに専念しており、アルバイトに費やす時間が限られていることがあります。

  • キャリア思考

本格的なキャリアを追求しており、アルバイト経験よりもインターンシップや専門的な活動に焦点を当てている場合があります。

これらの理由のいずれかが当てはまる場合、面接や応募書類でその理由を明確に伝えることで、アルバイト経験がないことに対する理解を得やすくなります。

大学生・専門学生・大学院生などの新卒採用の場合、アルバイト歴などの職歴に当てはまりません。一般的に職歴は正社員としての経験を求められるからです。そのためアルバイト経験をアピールしたい場合は自己PR欄に書くようにしましょう。

アルバイト以外でのアピール

職歴がない場合、履歴書には「職歴なし」と記載すれば問題ありません。記載が漏れていないか一目で判断ができるように明記するようにしましょう。履歴書の職歴欄でアルバイト経験以外でアピールできることは、様々あります。自己PR欄に記載するなどして工夫しましょう。

  • 学歴・資格

高い学歴や関連する資格を持っている場合、これを強調して、自身の専門的な知識やスキルをアピールポイントにできます。

  • プロジェクト経験

学校や趣味、ボランティアなどで行ったプロジェクトの経験を紹介し、その成果やリーダーシップスキルをアピールできます。

  • 言語スキル

複数の言語を話せる場合、言語スキルをアピールポイントとして強調できます。これは国際的なビジネスや多文化環境での働き方に有利です。

  • ITスキル

プログラミングやデータ分析などのITスキルがある場合、これを強調して、現代のデジタル環境において有用なスキルをアピールできます。

  • リーダーシップ経験

学校のクラブや団体、ボランティアでのリーダーシップ経験を紹介し、組織を牽引した経験をアピールできます。

  • コミュニケーションスキル

チームプロジェクトやイベントの企画・運営などを通じて、優れたコミュニケーションスキルを有していることを強調できます。

  • 自主学習や趣味

趣味や自主学習で得たスキルや知識を挙げ、自身の学習意欲や独自の興味分野をアピールできます。

これらの要素を組み合わせることで、アルバイト経験以外でも自身の強みや価値を伝えることができます。採用担当者は、様々な面から個人の魅力を見極めることを重視しています。

職歴がないことが必ずしも不利になるとは限りません。自分の長所に自信を持って応募することが大切です。

らくだ先生
アルバイト歴を書く際のポイント!
  • 自己アピールに繋がる場合には、積極的に記載しましょう!
  • アルバイト歴が無い場合には、他に時間を使っていたことをはっきりと言えると良い印象を与えます。

資格を活かす履歴書作成術: 新卒からバイト経験者までのアピール方法

履歴書の資格欄や特定の経歴での資格の取り扱いについて、新卒者からバイト経験者まで、幅広い層に向けたアドバイス。資格の選び方や活用方法、経験の少ない場合の有効なアピールポイントなど、キャリアに役立つヒントを紹介します。

履歴書における資格欄の正しい書き方

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方について、免許と資格を分けて解説します。正式名称や記入順序、適切な資格など、書類選考を通過するためのポイントを網羅しています。履歴書の免許・資格欄は、あなたのスキルや経験を示す重要な箇所であり就職・転職活動に有効ですので、しっかりと把握しておくことが重要です。

まずは基本のルールと免許・資格欄の正しい書き方とチェックポイントです。

・免許・資格の名前は正式名称で書いてあるか

免許・資格欄における運転免許や資格の正式名称を記載することが求められます。略称や不明確な記述は避け、メジャーな免許や資格の正しい記載方法はWebサイトなどで確認できますので、迷った際には参考にしましょう。

・運転免許、その他免許・資格の順番で書いてあるか

記載の順序に厳格なルールはありませんが、運転免許とその他の資格を分けて記述するのが一般的です。先に運転免許を取得した順に記載し、その後にその他の免許・資格を取得した順に書くのが良いでしょう。採用担当者は履歴書の免許・資格欄で先に運転免許を見ることが多いため、先頭に記載することでスムーズな確認が可能です。

・和暦・西暦の用法は他の記入欄と統一し、時系列で書いてあるか

また、取得年の表記方法は他の欄と統一することが大切です。和暦で「平成〇年」や「令和〇年」を使用している場合は、免許・資格欄も同様に和暦での表記を、西暦を使用している場合は西暦での表記を統一してください。


・免許・資格を持っていない人は「特になし」と書いているか

免許や資格を持っていない場合は、必ず「特になし」と記載してください。履歴書の空欄は記入漏れや不完全な印象を与えかねないため、注意が必要です。

・最後にすべての免許、資格欄を書き終えたら「以上」と書きましょう。

「以上」という表記が学歴・職歴の欄と免許・資格の欄の両方に存在します。これは「これ以上の項目はない」という意味を持ちます。

学歴・職歴の欄に記載することで、その後に学歴や職歴がないことを示し、履歴書に記入漏れがないことを採用担当者に明確に伝える役割も果たします。これにより、学歴や職歴、免許・資格欄が一目で確認できるようになります。

新卒向け: 履歴書に書くべき資格とは

新卒者が履歴書に記載する資格・免許は、自己アピールの大きな要素となります。特に以下の資格・免許は注目を集めることが多いです。

TOEICのスコアを活用したアピール方法

TOEICは資格とは言えませんが、英語力を判断する指標として一般的に認知されています。英語スキルを強調するために記載することは有益ですが、保持しているスコアには留意が必要です。通常、ビジネスで利用可能なとみなされるのは600点以上であり、外資系企業では700点以上が求められることが一般的です。

英語力をアピールする意図が逆効果にならないように注意が必要です。スコアが低すぎると、「限られた能力しかない」と見なされることもあります。一般的に評価の対象となるスコアは、応募する業種や企業の基準によって異なるため、業界ごとの応募基準を確認することが重要です。

自動車免許: 必要性と最適な記載方法

自動車の運転免許は、たとえペーパードライバーであっても必ず記載しましょう。特に営業職など外出が頻繁な職種では、運転免許の有無が企業側でも重視されることがあります。

運転免許は、業種に関わらず意外なニーズが生じる場合もあります。ただし、希望職種に関連する資格・免許がある場合は、その資格・免許を優先的に記載することが重要です。例えば、自動二輪免許などは、希望職種と関連性がない場合は「趣味」欄に記載しましょう。

バイト経験者が履歴書で強調すべき資格

バイト経験者が履歴書でアピールする際には、特定の資格・免許が重要な役割を果たします。以下の点に注目しましょう。

言語資格: 言語に関する資格は、多様な業界や職種で有用です。例えば、英語力を示すTOEICやTOEFLのスコア、または日本語能力試験(JLPT)の資格などがあります。

業界関連資格: アルバイトの経験がある特定の業界で求められる資格を持っている場合、その資格を強調することが重要です。例えば、飲食店でのバイト経験者が衛生管理者の資格を持っている場合などが該当します。

IT関連資格: 近年では、ITスキルは多くの職種で求められるようになっています。そのため、IT関連の資格(例えば、Microsoft Officeスペシャリストなど)を持っている場合は、積極的に記載することが重要です。

バイト経験者が履歴書でアピールすべき資格・免許は、個々の経験や応募する職種によって異なります。自身の経験や求められるスキルに合わせて、最も効果的な資格・免許を選んで記載することが重要です。

新卒、バイト経験者に限らず、転職活動中の方にも使える情報なのでぜひご活用ください。

資格がない場合の履歴書の書き方

履歴書に資格・免許を記載することが難しい場合でも、他の方法で自己アピールを行うことができます。

実務経験の強調: 資格・免許以外にも、過去の転職前の仕事やアルバイトで培ったスキルや経験を詳細に記載しましょう。具体的な業務内容や成果、責任範囲などを示すことで、自身の価値を伝えることができます。

教育履歴や学習経験の記載: 大学や専門学校での学びや、参加した研究プロジェクト、スキルアップのためのセミナーやワークショップなど、学習に関する経験を積極的に記載しましょう。

志望動機ややる気: 自身の目標や意欲を伝えることも重要です。応募する企業に合わせた志望動機や、その仕事でどのように貢献したいかを示すことで、資格・免許以外の魅力をアピールできます。

資格・免許がない場合でも、履歴書には自身の強みや意欲を明確に示すことが重要です。実務経験、転職前に得たスキル、意欲を通じて、自己アピールを行いましょう。

年数が経過した資格の扱い方

資格・免許の有効期限が切れていなくても、年数が経過するとその価値が問われることがあります。この場合、以下の点に留意することが重要です。

最新のスキルや知識を強調: 資格・免許の取得から時間が経っている場合でも、その資格・免許が持つスキルや知識が未だに有効であることを示すことが重要です。最新の情報やトレンドに関する知識を持っていることをアピールしましょう。

実務経験の重視: 資格・免許取得後に実務で活かした経験を強調することが効果的です。その資格・免許によって得たスキルや知識を実際の仕事でどのように活用し、成果を上げたかを具体的に示すことが重要です。

継続的な学びやスキルアップ: 資格・免許を取得した後も、継続的な学びやスキルアップを行っていることをアピールすることが大切です。関連するセミナーやトレーニング、業界動向の把握など、自己成長を続けている姿勢を履歴書に示しましょう。

年数が経過した資格・免許でも、その価値を持続させるためには、スキルの更新や実務での活用、継続的な学びが不可欠です。履歴書や面接で、資格・免許が持つ価値を明確に伝える努力が重要です。

資格取得を目指すための効率的な勉強法

履歴書に記載するのに有効な資格・免許取得に向けて効率的に学習を進めるための方法は様々あります。

学習計画の立て方: 合格レベルや受験日程を考慮して計画を立てる。試験範囲や傾向を把握し、それに基づいて進捗を確認しながらスケジュールを調整する。

学習資料の選定: 合格に必要な参考書や問題集、過去問題などを集める。信頼できる情報源やオンラインコースを活用することも有益です。

基礎から応用への段階的学習: 簿記や英検は段階的に難易度が上がるため、基礎知識の確認から応用力を養うための問題まで幅広く学習することが重要です。

定期的な復習: 学習した内容を定期的に復習し、理解を定着させることが必要です。定期的なクイズや模擬試験を行い、自分の理解度を確かめましょう。

実践問題の解答: 学習した内容を実際の問題解決につなげるため、実践的な問題に取り組むことも大切です。

検定資格とそのアピールポイント

一般的な検定資格として「簿記(日商簿記検定)」や「英検(実用英語検定)」、そしてより専門的な資格として「宅建(宅地建物取引士)」や「FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)」などがあります。複数の資格・免許を有している場合、履歴書の欄に全てを記載できない際は、応募先企業と直結する資格・免許や、応募職種で役立つものを優先的に記載しましょう。


検定資格を取得することは、自己成長やキャリアアップに繋がる重要なステップです。その資格が持つスキルや知識を明確に理解し、それがどのように自身の仕事に貢献するかを把握することが大切です。

同様に、まだ取得していないけれども、実際に取得や合格を目指して勉強を進めている場合は、それを記載しましょう。例えば、経理職を志望する場合は「日商簿記1級取得を目指し、勉強中」、不動産関連職を希望する場合は「宅地建物取引士の取得を目指し、受験予定」と記述することが効果的です。特に簿記やFPなどの上位資格を目指して勉強中であることを記入すると、説得力があります。取得予定や受験予定の具体的な日程が分かる場合は、それも併せて記載すると良いでしょう。

採用担当者は免許・資格欄を、持っている免許・資格の一覧としてだけでなく、「学ぶ意欲やスキルアップへの取り組み」を見る視点で確認することもあります。自発的に免許・資格取得に向けた努力を行っている姿勢は、有効なアピールポイントになります。

資格以上に力を入れるべき趣味・特技欄

履歴書の趣味・特技欄は、免許・資格以外の個性や能力を示す重要な項目です。これを活用して、免許・資格取得以外の趣味や特技を積極的にアピールすることで、応募先に自身の多面的な魅力を伝えることができます。

具体的に確認すべきチェックポイントを挙げます。

・一目で内容ができるように、箇条書きを使って書いているか

採用担当者は多くの履歴書を処理する必要があります。情報を迅速に伝えるためには、簡潔な記述が大切です。免許・資格欄を記載の際は大きな見出しや箇条書きなど、採用担当者が素早く理解できるフォーマットで情報を整理することを心掛けましょう。

・面接で質問されることもある!実際に好き・得意なことを素直に書いているか
履歴書の中で、経歴やスキル以外の自己紹介が可能なのは趣味・特技欄の数少ないスペースです。この欄の内容次第では、書類選考を通過し、面接の際に有利になることもあります。うまく活用して、採用担当者に興味を持ってもらえるような内容を記載することが重要です。

ただし、自分の好きなことや得意なことに関して長々と記述したり、過剰なアピールをするのは避けましょう。履歴書としての適切な形式を保ちつつ、分かりやすく簡潔に表現することに気を付けましょう。


免許・資格取得を目指す際には、学習計画を立て、効率的な勉強法を採用することが重要です。また、免許・資格だけでなく、自身の個性や興味を示すことも重視しましょう。これらを履歴書にバランス良く活用することで、より魅力的な応募者としてアピールすることができます。

らくだ先生
履歴書に記載する資格についてのポイント!
  • 取得年などは統一的な表現に!
  • 資格取得以降に活用した経験や、学習を続けている姿勢を示すことが出来るとさらに良い印象に!

新卒者向け、企業の目に留まる履歴書の書き方:自己PRと志望動機の解説と例文紹介

新卒での就職活動や、中途採用での転職活動などで必ず必要になってくる履歴書。

自分の経歴や考え方を分かりやすく一枚にまとめた書類ですが、だからこそ気合を入れて作成したいですよね。

「企業の採用担当者に刺さる自己PRや志望動機を書くにはどうすればいい?」

「そもそも、新卒の履歴書ってどうやって書くの?」

本記事ではそんな履歴書作成ビギナーの方々、特に新卒の就職活動で初めて履歴書を作成する方向けに、ポイントを押さえて履歴書の作成方法を解説します。

志望動機や自己PRだけじゃない!新卒者が注意すべき履歴書作成のポイント

新卒者が書く履歴書は内容が大事なのはもちろんですが、それは履歴書を書く上でのマナーをきちんと守った前提でのことです。志望動機や自己PRを書くことに気を取られがちですが、ここでは履歴書を書く上での準備やマナーについて解説していきます。

履歴書を作成する準備

特に新卒の就活などで初めて履歴書を書くという方は、何を準備すればいいか分からないこともあると思います。履歴書を作成するにあたって準備するものを以下にまとめましたので、ご確認ください。提出直前になって足りないものを見つけて焦らないように、時間に余裕を持って用意しましょう。

・履歴書

履歴書にはコンビニや書店で買える市販のものやオンラインで無料でダウンロードできるものがありますが、新卒の場合は学校指定の履歴書を使用するといいでしょう。市販のものよりも自己PRや志望動機の欄が多くとられており、企業により自分の情報をアピールすることができるので新卒での就活には必須です。また、履歴書のサイズもA4とB5がありますが、より多くの情報を書けるA4サイズを選びましょう。

・証明写真

撮影から3ヶ月以内のタテ40mm、ヨコ30mmの証明写真を用意しましょう。写真は写真館やスピード写真機で撮影することができます。新卒の履歴書に相応しい服装で写りましょう。

・その他、必要に応じて印鑑など

履歴書に押印する場所が印字されているタイプのものを使用するときは、印鑑を用意しましょう。印鑑は認印を用意し、シャチハタは避けましょう。

履歴書を作成する上でのマナー

企業から指定がない限り、履歴書は手書きとパソコン入力のどちらも可能です。手書きで書く際は黒のボールペンを使用することが一般的です。消えるペンなどを使用するのは避けましょう。

履歴書を記入していく中で間違えてしまった箇所は基本的に修正してはいけません。新しい履歴書に書き直しましょう。基本的に、履歴書のような正式な書類に修正ペンや修正テープで修正するのはNGです。最初に鉛筆などで下書きをしてから黒のペンで清書することをおすすめします。

企業に提出する新卒の履歴書の書き方:基本情報と学歴

ここからは新卒者向けに、実際の履歴書の記入方法について解説していきます。

履歴書の基本情報の書き方

・氏名

戸籍に登録されている自分の氏名を記入します。

・日付

郵送する日、もしくはメール送信する日を記入します。和暦・西暦は履歴書の中で統一しましょう。

・年齢

送付日の時点での年齢を書きます。

・住所

都道府県名からアパートやマンションの建物名まで略さずに記入します。番地などはハイフンで略さず、「丁目・番地・号」と記入します。ふりがなは都道府県名と市町村名までの記入で大丈夫です。ただし、アパートなどの名称に漢字やアルファベットが入っている場合はふりがなを記入します。

・電話番号

固定電話と携帯電話番号をハイフンで繋げて書きましょう。固定電話がない場合は「なし」と記入すればOKです。

・メールアドレス

読みやすいようにブロック体ではっきりと書きましょう。

履歴書の学歴の書き方

学歴は中学校卒業から遡って記入します。大学の卒業見込みまで書くことを忘れないようにしましょう。学校名は正式名称で記入するのがマナーなので、省略しないようにしましょう。

企業に提出する新卒の履歴書の書き方:自己PR

履歴書の自己PR欄は、自分の強みや実績など自分のこれまでやってきたことをアピールするための大切な要素です。面接では自己PRの内容に沿った質問をされることも多いため、しっかり対策をして良い自己PRを書きましょう。

企業は自己PRの何を見ているのか

企業は、自己PRを通して「学生に自社で活躍するためのスキルや能力があるか」を見ています。自己PRでは自分の持っている色々なスキルや能力のうち、その企業で働く上で生かせそうなものを選んでアピールできると良いでしょう。

自己PRの内容の組み立て方

・応募先の企業が求めるスキルに合致する内容をアピールする

まず重要なのは、自分がアピールする内容が応募先の職種の求める人材像に合致しているかという点です。例えば営業職ならコミュニケーション力などの対人スキル、技術職ならその職種で生かせそうな研究内容や知識に関するスキルなどをアピールしましょう。

・具体と抽象を駆使しつつ、定量的にデータを補強する

また、「具体と抽象」を意識することも大切です。「私は人とコミュニケーションをとることが得意です。」と抽象的なことを述べた後に、それを裏付ける具体的なエピソードを挿入します。

また、エピソードを定量的に補強することも重要です。「バイト先のカフェの売上を30%アップさせました」「3,000名の観客を集客しました」「準備の時間を20%削減しました」など、具体的な数字を使って自分の成果をアピールしましょう。

・「結果」だけでなく、「過程」が大事

「とは言ってもそんなにすごい結果を出していない・・・。」と心配しなくても大丈夫です。企業はすでに完成された人材を求めているだけではなく、これからの伸び代があるかどうか、考え方や人間性が自社に合致しているかどうかを選考の過程で判断します。立派な成果を出すことも大事ですが、なぜ自分がその行動をしたか、なぜ頑張ることができたのか、自分の思考の過程をしっかりアピールしましょう。

PREP法を活用した自己PRの具体例

自己PRを書くにあたって参考になるものの一つとして、PREP法というものがあります。PREP法とは「わかりやすい説明」をするための構成のことであり、Point(結論)Reason(理由) Example(具体例)Point(結論)の頭文字をとったものです。

つまり、PREP法を使用した主張は以下のような構成になります。

・まず結論を述べる

・その結論に至った理由を述べる

・その理由を補強するための具体例を述べる

・最後にもう一度結論を述べる

PREP法を使った自己PRの具体例を考えてみましょう。

・私の強みは、分析力があることです。(結論)

・何か問題が発生した時に、その原因を追求し適切な対策をとることができます。(理由)

・在学中にアルバイトをしていたカフェでは、おしゃれなランチや魅力的なスイーツを提供していましたが、日中の利用客が増えず売り上げが伸びないという問題点がありました。私はカフェの近くに児童館や図書館があり、小さな子どもを連れた主婦の往来が多いという点に気づき、子どもと取り分けのしやすいうどんやお子様ランチなどのメニューを増やす提言をしました。更にベビーカーでも移動しやすいように店内の座席の配置を変えるなどの工夫もしました。その結果口コミを通して子連れ客の来店が急増し、ランチ時間の売り上げが前年比で20%増えました。店長からも頼りにされ、2年目からはバイトリーダーも任されました。(具体例)

・以上の理由から、私はどんな問題が起こっても冷静にその原因を追求し、解決のために適切な方法を探る能力があると考えています。(結論の言い直し)

企業に提出する新卒の履歴書の書き方:志望動機

履歴書の志望動機欄は、同業他社など多種多様な企業がある中でなぜこの企業を選んだのかをアピールするための大切な要素になります。また、志望動機はどれだけ応募先の企業のことを勉強しているかを測られる箇所でもあります。自己PRと同じく、面接の場でも志望動機の内容に沿った質問をされる可能性が高いので、しっかり内容を精査して書きましょう。

企業は志望動機の何を見ているのか

企業は、志望動機を通して「学生が実現したいことや持っている価値観が自社に合っているのか」という点を見ています。せっかく学生が優れた能力を持っていても、それが生かせない職種であればどれだけ優れた志望動機を書いても意味がありません。また、なぜその企業を選んだかという部分を質問することで、学生がどれだけ企業/業界研究をしてきたかが分かり、「志望度の高さを測る基準」になります。学生が自社で活躍できる人材なのか、志望度が高い状態で応募しているのかを見分ける方法の一つが志望動機なのです。

志望動機の組み立て方

・まず、企業研究をしよう

志望動機を書き始める前に、企業の事業内容や業界の流れを理解することで、自分が魅力に思う点を深掘りしましょう。同業他社と志望する企業は何が違うのかを理解し、業界の構造や動向がどうなっていくのかを把握しましょう。企業や業界に関する最新のニュースやプレスリリースもチェックしておきましょう。

・自分の仕事選びの軸を探そう

志望動機の動機づけで大切なのが「仕事選びの軸」です。仕事を通してどんなことを実現したいのか、自分の持っているどんなスキルを活かしたいのか、箇条書きで良いので書き出してみましょう。

また、仕事はこれからの長い人生に大きく影響してくる要素なので、自分の人生において大切にしていることなども書き出してみましょう。そして重要なのが、なぜその価値観や考えを持つに至ったかという過程です。その価値観や考えを持つに至ったエピソードもまとめておきましょう。エピソードについては、前述の自己PRの組み立て方でもお伝えした「具体と抽象」、「過程に重きを置く」という点を意識して書きましょう。

自分の仕事選びの軸と、企業の持つ特色が交わる部分を志望動機にできると良いですね。

起承転結を利用した志望動機の具体例

ストーリーや文章を分かりやすく伝えるための構成として有名なのが起承転結です。志望動機は自分自身の経験から学んだことを志望する企業で働きたい理由につなげるという、一種のストーリーのようなものなので、起承転結を用いて分かりやすく書きましょう。

・「起」でこれから話す自分の経験を簡潔に伝える

・「承」でその内容を膨らませる

・「転」で話を展開させる

・「結」で結論をまとめる

このテクニックを使って志望動機の具体例を考えてみましょう。

・私は小さな頃から父親の仕事の都合で海外を転々とする生活をしていました。(自分の経験)

・国は違えど、どこに行っても日本車が走っており、現地の人の「日本の車は丈夫で走りやすい」という言葉に誇りを持ち、それが異国で心細くなった時の心の支えになりました。(内容を膨らませる)

・いつしかその気持ちは「自分も良い車を開発して日本の良い製品を世界に広めたい」という思いに変わり、自動車メーカーで働くことが夢になりました。(内容の展開)

・世界中の人の生活を支えている御社のクルマづくりの一端を担いたいと思い、外国で暮らして培った積極性を活かしながら御社で活躍したいです。(結論)

魅力的な履歴書を書いて企業に志望度の高さをアピールしよう!

自己PRも志望動機も、「自分はこんなスキルがあり、こんな考え方を持っています」と企業にアピールする大切な材料です。企業が求める人材像に対して、自分はどの程度その要件を満たしているのかをアピールするために、本記事を参考にしながら自信を持って履歴書を書いてみてください。

らくだ先生
就活における履歴書作成のポイント
  • PREPや、起承転結などのフレームワークが便利!
  • 基本情報においてはケアレスミスが多いので注意しましょう。

就職活動にも役立つ!業界別・事例付きの職務経歴書の書き方完全ガイド

就職活動における職務経歴書の重要性や、職種に適した書き方のコツを具体的な事例を交えながら解説します。

職務経歴書の書き方の基本ポイント

職務経歴書は、自分の職務経験や能力を整理し、採用担当者に伝えるための重要な文書です。就職活動だけでなく、転職などの際にも提出を求められることが多い文書です。

職務経歴書を書く際には、採用担当者が過去の職務経験や任された仕事に対しての適正、そして新たな仕事に対する能力を見極めるために、過去の経験や担当業務などを示す必要があります。

■具体的な職務経歴書の情報は以下の通りです。

記載する情報

自分の情報

  • 基本情報(タイトル、日付、氏名、連絡先など)

  • 目的(求めるポジションや目標)

  • スキルの概要

  • 職歴(逆年月順)

  • 学歴・資格

  • その他(趣味、特技など)

職務経歴書は簡潔で明確な情報が求められます。ポイントを強調するために、過去の仕事での業績や成果、使用したスキルや経験を重点的に記載しましょう。

・具体的な例や数字を挙げる

例えば、達成したプロジェクトの規模、節約したコスト、成し遂げた目標などの具体的な数字や事例を挙げることで、自己PRがより効果的になります。

・適切な言葉遣いとフォーマット

丁寧な言葉遣いを心掛け、フォントやレイアウトは整ったものを使います。読みやすく、情報が整理されていることが大切です。

・カスタマイズ

応募するポジションや会社に応じて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。重要なスキルや経験を強調することで、求めるポジションにフィットするようにアレンジします。

・簡潔にまとめる

A4サイズの用紙で 2ページ以内で書くのが一般的ですが、経験や資格が多い場合は3ページになることもあります。ただし、情報を簡潔にまとめることが大切です。

■利用されるタイミングとして以下のような例が挙げられます。

・就職活動

就職活動や転職活動の際に、企業に提出するために使用されます。求人応募時や企業への直接応募の際に、履歴書と一緒に提出されることが一般的です。

・面接の準備

面接の際、面接官に自己紹介や職務経験を伝えるための資料として使用されます。面接官が応募者の経歴やスキルを把握するのに役立ちます。

・キャリア相談

キャリアアドバイザーや採用担当者との面談や相談の際に、自分の経歴やスキルを示すために使用されることがあります。

・資料としての共有

インターネットやビジネス関連のイベントなどで、自己紹介やビジネス提携の場で職務経歴書を共有することもあります。

職務経歴書と履歴書の違い

履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴、資格などを簡潔にまとめた文書で、自己紹介や人物像を伝えるために用います。対して職務経歴書は、主に過去の職務経験や具体的な業務内容、実績、スキルに焦点を当てた文書で、仕事に関する詳細な情報を提供します。それぞれ求められる書き方を注視して記載をするようにしましょう。

また履歴書は、主に要約された情報で構成され、簡潔な表記が求められます。

職務経歴書は、各職歴における具体的な業務内容や成果、スキルを詳細に記載し、より具体的な書き方と情報提供が求められます。

これらの違いにより、履歴書は個人の簡潔な概要を提供し、職務経歴書は具体的な業務経験やスキルを詳細に伝えます。就職活動では、両方の文書を適切に活用することが重要です。

■履歴書に書き、職務経歴書に書かなくてもいいこと

履歴書と職務経歴書では、観点が異なるため履歴書には記載するが、職務経歴書には記載をしなくても良い項目もあります。一般的には以下のような情報が履歴書に書かれることがありますが、履歴書には記載の必要がない場合もあります。

・趣味・特技

履歴書では個人の多様性や興味を伝えるために書かれることがありますが、職務経歴書には必須の情報ではありません。

・自己PRや志向

履歴書に短くまとめられる場合がありますが、職務経歴書には職務経験やスキルにフォーカスした記述が求められることが多いです。

・応募動機や目標

履歴書に簡潔に記載されることがありますが、職務経歴書では実績や業務内容が重視されるため、詳細な記述は必須ではありません。

・人物像や特性

履歴書では簡潔に特徴を示すことがある一方、職務経歴書では主に職務経験やスキルに焦点を当てるため、細かな人物像や特性は必ずしも詳細に記載する必要はありません。

履歴書と職務経歴書はそれぞれ異なる役割を持ち、提供する情報も異なるため、必要に応じて適切に情報、書き方を選んで記載することが重要です。

職務経歴書に書くべき項目とは

職務経歴書には応募者の経験や能力を自己アピールや適正評価に効果的に伝える役割があります。様々な項目の中でも、以下の項目を記載することで自分の強みや実績を明確に示すことができ、希望するポジションに選ばれる可能性があるでしょう。

・会社名、期間、ポジション

これは経歴の基本情報です。職務経歴書ではどの会社でどの期間、どのような役職・ポジションを担当したかが把握されなければ、仕事内容やスキルの評価ができません。

・業務内容、成果、貢献

自分が担当した業務内容や、それによって得た成果や会社への貢献が明確に示されていることが重要です。職務経歴書に具体的な事例や数字を挙げることで、自己アピールが強化されます。

・使用したスキルやツール

業務遂行に使用したスキルやツール、職務経歴書で技術などを記載することで、自分の能力や専門知識を強調し、ポジションに対する適性を示すことができます。

・昇進やプロジェクトリーダー経験

昇進やリーダーシップ経験は、自己成長や責任感を示すものです。それがある場合は、職務経歴書に明記することでポジティブな印象を与えます。

・教育、資格、研修

最終学歴や取得した資格、受けた研修などは、自分の専門性や学びの歴史を示すために重要です。求められるスキルや知識を裏付ける情報となります。

これらの項目は、職務経歴書に記載することで、自分の職務経験や能力、スキルを詳細に示し、採用担当者に自己アピールする材料を提供します。

印象的な職務経歴書の書き方

採用担当者は応募者の職務経歴書を見て、その人物が求めるポジションに適しているかどうかを判断します。印象的な職務経歴書の書き方のポイントを抑えることで、効果的に自己アピールすることができるでしょう。

・明確な構成と簡潔な表現

読みやすく、情報が整理されていることが重要です。項目ごとに明確な区切りをつけ、余分な情報を省き、要点を端的に書き方をするように心がけましょう。

・成果や貢献を具体的に示す

数値や具体的な事例を挙げて、自分の業績や貢献を具体的に表現します。例えば、成し遂げたプロジェクトの規模、節約したコスト、達成した目標などを数字や具体的な事例として示す書き方をすることで、印象に残りやすくなります。

・適切なキーワードやスキルを強調

志望する企業に求められるスキルやキーワードを適切に盛り込みましょう。企業やポジションに合わせて、重要なスキルや経験を強調し、アピールポイントとして提示します。

・肯定的な表現を使う

自己PRや職務経験の記述において、ポジティブな表現の書き方をすることで、自信を持って自己アピールできます。達成感や責任感を伝える表現を取り入れると良いでしょう。

・カスタマイズする

応募する企業やポジションに合わせて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。その企業や職種に求められるスキルや経験を強調することが重要です。

以上のポイントを意識して職務経歴書を作成すると、採用担当者に印象的な文書を提供できるでしょう。自分の強みや実績を明確に伝えることが、良い印象を与えるポイントになります。

職務経歴書の中で学歴やキャリアをアピールする方法

職務経歴書に学歴を記載する場合、逆編年体形式(最も最近のものから過去のものへ)でリストアップしましょう。大学名、専攻、卒業年月、取得した資格などを含みます。時系列順でも問題ありませんが、最新のものが関連する業界や職種に役立つものであれば効果的です。アピールしたい成績や受賞歴があれば、それらも記載し特に、関連する業界や職種に役立つ賞や特別な成果は強調してください。

職務経歴書でキャリアをアピールする書き方は、職務経験を詳しく記載します。まず各ポジションでの主な業務や成果を箇条書きで示します。そして、それぞれの役割でどのようなスキルや知識を身につけたかを具体的に示すことが重要です。その他以下のポイントをアピールすることでより魅力的な自己アピールができます。

特にこれまでの成果を引き立たせる方法

職務経歴書で採用担当者に応募者の強みを伝えるために以下のような書き方をすると、より効果的に成果を引き立てて伝えることができるでしょう。

・具体的な数値を記載する

実績や成果を強調し、数値や具体的なデータで自分の実績を裏付けることが効果的です。例えば、プロジェクトの成功率、コスト削減、収益増加などを数値で示しましょう。

・使用したツールや技術

使えるツールや技術スキルも重要です。プログラミング言語、ソフトウェア、データベース、プロジェクト管理ツールなどを列挙し、それらを活用した実績も示します。

・STAR法の活用

STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとったもので、成果を示すための手法です。具体的な状況や課題、あなたが取った行動、そしてその結果を明確に示すことで、成果を強調します。

・具体的なエピソードや実例を挙げる

成果を際立たせるために、具体的なプロジェクトやタスク、あるいは特定の状況に焦点を当てて説明します。その際に、どのような取り組みをし、その結果どのような影響があったのかを明確に示します。

・強調すべきポイントを前面に

職務経歴書の中で成果を示す際は、最も重要な成果や特筆すべき成功事例を前面に出す書き方をしましょう。特に、求人要件にマッチするような成果を強調することがポイントです。

・言葉選びの重要性

成果をアピールする際には、強い行動動詞や肯定的な表現を使って効果を強調します。例えば、「率先してリーダーシップを発揮し、チームを率いてプロジェクトの成功に導きました」といった表現です。

最も重要なのは、応募者の強みや独自性を明確に伝えることです。経歴書を書く際には、求められるポジションや企業に適した情報を強調する書き方で、自己PRを行うことがポイントです。応募者は選考の段階で興味を持ってもらいやすくなります。

職務経歴書のテンプレートとダウンロードサービス

インターネット上には無料で職務経歴書のテンプレートを提供しているサービスが沢山あります。その中の一部をご紹介します。

・Microsoft Office テンプレート

Microsoft Wordには、職務経歴書のテンプレートが組み込まれています。Wordを開き、新規文書を作成し、「職務経歴書」や「履歴書」を検索すると、さまざまなスタイルのテンプレートが利用できます。

・Canva

Canvaは、デザイン性の高い職務経歴書のテンプレートを提供しています。無料アカウントでも多くのテンプレートを利用できます。カスタマイズも容易で、自分の情報に合わせて編集できます。

・Google ドキュメント

Google ドキュメントにも、多くの無料の履歴書や職務経歴書のテンプレートがあります。Google ドライブから新しいドキュメントを作成し、「履歴書」や「職務経歴書」を検索すると利用できます。

・Behance

Behanceは、クリエイティブな職務経歴書のテンプレートが豊富です。デザイナーやクリエイターによって作成された多彩なスタイルのテンプレートが公開されています。

これらのサービスは無料で利用でき、自分の情報を追加してカスタマイズすることができます。ただし、テンプレートを利用する際には、デザインや書式を選ぶ際に、自分の情報が見やすく伝わるものを選ぶことが重要です。

事務職・ビジネス職向けの職務経歴書

それぞれの業種や職種によって求められるスキルや特性が異なるため、そのポジションに適したスキルや経験を強調することが大切です。

事務職の職務経歴書では、詳細なタスクの記載を強調しましょう。事務職では、具体的なタスクや行政業務、文書管理、データ入力、スケジュール管理などの詳細な内容を記載します。

その他、ITスキルやオフィスツールの記載をすることも効果的です。ワードやエクセル、データベース管理などのオフィスツールやITスキルを強調することが一般的です。

また、事務職では、正確性や細部への注意が重視されるため、これらのスキルや特性をアピールすると良いでしょう。

ビジネス職の職務経歴書では、応募者が前職を通じて得た成果やプロジェクトを強調すると良いでしょう。具体的な成果やプロジェクトの成功に焦点を当てることが重要です。また、リーダーシップやチームワークをアピールすることで統率力やチームでの協力、プロジェクト管理能力を伝えることができるでしょう。ビジネス職では、特にSTAR法(Situation、Task、Action、Result)を活用して、実際のビジネスシナリオや解決策、その結果をストーリーとして伝えることも重要となります。

職務経歴書のフォーマットと項目

職務経歴書には、厳密なルールや正式な書き方があるわけではありません。しかし、一般的には以下のようなフォーマットや記載内容が多く利用されています。

・連絡先情報

氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報を記載します。

・職務経歴の概要

職務経歴書全体の概要を簡潔に記述します。何年間の経験があり、どのようなポジションで働いてきたかを示します。

・学歴

最も最近の学歴から過去のものまで、大学名、専攻、卒業年月、取得した資格などをリストアップします。

・職務経験

最も最近のポジションから過去のものまで、各職務経験について詳細に記述します。

・企業名・ポジション

勤務した企業名と、その中でのポジションを明記します。

・期間

在籍期間を明確に記載します。

・主な業務内容

そのポジションで行った業務や責任を箇条書きで示します。

・成果や実績

数値や具体的なデータを用いて、取り組んだプロジェクトや達成した成果を示します。

・スキル・資格

その他のスキルや資格、言語スキル、コンピュータスキルなどを列挙します。

・趣味・特技 (任意)

趣味や特技を簡潔に記載することで、個性をアピールすることができます。

これらは一般的なガイドラインであり、特定の業界や職種、企業によって求められる内容やフォーマットは異なる場合があります。応募先の要求や求人情報に合わせて適切に調整することが重要です。

転職時の職務経歴書の書き方

転職時、採用担当者は多くの場合、応募者が持つスキルや経験が求められるポジションや職種にマッチしているかどうかを確認するために、職務経歴書を詳細にチェックします。その際に、記載内容の具体性や自己PRの質も影響を与えることがあります。

具体的に以下の点に気を付けて記載することで効果的に伝えることができるでしょう。

・過去の職歴と経験

過去の職歴やそれに伴う経験が、応募したいポジションや職種にどれだけ適しているかが重要です。採用担当者は過去の職歴を通じて、転職前、応募者が持つスキルや業務経験を確認します。

・成果と実績

過去の実績や成果が記載されている箇所にも注目されます。特に、数値や具体的なデータで示された成果は、転職前の候補者の能力や貢献度を評価する上で重要な要素です。

・スキルや特性

職務経歴書に記載されたスキルや特性も重視されます。応募するポジションや職種に必要なスキルやその候補者が持つ特性が、採用担当者にとって重要なポイントになります。

・一貫性と信憑性

職歴の一貫性や記載内容の信憑性も重要です。転職の際の経歴や実績に矛盾がないか、適切な時系列で記載されているかなどを確認します。

・業界や企業の適合性

過去の経験や実績が、応募する企業や業界、職種に適合しているかどうかも注目されます。業界特有の知識や経験は、選考において重要な要素となる場合があります。

職務経歴書の見本とサンプル

前述の通り、職務経歴書には、厳密なルールや正式なフォーマットがあるわけではありません。しかし、一般的には以下のようなフォーマットや記載内容が多く利用されています。それに沿った見本とサンプルのご紹介をします。

見本

タイトル:職務経歴書

日付:20XX年XX月XX日

氏名:山田 太郎

住所・東京都〇〇区〇〇町1-2-3

電話番号:090-1234-5678

メールアドレス:example@example.com

職務経歴の概要:

10年間のIT業界での経験。プロジェクト管理およびソフトウェア開発に特化したエキスパート。

学歴:

大学名:○○大学

専攻:コンピュータサイエンス

卒業年月:20XX年

職務経験:

企業A

ポジション:システムエンジニア

期間:20XX年 – 現在

– システム開発プロジェクトのリードおよび管理

– チームの技術指導とメンタリング

– 新しいソフトウェアの導入により、プロジェクト完了までの期間を25%短縮

企業B

ポジション:プログラマー

期間:20XX年 – 20XX年

– 複数のソフトウェア開発プロジェクトの実装とテスト

– データベースの最適化により、アプリケーションの応答速度を30%向上

スキル・資格

– プロジェクト管理(PMP認定)

– Java、Python、SQLなどのプログラミング言語

– データベース管理(Oracle、MySQL)

– 流暢な英語と日本語

_

・職務経歴の概要

職務経歴を分かりやすく端的に伝え、自分の仕事に印象をつける言葉を選んで100文字程度にまとめるようにしましょう。

・学歴

履歴書に記載される場合は重複する情報ですので、必要に応じて記載するようにしましょう。

・職務経験(内容)

業務内容はどんな職種のどのポジションで、どの期間、どんな業務をして、どのような成果を得られたかを具体的に記載します。転職した会社ごと・箇条書きに記載すると分かりやすいでしょう。

・スキル・資格

志望する企業に関連するスキルや資格を持っている場合、記載は必須となります。特にない場合は「特になし」と記載します。また、資格取得に向けて勉強をしている場合「●●の資格取得に向けて勉強中」と記載すると前向きな意思が伝わりアピールに繋がるでしょう。

見やすいレイアウトで、A4サイズで1〜2枚程度にまとめることが重要です。

いずれの項目も、応募する業界、職種に合わせて選定するようにしましょう。

らくだ先生
職務経歴書のポイント
  • とにかく分かりやすくまとめよう!
  • 特に経歴や実績は数字なども用いて具体的に!
  • 誤字脱字の確認は重要なので、Wordなどの機能を使って入念にチェックしよう!

成功する職務経歴書のフォーマット:必要な要素と最適化のポイント

ダウンロード可能な職務経歴書のフォーマットを提供するサービスやWeb上で書けるおすすめサービスを紹介しています。

職務経歴書の重要性と成功を導くポイントを徹底解説します。Web上でダウンロードできるフォーマットもご紹介しているので、ぜひご活用してください。

職務経歴書の重要性

職務経歴書は新しい仕事を探したり、応募者のキャリアを採用担当者に伝えるために利用されます。ここでは職務経歴書の基本と重要性を解説します。

職務経歴書とは何か

職務経歴書は、応募者がこれまでに経験した職務や経歴、実績、スキルなどをまとめた文書です。これを用いて、自己紹介や職務適性を示すことができます。主に転職や転職活動に使われます。職務経歴書を作成することによって、自分の専門知識や能力、職務経験などをアピールし、雇用主や採用担当者に自身の価値を伝える手段を得ることができます。

なぜ職務経歴書が必要なのか

転職活動では基本的に職務経歴書が必要となります。企業によっては履歴書とあわせて提出することが多いでしょう。中途採用では経験やスキルが重要視されるため「募集要項に合った人材なのか」を判断するため、職務経歴書が重要な文書となります。

履歴書との違いについて

履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴、資格などを簡潔にまとめた文書で、自己紹介や人物像を伝えるために用います。対して職務経歴書は、主に過去の職務経験や具体的な業務内容、実績、スキルに焦点を当てた文書で、仕事に関する詳細な情報を提供します。それぞれ求められる書き方を注視して記載をするようにしましょう。

これらの違いにより、履歴書は個人の簡潔な概要を提供し、職務経歴書は具体的な業務経験やスキルを詳細に伝えます。就職活動では、両方の文書を適切に活用することが重要です。

効果的な職務経歴書のフォーマット

職務経歴書には逆編年体形式、編年体形式、キャリア形式の大きく分類すると3つの種類があります。募集要項に沿った効果的な職務経歴書のフォーマットをご紹介します。

基本的なフォーマットと要素

基本的な職務経歴書のフォーマットと要素をご紹介します。

・逆編年体形式

特性とメリット:最新の経験から過去へと記載される職務経歴書の形式です。最新の職務経験やスキルが最も目立つため、最も関連性の高い経験が先頭にきます。転職回数が多い場合や最近の実績を強調したい場合に効果的なフォーマットです。

・編年体形式

特性とメリット:過去から最新の経験に向かって記載される職務経歴書の形式です。経歴の変遷や成長を時系列で示すことができるので、キャリアに一貫性があり、長期的な職歴がある場合に有効なフォーマットとなります。

・キャリア形式

特性とメリット:職務経歴をポジションや役職ごとにまとめて記載する職務経歴書の形式です。スキルや達成した成果を職種やポジションごとに示しやすいフォーマットです。転職が多い場合や異なる分野での経験がある場合に適しています。

様々な募集要項に沿った職務経歴書のフォーマットを選ぶことで効果的に応募者の経験、スキルを採用担当者に伝えることができるでしょう。

職務経歴書作成のポイント

職務経歴書を作成する際のポイントを5つ紹介します。

・適切なフォーマットを選ぶ

募集要項に適した人材なのか、採用担当者が職務経歴書の情報を見て、迅速に把握できるように適切なフォーマットを選択しましょう。

・具体的に記載する

成果や達成したことを具体的に示しましょう。具体的な数字やデータ、成果物を職務経歴書に挙げることで、応募者の貢献を明確に示せます。

・見やすいレイアウト

求められるポジションに合わせて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。企業や職種に応じて、最も適切な経歴やスキルを前面に出し、伝えたい内容が一目で分かることが大切です。

・面接の内容にも利用されることを想定する

採用担当者は面接の際に職務経歴書を参考に質問内容を考えます。質問を想定して説明や具体的なエピソードを準備しておくことも重要です。経歴やスキルをより深く説明し、応募者の適性や能力をアピールしましょう。

・誤字脱字をチェックする

職務経歴書の誤字脱字は情報の正確さや信頼性の評価にマイナスの影響を与えるでしょう。

繰り返しチェックを行う、校正ツールの利用、第三者による確認などで丁寧な確認をしましょう。

達成した成果を強調する方法

職務経歴書を記載する際、達成した成果や実績を記載することは応募者の経験やスキルを伝えるために必須項目となります。採用担当者に応募者を「採用するとメリットがある」と思ってもらえるような成果を強調するようにしましょう。

職務経歴書で成果を強調するためにいくつかのポイントをご紹介します。

・強調すべきポイントを前面に

職務経歴書の中で成果を示す際は、最も重要な成果や特筆すべき成功事例を前面に出す書き方をしましょう。特に、求人要件にマッチするような成果を強調することがポイントです。

・STAR法の活用

STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとったもので、成果を示すための手法です。職務経歴書に具体的な状況や課題、あなたが取った行動、そしてその結果を明確に示すことで、成果を強調します。

・具体的なエピソードや実例を挙げる

成果を際立たせるために、具体的なプロジェクトやタスク、あるいは特定の状況に焦点を当てて職務経歴書で説明します。その際に、どのような取り組みをし、その結果どのような影響があったのかを明確に示します。

・具体的な数値を記載する

実績や成果を強調し、数値や具体的なデータで自分の実績を裏付けることが効果的です。例えば、プロジェクトの成功率、コスト削減率、収益増加率などを職務経歴書内で示しましょう。

・言葉選びの重要性

成果をアピールする際には、強い行動動詞や肯定的な表現を使って効果を強調します。例えば、「率先してリーダーシップを発揮し、チームを率いてプロジェクトの成功に導きました」といった表現です。職務経歴書では前向きな言葉選びをすることが重要です。

自己PRの書き方

職務経歴書に自己PRを書く理由として、採用担当者は応募者が「応募要項に適した人材であるか」を判断する材料となることが挙げられます。人格や性格、入社に対する熱意、企業や業務内容の理解、企業との相性があるかなど判断するために自己PRが記載されることを理解しましょう。

自己PRの基本的な書き方をご紹介します。

・強みや特技を明確に示す
応募者の強みや特技を職務経歴書に特記しましょう。たとえば、チームリーダーシップ、問題解決能力、コミュニケーションスキルなど、得意とする領域を明確に示します。

・具体的な実績を挙げる
過去の実績や成果を具体的に示すことで、職務経歴書の自己PRを裏付けましょう。数字やデータを使って、自分の貢献や影響力を示すことが重要です。

・関連性の高い経験を強調
応募先の求めるスキルや経験に関連する事例を強調しましょう。そのポジションに最も適した経験やスキルを職務経歴書でアピールします。

・短く要約する
職務経歴書の自己PRは短く要約することが重要です。簡潔にまとめ、興味を引くような内容にすることで、採用担当者の興味を引きます。

例えば、自己PRの一文として「コミュニケーションスキルを活かし、前職でチームを率いて〇〇プロジェクトを成功させました。リーダーシップと問題解決能力を活かして、〇〇%の効率改善を達成しました」といった具体的な事例を挙げることで、自己の強みや実績を示すことができます。

自己PRは職務経歴書の中で重要な部分の一つです。自分の強みや実績を明確に示すことで、採用担当者に自身の価値を伝えることができます。

自己PRを書くときに気を付けるポイントとして「企業が知りたいことを伝えること」が重要です。

応募者自身がPRしたいことばかり書いてしまい、応募要項からそれた内容にならないよう注意しましょう。

職務経歴書の例とフォーマット

職務経歴書の形式ごとの例とフォーマットをご紹介します。

・逆編年体形式の職務経歴書

【現在の職歴】

(最新の職歴を先頭に記載)

[20●●年〇月 – 現在]

会社名: ABC株式会社

役職: プロジェクトマネージャー

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: XYZ株式会社

役職: シニアアナリスト

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

【過去の職歴】

(最新の職歴から過去の職歴に向かって記載)

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: DEF株式会社

役職: アシスタント

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: GHI株式会社

役職: インターンシップ

業務内容:

– データエントリーと調査

・編年体形式の職務経歴書

【初期の職歴】

(最初の職歴から現在の職歴に向かって記載)

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: GHI株式会社

役職: インターンシップ

業務内容:

– データエントリーと調査

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: DEF株式会社

役職: アシスタント

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

【最新の職歴】

(最新の職歴を最後に記載)

[年月 – 現在]

会社名: ABC株式会社

役職: プロジェクトマネージャー

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

会社名: XYZ株式会社

役職: シニアアナリスト

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

・キャリア形式の職務経歴書

【プロジェクトマネージャーとしての経験】

会社名: ABC株式会社

[20●●年〇月 – 現在]

業務内容:

– 〇〇プロジェクトの管理と進行

– チームのリーダーシップと調整

【アナリストとしての経験】

会社名: XYZ株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– データ分析とレポート作成

– クライアントとのコミュニケーション

【アシスタントとしての経験】

会社名: DEF株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– 管理補助とサポート業務

【インターンシップ経験】

会社名: GHI株式会社

[20●●年〇月 – 20●●年〇月]

業務内容:

– データエントリーと調査

応募者の経歴やポジションに合わせて、適切な職務経歴書の形式を選択し、必要な情報を適切に伝えるようにしてください。

職務経歴書のフォーマットをダウンロード出来るサービス

職務経歴書や履歴書のフォーマットやテンプレートをダウンロードするサービスは様々あります。インターネット上には多くのウェブサイトやリソースがあり、ワード(Word)などのオフィスソフト内にも利用できるフォーマットがあります。

・ワード(Word)フォーマット

ワード(Word)には、職務経歴書のフォーマットが組み込まれています。ワード(Word)を開き、新規文書を作成し、「職務経歴書」や「履歴書」を検索すると、さまざまなスタイルのテンプレートをダウンロードし利用することができます。

・エクセル(Excel)フォーマット

エクセル(Excel)には、履歴書や職務経歴書のフォーマットが組み込まれている場合があります。Excelを開いて、新しいファイルを作成する際に「フォーマットを検索」または「オンラインフォーマット」でダウンロードすることができます。

・Canva

Canvaは、デザイン性の高い職務経歴書のフォーマットを提供しています。無料アカウントでも多くのフォーマットを利用できます。サイト内で「履歴書」、「職務経歴書」と検索すると様々なテンプレートを利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。

・Google ドキュメント

Google ドキュメントにも、多くの無料の履歴書や職務経歴書のテンプレートがあります。Google ドライブから新しいドキュメントを作成し、「履歴書」や「職務経歴書」を検索すると利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。

これらのサービスは無料で利用でき、職務経歴書の項目を追加してカスタマイズすることができます。ただし、ダウンロードしたフォーマットを利用する際には、転職や就職活動の募集内容に適しており、応募者の情報が見やすく伝わるものを選ぶことが重要です。

職務経歴書がWebで書けるおすすめサービス

Web上で履歴書や職務経歴書が無料で作成できるサービスがあります。サービスによっては印刷用やメール送付用画像にダウンロードも可能ですので、ぜひ活用してください。

Indeed Resume Builder:Indeedのサイト上で直接作成できます。Indeedのアカウントを持っていれば簡単にアクセスできます。様々な国や地域で利用でき、PDF形式のダウンロードも可能です。


yagish:インターネットにアクセスできる環境であれば、どこからでも作成や編集が可能です。PDF形式でダウンロードしたり、職務経歴書、履歴書などの印刷することができます。日本国内での転職、就職活動に役立つサービスです。

Canva:グラフィックデザインのニーズに幅広く対応するツールですが、職務経歴書の作成にも利用できます。デザインの自由度が高く、使いやすいツールとして知られています。履歴書の作成だけでなく、ポートフォリオやカバーレターなども作成する際にも活用でき、PDF形式でのダウンロードも可能です。

Webサイト上で職務経歴書などの個人情報を取り扱う場合は、プライバシーポリシーや利用規約を確認し信頼できるサイトを選びましょう。データのダウンロードを行う際も信頼できるソースから提供されていることを確認しましょう。

らくだ先生
職務経歴書のフォーマットを選ぶポイント
  • これまでの経験を表現するのに最適なフォーマットを選びましょう!
  • STARなどのフレームワークを駆使して、伝わる職務経歴書を作成しましょう。

履歴書印刷前の知識:基本情報からプリント手順、最終確認まで

履歴書を印刷する前に押さえるべきポイントを解説。基本情報の設定やプリント手順、最終確認の方法まで詳しく紹介。プリンターやコンビニサービスを活用して、適切な履歴書を作成しましょう。

この記事では、履歴書の印刷における基本情報確認から印刷の手順、最終確認までを網羅しています。スムーズな履歴書作成のための手順や、万が一印刷ミスがあった場合の対策についても詳しく解説していきます。

履歴書を印刷する前に知っておくべきこと

履歴書を印刷する際、基本情報の入力や適切な印刷設定が成功の鍵です。氏名や連絡先などの基本情報から印刷の際の設定まで、履歴書印刷に重要なチェックポイントを解説します。

履歴書の基本情報とは

履歴書に記載する基本情報は、氏名、生年月日、連絡先、住所などです。これらの情報は慎重に入力し、間違いや不備がないかを確認することが大切です。さらに、個人情報の取り扱いには十分な注意をしましょう。

履歴書の日付・氏名・年齢・印鑑

・ 日付は和暦か西暦のいずれかに統一し、送付日を記入する

・ 氏名は戸籍に登録されている文字を使用し、満年齢は送付時の年齢を記入する

・ 印鑑を押す場合は、まっすぐきれいに押印する

履歴書の送付日の日付は学歴・職歴欄とも統一し、西暦と和暦(昭和、平成、令和など)が混在しないように気をつけましょう。記入する日付は、履歴書を書いた日ではなく、郵送またはメール送信する日を指します。前もって履歴書を用意しておく場合も、日付欄だけは空白にしておいて、送付日が確定した後に記入しましょう。


履歴書の氏名は戸籍に登録されている文字(字体)で正確に記入します。普段は略字を使っていても、戸籍で旧字が使われている場合は、そのまま書きましょう。

履歴書の生年月日の記述は和暦か西暦のいずれかに統一し、「満○○歳」と表記されている場合は、送付時の満年齢を記入します。生まれた年を1歳とする数え年ではなく、現在の年齢を記入します。

履歴書に印鑑の欄がない場合は、押印は省略して問題ありません。押印が必要な場合は、認め印(三文判)を使い、スタンプ式のハンコは避けましょう。印鑑を押す際は、欠けや摩耗がないかを確認し、傾きや二重押しは避けましょう。

履歴書の証明写真

・ スーツを着用した写真を貼り付ける

・ 清潔感のある服装、髪型、メイクを心がけ、過度な派手さは避ける

・ 口角を上げ、目を通常より開かせて意志を表現する

3カ月以内に撮影した写真を、履歴書の指定欄に貼り付けます。サイズは縦36〜40㎜、横24〜30㎜。スナップ写真や携帯電話での自撮りはNGです。写真を撮る際は髪型を整え、スーツを着用しましょう。クールビズが導入されている時期でも、男性はスーツにネクタイが基本です。女性はジャケットを着用し、シャツやブラウスなどのインナーを白や淡色にすると、顔の色が良く写ります。自然な笑顔で、過度に歯を見せない表情が好印象です。履歴書の写真は、第一印象を左右する大切な要素ですので、写真館や専門店のプロカメラマンに撮影してもらうこともおすすめです。

履歴書の電話番号・住所・メールアドレス

・ 連絡が取りやすい電話番号を記入する

・ 住所は都道府県から番地やマンション名まで正確に記入し、市区町村までふりがなも加える

・ 会社や組織のメールアドレスは使用しない

履歴書などの公式文書では、住所は都道府県名から番地やアパート・マンション名などを省略せず正確に記入します。ふりがなは市区町村まで記入し、漢字が読みづらい場合は、アパート・マンション名にもふりがなをつけます。

固定電話がない場合、携帯電話のみの電話番号でも問題ありません。履歴書の記入欄が一つしかない場合は、最も連絡が取りやすい番号を記入します。携帯電話でも問題ありません。

通常使っているメールアドレスを記入するのが良いですが、在職中の場合、会社のメールアドレスは使わないでください。社名がドメインに含まれていると、転職中の印象を与えかねませんので、個人のメールアドレスを取得するか、フリーメールなどを利用しましょう。受信容量制限や企業からの返信を遮断する可能性もあるため、携帯電話のメールアドレスではなく、Webメールを使うことをお勧めします。

適切な印刷設定とは

履歴書はA3サイズやB4サイズでの見開き印刷が最適ですが、それが難しい場合は自宅でA4用紙を2枚使って印刷しても大きな問題にはなりません。ただし、履歴書が片面ずつに印刷されるため、名前や写真が記載された紙を上にして2枚を重ね、クリップなどでまとめるようにしましょう。ただし、ホチキスで留めないことが重要です。

採用担当者は履歴書をコピーしたり一覧で確認することがあるため、ホチキスの針を外す手間を省くために配慮しましょう。

見開きにしたいからといって、A4見開きやB4見開きサイズなどで縮小印刷するのは避けた方が良いです。文字が小さく読みづらくなりますし、他の応募者の履歴書が見開きA3なのに対して、見開きA4の場合は目立たないことはありません。見開きの場合はA3。B4、A4で印刷する場合は片面ずつ2枚に分けてください。

印刷前のチェックポイント

履歴書を印刷前にチェックする内容として、誤字・脱字の他、該当がない場合の記入方法や、年号の書き方等もあわせてご案内します。

・文章の綴りに誤りや抜けはないか…誤字・脱字がないか確認します。

・記入漏れがないかどうか…履歴書の項目すべてに記入があるか確認します。履歴書のか各欄は基本的にしっかり埋めることで応募の熱意を伝えることができますし、記入漏れかどうか判断しやすくするためにも、該当しない項目でも「なし」または「特になし」と記載するようにしましょう。

・年号の表記は統一されており、間違っていないか…西暦和暦に統一しましょう。年号を西暦、和暦どちらで記入するか明確な決まりはありません。

・正式な名称で記載されているか…誤字をしていないかはもちろん、略称をしていないかにも気を付けましょう。

その他、

・志望動機は応募企業に適したものになっているか

・履歴書に汚れや折れがないか

・証明写真は指定されたサイズに貼られているか

など印刷前に確認をしましょう。

履歴書の印刷方法

履歴書の印刷は、自宅のプリンターやコンビニの印刷サービスが一般的です。このガイドでは、それぞれの印刷方法や印刷サイズ設定などについて詳しく解説します。

プリンターでの印刷手順

自宅で履歴書をプリントする際に、用紙サイズは見開きA3サイズの専用紙を使用することがおすすめです。

この専用紙は事前にA4サイズに折りたたまれ、接着されているため、一般的な家庭用プリンターでも印刷が可能です。両面印刷後、接着部を剥がすだけで見開きA3サイズの履歴書が完成します。

提出まで時間に余裕がある場合は、文房具店や家電量販店、または通販で手に入れることができます。

ただし、一部のプリンターでは専用紙を使用した印刷ができない場合がありますので、事前に自宅のプリンターの仕様を確認してください。

A4サイズ2枚での印刷も可能

専用の見開きA3サイズの用紙が手に入らない場合は、A4サイズの用紙2枚に印刷しても問題ありません。ただし、読みづらくなるおそれがあるため、1枚に両面印刷するのは避けたほうが良いでしょう。

また、できれば通常の普通紙ではなく、0.2mmほどの厚みのある用紙を用意することをおすすめします。用紙が厚めだと見栄えが良くなります。事前にコンビニや文房具店で購入することができます。

コンビニのプリントサービスを活用する方法

履歴書のデータを事前にインターネットにアップロードする方法
ネット登録型の印刷サービスを利用する方法です。パソコンやスマートフォンから、専用のウェブサイトやアプリに事前にアップロードした履歴書のデータを、コンビニのコピー機から直接印刷できます。

様々なファイル形式に対応しているため、WordやExcelで作成した履歴書をそのまま印刷したい場合に便利です。

スマートフォンやUSBメモリ、SDカードに保存したデータをコンビニに直接持ち込む方法

スマートフォンやUSBメモリー、SDカードに保存した履歴書のPDFファイルを持って、直接コンビニで印刷する方法です。ただし、スマートフォンを接続する方法は、Wi-Fiやケーブルなど、コンビニによって異なります。

この方法では、Webサイトにデータをアップロードする必要がなく、ファイルの保管期間を気にせずに印刷できるのが便利です。さらに、ネットワークプリントのサービスよりも料金が安いです。

ただし、PDFファイル以外は印刷できません。WordやExcelファイルはそのままでは印刷できないので、事前にPDFに変換しておく必要があります。

それぞれの方法は、自宅で手軽に印刷できるプリンターと、クオリティや便利さに優れるコンビニのサービスがあります。用途や手軽さ、印刷のクオリティを考慮し、最適な方法を選択しましょう。

最終確認と修正

履歴書を印刷する前に確認するポイントをチェックすることは重要ですが、印刷後の最終確認も同様に重要です。印刷後にミスや誤りを見つけることは稀ではありますが、それでも万が一に備え、最終確認を怠らないよう心がけましょう。

印刷後の最終確認ポイント

履歴書を封筒に入れる前に最終確認をすることは重要です。

黒色のペンで記入されているか

サインペンなど太くて見にくいペンではないか

誤字や脱字がないか

文字が丁寧で読みやすい楷書で書かれているか

フリガナの記入漏れがないか

空欄がないようにすべての欄が埋まっているか

写真がずれていたり傾いていないか

写真の裏に氏名と撮影日が記入されているか

修正液や二重線、訂正印が使用されていないか

捺印された印鑑にかすれや欠け、にじみがないか

住所や学校名、会社名、資格名が省略されず正式に記入されているか

入学や卒業、入社、退社の年月に誤りがないか

面接用に履歴書のコピーを取ったか

記入日の日付が古くなっていないか(過去の履歴書を使用していないか)

志望動機や自己PRが応募先企業に適した内容になっているか

企業名や商品名に間違いがないか

履歴書は自己情報を伝える大切な書類です。修正液やテープを使うのは避け、新たに書き直すことをお勧めします。修正液やテープを使うとマナー違反と見なされ、真剣さが疑われたり、いい加減な印象を与える可能性があります。

印刷ミスに気づいたらどうするか

履歴書は、応募者の基本情報を表す重要な書類です。文書としての信頼性を守るために、印刷後にミスを見つけた場合、修正液や修正テープを使用せず、一からやり直すのが原則です。

万が一印刷ミスが発生した場合にもデータの保持も重要となってきます。また、やむを得ず履歴書の手直し、再印刷などをする場合の対処法も紹介します。慎重に対処し、求められる品質の履歴書を提出するための方法を選びます。

修正用のデータ保持: 履歴書のデータを保持し、再度修正する必要がある場合に備えます。修正用のデータやバックアップを取っておくことが重要です。

手修正: 面接当日や説明会で一から履歴書を書き直す時間がないという場合は「二重線と捺印」で訂正します。修正が簡単なものであれば、手で修正することも一つの方法です。

再印刷: 大幅なミスや修正が難しい場合は、履歴書を再度印刷し直すことも考えられます。再印刷する際は、前回のミスを修正したデータを使用し、慎重に行いましょう。

相談する: 必要に応じて、周囲の人や専門性を持つ方に相談することも重要です。アドバイスを受けて、最適な対処法を見つけることができます。

印刷ミスに対処する際には、焦らず慎重に対応することが重要です。適切な手段で修正を行い、最終的に求められる品質の履歴書を提出できるよう心がけましょう。

以上、履歴書の印刷方法について詳しく紹介いたしました。
履歴書は、応募者が企業に提出する最初の重要な書類と言えるでしょう。そのため、綿密なチェックと見直しを繰り返し、自信を持って提出できる完成度を目指すことが重要です。

らくだ先生
履歴書の印刷においてのポイント
  • 印刷前だけではなく、印刷後のチェックを欠かさずに!
  • 誤字を見つけた場合、余裕があれば作り直しがオススメです!余裕がない場合には二重線等で修正。

【履歴書の封筒マナー】基本の書き方から郵送・手渡しまで

履歴書の封筒の書き方: 就活や転職時の正しい方法

履歴書の封筒の書き方を解説する前に、大切な履歴書や職務経歴書を丁寧に作成する一方で、封筒の宛名や書き方を間違ってしまうと、採用担当者に誤った印象を与えてしまうかもしれません。このような失敗を防ぐためには、以下の点に配慮することが大切です。

・郵便番号
履歴書の封筒には通常、記入欄が用意されていて、そこに郵便番号を書き込むことが一般的です。しかし、記入欄がない場合には、封筒の右上に郵便番号を書きます。

記入欄がない場合、特別な郵便マークや枠を作る必要はありません。郵便番号を封筒の右上にきちんと書き込むだけで十分です。その際、書き込む際には丁寧に、読みやすく書くことを心掛けましょう。

・宛先の住所

宛先の住所は封筒表面の右側に縦書きで書きます。都道府県から記入し、番地や建物名なども省略せずに丁寧に書きましょう。

・企業名

宛名の右側には企業名を記入します。略称や「(株)」「(有)」のような省略は避けましょう。また、「株式会社」などの肩書きの位置も、企業名の前後を間違えないように気を付けてください。


・宛先
宛名は企業名の次の行に、大きく書きます。例えば、担当部署や課から書き始め、担当者名が分かる場合は、名前の最後に「様」を添えます。もし採用担当者の名前が分からない場合は、「〇〇部 採用ご担当者様」と記述するか、「〇〇部(〇〇課)御中」と書いてください。

・「履歴書在中」、または「応募書類在中」

履歴書の表面左下に、赤いボールペンで「履歴書在中」または「応募書類在中」と書き込み、定規を使って四角い枠を引きます。一部の履歴書には封筒に「履歴書在中」と印刷されたものが同封されていることがありますので、それを利用しても問題ありません。また、文房具店や100円ショップで「履歴書在中」のスタンプを購入して押印する方法もあります。

・差出人の情報

履歴書封筒の裏面の左下には、自分の住所や名前、郵便番号を縦書きで記入します。大切なのは、表面と同じように住所や建物名を省略せずに書くことです。

・投函する日付

封筒の裏面左側に記載するようにしましょう。

原則として、誤字脱字はNGです。

もし間違えて修正する場合は、履歴書と同じく修正テープや修正液などをを使わず、新しい封筒に記載しましょう。

封筒のサイズと選び方

・履歴書のサイズに合わせる

一般的に履歴書のサイズはA4サイズ(A3二つ折り)、B5サイズ(B4二つ折り)ですが、他に同封する書類の大きさも考慮してサイズを選ぶようにしましょう。

A4サイズ(A3二つ折り)の場合:角形2号
B5サイズ(B4二つ折り)の場合:角形4号

・クリアファイルに入れる
履歴書をクリアファイルに入れることは一般的なマナーです。折れ、濡れ、汚れを防ぎます。郵送する場合、もし履歴書をクリアファイルに入れずにそのまま封筒に入れて送ると途中で折れてしまったり雨で濡れてしまう可能性もあります。持ち込む場合でも、そのままバッグに入れてしまうと履歴書が折れてしまう可能性もあるでしょう。

一般的にはA4サイズの封筒を使うことが多いですが、具体的な内容や送付先、履歴書の他に書類を入れるなど、使う内容に応じてサイズや厚みを検討することが重要です。

表書きの基本ルール: 縦書きと横書き

通常、フォーマルな文書や書類では縦書きが好ましいとされます。そのため、履歴書を送る封筒も縦書きでないと失礼だと考える方もいるかもしれません。

しかし、最近では履歴書を送る際の封筒の宛名は、縦書きでも横書きでもどちらでも構わないとされています。正しい書き方であれば、横書きであってもマナー違反とは見なされません。

ただし封筒の宛名は履歴書よりも先に採用担当者の目に触れるものです。印象を良くするために、見やすく清潔な文字を心がけることが重要です。縦書きか横書きか迷った際には、「自分が書きやすく、文字が美しく見える方向」という観点で選択するのも一つの方法です。

・横書きが好ましい場合
履歴書の封筒の宛名は縦書きでも横書きでも問題ありませんが、特定の場合には横書きが望ましいケースもあります。

一つ目は、送付先の会社名や住所にアルファベットが使用されている場合です。アルファベットは横書きが前提で作られているため、アルファベット表記の会社名や部署名、ビル名を縦書きにすると自然さを失い読みにくくなります。このような場合、宛名は横書きが適しています。

二つ目は、企業から指定された封筒が洋封筒の場合です。洋封筒は縦よりも横幅が長い、横長の形状をしています。応募者が用意する封筒は通常洋封筒ではなく、企業から支給されることがあります。その際、洋封筒を指定された場合には、宛名は横書きで記入することが適切です。

封筒に使用するペンの色と種類

履歴書の封筒の宛名に適したペンは、油性サインペンや油性ボールペンです。これらははっきりとした発色で文字が読みやすく、宛名が美しく映えます。さらに、耐水性が高いため、郵送中に突然の雨にあたっても文字がにじんで読みづらくなる心配がありません。

宛名を書く際のペンの色は黒が一般的です。多くの場合、ビジネスシーンで使用される宛名書きのペンは黒色です。時折、「宛名は黒または青のペンで」という指示がマニュアルなどに見られることもありますが、青色で書くと不自然に感じられることがあるため、注意が必要です。

履歴書の封筒に最適なのは、1.0mmを基準とした細字の油性サインペンまたは油性ボールペンです。文字の太さの目安は1.0mmで、サインペンなら細字または中字、ボールペンなら1.0~1.6mmの太さが良いでしょう。これにより、大きな封筒にも読みやすい文字を書けます。

試し書きをして、書く際に違和感がなく、滑らかな書き心地のものを選ぶと良いです。

履歴書の封筒に記載する宛先の書き方: 部署名と「御中」

個人宛の場合は「〇〇様」、企業や部署宛では「〇〇御中」を使用します。もし「〇〇行」と印刷された封筒があれば、「行」の部分を二重線で消し、その横に「御中」と書くことがポイントです。人事担当者が応募書類であることをすぐに判断できるよう、封筒の左下に赤字で「応募書類在中」と記載しておくことも重要です。

料金と切手の貼り方

履歴書の郵送で一般的なのはA4(A3二つ折り)を角形2号で送る方法です。その他アルバイトやパートで履歴書を三つ折にして送る方法もご紹介します。

■履歴書の封筒サイズ別料金目安

・A4(A3二つ折り)履歴書+その他書類を送る場合※最も一般的

角形2号 140円が目安とされています。

・B5(B4二つ折り)履歴書+その他書類を送る場合

角形4号 140円が目安とされています。

・三つ折り履歴書を送る場合(アルバイトやパート)

長形3号 94円、長形4号 84円が目安とされています。

その他定形外郵便物(規定以内)の送料はこちらです。

・50g以内 120円

・100g以内 140円

・150g以内 210円

いずれも履歴書等の書類、書類を入れるクリアファイル、封筒の重さを合計した重さを目安に料金を算出しております。あくまでも参考ですので、発送の前には郵便局で確認をするようにしましょう。

切手を貼る際の注意点

・切手は普通切手を使用しましょう

履歴書を郵送する際には、普通切手を選ぶのが適切です。

履歴書はビジネス文書の一環であり、記念切手やキャラクターが描かれた派手なデザインの切手は適切ではありません。派手な切手を貼ることで、周囲に「非常識な印象を持つ人物」と思われる可能性もあります。ビジネスの場にふさわしい印象を与えるためには、シンプルで一般的な普通切手を選ぶことが大切です。

・切手を貼る位置

宛先を縦書きしている場合左上に、横書きをしている場合は右上に、縦70mm×横35mmの範囲内に余白を残して貼りましょう。

・複数貼る場合の上限

切手のストックがある場合必要な額ピッタリの切手ではなく、手持ちをしている複数の切手を合わせて貼るということはいまいち見映えが悪くなります。

切手を貼る枚数の上限は2枚までにするとよいでしょう。その際、料金の高いものを上から順に貼るようにしましょう。

・多めに切手を貼るのは避けましょう

履歴書の郵送には84円切手で十分な場合、140円切手など料金の合わない切手を貼るのは避けた方が良いです。このような行為は志望企業の採用担当者に「常識がない」「コスト意識が低い」といった印象を与えかねません。正確な郵送料の切手を貼ることが、好印象を保つために重要です。正確なサイズと重さを元に切手の金額を調べましょう。

履歴書の封筒の封をする方法

封筒の締めマークはいくつかの意味を持っています。それは、封をしたことを確認する合図であり、また、その書類が重要であることを示す象徴でもあります。手紙や書類、履歴書を送付する際には、一般的に「〆」や「締」が使われますが、より重要なものには「封」や「緘」が選ばれることもあります。就職活動に使用する履歴書は「〆」がより良いでしょう。封筒をしっかり封じるにはのりや両面テープを使い、締めマークは蓋をした部分の中央に書くのが一般的です

履歴書の封筒の郵送と手渡し: 持参の際のポイント

■履歴書の郵送前に最後の履歴書チェックを行いましょう。

  • 誤字脱字、記入漏れがないか
  • 必要項目がすべて埋まっているか
  • 証明写真はまっすぐ、はがれないようにしっかりと貼り付けられているか
  • 送付状、封筒の宛先の敬称に間違いがないか(個人の場合「様」、会社・部署の場合「御中」)
  • 捺印欄がある場合、判子を押しているか
  • 複写をとって保管したか

履歴書を持参の際に注意するポイントはこちらです。

  • 封筒は糊付けしない
  • 面接官へは封筒からとりだして手渡しする
  • 受付で提出する場合は封筒の中に入れて渡す

封筒の色選び: 茶色が一般的な理由

履歴書の封筒の色で一般的に選ばれているのが茶色、白色、水色です。茶封筒は白い封筒に比べて安価な物が多く、ビジネスの場のみならず、一般に多く流通しています。履歴書の送付のシーンだけではなく職場での書類のやりとりや取引先への書類送付など、一般的なビジネス文書のやりとりでごく普通に利用されております。

他にも、履歴書の封筒には白色・水色等の色が選ばれているようですが、

封筒の色で不採用になるといったことはないと考えていいでしょう。柄やデザインの入っていない無地の封筒であれば茶色、白色、水色どの色でも問題ありません。

スマホで職務経歴書作成:フォーマットを使って快適に就職活動をサポート!

スマホでの職務経歴書作成

就職や転職活動において、スマートフォン(スマホ)が活躍する場面は多岐にわたります。

以下にいくつかの具体的な例を挙げてみましょう。

1. 企業研究と求人検索

スマホを使って企業研究や求人検索が手軽に行えます。専用のアプリやウェブサイトを通じて、企業の詳細情報や最新の求人情報を素早く入手できます。これにより、効果的な選考活動が行えます。

2. 面接の予定管理と質問事前準備

スマホのカレンダーアプリを利用して面接の日程を管理し、リマインダーを設定することで、重要な面接に備えます。

また、面接前に企業や業界に関する質問を検索し、スマホで事前に調査・準備することで、自信を持って臨むことができます。

3. 職務経歴書の作成と管理

スマホを使用して履歴書や職務経歴書を作成し、アプリを活用して管理することで、いつでもどこでも最新の情報を更新できます。また、グラフィカルな演出やアイコンを活かして、視覚的に魅力的な経歴書を作成することが可能です。

以前は手書きやワードで履歴書や職務経歴書を作成するのが一般的でした。

しかし、テクノロジーの進化と共に、スマホの利用が広まり、これまでの概念が一変しました。

現在では、スマホで手軽かつ迅速に職務経歴書を作成できる新しいツールが登場しています。

これにより、忙しいスケジュールや外出先でも最新の情報を簡単に更新でき、就活生の負担を軽減しています。

職務経歴書とは

職務経歴書とは、求職者が自身の職歴やスキルを企業に伝えるための文書です。

職務経歴書を通じて、採用担当者へ自身の職歴やスキル、これまでの経験をアピールし、企業に対して適性や価値を伝えます。

また、求められているポジションに対する適性を示し、選考プロセスを有効に進める手段となります。

企業が選考段階で応募者を評価する際の基準として活用され、職業人としての専門性やプロ意識を示す一環としても機能しています。

職務経歴書は面談などの具体的な選考プロセスにおいて、双方のコミュニケーションを円滑にし、適切な情報の伝達に役立つ文書でもあります。

■履歴書との違いは?

・履歴書とは

履歴書は応募者の基本情報や学歴、簡単な職歴、免許や資格、志望動機などをまとめた文書です。

氏名、住所、生年月日、連絡先など基本情報から始まり、学歴や職歴は時系列で列挙します。

履歴書は雇用主に自己紹介をするための手段であり、簡潔で分かりやすい表現が求められます。

良い履歴書は、雇用主に自身の価値や適性を効果的に伝え、面接機会を得る一助となります。

以下に職務経歴書と履歴書の違いを挙げてみましょう。

1 焦点の違い:

履歴書: 基本情報、学歴、簡略な職歴、趣味・特技、志望動機などを包括的にまとめた文書。個人の総合的なプロフィールを提供する。

職務経歴書: 仕事に関連する詳細な職歴やスキルに焦点を当て、実績やプロジェクト経験を具体的に示す。

2 内容の詳細さ:

履歴書: 各職歴や学歴は簡略で、概要を把握するための基本的な情報提供。

職務経歴書: 各職場での具体的な業務内容、達成した成果、プロジェクトの詳細などを詳述。仕事に関する深い洞察を提供。

3:使い途の違い:

履歴書: 企業に対して総合的なプロフィールを提供し、適性や人物像を示すために使用。

職務経歴書: 仕事の実績やスキルをより具体的にアピールし、特定の職種やポジションに対する適格性を示すために使用。

4:必要な情報の違い:

履歴書: 基本情報、学歴、職歴、趣味などの一般的な情報。

職務経歴書: 業務内容、達成した成果、使用したスキルやツール、プロジェクト経験など、仕事に関する具体的な情報。

総じて、履歴書は一般的なプロフィール提供に焦点を当て、職務経歴書は仕事に関する詳細な実績とスキルを示すために用いられます。

一般的に、スマートフォンを使用する以外に職務経歴書を作る方法はいくつかあります。

・パソコンでの作成:

ワードやGoogle Docsを使う: パソコンを開いて、文字を入力したり、整理したりするソフトを使って職務経歴書をつくります。

オンラインで作る: インターネット上にある履歴書作成サイトや求人サイトで、必要な情報を入れて職務経歴書を作成します。

パソコンで作成するメリット:

統一された文書サイズやフォントで見やすい印象を与え、フォーマットの柔軟性が高い。

編集や修正が容易で、情報を追加・変更するのがスムーズ。

パソコンで作成するデメリット:

パソコンが必要で、特定の場所やデバイスに依存する。

操作が苦手な場合はややハードルが高い。

・手書きでの作成:

紙に書く: 筆記用具を使って、紙に直接情報を書き込んで職務経歴書を作ります。

手書きで作成するメリット:

手間がかからず気軽に始められ、自分らしい個性を表現可能。

温かみや人間味が感じられ、個性がより伝わりやすい。

手書きで作成するデメリット:

字や筆記具の質に左右され、読みにくくなることがある。

読み手によっては、PC操作が苦手であると感じられることがある。

スマホで作成するメリットとデメリット

スマホで職務経歴書を作る時のメリットとデメリットを紹介します。

メリットとデメリットを把握することは、意思決定や計画立案において重要です。

メリットを理解することで、特定の選択肢や行動がどのように利益をもたらすかを認識できます。

一方で、デメリットを考慮することで、潜在的なリスクや不利益を予測し、対策を講じることが可能です。

バランスの取れた判断や効果的な戦略の策定には、メリットとデメリットの両方を総合的に考慮することが欠かせません。

■メリット

・手軽なアクセスと更新:

いつでもどこでも手軽にアクセスでき、必要な情報を迅速に更新可能。急な変更や追加事項も外出先で対応できる。

・時短と効率化:

スマホアプリやオンラインツールを活用すれば、手軽な操作で履歴書や職務経歴書を迅速に作成でき、作業の時短と効率化が期待できる。

・フォーマットの柔軟性:

スマホアプリやオンラインツールは柔軟で使いやすいフォーマットを提供しています。テンプレートから選ぶか、カスタマイズして自分らしい職務経歴書を作成できます。

■デメリット

・制限された編集機能:

スマホの画面サイズやキーボードの制約により、パソコンに比べて編集作業が制限される場合があります。特に詳細な情報の追加や細かな編集が難しいかもしれません。

・詳細な情報の入力の難しさ:

スマホのキーボードは小さな画面に収められているため、詳細な情報の入力が難しい場合があります。職務経歴書には細かい情報が求められるため、扱いにくさが生じることがあります。

・オフライン時の制約:

インターネット接続がない状況では、クラウド上のアプリケーションへのアクセスやデータの同期が難しいため、オフラインでの作業に制約が生じることがあります。

スマホでの履歴書や職務経歴書作成は手軽で効率的ですが、制約された編集機能やセキュリティ懸念が存在します。使い勝手向上と同時に、機器の特性による制約を理解し、適切なツールを選択することが重要です。

職務経歴書のフォーマットとスマホでの作成方法

職務経歴書には複数のフォーマットがある事を知っていますか?

経歴や職歴に焦点を当てた一般的な形式や、実績やプロジェクト経験を詳細に示す形式などがあります。

求職者は自身の強みや経験に焦点を当て、アピールしたい内容によって最適なフォーマットを選択することができるのです。

また、異なる業種や職種においても求められるスタイルやアプローチが異なるため、希望の職種に合ったフォーマットを使用することも職務経歴書を作成するポイントとなります。

近年スマホでこれらのフォーマットをもとに手軽に職務経歴書を作成できるサービスが増えています。

これらのサービスを利用すると、いつでもどこでもスマホからアクセスし、簡単かつ効果的に職務経歴書を作成できます。

専用のアプリやオンラインツールを使って、直感的な操作でプロフィールを整え、スマートフォンの利便性を最大限に活かしましょ

基本的な職務経歴書のフォーマット

■1 編年体式:

特徴: 経歴を時間の流れに従って順に記述し、最新の経歴が一番下に位置します。

メリット: キャリアの進行が一目で理解でき、変遷がわかりやすい。

適性: キャリアの成長や進化をアピールしたい場合や、安定的な職歴がある際の求人応募に有効。

適した職種: 一般的なビジネス職や事務職

■2 逆編年体式:

特徴: 職務経歴を逆順に記述し、最新の履歴が冒頭に来ます。最新の成果や実績を強調できます。

メリット: 最新の仕事や成果が目立ち、雇用主に直近の実績をアピールできる。

適性: 直近の成果や実績を強調したい場合や、異なる職種への転職時の応募に有効。

適した職種: ITやクリエイティブ職

■3 キャリア式:

特徴: 過去の業務や関与したプロジェクトに焦点を当て、それぞれのポジションでの成果や実績を詳細に示す。

メリット: 求めるポジションやスキルに合わせて経歴を強調でき、ターゲットを絞りやすい。

適性: 複数の職種やポジションでの経験があり、それぞれにおいて強みがある場合の転職時の応募に有効。

適した職種: 技術職やマネージメントやリーダーシップが重要な職種

■4 スキルシート形式:

特徴: スキルや特技に焦点を当て、職務経歴よりも自身のスキルセットを強調する。

メリット: スキルや特技が求められる職種への転職に適しており、スキルセットが重要な場合に有効。

適性: 技術職やクリエイティブ職、専門職など、スキルが中心となる仕事の求人に応募する際に使用される。

適した職種: 技術職やクリエイティブ職

例として適正や適した職種を挙げましたが、実際の記入者の経歴や転職希望の職種によって適した書式はが変わる事もあるでしょう。

自分の強みはどのような所であるかを自己分析し、目的に適した書式を選ぶことで、効果的な職務経歴書を作成しましょう。

スマホでの職務経歴書の作成ステップ

この章ではスマホで手軽に職務経歴書や履歴書を作成できるサービスをご紹介します。

1. レジュメ:

レジュメは、職務経歴書や履歴書を簡単に作成できるオンラインサービスです。洗練されたテンプレートや使いやすい編集機能が特長で、採用担当者にとって良い印象の文書を素早く完成させることができます。

2. 履歴書&職務経歴書作成ナビ:

履歴書&職務経歴書作成ナビは、日本向けに特化したサービスで、分かりやすいガイダンスとテンプレートが豊富です。求人応募に必要な文書をスマホやパソコンから手軽に作成し、転職活動をサポートします。

3. yagish(ヤギッシュ):

yagishは、スマートフォンから簡単に履歴書や職務経歴書を作成できるアプリです。モバイルフレンドリーなデザインと直感的な操作で、どなたでも手軽にプロフィールを整えることができます。

4. 履歴書作成(インディード):

インディードの履歴書作成機能は、仕事検索サイトと連携しており、求人情報から自動的に必要な情報を取得します。シームレスなデータ連携と正確な情報の取得で、履歴書作成をよりスムーズに進めることができます。

これらのサービスは、職務経歴書や履歴書を効率的に作成するためのツールとして活用できます。適したサービスを選んで、自分のキャリアを成功に導く手助けとして活かしてみてください。

■基本的なサービスの利用方法

①アプリをダウンロード:

対象のサービスのアプリをスマートフォンにダウンロードします。アプリストアまたはGoogle Playから入手可能です。

②サービスにアクセスし、新規アカウントを作成するか、既存のアカウントにログイン:

アプリを開き、新規ユーザーならば必要事項を入力してアカウントを作成します。既存ユーザーならばログイン画面でアカウントにサインインします。

③必要事項を入力し、適切なテンプレートを選択:

基本情報、学歴、職歴、スキルなど必要な情報を入力します。指示に従って進め、入力が完了したら適切なテンプレートを選択します。

④経歴やスキルなどのセクションを埋め、プレビューを確認:

テンプレートに基づいて、経歴やスキルなどの各セクションに情報を埋め込みます。必要に応じてプレビューを確認し、レイアウトや内容に修正を加えます。

⑤完成した文書をダウンロードまたは印刷して利用:

職務経歴書が満足のいく形に仕上がったら、ダウンロードオプションを選択してデバイスに保存します。

印刷が必要な場合は、印刷機能を利用して印刷します。これで完成した職務経歴書を応募に活用できます。

この手順に従うことで、スマホを使って手軽に職務経歴書を作成し、自分のプロフィールを効果的にアピールできます。

先に書いたサービスの中にはブラウザ上で完結するサービスもありますので、ご自身にあったサービスを探してみましょう!

スマホでの職務経歴書作成のポイント

職務経歴書は、あなたの職歴やスキルをアピールする重要なツールです。

効果的な職務経歴書を作成するには、いくつかのポイントに注意が必要です。

・”見やすさ”を大切に。提供されたフォーマットを活かしましょう:

職務経歴書は整頓されたフォーマットで作成することが大切です。テンプレートをダウンロードして基本情報、職歴、スキル、学歴などを明確に区別し、見やすいデザインに仕上げましょう。

・最適な長さを考慮:

一般的には職務経歴書は1ページ以内に収める事が理想的ですが、経験が豊富な場合は2ページに増やす事も検討しましょう。要点を絞り、冗長な情報は省き、効果的な職務経歴書を目指します。

・成果や実績を強調:

前職などの経歴での成果や実績を具体的に示しましょう。数値や実際の事例を挙げることで、自分のスキルや貢献度を的確にアピールできます。

・関連するキーワードの活用:

希望する職種やポジションに合致するキーワードを文中に組み込むことを心掛けましょう。企業や職種によってキーワードが異なるため、求人情報や企業の特長に合わせて調整します。

注意すべきチェックポイント

職務経歴書を作成する際、虚偽の情報提供はや誤字脱字は信頼性を損ね、冗長な説明や専門用語の乱用は雇用主との意思疎通を難しくします。

以下は注意が必要なチェックポイントです。

・虚偽の情報提供:

偽りの情報を提供することは厳禁です。経歴やスキルについて正確かつ誠実に記載することが信頼性の基本です。

・冗長な説明や専門用語の乱用:

冗長な説明や専門用語の乱用は避け、簡潔で理解しやすい表現を心がけましょう。

雇用主が迅速に情報を把握できるようにします。

・誤字脱字の確認:

職務経歴書は熱意や意欲を伝える大切な文書です。誤字脱字に気を付け、丁寧に校正してから提出しましょう。

・スマートフォン以外のデバイスでチェック:

スマートフォン以外のデバイスでチェックすると、大きな画面での表示が確認できます。フォントサイズやレイアウトが見やすいかどうかを確認しましょう。

また職務経歴書は印刷されることもあるため、プリントアウトして確認すると、紙面での見栄えやフォーマットがどのように表示されるかを確認できます。

・最後に:誰かにチェックしてもらおう

他の人に職務経歴書を見てもらうことは非常に役立ちます。

他の人が客観的な視点から文書を評価することで、見落としていたエラーや改善できる点が見つかる可能性があります。

まとめ:スマホで職務経歴書作成が出来るサービス

スマホで職務経歴書や履歴書の作成が出来るサービスとして、本記事では以下のようなサービスを紹介してきました。

・レジュメ:

オンラインで簡単に職務経歴書や履歴書を作成できるレジュメ。使いやすいテンプレートと編集機能で、プロな文書を素早く完成。

・履歴書&職務経歴書作成ナビ:

日本向けの分かりやすいガイダンスとテンプレート。スマホやパソコンで手軽に求人応募文書を作成し、転職活動をサポート。

・yagish(ヤギッシュ):

スマホで手軽に履歴書作成。モバイルフレンドリーなデザインと直感的な操作で、誰でもプロフィール整備。

・履歴書作成(インディード):

インディードの機能は仕事検索サイトと連携。求人情報から自動的に情報取得し、スムーズに履歴書や職務経歴書を作成。

スマホの普及により、手軽で迅速な作成が可能なスマホアプリやオンラインツールが登場しています。

スマホを活用して履歴書や職務経歴書を作成するメリットとデメリットを理解し、最適な方法で作成しましょう。

職務経歴書の作成では、複数のフォーマットの中から希望の職種に合わせた適切なフォーマットを選択することが重要です。

スマホで手軽にこれらのフォーマットを利用したサービスが増加しており、見やすいレイアウトや適切な長さ、成果や実績のアピールなどを重視した職務経歴書を作成できます。

ただし、虚偽の情報提供や冗長な説明、誤字脱字に注意し、他者にチェックしてもらうことが大切です。これにより、信頼性の高い職務経歴書が完成します。

スマートフォンを活用した履歴書や職務経歴書の作成は、これまで以上に手軽で効率的な就職・転職活動をサポートします。自分らしい魅力をしっかりとアピールし、未来への一歩を踏み出しましょう。

これからあなたに素敵なキャリアが広がることを願っています。

らくだ先生
スマホで職務経歴書を作成する際のポイント
  • スマホを利用することで作成が効率的に!
  • ただし、細かな修正はしづらいので、アプリやサービスの利用することを検討するのがおすすめ!