職務経歴書と履歴書の違い:効果的な使い分け方と書き方のポイント

職務経歴書と履歴書の基本的な違い

企業での採用活動が活発に行われる中、適切な職務経歴書と履歴書の作成は成功への第一歩です。しかし、多くの就活生や転職希望者がそれらの応募書類を作成する時に、「職務経歴書と履歴書って、具体的にどう違うの?」という疑問を感じることもあるでしょう。

この記事では、職務経歴書と履歴書の違いに焦点を当て、内容の違いや書き分けのポイント、作成のノウハウについて解説して行きます。

まず初めに、職務経歴書と履歴書の基本的な違いについて確認しましょう。

■職務経歴書:

職務経歴書は、具体的な仕事やプロジェクトでの経験や実績を詳細に記述する書類です。

業務内容や達成した成果、使用したスキルなどが重要です。

通常、職歴の詳細や実績に焦点を当て、スキルや能力を具体的にアピールします。

■履歴書:

履歴書は、学歴や職歴、資格など、自身の基本情報を簡潔にまとめた書類です。個人の基本的なプロフィールや学歴、職歴、資格などが主に含まれます。履歴書では、将来の職務に適した人物像をアピールすることが求められます。

職務経歴書と履歴書の定義

■職務経歴書

職務経歴書は、履歴書に追加して提出される書類であり、以下がその特徴です。

・提出有無:通常、応募先の企業に提出を求められた際に履歴書に追加して提出される。

・サイズ: 一般的にA4縦サイズで1~2枚程度。

・形式: 自由様式で、柔軟に情報を記述できる。

・必須事項: 表題、氏名、日付、職務経歴などの基本情報に加え、職務経歴に関連する項目が必要。

・詳細度: 高い。職務経歴の他にもスキルや実績の詳細、自己PR、志望動機など具体的な情報を選択して記載する。

■履歴書

履歴書は、求人応募時に提出される最も一般的な書類であり、以下がその特徴です。

・提出有無: 求人企業へ最も一般的に提出される。ほとんどの場合に提出する。

・サイズ: 応募先から指定された様式やサイズに従い、A4、B4、A4見開き、B4見開きなどの形式で作成する。

・形式: 応募先の指示に従い、学卒者用、転職者用、パート・アルバイト用など様々な形式から適したものを使用する。

・必須事項: 応募先の企業に適した形式を使用し、全ての項目を記載する。

・詳細度: 一般的には簡潔であり、詳細な情報は面接や職務経歴書に委ねられることが多い。

■職務経歴書と履歴書の違い

職務経歴書とは、応募者がこれまでの職務でどのような業務を経験し、どのような実績を上げてきたかを詳細に示す書類です。具体的な仕事の内容や達成した成果、使用したスキルに焦点を当て、詳細な情報を提供します。これは、企業が求めるスキルや経験に対して具体的な証拠を示すために用います。

一方、履歴書は応募者の簡潔な経歴をまとめた書類です。過去の学歴や職歴、基本的なプロフィール情報が含まれます。履歴書は、応募者のキャリア全体を俯瞰的に捉え、企業に自身の経歴を簡潔かつ明確に伝えるための手段です。

簡単に言えば、職務経歴書は詳細な業務経験や実績の証明書であり、履歴書は全体像を把握するための要約書といえます。どちらも応募者の強みを伝える重要な資料であり、適切なバランスで提出することが成功への近道です。

職務経歴書と履歴書の目的

■職務経歴書の目的

①応募者目線 職務経歴書を出す目的

実績とスキルの明示:

 職務経歴書は、これまでの職歴や業務経験を具体的に示し、応募者の実績とスキルを明確に伝えるための手段です。

スキルの強調:

 応募者が特に得意とするスキルや専門知識を際立たせ、企業が求める条件にマッチしていることをアピールします。

適格性の証明:

 応募者が求める職務に適していることを証明し、企業との適切なマッチングを助けます。

②採用担当者目線 職務経歴書の提出を求める目的

スキルと経験の確認: 

職務経歴書の提出を求める主な目的は、応募者のスキルや経験を確認し、求める職務に適しているかどうかを明らかにすることです。提出された職務経歴書を通じて、具体的な業務経験や取り組んだプロジェクト、習得したスキルなどを確認します。

業務への適応性の評価: 

職務経歴書は、採用担当者が候補者の業務における適応性や過去の成功体験を理解するための手段でもあります。提出された書類を通じて、応募者がどれだけ迅速かつ効果的に新しい環境に適応できるかを評価します。

個別の強みの把握: 

職務経歴書の提出を通じて、個々の応募者が持つ強みや特異性を把握することが求められます。これにより、採用担当者はチームにどのような付加価値をもたらすかを理解し、組織全体の成果に寄与できるかを見極めることができます。

■履歴書の目的

職務経歴書は経験とスキルを詳細に示し、履歴書は学歴や全体像を整理します。

これらの書類は候補者の専門性や総合力を伝え、企業はこれを通じて最適な人材を見極めます。

今回は、職務経歴書と履歴書の目的について応募者目線、採用担当者目線の両方の視点から見ていきましょう。

①応募者目線 履歴書を出す目的

総合的な経歴の提示:

 履歴書は、応募者の学歴や職歴、資格などを総合的に示すことで、自分自身を包括的にアピールすることができます。職務経歴書では詳細な業務内容が求められる中、履歴書は経歴全体を通して応募者の広範な経験を示す独自の役割があります。

広範なスキルや資格の提示: 

履歴書は、職歴や学歴と同様に、広範なスキルや取得した資格を明示する場として機能します。これにより、応募者は自身の実力を客観的に証明し、企業においてもたらす価値を強調します。

②採用担当者目線 履歴書の提出を求める目的:

的確なスキルと経歴の把握: 

履歴書の提出は、迅速かつ効果的に応募者のスキルや経歴を把握することを目的としています。採用担当者は短時間で的確に候補者の能力や適格性を理解し、次の選考ステップに進むための材料として活用します。

シンプルかつ明瞭な情報提示: 

履歴書はわかりやすく、冗長でない形式で情報を提示することが期待されます。シンプルで明瞭な履歴書は、採用担当者が重要な情報を迅速に把握しやすくなり、選考の迅速化に寄与します。

職務経歴書と履歴書の作成時の注意点

職務経歴書と履歴書は、自己アピールと信頼性を伝えるために不可欠な書類です。これらの書類を効果的に作成するためには、いくつかの重要なポイントに留意する必要があります。

■職務経歴書と履歴書のどちらにも共通する書き方の基本

・口調:

学歴や職務経歴については言い切りの形で明記します。例)〇〇年 〇〇株式会社 入社

志望動機や経歴に対するコメントを書く際は、「ですます」調を採用し、礼儀正しさと丁寧さを保ちます。

・正式名称の使用:

学校名、会社名、資格名などは省略せず、必ず正式名称で記載するようにしましょう。

・誤字脱字に注意:

書類中の誤字脱字には細心の注意を払い、丁寧できちんとした印象をキープします。

■テンプレートの使用がおすすめ

現代において、職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードすることは一般的な機会となっています。

インターネットの普及により、多くの情報が手軽に入手可能となり、これを提供する企業やウェブサイトは、社会参加を円滑にするお手伝いをしたいと考えています。

手軽に入手でき、自己アピールがしやすい職務経歴書は、将来のキャリア形成において重要な役割を果たします。

無料で提供される職務経歴書のテンプレートを利用しつつ、自身のスキルや経験を効果的に伝える新しい方法を見つけてみましょう。

■作成手段

前述の通り、履歴書や職務経歴書の作成には無料でダウンロードできるテンプレートの使用がおすすめです。

テンプレートを活用して履歴書や職務経歴書を作成する手段は以下の通り複数あります。

基本的にはPCでの作成をおすすめしますが、状況に応じて自分にあった作成方法で職務経歴書を作成しましょう。

1 パソコンでの職務経歴書作成

おすすめのポイント:

柔軟なレイアウトやフォントの選択ができ、プロフェッショナルな印象に仕上がります。

編集が簡単で、素早く修正や更新が行えます。

2 テンプレートを印刷して手書きで履歴書を作成

おすすめのポイント:

手軽に始められ、独自の個性をアピールできます。

3 スマートフォンを使用しての履歴書作成

おすすめのポイント:

どこでも手軽に履歴書や職務経歴書の作成が可能です。

アプリの指示に従えば、初心者でも一定の品質で応募書類の作成が可能です。

選択は個々の好みや状況に依存しますが、パソコンを使用することで高度な編集が可能であり、一方で手書きやスマートフォンアプリを利用すれば気軽に始められるおすすめのポイントがあります。

職務経歴書の正しい書き方

職務経歴書には複数の形式があります。

職務経歴書を作成するときは、自分の職務経歴やスキル、転職回数等に応じて形式を選ぶ事が重要です。

以下にフォーマットの種類を紹介しますので、自分に適した職務経歴書のフォーマットを選びましょう。

1 編年体式:

特徴: 経歴や転職歴を整理する方法として経歴を年代ごとに整理し、最新の経歴が最下部に掲載されます。

メリット: キャリアの進化が時間の流れに沿ってわかりやすく、変遷が明瞭です。

適性: 安定的な職歴がある求人に最適。キャリアの発展や変遷をアピールしたい場合に適しています。

適した職種: 一般的なビジネス職、事務職など

2 逆編年体式:

特徴: 職務経歴を時間の流れと逆順に整理し、最新の履歴を冒頭に配置する特徴があります。

メリット: 最新の業績や実績を際立たせることができ、雇用主に直近の実績をアピールしたい際に非常に効果的です。

適性: 転職時に直近の成果や実績をアピールしたい場合や、異なる職種への転職を検討している方にお勧めです。

適した職種: ITやクリエイティブ職など

3 キャリア形式:

特徴: 過去の業務やプロジェクトにフォーカスし、具体的な内容を詳細に描写する特長があります。

メリット: 応募ポジションや求められるスキルに合わせて経歴をアピールし、自分の目標を明確にしやすくなります。

適性: 数の職種や業務、プロジェクトで経験があり、それぞれにおいて強みを持っている場合の転職時に特に効果的です。

適した職種: 技術職、マネージメントやリーダーシップが重要な職種など

4 スキルシート形式:

特徴: 自身のスキルセットを強調するために、スキルや資格にフォーカスする手法が特徴です。

メリット: スキルや特技が重視される職種への転職に適しており、スキルセットが求められる場面で効果的です。

適性: 技術職やクリエイティブ職、専門職など、スキルが仕事の中心となるケースに応募する際に使用されます。

適した職種: 技術職やクリエイティブ職など

■自分の経歴に適したテンプレートを活用しよう

前述の通り、職務経歴書を作成するときはWEB上からテンプレートをダウンロードして作成する事がおすすめです。

自分に適した職務経歴書の形式が分かったら、その形式のテンプレートを探してみましょう。

また、記入方法のサンプルを閲覧する事ができるサイトもありますので活用すると良いでしょう。

■職務経歴書に書く事

職務経歴書は基本的に自由形式で作成しますが、一般的に以下のような内容を書きます。

テンプレートに初めから書くべき内容の例が載っている場合もありますので参考にしましょう。

・個人情報の記載:

氏名、連絡先、住所などの基本情報を明記します。

職務経歴の時系列記述:

・過去の職歴:

自分の経歴にあった形式で職歴を記載します。

・職歴ごとの詳細情報:

各職歴において、担当業務、プロジェクトの概要、役職、担当範囲、チーム構成などの詳細情報を提供します。

・業績と実績の具体的な記述:

過去の業績や実績を数値や具体的な事例を交えて具体的に示し、自身の能力や成果をアピールします。

・スキルと資格の明示:

所持するスキルや取得した資格を明確に列挙し、職務において活かせる能力を強調します。

プロフェッショナルなステートメント:

・自己PR

スキルや出来ることを記載し、自身のキャリア目標や志向性を明確に伝えます。

募集要項とのマッチを意識して、適切なキーワードや業界用語を取り入れると、採用担当者の理解が深まります。

これらの要素を組み合わせ、明確かつ魅力的な職務経歴書を作成しましょう。

■基本:職務経歴書を書く時のポイント

職務経歴書は、自身のキャリアやスキルを的確にアピールするための重要なツールです。以下は、職務経歴書を書く際の基本的なポイントです。

・明確な構成と整理:

職務経歴書はわかりやすい構成が鍵です。過去の職歴を時系列順に整理し、各経験に関する具体的な情報を盛り込みましょう。

成果と実績の強調:

仕事の成果や実績を具体的に示すことで、自身のスキルや能力を効果的にアピールできます。数値や具体的な例を交えて記述しましょう。

適切なキーワードの使用:

求人の要件に合致するようなキーワードを適切に取り入れましょう。

これにより、選考担当者が情報を見つけやすくなります。

正確で適切な情報提供:

事実確認を怠らず、誤った情報や誤解を招くような表現を避けましょう。信頼性のある情報提供が重要です。

■履歴書との違いに焦点を当てて:職務経歴書を書く時のポイント

職務経歴書と履歴書は異なる書類であり、それぞれに焦点を当てるべきポイントがあります。以下は、両者の違いに焦点を当てた職務経歴書の書き方のポイントです。

詳細な職務経歴の提供:

職務経歴書では、従来の履歴書よりも詳細な職務経歴を提供することが期待されます。プロジェクトや業務内容、担当した範囲などを具体的に述べましょう。

スキルや専門知識のアピール:

履歴書が基本情報を提供するのに対し、職務経歴書では具体的なスキルや専門知識をアピールすることが求められます。専門的な経験や取得した資格を強調しましょう。

成果と貢献度の強調:

職務経歴書では、自身の業績やプロジェクトへの貢献度をより強調することが期待されます。仕事においてどのように価値を提供したかを具体的に示しましょう。

キーワードの的確な選定:

職務経歴書でもキーワードの使用は重要ですが、特に希望する就職先や転職先とのマッチングを意識し、専門的な用語や業界用語を適切に組み込むことが重要です。

履歴書の正しい書き方

就職や転職を検討する際、適切な履歴書を用意することは、新たなキャリアのスタートにおいて重要なステップです。

履歴書の種類は用途ごとに異なります。基本的には、希望する就職先や転職先の企業からの指定に従うことが重要です。

指定がない場合は以下を参考にしましょう。

JIS規格の履歴書:

基本的な特徴: 最も基本的で、非常に使いやすい履歴書形式です。必要な項目が整理されており、標準的なフォーマットを採用しています。就職希望の場合も、転職希望の場合も使用できます。

一般用の履歴書:

主な特徴: JIS規格よりも記述欄が広く、自己アピールの余地が大きいです。自身の強みや特技を際立たせるために活用でき、企業の要件に柔軟に対応可能なフォーマットです。

転職用の履歴書:

主な特徴: 職歴に焦点が当てられ、過去の経験や実績を詳細に伝えることができます。また、転職用履歴書では、職務経歴書が同梱されることもあります。

パート・アルバイト用の履歴書:

主な特徴: シフトに関する希望欄が存在し、柔軟な働き方をアピールできます。勤務時間や希望する曜日を明確に伝えることができます。

これらの履歴書は購入することも可能ですが、同時にテンプレートをダウンロードすることもできます。

PCで履歴書を作成する際は、テンプレートを使用することでスキャンや印刷の手間なく手軽に作成することができ、効率的です。

■基本的:履歴書の作成ポイント

個人情報の明記: 

氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを正確かつ明瞭に記入します。

学歴と職歴の整理:

 時系列に基づいて学歴や職歴を整理し、最新の情報が一番上になるようにします。

自己PR: 

簡潔かつ効果的に、自身の強みや特技をアピールする自己PR文を記述します。

資格や免許: 

取得している資格やスキルがあれば、これを正式名称で明示的に強調します。

趣味や特技:

 適切な範囲で、個性をアピールするための趣味や特技を記載します。

■職務経歴書との違いに焦点を当てて:履歴書の作成ポイント

職歴の詳細: 

職務経歴書では具体的な業績や実績を詳細に記述しますが、履歴書では簡潔に職歴を示し、重要なポイントに絞ります。

職務経歴書との補完:

 履歴書は職務経歴書と補完関係にあります。履歴書では職歴を概観し、職務経歴書ではより具体的なプロジェクトや業績を詳細に描写します。

自己PRのスキル強化: 

履歴書では簡潔ながらも効果的な自己PRを心がけ、職務経歴書の補完となるような内容を意識します。

簡潔で読みやすい: 

履歴書は簡潔で読みやすいフォーマットを保ち、雇用主が迅速に理解できるような工夫が求められます。

職務経歴書と履歴書の活用方法

履歴書や職務経歴書を活用できるシーンについてご紹介します。

希望の就職先や転職先の企業によっては職務経歴書の提出を求められない等のケースもありますが、以下のようなケースも想定できるので、機会があれば履歴書や職務経歴書を作成しておく事はキャリアにとって有効な手段と言えます。無料で作成出来るツールも数多くあるため、手軽に履歴書や職務経歴書を作成しておくことが出来ます。

デジタルで作成しておく事のメリット:

PCなどのデバイスを使用して職務経歴書や履歴書を作成すると、修正が容易に行えます。

データ形式で保存された書類は随時修正や更新が可能で、最新の情報を簡単に反映できます。

ブラッシュアップの容易さ:

デジタル形式で保存された書類は随時アップデートできるため、スキルや経験の新しいブラッシュアップや修正が容易です。

最新の業界動向や経験、職種のトレンドなどに応じて、自己プロフィールをブラッシュアップすることができます。

保存と再活用の容易さ:

データで保存された職務経歴書や履歴書は、将来の業務でプロフィールを作成する際や転職希望時にも再利用可能です。

これにより、時間と労力をかけずに新たな機会に備えることができます。

デジタルで作成し、修正が容易な職務経歴書と履歴書は、応募者が自身のキャリアを効果的に管理し、将来の職務や転職時に備えるための有力なツールとなります。

職務経歴書の活用シーン

職務経歴書に焦点を当て、より詳しく活用シーンを見ていきましょう。

面接での自己PR対策:

職務経歴書は面接での自己PRにおいて重要なツールです。経歴や実績を整理し、自分の強みやキャリアの進化をアピールするための材料となります。面接前に徹底的に職務経歴書を振り返り、効果的な自己PRを構築しましょう。

採用での作文対策:

採用プロセスの一環として作文が求められる場合があります。

過去の経験や成果を整理し、応募企業の求めるポイントを的確に表現することで、作文対策を成功させることができます。

面接練習:

面接練習の際に、事前に作成した職務経歴書を活用することで、自分の経歴に基づいた具体的な質問にもスムーズに答えることができます。自己紹介やプロジェクトの詳細など、面接でよく聞かれるトピックに対する備えとして利用しましょう。

履歴書の活用シーン

次に、履歴書に焦点を当て、より詳しく活用シーンを見ていきましょう。

職務経歴書不要の場合、面接が重視されることも。想定して対策:

一部の求人や企業では、職務経歴書が不要である場合があります。

この際、履歴書がより重要な役割を果たします。履歴書に書いた経歴や資格、志望動機などをしっかりと履歴書にまとめ、面接に備えることが必要です。

キャリアカウンセリング:

学校、就労支援センター、行政機関、人材紹介会社など、キャリア相談を実施している場所では自己分析や進路設計に関するアドバイスが行われます。

この際に、履歴書は自分自身を整理し、相談者とキャリアカウンセラーとの対話をサポートするツールとして活用されます。

自分の強みやキャリアの方向性を明確にし、的確なアドバイスを受けるために履歴書や職務経歴書を活かしましょう。

まとめ:職務経歴書と履歴書を適切に使い分ける

職務経歴書と履歴書、どちらもキャリア上で重要な情報を伝える書類であることを詳しく解説してきました。

職務経歴書は具体的な実績やスキルを詳しくアピールする証明書であり、一方、履歴書はキャリア全体を簡潔にまとめた要約書です。

これらを意識して作成することが重要です。

自分の強みを伝える上で、職務経歴書は経歴の詳細を、履歴書は全体像の要約をまとめるものとして活用されることを覚えておきましょう。

どちらも欠かせない存在で、これを機に自分のキャリアをしっかり整理して、企業との相性を良くする準備を整えていくことが大切です。

らくだ先生
職務経歴書と履歴書の違い!
  • 職務経歴書と履歴書に含まれる情報が異なる!
  • スキルや経験をより良く伝えられるのは職務経歴書!

  • Web上で作成することがアップデートや印刷などが簡単!

インターンシップに応募する際の履歴書の書き方:基本情報から自己PRの書き方まで

インターンシップで提出する履歴書の書き方

インターンシップで提出する履歴書は内容が大切なのはもちろんですが、それ以上に基本的なミスやマナー違反がないことが大前提です。志望動機や自己PRを書くことに気を取られがちですが、ここでは基本情報の正しい書き方について解説していきます。

インターンシップの履歴書:基本情報

応募者の基本情報は、省略したりせず正しく書きましょう。

・氏名

住民票に載っている通りの字体で記入します。ふりがなは名字と名前の間を少し空けると読みやすいでしょう。

・印鑑

履歴書に押印する箇所がある場合は認印を押印します。シャチハタは不可となります。

・日付

西暦/和暦はどちらでも構いませんが、履歴書の中での書き方を統一しましょう。郵送で提出する場合は投函する日、メール送信であれば送信日を書きましょう。

・年齢

満●歳と表記がある場合は記入時の年齢を書きましょう。

・住所

都道府県から書き、住民票に載っている通りに丁目や番地をハイフンで省略せずに書きましょう。

・電話番号

日中自分が取りやすい電話の番号を記入します。固定電話がなければ携帯電話番号のみでも大丈夫です。

・メールアドレス

普段使用している個人のメールアドレスを記入します。ブロック体で分かりやすく書きましょう。

インターンシップの履歴書:証明写真

ヨコ30mm、タテ40mmのサイズの証明写真を貼り付けます。おおむね3ヶ月以内に、写真館またはスピード写真機で撮影したものを使用します。写真を撮影するときはスーツまたはビジネスカジュアルな服装で写り、髪の毛が目や耳にかからないような髪型に整えましょう。歯は見せずに口角を少し上げて軽く微笑む表情を意識すると、自然な笑顔になります。

また、貼り付ける際はテープ糊を使用すると写真を汚さずに貼り付けることができます。万が一剥がれてしまった時のために、写真の裏側に氏名と学校名を記入しておきましょう。

また、履歴書を書き損じてしまうこともあるため、写真を貼るのを最後にすると写真を無駄にしなくて済みます。また、当然のことですが一度別の履歴書で使用した写真を再度貼り付けるのはやめましょう。

インターンシップの履歴書:学歴

一行目の真ん中に「学歴」と記載した後、卒業した中学から記入を始めます。高校や専門学校、大学などは学部・学科名まで記入します。〇〇高校ではなく〇〇高等学校など、名前を省略せずに記入しましょう。

インターンシップの履歴書:職歴

学歴の最終行から一行あけて、行の真ん中に「職歴」と記入します。アルバイトなどは職歴に含みませんので、正社員としての就業がなければ「なし」と記入します。

職歴がある場合は時系列で、会社名を正確に記入します。

全て記入したら、最後に「以上」と記入して、学歴/職歴欄は終了です。

インターンシップの履歴書:資格欄

取得年月の古い順番に書いていきます。免許や資格名は全て省略せずに正確に記入しましょう。

例:

普通免許:普通自動車第一種運転免許

英検:実用英語技能検定

TOEIC:TOEIC Listening&Reading Test

インターンシップの履歴書:本人希望記入欄

特に何もなければ「貴社の規定に従います。」と記入するのが原則です。インターン先の応募職種が複数ある場合は、希望する職種を書きます。

インターンシップの履歴書:提出前のチェック

提出する前に、誤字脱字や写真の貼り付け忘れ、押印忘れがないかチェックしましょう。下書きの跡が残っていないかも丁寧に確認しましょう。また、面接がある場合は履歴書の内容をもとに質問をされることがあるので、手書きの履歴書の場合はコピーをとっておきましょう。

履歴書を提出する際は、手渡し・郵送に関わらずクリアファイルに入れて提出することが望ましいです。

インターンシップの履歴書の書き方:志望動機と自己PR

志望動機と自己PRは応募者の人となりや考え方が如実に現れる重要な要素です。また、書かれている内容や表現の分かりやすさも大切なので、ここではフレームワークを使用した志望動機と自己PRの例も掲載します。企業の求める人材像を意識しながら志望動機や自己PRを作成しましょう。

インターンシップの履歴書:志望動機

企業は、志望動機を通して「学生がやりたいことや学びたいことが自社で実現できるのか」という点を見ています。志望動機を書き始める前に、しっかりと企業/業界研究をして、自分が学びたいことがその企業で実現可能なのかを見定めましょう。また、企業や業界に関する最新のニュースやプレスリリースもチェックしておくと更にいいですね。

ここでは、起承転結のフレームワークを使った志望動機の作成について解説します。これまで自分自身が経験したことをベースに、なぜその企業でインターンシップをしたいのか、自分の考えを書きましょう。

起承転結の構成

・「起」導入、自分のベースとなる経験

・「承」内容を膨らませる

・「転」志望動機へとつながる部分

・「結」まとめ、結論

最後に、起承転結を使用した志望動機の例を紹介いたします。

私は小さな頃から人の喜ぶ顔が好きで、ショーなどを見に行ってもショーそのものよりもそれを見て喜ぶ家族や友人の顔を見るのが好きでした。(導入)

 

母の喜ぶ顔が見たくて夜勤明けの母のためにご飯を用意したり、友達に喜んでもらいたくて徹夜で手作りのケーキを用意したりと、「何をすれば目の前の人は笑顔になるのか」を考えて行動に移すことに充実感を感じていました。(内容を膨らませる)

 

そんな中、御社がプロデュースする遊園地へ遊びに行った際に、季節ごとに細やかに変わる園内のデコレーションのような目につきやすい部分から、混雑してきた際はすぐにスタッフが導線の整理を行なったりといった目につきにくい部分まで、サービスが徹底されており、非常に感銘を受けました。

 

「人を喜ばせ、楽しませるプロ」である御社のもとでぜひインターンシップに参加させていただき、御社の企業理念についてさらに深く理解し、学びたいと思い応募させていただきました。(志望動機へつながる部分)

 

御社のもとで、ぜひサービス業の真髄について学びたいと思っております。(結論)

インターンシップの履歴書:自己PR

企業は「学生に自社で活躍するためのスキルや能力があるのか」という点を自己PRで見ています。「この学生にはぜひ自社でインターンシップをして欲しい!」と思ってもらえるように、応募先の企業で有用な自信のスキルや能力をアピールしましょう。

自分の長所がよく分からない・・・という方は、まずは自己分析から始めてみましょう。オンラインでできる自己分析ツールなども活用してみてください。また、第三者から見た自分の印象を伝えてもらう「他己分析」も併せて行うと、主観的になりがちな自己分析に新たな観点からのフィードバックをもらうことができます。

自己PRの作成においては、PREP法というフレームワークを使用すると自分の言いたいことが分かりやすく簡潔に伝えられるので、参考にしてみましょう。

PREP法の構成

・Point まず結論を述べる

・Reason 上記の結論に至った理由を述べる

・Example 理由を補強するための具体例を述べる

・Point 結論の言い直し

では、PREP法を使用した自己PRの例を紹介いたします。

私の強みはマネジメント能力です。(結論)


多くの人が属するグループのマネジメントを任されても、一人一人と対話をし問題点を見つけ、解決に導くことができます。(理由)


私は大学祭を運営する団体の実行委員長を務めております。
昨年の大学祭の準備の際に、団体に所属する1年生メンバーたちが少しずつ活動に参加しなくなり、それを不満に思う上級生たちが増えていました。その問題を解決するために私は1年生一人一人と連絡を取り、高圧的にならないように心がけながらなぜ活動に参加しないのかを聞いて回ると、「もっと自分達も中心となって活動に参加したい」という声が多く出てきました。「1年生は初めての大学祭で慣れていないから」という理由で1年生メンバーに1から企画を考える仕事を任せず、補助的な仕事を与えたことでモチベーションが低下していたことが、活動に参加しなくなった大きな原因であることを突き止めました。その対策として、一年生のみで企画・運営をするスペシャル企画を発案し、上級生たちにアドバイザーをしてもらうことでサークル活動から足が遠のいていた一年生たち全員を呼び戻し、上級生も交えた和気藹々としたサークル運営を実現することができました。(具体例)


多くの人が集まれば大なり小なり問題は起こりうるものですが、どんな問題が起こっても、私は問題点を見つけ適切に対処することができます。(結論の言い直し)

インターンシップの履歴書:お役立ち情報

最後に、インターンシップの履歴書を作成する上で役に立つ情報をQ&A形式で記載します。ぜひ目を通していってください。

インターンシップの履歴書のサイズは何を選べばいいの?

履歴書にはA4とB5のサイズがあります。応募先の企業からの指定があればそのサイズのものを使用しますが、なければどちらでも構いません。自己PRなどをたくさん書いてアピールしたい!ということであれば、より多くの情報量を載せられるA4サイズを選ぶと良いでしょう。

インターンシップの履歴書を書くときは手書き?それともパソコン入力?

インターンシップに限らずですが、履歴書を作成する際によく質問に上がるのが手書きで書くべきか?という疑問。実際は、「どちらでもいい」です。手書きかパソコン入力かで採用の可否が決まるということはなく、あくまで大切なのは内容です。ただし、手書きで丁寧に書いた文字は担当者に熱意が伝わりやすいので、きっちり心を込めて書きたい!という方は手書きにしてみても良いかもしれません。逆に手書きに自信のない方は誰でも読みやすいパソコン入力にするのも手です。

住所にふりがなはどこまでつける?

基本情報に書く住所のふりがなは、基本的に都道府県名と市町村名まで書きます。住所にマンションなどの建物名が入っている場合は、そこにもふりがなをふりましょう。

書いている途中にミスをしてしまったら?

履歴書は正式な書類なので、基本的に修正テープなどで修正することはNGです。間違えてしまった場合は新しい履歴書に書き直しましょう。書き間違えを防ぐためにも、ペンなどで清書する前に鉛筆で下書きをしておきましょう。

採用担当に刺さる履歴書を書こう!

ここまで、「インターンシップに応募する際の履歴書の書き方」について解説してきました。不安や疑問点は解消されましたか?本記事を参考に、マナー違反やミスのない、心のこもった履歴書を書いて自信を持って提出しましょう。

参考:【実際に使えるフォーマット付】インターンに提出する履歴書を攻略しよう! | ココシロインターン

履歴書に貼る写真、服装はどれ?写真のサイズや表情も解説!

履歴書に貼る写真の服装:企業の求める姿になることが大切!

まずは、履歴書に貼る写真の服装についてパターン別に解説します。

前提として、履歴書に貼る写真を撮る際の服装は男女問わずスーツを着用するのが一般的です。たとえ業務の場ではスーツを着用しない職種だとしても、履歴書の写真はスーツで写ることが望ましいでしょう。

履歴書に貼る写真の服装のポイント:就活、転職活動の場合

新卒や第二新卒の場合、写真に写る服装はリクルートスーツが一般的です。

転職活動などある程度キャリアを積んだ年齢であれば紺やグレー、ベージュなどの落ち着いた色のビジネススーツを着用しましょう。ストライプやラメが入ったスーツはNGです。ノーカラージャケットはカジュアルな服装に見られやすいので、紺やネイビーなど落ち着いた色を選びましょう。

また、自分のサイズに合っているスーツを選ぶことも重要です。ジャケットの肩の部分(肩と腕が繋がっている部分)を指でひとつまみできて、前ボタンを閉めた際にシワができないサイズがジャストサイズになります。

また、写真だからと油断せずしっかりシワを伸ばしておきましょう。型崩れの原因になりますし、光の加減でシワが写真に写ることもあります。写真を撮る前にクリーニングに出しておくと安心です。清潔感のある服装を心がけましょう。

履歴書に貼る写真の服装のポイント:パートやアルバイトの求人の場合

履歴書に貼る写真の服装のポイント:パートやアルバイトの求人の場合</h3>

パートやアルバイトに使用する写真の服装は、必ずしもスーツである必要はありません。ただし、清潔感がありきちんと見えているかを念頭に置いて服装を選びましょう。シンプルなシャツや編み目の細かいニット、ジャケットなどを着用しましょう。パーカーやトレーナー、Tシャツなどはカジュアルすぎる服装なのでNGです。ただし、応募先が営業職などスーツを着用するような職種であればスーツを着用します。

学生で制服がある場合は、制服が正装と認められているため制服で写真に写っても問題ありません。着崩したりせず、校則の規定に従って着用しましょう。

アクセサリーは小さなものなら問題ありませんが、飲食などのアルバイトの場合は外しておきましょう。髪型は長ければ結び、顔に髪がかからないようにしましょう。

スーツの下は何を着る?男性編

男性の場合、スーツの下には白や水色などの落ち着いた色のシャツを選びましょう。柄はスーツと同様に無地が基本です。就活生の場合はフレッシュさと清潔さがアピールできる白を選びましょう。金融業界などの堅い業界の場合、白以外は認められない場合があるので注意です。

ワイシャツには様々な種類の襟の形がありますが、就活生の場合はレギュラーカラーもしくはワイドカラーを選びましょう。襟にボタンがついているボタンダウンのシャツはカジュアルな服装と見なされるので、おすすめしません。

ネクタイは色が模様が派手すぎない物を着用します。知的な印象を与えられるネイビーなどのブルー系や、落ち着いた印象を与えられるグレー系、エネルギッシュさをアピールする上で有用なレッド系など、使用する場面によって使い分けましょう。柄についてはストライプや細かいドットなどが定番です。少しカジュアルな服装にはなりますが、チェック柄も親しみやすさを演出できますので転職活動にもおすすめです。キャラクターものやペイズリー柄など、写真をパッと見た時に目を引いてしまいそうなものは避けましょう。

髪型やメイクはどうする?男性編

髪型も服装の大事な一部です。男性の場合、前髪は目にかからない長さに切るか、横に流します。襟足はジャケットやワイシャツの襟にかからないくらいの長さにして、耳が見えるようにしましょう。寝癖や髪の乱れがないように適度に整髪料を使用して整えます。眉毛がボサボサだとだらしなく見えるので、毛先が長い眉毛をカットしたりシェーバーで剃るなどして適度に整えましょう。

また、近年では見た目の印象を良くするためにメイクをする男性も増えてきました。肌の色に合ったファンデーションやコンシーラーをうまく使いましょう。肌トラブルやクマなどをメイクでうまく隠して、清潔感のある表情で撮影に挑みましょう。

スーツの下は何を着る?女性編

女性の場合は就活生なら男性と同様、白のシャツを着用するのが一般的です。中途などの転職活動の場合は白やクリーム、水色などの淡い色のシャツやブラウス、カットソーを着用します。キリッとした印象や真面目で誠実な印象を与えたいならシャツ、柔らかで優しい印象を与えたいならブラウス、など目的によって使い分けましょう。カットソーの場合は、カジュアルすぎない素材を選ぶときちんとしている印象を与えられます。華美なフリルがついたものや胸元が開きすぎているものは避けましょう。ネックレス、ピアスなどのアクセサリー類は着用しないのが無難です。

髪型やメイクはどうする?女性編

続いて、女性の髪型について見ていきましょう。前髪は目にかからないように短くするか横に流します。髪の毛がジャケットやシャツを隠してしまうのはNGなので、長い場合は一つに結ぶか、ハーフアップなどにして耳が見えるようにします。カチューシャやリボンなどのヘアアクセサリーはビジネスシーンには相応しくないので、外しましょう。個性を出そうと過度なヘアアレンジをするのも禁物です。

面接の場でノーメイクはマナー違反とされていますので、履歴書の写真を撮る際もしっかりメイクをしましょう。写真に写る時のメイクは普段のものより少ししっかり目に行うと写真写りが良くなりますが、基本はナチュラルメイクです。ベージュ系やブラウンなどのナチュラルに見えるアイシャドウを選び、ラメの粒が大きすぎるアイシャドウや派手なチーク、真っ赤なリップなどは避けましょう。ベースメイクで目のクマや顔のくすみを無くすと、健康的で明るい表情に見えます。ファンデーションの色味が肌と合っていないと、写真に写った時に顔と首の色が違う!となってしまうので、自分に合った色を探せるといいですね。

履歴書に貼る写真の背景色:企業や業界のイメージも参考に

ほとんどの企業では背景色を指定されることはありませんが、履歴書の写真の背景色を何色にするかによって与える印象も変わってきます。ここでは、企業の採用担当者に好印象を与えるための背景色の選び方を紹介します。

定番のホワイト、ブルー、グレー

就活やアルバイト、パートなどに使用する証明写真の背景色は、ホワイト、ブルー、グレーが定番となります。それぞれの色が与える印象は以下になりますので、「伝えたい自分像」を想像しながら選びましょう。

ホワイト:清潔感や明るさをアピールする色であり、フレッシュな就活生には定番の色になります。スピード写真機などで撮影すると背景色がホワイトになることが多く、一般的な無難なカラーと言えるでしょう。色白の人は背景と同化して人物がぼやけることがあるので注意してください。

ブルー:清潔感があり、知的な印象を与えます。顔をはっきりと見せる効果があり、エアライン業界を志望する人の背景色に使われることが多いです。

グレー:知的で落ち着いた印象を与えます。人物の顔を際立たせ、真面目な印象を与えます。濃すぎるグレーは暗い印象になるので注意。

業界・業種によってはポップな色もあり?

一般的には避けた方がいいオレンジやピンクといった色も、業界・業種によっては自分をアピールする要素にもなります。ただし、色に対するイメージは人それぞれなので、自分の意図が必ずしも採用担当者に伝わるわけではないことも念頭に置きましょう。

履歴書の写真のサイズと貼り付け方

証明写真のサイズは履歴書や運転免許証、パスポートなど用途によって異なります。

ここでは履歴書に貼る写真のサイズについて解説します。

履歴書用で一般的なのは40mm×30mm

履歴書に貼る写真のサイズで一般的なのはタテ40mm×ヨコ30mmになります。どのサイズの履歴書を使用しても写真のサイズは基本的には変わりません。写真を貼る場所に指定のサイズが明記されている履歴書も多いでしょう。スピード写真機で撮影する場合は「履歴書用」を選択しましょう。

履歴書用の写真の貼り付け方

履歴書に使用する写真は、見た目の印象が変わらない範囲として使用する日から3ヶ月以内に撮影された写真を使用します。

スピード写真機で撮影した場合、写真を切り取る必要があるので台紙とカッターを使って丁寧に切り取りましょう。ハサミの使用は線が歪んでしまう可能性があるので避けましょう。

写真を貼り付ける際は印刷されている枠からはみ出さないように真っ直ぐに貼ります。糊ではなく両面テープを使うとヨレたり写真が汚れたりすることがないのでおすすめです。写真を上から押さえるときはティッシュなどを使用して表面に指紋がつかないようにしましょう。

履歴書に写真を貼る際の注意点

規定に合わないサイズの写真を貼ってしまった場合、書類の不備になることもあるので注意しましょう。また、提出先で書類から写真が剥がれてしまった時のために、写真の裏側に予め氏名を明記しておきましょう。就活生の場合は大学と学部名まで書いておくと安心です。

また、当たり前のことですが一度別の履歴書に貼った写真を剥がして再利用するのは厳禁です。細かいシワの跡などで採用担当者には写真を使いまわしていることがすぐに分かります。

履歴書に貼る写真、どこで撮る?

履歴書用の写真を撮るにあたってメジャーなのは写真館で撮る方法と、スピード写真機で撮る方法です。それぞれメリットとデメリットがあるので順番に見ていきましょう。

履歴書用の写真を写真館で撮影する:メリット

写真館で履歴書の写真を撮る場合は、プロのカメラマンに表情や服装、姿勢をチェックしてもらうことができるので、一番ベストな状態を写真に残すことができます。

撮影後のレタッチを行っている写真館もあります。レタッチとは、撮影した写真画像をパソコンなどを使って補正をし、写真写りを良くすることです。一般的には写真画像に以下のような補正を行います。

・肌の色味の補正

・ニキビやクマの跡を消す

・髪の毛のアホ毛などを消す

・スーツなどの衣服のシワを消す

また、写真の他にデータももらうことができるのでいつでも焼き増しをすることができ、急に履歴書を提出しなければならなくなっても柔軟に対応できます。

履歴書用の写真を写真館で撮影する:デメリット

写真館は事前に予約をすることが必要なので、急に写真が必要になってもすぐに撮影することが難しいというデメリットがあります。また、料金は写真館やオプションにもよりますが2000円〜1万円(1枚数百円〜千円)が一般的であり、写真が何枚も必要になると費用面で負担があります。また、撮影時間も1時間ほどと、スピード写真機よりも時間がかかります。

歴書用の写真をスピード写真機で撮影する:メリット

スピード写真機は駅や商業施設など至る所に設置されており、時間も10分〜15分で撮影から印刷まで済ませられるので、時間がない時でもすぐに写真が手に入ります。料金も700円〜1000円と手軽です。肌補正機能やスマホに撮影データをダウンロードできる機能がついているスピード写真機の機種もありますので、目的によって使い分けるといいでしょう。

履歴書用の写真をスピード写真機で撮影する:デメリット

近年のスピード写真機は非常に性能が良くなっていますが、カメラの性能や光の加減などは写真館に比べて劣ります。背景色についても、ブルーやホワイトなど一色しか選択できない機種もありますので、ご注意ください。また、写真館と違って無人なので身だしなみや表情などのアドバイスを受けることはできませんので、事前にしっかり自分で情報収集をしておきましょう。

おまけ情報:履歴書に貼る写真の表情

いざ写真を撮る場面になって意外と困るのが、写真撮影時の表情。

目線は真っ直ぐカメラを見て、歯を見せない程度に笑顔を作る表情が基本となります。落ち着いた気持ちで口を閉じ、左右の口角を上げるようなイメージで笑うと、自然な微笑みになります。シャッターが切られるよりもだいぶ前から表情を作っていると目をつぶってしまう原因にもなるため、シャッターの直前に表情を作るのがおすすめです。

表情の他にもシャツの襟元が乱れていないか、ネクタイが曲がっていないかなど、最後のチェックをしてから撮影に挑みましょう。

履歴書に貼る写真は企業に自分をアピールする手段!

ここでは履歴書に貼る写真の服装やサイズ、背景色について解説してきました。履歴書の写真は適切にルールを守って提出することで、あなたが信用のできる常識のある人間だと証明する方法であるといえます。事前に対策をして採用担当者の求める姿を想像して対策できるといいですね。文字ばかりの情報の中で一際目立つ存在なので、ぜひ気合を入れて写真を準備しましょう。

らくだ先生
履歴書に貼る写真の服装や髪型のポイント!
  • 基本的にはリクルートスーツに白シャツを着用!
  • 背景色は、ホワイト、ブルー、グレーが安心!

  • 写真は予算や、場面に合わせて写真館やスピード写真機の使い分けを!

職務経歴書のテンプレートをダウンロードするメリットや必要なポイントを解説

この記事では、職務経歴書がなぜ大切なのかからスタートし、Webでの作成、およびダウンロードの利点に焦点を当てています。ExcelやWordで使える無料テンプレートの使い方も丁寧に解説し、A4用紙やJIS規格に合わせた作り方や、スマホ・PCで手軽に作成するヒントもお伝えします。あなたのキャリアをさらに輝かせるためのノウハウが詰まった内容です。

職務経歴書ダウンロードの必要性と利便性

職務経歴書のテンプレートをダウンロードをすることで、採用担当者に対して手軽かつ効果的に詳細な情報提供をすることが可能です。

求職者はスキルや職務経歴をわかりやすく伝えることで就職活動や、転職活動を迅速かつ円滑に進めることが可能です。

職務経歴書のテンプレートをダウンロードし使用することは、応募者が自分自身の情報や、これまでの経験、自己PRをより効果的に伝える手段となります。

職務経歴書とは何か

職務経歴書とは、個人が自身の職歴やスキル、資格などの職務に関する履歴情報をまとめた文書です。

主に就職、転職活動の際に使用され、履歴書とともに採用担当者に自分の経歴や能力を分かりやすく伝えるための資料として提出されます。

職務経歴書の提出が求められる理由はいくつかあります。

・選考プロセスの初期段階での評価:

職務経歴書は転職活動や求人応募における選考プロセスの初期段階で、応募者のスキルや経験を評価するために利用されます。

これにより、採用担当者は応募者の基本的な適性を把握し、面接や詳細な選考の前提となります。

・応募者のプロフィールを確認できる:

職務経歴書は応募者のプロフィールを確認する手段となります。

職務経歴書は履歴書よりもより詳細に学歴や職歴、スキル、資格などの履歴情報をまとめて提供されるため、雇用主は候補者の経歴全体を理解しやすくなります。

・求人要件との適合性を確認できる:

提出された職務経歴書を通じて、求人の要件と応募者のスキルや経験がどの程度適合しているかを確認します。職務経歴書や履歴書を通じて、雇用主は求める条件に合致した候補者を特定しやすくなります。

・人事採用担当者との情報共有:

職務経歴書は採用担当者や人事部門といった関連部署と情報を共有する手段となります。

履歴書とともに職務経歴書を共有することにより、複数の担当者が同じ情報にアクセスし、一貫性のある選考プロセスを確保できます。

・企業への効果的な自己PR

職務経歴書は応募者が自己PRを行う場でもあります。適切にまとめられた職務経歴書は専門性や注意力の高さをアピールし、企業に対するプラスの印象を構築するのに役立ちます。

職務経歴書は履歴書とともに雇用主にとって最初の印象となり、転職活動における選考プロセスにおいて候補者をより詳細に評価するための重要な資料です。

職務経歴書をWebでダウンロードするメリット

職務経歴書のテンプレートをWebでダウンロードし使用すると、書類の作成をより簡単に行えるようになります。職務経歴書や履歴書の作成においてどのようなメリットがあるか見ていきましょう。

・フォーマットが整っている:

ダウンロード可能な職務経歴書のテンプレートは、一般的に完成度の高いデザインと整ったフォーマットを提供しています。

ダウンロードしたテンプレートを使用することにより、自分でデザインを考える手間を省略し、読みやすく整形された職務経歴書を作成することができます。

・基本情報の配置が簡単:

職務経歴書のテンプレートには基本情報のセクションが用意されており、氏名や連絡先などの基本情報をスムーズに入力することができます。これにより、統一されたスタイルで基本情報を配置することができます。

・セクション分けが既にされている:

職務経歴書のテンプレートには職歴、スキル、学歴などのセクションがあらかじめ用意されています。

ダウンロードしたテンプレートを使用することにより、自分の経歴を整理しやすくなります。

・時間の節約:

職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードし使用することで、デザインやフォーマットに時間をかけずにより早く効果的な職務経歴書を作成できます。

また、職務経歴書をダウンロードすることで書類の作成が楽になるだけではなく、クオリティの向上を期待できます。

・専門性が保たれる:

職務経歴書のテンプレートは通常、キャリアアドバイザーによって設計されています。

そのため、仕事に対する責任感や使命感を表現しやすく、採用担当者に対して良い印象を与えることが期待されます。

・自己PRを効果的に伝える:

職務経歴書のテンプレートには自己PR等を効果的に伝えるためのセクションが組み込まれていることがあります。職務経歴書のテンプレートをダウンロードし活用することで、自分の強みやキャリアを明確にアピールすることできます。

・読みやすさの向上:

職務経歴書のテンプレートは適切なフォント、レイアウト、色彩が組み合わさっており、これが読み手にとって読みやすさを向上させます。

適切なテンプレートをダウンロードすることで、情報が整然と配置され、読み手への印象が良くなります。

作成しやすく、読みやすいレイアウトが組み込まれているテンプレートをダウンロードし、クオリティの高い職務経歴書を作成しましょう。

無料でダウンロードできる職務経歴書テンプレート

無料で手に入る職務経歴書テンプレートを、Microsoft Word、Google Docs、などのプラットフォームでダウンロードすることができます。

これらのテンプレートはデザインが豊富で、利用者は自分の情報を追加するだけで簡単にクオリティの固い履歴書や職務経歴書を作成することができます。

使い勝手がよく、作成手間を省けるため、デザインやフォーマットの悩みから解放され、雇用主に魅力的に自分の経歴を伝えることができます。

職務経歴書テンプレートには、4つのスタイルがあります。

1. 編年体式:

特徴:職務経歴を時間の流れに沿って順番に記述する形式です。最新の経歴が一番下に来ます。

利点:進行したキャリアの流れが一目で分かりやすく、職務経歴の変遷が把握しやすいです。

適性:希望の職種の求人に対してキャリアの成長や進化をアピールする際や、安定的な職歴がある場合に適しています。

2. 逆編年体式:

特徴:職務経歴を逆順に記述する形式で、最新の履歴が一番始めに来ます。最新の成果や実績を強調することができます。

利点:最新の仕事や成果が目立ちやすく、雇用主に直近の実績をアピールできます。

適性:直近の成果や実績を強調したい場合や、異なる職種への転職時に有効です。

3. キャリア式:

特徴:職務経歴書をポジションや職種ごとにまとめ、それぞれのポジションでの成果や実績を詳細に示す形式です。

利点:求めるポジションやスキルに合わせて経歴を強調でき、雇用主に向けてターゲットを絞りやすいです。

適性:複数の職種やポジションでの経験があり、それぞれにおいて強みがある場合の転職活動に有効です。

4. スキルシート形式:

特徴:スキルや特技に焦点を当て、経歴よりも自身のスキルセットを強調する形式です。

スキルや資格が主眼に置かれます。

利点:スキルや特技が求められる職種への転職に適しており、スキルセットが重要な場合に有効です。

適性:技術職やクリエイティブ職、専門職など、スキルが中心となる仕事の求人に応募する際に使われます。

職務経歴書のテンプレートとしてどの書式を選ぶかは、自分の経歴や転職を希望する職種、ポジションによって異なります。求めるポイントを明確にし、自分の経歴や目的に適した書式をダウンロードすると良いでしょう。

エクセル(Excel)で使えるテンプレート

エクセル(Excel)でダウンロードができる職務経歴書のテンプレートを紹介します。

・Microsoft Office テンプレート:

①Excelを開いて、新規ファイルを作成します。

②「ファイル」メニューから「新規作成」を選択し、テンプレート検索バーに「履歴書」や「職務経歴書」と入力します。

③職務経歴書のテンプレートが表示されたら、選択して「作成」します。

④ダウンロードされたテンプレートをカスタマイズして、職務経歴書に必要な情報を入力します。

ワード(Word)用のテンプレート

Microsoft Wordでダウンロードができる職務経歴書のテンプレートを紹介します。

・Microsoft Word内で検索する方法:

①Wordを開いて、新規ファイルを作成します。

②「ファイル」メニューから「新規作成」を選択します。

③検索バーに「履歴書」や「職務経歴書」と入力して検索します。

④表示されたテンプレートから自分の経歴に適した書式を選択しダウンロードしましょう。

・Microsoft Office テンプレートダウンロード センターから取得する方法:

①Microsoft Office Onlineのテンプレート ダウンロード センターにアクセスします。

②検索バーに「職務経歴書」や「履歴書」を入力して、関連するテンプレートを検索します。

③選択した職務経歴書のテンプレートをダウンロードして利用します。

職務経歴書の作り方と作成のポイント

ここからは職務経歴書の作り方と、作成のポイントを紹介します。

職務経歴書の作り方

職務経歴書は、わかりやすく整然としたフォーマットをダウンロードして作成します。基本情報、職歴、スキル、学歴などを明確に区別することが重要です。

適切な長さを保ちつつ、成果や実績を具体的に強調し、数値や例を挙げて効果的に自己アピールをしましょう。

転職を希望する職種やポジションに対して求められるスキルや、関連するキーワードを活用します。

最後に、職務への丁寧な姿勢や専門性を重視し、誤字脱字に気をつけて丁寧に校正してから提出しましょう。

職務経歴書作成のポイント

・見やすいレイアウトを使いましょう:

職務経歴書はわかりやすく整然としたフォーマットで作成しましょう。

テンプレートのダウンロードを活用し、基本情報、職歴、スキル、学歴などを明確に区別し、見やすいレイアウトを心掛けます。

・適切な長さ:

職務経歴書は一般的に1ページが望ましいですが、経験が豊富であれば2ページにすることも検討しましょう。要点を絞り、冗長な情報は省くことが大切です。

・成果や実績のアピール:

職務での成果や実績を具体的に記載しましょう。数値や具体的な例を挙げることで、自分の能力や貢献度を効果的にアピールすることができます。

・関連するキーワードの活用:

転職を希望する職種や、求められるポジションに関連するキーワードを文中に取り入れましょう。

希望する企業や職種によってキーワードが異なるため、求人情報や企業の特徴を読み解き、調整します。

・誤字脱字の確認:

職務経歴書は職務への熱意や意欲的な姿勢を反映する重要な文書です。

誤字脱字に気をつけ、丁寧に校正してから提出しましょう。

A4用紙やJIS規格に合わせた作成方法

職務経歴書のテンプレートをダウンロードすることでA4用紙やJIS規格に合わせて印刷することができます。

一般的な方法を紹介します。

①印刷設定の確認:

職務経歴書に情報を入力できたら、印刷設定を確認して、用紙サイズをA4に設定します。

WordやExcelの印刷設定画面で、「用紙サイズ」や「ページレイアウト」などを適切に設定しましょう。

②印刷プレビュー:

テンプレートを印刷プレビューで確認し、用紙に収まるかどうかを確認します。

必要に応じて、余白やフォントサイズを調整して、職務経歴書が整った状態でA4用紙に印刷されるようにします。

③印刷:

設定が確認できたら、職務経歴書をA4用紙に印刷します。

印刷時には、プリンターの用紙トレイにA4用紙をセットしてください。

これらの手順に従えば、テンプレートを使用して作成した職務経歴書をA4用紙に印刷することができます。

ただし、用紙サイズや設定は使用しているテンプレートやプリンターによって異なる場合があるため、確認が必要です。

スマホやPCでも作成可能な方法

職務経歴書をスマホでつくる方法について紹介します。

・Google ドキュメントアプリを使用する:

①Google ドキュメントアプリをスマートフォンにインストールします。

②新しいドキュメントを作成し、職務経歴書の情報を入力します。

③テンプレートを利用する場合は、Google ドキュメントのテンプレートギャラリーから職務経歴書や履歴書のテンプレートを選択し、編集します。

・Microsoft Wordアプリを使用する:

①Microsoft Wordアプリをスマートフォンにインストールします。

②Microsoft Wordには、様々な履歴書や職務経歴書のテンプレートが組み込まれているので、適切なものを選択して編集します。

③職務経歴書の情報を入力します。

・Canvaを使用する:

①Canvaアプリをスマートフォンにインストールします。

②Canvaにはプロフェッショナルなデザインの履歴書や職務経歴書のテンプレートが用意されています。適切なテンプレートを選択します。

③必要な情報を入力してカスタマイズします。

これらの方法を利用することで、スマートフォン上で手軽に職務経歴書や履歴書のテンプレートをダウンロードし、作成することができます。

選択した方法によっては、後でPCで編集やフォーマット調整を行うこともできるので、柔軟に活用しましょう。

テンプレートを使用し職務経歴書をPCで作る方法を紹介します。

前述しましたが、エクセル(Excel)で使えるテンプレートやワード(Word)用のテンプレートを活用して、PCで職務経歴書や履歴書を作成する事ができます。

テンプレートの無料ダウンロードを活用し、効果的な職務経歴書をつくりましょう。

スマートフォンで職務経歴書を作る利点は、手軽でいつでもどこでも作業できること、アウトプットを素早く行え、移動中や待ち時間を有効活用できることです。

一方PCを使って職務経歴書を作成する利点は、より詳細な情報の入力やデザインの調整がしやすいことです。大きな画面で編集でき、マウスやキーボードを利用して作業するため、精密なフォーマットや細部の調整が容易です。

自分のスタイルにあった方法で職務経歴書を作成し転職活動に活かしましょう。

らくだ先生
職務経歴書をダウンロードして作成するメリット
  • Webでの編集が可能なため、最新の情報を保存しやすい!
  • キャリアアドバイザーが編集した職務経歴書の例が確認出来る!

  • テンプレートや、フォーマットが既に整っており、作成が容易!

 

Web履歴書の作り方完全ガイド!具体例付き|転職・就職の方必見

Webで履歴書を作成する理由

Webで履歴書を作成することは、求職活動において効果的です。保存機能やダウンロード機能などを上手く使うことで柔軟に情報を更新でき、最新のスキルや魅力的な履歴書に作成できます。Webの履歴書を通じて自身の価値を効果的に伝えることができます。この記事ではWeb履歴書のメリットや書き方、ダウンロード方法などを幅広く解説します!

Web履歴書のメリット

Web履歴書を作成する大きな利点は、作成にかかる手間や時間を削減できることです。履歴書に誤りがあっても、即座に修正でき、手書きのようにゼロから履歴書を書き直す必要がありません。履歴書に保存したデータを利用すれば、履歴書の志望動機や自己PRを変更して他の企業や場所への応募にも利用できます。さらに、文字に自信がなくても、整った書類を履歴書に簡単に作成できるのがうれしいポイントです。また、Webで作成した履歴書をダウンロードして、そのまま採用担当者に送信したり、コンビニで印刷することが可能なサービスもあります。

Web履歴書の作成方法

この章では、Web履歴書の作成方法をお伝えいたします。ビジネスの場でよく用いられている、PREP法、ストーリーテリング、起承転結などをうまく活用することで採用担当者に伝わる魅力的な履歴書を作成することができます。

PREP法を使った自己PRの書き方

履歴書の志望動機を書く際には、一般的に、読み手の理解しやすく、簡潔な文章が好まれます。近年では、採用されやすい履歴書の志望動機の書き方として、PREP法が推奨されています。PREP法を習得すると、志望動機だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、就活・転職を始めた方は、積極的に取り入れてみましょう。

PREP法を使った履歴書の自己PR

PREP法を使った例文を紹介致します。
ここでは、「サークル活動」を例に出していますが、PREP法を使えば、「ゼミ」や「ボランティア活動」も同様に自己PRに適用できます。

<例文>

私は、サークル活動を通じて、チームワークとリーダーシップの両方を育みました。

サークルでの活動では、メンバーと協力しながら、イベントの計画や運営を担当し、予算の管理やタスクの割り振りを行いました。その結果、リーダーシップや組織能力が養われました。

例えば、大規模な文化祭の企画委員長を務め、メンバーと連携しながらスケジュールの調整や広報活動を行い、成功裏に終えることができました。また、スポーツ系サークルでは、チームの一員として連携し、チームメイトのサポートや励ましを行いながら、チームの目標達成に貢献しました。

これらの経験から、サークル活動を通じて培ったチームワークやリーダーシップ能力を、新しい環境でも活かし、貢献できると確信しています。

ストーリーテリングによる経歴の説明

履歴書における、経歴を説明する際は、わかりやすく短いストーリーを使うことが好まれます。最近では、就職・転職において、採用されやすい履歴書の経歴の紹介としてストーリーテリングが注目されています。ストーリーテリングを習得すると、履歴書の経歴だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、積極的に取り入れてみましょう。

ストーリーテリングとは

ストーリーテリングは情報やアイデアを物語の形で伝える手法です。これは、情報をリストや単なる事実だけでなく、物語として構築し、感情や興味を引く要素を取り入れることです。人々は物語に共感しやすく、情報を覚えやすくなるので、ビジネスやコミュニケーションの場面でよく利用されます。


ストーリーテリングを用いる時は、下記のような流れが一般的です。

平凡な人生→トラブルが起きる→乗り越える→成長する→そこからこんな価値を提供できるようになった。

ストーリーテリングを使った履歴書の経歴の具体例

ストーリーテリングを使った履歴書の例文を紹介致します。

<例文>

私は、数々のトラブルや困難に直面し、それらを乗り越えてきた経験を持っています。これらの経験を通じて、成長し、価値を提供できるようになりました。

大学時代、最初の起業プロジェクトでは多くの困難に直面しました。資金不足や市場変化により、プロジェクトは危機に直面しました。しかし、私はその困難を乗り越えるためにチームと協力し、新たな戦略を模索しました。その結果、プロジェクトは復活し、大きな成功を収めることができました。

この経験から、私は逆境を乗り越える強さと、柔軟性を身につけました。さらに、チームを引っ張るリーダーシップ力も育てることができました。そして、今では挑戦に立ち向かい、新しいアプローチを模索することで、価値を提供できるようになりました。

私は、このような経験を通じて得た能力と成果を貴社において活かし、新たな挑戦に取り組み、成長することを目指しています。

起承転結を用いた志望動機の作成

履歴書の志望動機を説明する際は、起承転結でわかりやすい文章が好まれます。起承転結を習得すると、就職・転職の履歴書の志望動機だけでなく、自己PRやプレゼンなどでも役立つので、積極的に取り入れてみましょう。

起承転結とは

起承転結は物語や文章の構成において、物語の展開を四つの段階で表す手法です。これらの要素は次のように表されます:

  • 起: 物語の始まりや背景を示します。状況や背景が提示されます。
  • 承: 話の本筋が進展していく段階です。問題や出来事が進行していく部分です。
  • 転: 物語が変転し、展開がある段階です。問題の解決や変化が起こる部分です。
  • 結: 物語が終わる段階で、結末や結論が示されます。

この手法を用いることで、文章や物語の構造が明確になり、聞き手や読み手によりわかりやすく情報を伝えることができます。

起承転結を用いた履歴書の志望動機の具体例

起承転結を使った履歴書の志望忘機の例文を紹介致します。

起 (背景)
: 私の志望の理由は、大学での学びと実践を通じて得た経験と、貴社の価値観が一致していることです。機械工学を専攻し、プロジェクトやインターンを通じて、技術的な挑戦やチームでの協力の重要性を理解しました。

承 (現在):
現在、貴社の革新的な技術とリーダーシップの姿勢に魅力を感じています。特に、貴社が持つ持続可能なソリューションの開発に対する姿勢に共感を覚えます。これは、私が長期的な視野での技術革新と社会貢献に興味を持っているためです。

転 (貢献):
私は貴社でのエンジニアリングチームに参加し、技術的な知識とチームワークを活かし、新しいプロジェクトをリードすることで、貴社の目標達成に貢献したいと考えています。

結 (展望):
そして、貴社での経験を通じて、私の技術的なスキルを高め、リーダーシップの力を伸ばし、業界における新たな挑戦に取り組みたいと考えています。私の成長と貴社の成長が相互に補完し合うことを期待しています。

Web履歴書の活用方法

この章では、Web履歴書のダウンロード方法や、活用方法について詳しく解説します。特にWeb履歴書を活用する際の注意点をいくつか説明します。

1. デジタル形式での準備:

Web履歴書をオンライン面接に活用するには、デジタルフォーマットで整えることが重要です。PDF形式などのデジタルフォーマットで履歴書の作成やダウンロードを行い、また、オンラインでスムーズに共有できるようにしましょう。

2. 充実したプロフィール内容:

履歴書には適切な情報を含めることが重要です。経歴、スキル、資格、そして過去の業績や実績を明確に記載し、面接官があなたの能力や経験を把握しやすくしましょう。

3. フォーマットとレイアウトの確認:

オンラインで表示される履歴書は、見やすく、分かりやすいフォーマットであることが重要です。フォント、レイアウトなどに注意を払い、視覚的にも魅力的な履歴書に仕上げましょう。ダウンロードした際に、フォントやレイアウトが崩れているケースが稀に発生するので、念のためダウンロードしたファイルも確認しましょう。

らくだ先生
Web履歴書のポイント
  • 保存機能などを上手く活用して、最新の情報を保つように心がけましょう!
  • PREP法などのフレームワークを活用し、分かりやすい文章を書くことを意識しよう!

就活の履歴書の書き方を解説!基本情報から自己PR、志望動機の例文紹介

新卒・中途にかかわらず、就活に必須となってくるのが履歴書です。新卒の履歴書特有の自己PRや志望動機など、特に初めて履歴書を書く際はどのように書けば良いのか迷ってしまいますよね。「履歴書の基本情報の正しい書き方は?」「新卒の履歴書の自己PRや志望動機の書き方が分からない!」当記事ではそんな疑問をお持ちの方に、新卒の就活に特化して分かりやすく履歴書の書き方について紹介します。

はじめに:就活の履歴書の基本情報

そもそもなぜ就活で履歴書を提出するのでしょうか。履歴書の書き方を学ぶ前に、新卒採用活動における履歴書の持つ意味と、基本的なフォーマットについて解説します。

就活の履歴書とは

新卒採用活動における履歴書は、応募者の基本的な情報を企業に伝える大切な情報源となります。応募者の身元を証明する正式な書類となりますので、情報は簡潔かつ正確に書き、当然虚偽の情報などは一切書いてはいけません。また、就活の履歴書はただ情報を伝えるだけではなく、文字の雰囲気や写真の貼り方などの印象から応募者の性格や人となりを推測する判断材料になります。流れ作業で作成せず、当記事で履歴書の書き方のルールやマナーを学びながら丁寧に履歴書を作成しましょう。

以上のことから、新卒採用活動における履歴書を作成する際に意識する点は以下の2点になります。

・誤字脱字などのミスがなく、正式書類としての体裁が整っているかどうか

・内容が簡潔にまとめられ、採用担当者が短時間で内容を理解できるか

就活の履歴書の基本的なフォーマット

就活で使用する履歴書のサイズはA4判とB5判の2種類があります。応募先の企業から指定があった場合はそのフォーマットを使用します。職歴などの書く内容が多い人はA4判を使用するなど、内容に合わせたフォーマットを選びましょう。

就活の履歴書は手書きが基本?パソコン入力はOK?

いざ就活の履歴書を作成しよう!となったときに多くの人が疑問に思うのが「履歴書は手書きで書くの?それともパソコン入力でもいいの?」という点です。結論としてはどちらでもOKとなります。企業から指定されない限り、自分の好きな方を選びましょう。以下にそれぞれのメリットとデメリットを並べるので、状況に合わせて目的に合った方法を選んでください。

・手書きのメリット/デメリット

手書きのメリットとしては、パソコン入力で印刷された文字よりも応募者の人となりや性格が現れやすいという点になります。手書きの文字に自信があったり、ゆっくり時間をかけて企業に自分の熱意を伝えたい!という方は手書きで就活の履歴書を作成することをおすすめします。手書きの場合は黒のペンまたはボールペンを使用し、消えるペンなどの使用は控えましょう。

手書きのデメリットとしては、書き損じなどのミスの際に一から書き直しになってしまうことになります。修正テープや修正ペンの使用は厳禁です。書き損じを防止するためにも、清書をする前に鉛筆で下書きをするなどの対策を取りましょう。

 

・パソコン入力のメリット/デメリット

パソコン入力のメリットとしては、何よりもミスをした際の修正が簡単なことが挙げられます。また、一度作成して保存すれば他の企業に応募する際も応用がきくので、毎回一から履歴書を作成する手間が省けます。パソコンで履歴書を作成する場合は企業指定のものをダウンロードするかWordやExcelのテンプレートを使用し、明朝体やゴシック体などの読みやすいフォントを選びましょう。

パソコン入力のデメリットとしては手書き文字から伝わる応募者の人となりなどの情報が無くなることや、ミスなどに気付きにくいという点があります。特に一度作成した履歴書を他の企業用に転用する場合、修正漏れなどが発生しやすいので提出前にしっかりと見直しを行いましょう。

効果的な履歴書の書き方:基本情報

一般的な就活の履歴書の構成としては、基本情報、学歴・職歴、免許・資格、趣味・特技、本人希望記入欄、そして自己PRまたは志望動機となっています。ここではそれぞれの書き方について解説していきます。

基本情報の書き方

・氏名

住民票に登録されている通りの漢字を使用して記入します。ふりがなを書く際は、「ふりがな」の場合は平仮名で、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。

・印鑑

押印欄がある場合は押印します。シャチハタ印は避けて認印を使用しましょう。押印で失敗して書類がダメになった時のためにも最初に押印することをおすすめします。

・生年月日

西暦または和暦どちらでも大丈夫ですが、履歴書全体を通して表記を統一しましょう。

・住所

住民票に登録されている通りの住所を記入します。都道府県から書き始め、丁目や番地、マンション名も省略せずに書きましょう。

・電話番号

応募者本人に繋がりやすい番号を書きます。

・メールアドレス

大学指定のものや、gmailやyahooなどのフリーメールでも大丈夫です。こまめにチェックできるメールアドレスを記載しましょう。

・証明写真

履歴書に使用できる証明写真には一定のルールがあります。一般的にはタテ40mm×ヨコ30mm、直近3ヶ月以内に撮影したものを使用します。

就活の証明写真の場合は写真館またはスピード写真機での撮影がおすすめです。その際はスーツを着用し髪が顔にかからないように整え、歯を見せずに口角を上げるようにして微笑むと自然な笑顔の写真が撮れます。

万が一剥がれてしまった時のために写真の裏に学校名と名前を記入しておきましょう。両面テープで貼り付けるとノリなどで写真が汚れることを防げます。

書き損じてしまった時に写真が無駄にならないように、写真の貼り付けは最後に行うことをおすすめします。

学歴・職歴の書き方

続いて履歴書の学歴と職歴の書き方を紹介します。学歴は中学卒業から書き始め、生年月日など他の箇所と日付の書き方を統一しましょう。最終学歴の卒業見込みも忘れずに記入しましょう。学校名は省略せず、大学は学部名まで記入します。

職歴は学歴の最後の行から一行空けたところに「職歴」と記入します。新卒の場合は正社員や契約社員として働いた経験がない限り、「無し」と記入します。

免許・資格の書き方

仕事で役立ちそうな免許や資格は全て記入しましょう。略称ではなく正式名称での記入が必要なので、以下のリストを参考にしながら記入してください。また、取得時の年月は他の日付の書き方と統一しましょう。

運転免許:普通自動車第一種運転免許

英検:実用英語技能検定 ◯級

TOEIC:TOEIC公開テスト ◯点

簿記:日本商工会議所簿記検定 ◯級

漢検:日本漢字能力検定 ◯級

秘書検定:秘書技能検定 ◯級

宅建:宅地建物取引主任者

MOS Excel (Word):Microsoft Office Specialist Excel (Word) エキスパート等

特技・趣味の書き方

履歴書の趣味・特技の欄は自己アピールの一種と捉え、採用担当者に何を感じて欲しいのかを考えながら書くといいでしょう。例えば「小さな頃からパソコンが好きで、操作が得意です。タイピングの速さには自信があります。」「トランペット演奏が趣味で、大学のサークルではパートリーダーとして練習プログラムなどを組んでパートを引っ張ってきました。」など、自分の趣味や特技と絡めて自分のスキルをアピールしましょう。

本人希望記入欄の書き方

本人希望記入欄とは、応募者が企業で就業する際に何か希望することがある場合に内容を書く箇所となります。新卒の就活の場合、基本的には「貴社の規定に従います。」と記入します。

効果的な履歴書の書き方:自己PRと志望動機

続いて、就活の履歴書の自己PRと志望動機の書き方について解説します。履歴書のフォーマットによっては自己PRと志望動機の両方を書く欄があったり、片方のみであったりするので目的に合わせて選びましょう。同時にエントリーシートを出す際は内容が被らないようにしないといけません。自己PRも志望動機も、自分のスキルや考え方をアピールしつつ、それがどのように応募先の企業で活かせるか、というつながりを持たせる書き方を意識しましょう。

以下に、自己PRと志望動機の書き方と例文を紹介します。

履歴書の自己PRの書き方

履歴書の自己PRと聞くと、人とは違う特別なことを書かなければならないと思っている人は多いのではないでしょうか。自己PRには「特別なこと」を書く必要はありません。大切なのはアピール方法であり、日常の些細な出来事や自分の考え方をオリジナリティのある内容にまとめて書けば大丈夫です。

PREP法を用いた履歴書の自己PRの書き方と例文紹介

簡潔に要点が伝わる文章構成の一つに、PREP法というものがあります。

PREP法とはPoint(結論)Reason(理由) Example(具体例)Point(結論)の頭文字から名付けられており、この構成を参考にすることで分かりやすい自己PRを作成することができます。

 

PREP法を用いた自己PRの例文を紹介いたします。

 

私にはどんな環境でも楽しく過ごせる適応力があります。(結論)

どんな環境に置かれても、その環境を精一杯楽しみ、自分の成長につなげることができます。(理由)

私は小さな頃から家族の仕事の都合で引っ越しが多く、高校を卒業するまで海外を含めて7回の引っ越しを経験しました。最初のうちは引っ越してもなかなか友達ができずに辛い日々を送りました。しかしある時に、なぜ友達ができないのかを分析した時に言語の壁だけではなく周りとの共通項が無いから仲良くなるきっかけがないことに気がつき増田。それからは現地の言語の勉強と、楽器の練習を頑張り学校の吹奏楽クラブに入部し、周りの友達との会話のきっかけを作りコンクールなどにも参加し、練習熱心な生徒として周りにも一目置かれるようになっていきました。その結果クラブ活動を通してたくさんの友達ができ、その経験が自信となって帰国してからも新しい環境を楽しみながら成長することができました。(具体例)

この先も環境の変化を恐れず、その場その場で必要なスキルを習得しながら自分の置かれた環境を最大限に活かしていきたいです。(結論の言い直し)

履歴書の志望動機の書き方

就活の履歴書における志望動機は、応募者が同業他社ではなくなぜその企業を選んだのかをアピールする大切な要素となります。志望度が高いことをアピールするためにも、しっかり企業・業界研究をしてから志望動機の作成に挑みましょう。ただ「企業理念に共感した」と述べるだけではなく、これまでの経験から得られた「仕事選びの軸」とリンクさせつつ、オリジナリティあふれる志望動機を作成しましょう。

起承転結を用いた履歴書の志望動機の書き方と例文紹介

志望動機を作成する時に、ストーリーを分かりやすく伝える構成の鉄板である起承転結を参考にしても良いでしょう。自分の過去の経験を交えながら志望動機を述べるためにも、OB・OG訪問や企業研究、企業にまつわるニュースなどを収集し、しっかり材料集めをしておきましょう。

 

起承転結を用いた志望動機の例文を紹介いたします。

 

私は親戚が多く、お正月になると親戚から届く近況報告の年賀状をいつも楽しみにしていました。(起)

家族みんなで年賀状を回し読みした時間は幼い頃の幸せな思い出として残っており、いつしか自分もその幸せを届ける側に回りたいと思い、郵便局員を志望するようになりました。(承)

OG訪問の際、郵便局の局員は1月1日も朝早くから集合してお辞儀をしながら配達員を見送ると知り、お客様の目に見えないところでもおもてなしの心を持って仕事をしていることに感銘を受けました。(転)

人々の小さな幸せを運ぶライフラインの一員として、私も地域に愛される郵便局員を目指したいと思います。(結)

最後に:魅力的な履歴書の書き方を学んで面接に挑もう!

ここまで、新卒の就活で提出する履歴書の書き方について解説してきました。面接では履歴書の内容について掘り下げられることが多いので、履歴書を書いて終わりではなく、書いた内容に合わせて話すことができるように準備しておきましょう。ミスのない分かりやすい履歴書を書いて、自信を持って面接に挑んでくださいね。

らくだ先生
就活の「履歴書」書き方ポイント
  • 伝わりやすい文章で記載しよう!
  • PREP法などの方法論や、起承転結を意識して文章を組み立てよう!

  • 採用担当者の興味を引くよう、志望企業にマッチした印象的なアピールポイントを記入しよう!

英文履歴書・職務経歴書(英文レジュメ)の書き方は?|レジュメ形式の違いを解説!

この記事では、英文履歴書の書き方について解説しています。

英文履歴書は日本の履歴書を英訳して書くわけではありません。適切な項目に合った見出しや内容をわかりやすく簡潔にまとめる必要があります。

自分の強みやスキルを最大限に伝えられるよう、ポイントを押さえ、読みやすい履歴書に仕上げていきましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)とは?

英文履歴書は、履歴書と職務経歴書を合わせた形式のものです。

日本では「履歴書」と「職務経歴書」を分けて提出しますが、英文履歴書では2つの内容をA4用紙1枚にまとめ記入し、提出します。

英文履歴書は「レジュメ(RESUME)」や「CV(Curriculum Vitae)」とも呼ばれています。

どちらも職歴や学歴、スキルなどをまとめた文書で、企業に提出する応募書類です。日本では、どちらも同じ意味合いを持つため、あまり違いはありません。

しかし、米国とヨーロッパでは、レジュメとCVにおいて大きな意味の違いを持つので注意しましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)と日本語の履歴書・職務経歴書の違いは?

日本の「履歴書」は、氏名、住所、学歴、職歴、資格などのプロフィール情報を記載します。

また「職務経歴書」には詳しい職歴と実績やスキルなど、職務に関する内容を記入し、転職時には「履歴書」と「職務経歴書」の2枚をまとめて提出することが多いでしょう。

一方、英文履歴書では「履歴書」「職務経歴書」の区別がありません。

そのため、2つの内容を合わせ「レジュメ(CV)」として、1枚の書類にまとめます。

生年月日、年齢、性別、家族構成などの個人情報は、英文履歴書では不要です。仕事に関係のないことは省き、仕事に直結する内容だけを落とし込んでいきます。

英文履歴書にはテンプレートがなく、わかりやすく自分の強みが伝わる履歴書をオリジナルで作成するという点においても、日本の履歴書・職務経歴書と異なる点といえるでしょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)の正しい書き方

英文レジュメ見本

出典:doda

PERSONAL INFORMATION(氏名・連絡先)

英文履歴書の冒頭には、氏名・連絡先の情報を中央に記載します。

「氏名」は他の情報よりも大きめのフォントで入れます。「連絡先」となる住所と電話番号は、日本語で書くときの順番とは異なり逆から書いていくので注意が必要です。

住所は、建物、部屋番号、番地、町、市区町村、都道府県、郵便番号の順で記載します。

「都府県」には「to」「fu」「ken」は不要なので、東京都の場合は「Tokyo」となります。

続いて「市区町村」にはハイフンを付けて、「-shi」「-ku」などと書くのが一般的です。よって、東京都渋谷区は「shibuya-ku Tokyo」となります。

<記入例>

◆住所

〒100-0000

東京都 中央区 日本橋 123 (○○ビル)

⇒(○○Building) 123 Nihonbashi Chuo-ku Tokyo 100-0000

 

◆電話番号

国番号「+81」+市外局番の最初の「0」を除いた電話番号で記載します。

固定電話:03-XXXX-XXXX

⇒ (+81)-3-XXXX-XXXX

携帯電話:090-XXXX-XXXX

⇒ (+81)-90-XXXX-XXXX

OBJECTIVE (希望職種)

希望する職種やポジション、その理由を記載します。また希望している職種やポジションで具体的にどのように貢献できるのかを端的に書けるとより良いです。

志望動機ではないので、1~2行で簡潔に記載します。

この項目は必須項目ではないので、特にない場合は割愛しても問題ありません。

SUMMARY(経歴やスキルの要約)

SUMMARYは経歴の要約と合わせて、自分のスキルや職務経験を箇条書きで記載していきます。

一般的には4〜5つ程度でまとめます。ここではキャリアをアピールするのではなく、企業側が求めている人材であるということを示すような経験やスキルを具体的に書きます。

裏付けとなる数字やデータを記載することで、説得力を持たせることができます。

あくまで箇条書きでまとめるため、結果を踏まえ、どんなスキルがあるのか簡潔に書きましょう。

この項目も必須ではありません。QUALIFICATION(資格やスキル)、WORK EXPERIENCE(職歴)と内容が重複してしまうようであれば、カットしても良いでしょう。

WORK EXPERIENCE(職歴)

英文履歴書では、直近の職歴から遡って書いていきます。

会社名、所在地、勤務期間、職務内容、実績を具体的かつ簡潔に記載しましょう。

書き方は、「ポジション名」「会社名」「期間」の順に記載します。同じ会社の違う部署で働いた経験がある場合は、それぞれの部署での経験を別々に記載します。

業務において得た成果や受賞歴などは、「Achievements(実績)」という項目を設け、まとめると読みやすいでしょう。

売上高や目標達成率などは、数値的表現を用いて書くことで説得力が増すため、できるだけ数字を具体的に表記しましょう。

EDUCATION(学歴)

職歴同様、直近の学歴からスタートし、遡る形で学歴をまとめます。最終学歴が大学、専門学校、短期大学卒業以上なら、高校までの学歴は不要となります。

書き方は「学位」「学校名」「所在地」の順番で記述し、最後にカッコ書きで学位を取得した年を書きます。

QUALIFICATION/SPECIAL SKILLS(資格やスキル)

応募職種に関連する資格や、語学、IT関連の資格やスキルを箇条書きで記載します。

資格を書く際はシンプルに「資格名」「資格取得日」を記載します。資格の説明は書く必要はありません。

ADDITIONAL INFORMATION(その他の特記事項)

その他、応募職種で働くうえでプラスになる情報を記載します。ボランティア経験やメディア掲載歴など、社会的な貢献に関することは積極的に記載するといいでしょう。

海外の企業では、ボランティアや地域のスポーツ活動などは高く評価される傾向にあります。

仕事に直接関わりのない内容だとしても、経験としてプラスに働くことがありますので、経験として記載するのがおすすめです。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)の様式

用紙サイズA4 (白い用紙に印刷)
枚数1本(基本は1枚、職歴が長くとも2枚以内に収める)
フォントArial 、Cambria、Calibr、iDidot など※フォントは読みやすさが重要なので、画面上で読みにくい極細字や細字のフォントは避ける
フォントサイズ見出し:12〜14ポイント本文:10〜12ポイント
フォントカラー黒(黒以外の色は使用しない)

英文履歴書には決まった形式がありません。そのため、A4用紙1枚に先述した項目を見やすくまとめていきます。

シンプルで読みやすいフォントとサイズで、すっきりとしたレジュメにまとめることが、良い印象を与えるためのコツです。

まずフォントは、画面上で見た時に潰れたり文字化けしないものを選択します。

一般的に使われているのは、Arial・Cambria・Calibri・Didot・Garamond・Times New Roman・Helveticaなど、シンプルでビジネスに適したものを使用しましょう。

フォントサイズは、レイアウトによって異なりますが、10〜12ポイントが一般的です。10ポイント以下のサイズは小さすぎるため読みにくく、読み手の目の負担になるため避けます。

10ポイントでもテキストが枠内に収まりきらない場合は、不要な単語やフレーズを削除し、簡潔な文章になるよう内容の編集を行いましょう。

具体的には下記を意識することで、簡潔な内容になるでしょう。

・箇条書きでまとめる

・冗長な言葉(with、and、that、theなど)を削除する

・似たような項目は1つにまとめる

・直近10〜15年程度の経歴のみに焦点を当て記載する

・全ての職務を列挙するのではなく、最も大きな影響を与えた業務をピックアップして書き出す

英文履歴書全体のフォントは1種類で統一しますが、重要な部分はスタイルを変えたり、サイズを大きくするなどで読みやすさを強調することができます。

ただしスタイルの使用は統一し、1〜2種類程度に留めましょう。あくまでビジネス書類であるため、読みやすさを重視したデザインを心がけましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)で使われる定番形式

形式名形式メリット
Chronological Resume
(クロノロジカル・レジュメ)
年表形式学歴・職歴を時系列でまとめる・同じ職種や業種に応募する人におすすめ・経歴の一貫性をアピールしやすい
Functional Resume
(ファンクショナル・レジュメ)
職能別形式業績やスキルを中心にまとめる・専門分野の知識やスキルをアピールできる
Combination Resume
(コンビネーション・レジュメ)
組み合わせ形式(クロノロジカル+ファンクショナル)業績やスキルをまとめたあと、学歴・職歴を記載する・異なる業種や職種へ応募する人におすすめ・業務で得た知識や実績をアピールしやすい

英文履歴書には決まった形式はないと先述しましたが、見本として使用されている形式がいくつかあります。

定番の形式をベースに、自分に合った内容にカスタマイズするのがおすすめです。

自分の強みをアピールできるフォーマットを使い、内容がわかりやすく読みやすいものになるようまとめていきましょう。

それぞれの特徴は下記です。

クロノジカル・レジュメ(年表形式)

クロノロジカルレジュメの見本

出典:indeed

クロノロジカルレジュメは、年表形式で、最新の職務から古いものへと遡って記載していきます。英文履歴書の中では最も一般的な形式と言われています。

「職歴」を中心に「学歴」「自分の実績・スキル」という流れで書くことが多く、職歴が一貫している人におすすめです。

同じ業界に長年勤めている人や、業界内で着実にステップアップしている人、関連した近い分野の職種に応募する場合には、クロノロジカルレジュメを活用することで十分にアピールすることができるでしょう。

一般的に多く用いられている形式ですが、業績やスキルなど、自分がアピールしたいポイントを強調することが難しいです。

そのため、職歴にブランクがある場合やキャリアパスを変更する場合、転職回数が多い場合、仕事内容が職務により大きく異なる場合などは、コンビネーションレジュメなど自由度の高いレジュメを使用するのがおすすめです。

ファンクショナル・レジュメ(職能別形式)

ファンクショナルレジュメの見本

出典:indeed

ファンクショナルレジュメは、職能別形式と言われ、経験や業績、スキルや資格に重点を置きまとめていきます。

先述したクロノロジカルレジュメが、これまでの「職歴」から経験やスキルをアピールするのに対し、ファンクショナルレジュメは「仕事に関連したスキル」を中心にアピールしていきます。

初めて就職する場合や長いブランクがある人、転職回数が多い人は、職歴よりも「スキル」や「今までの実績」を強調することができるので、ファンクショナルレジュメが適しているでしょう。

ただし、強調できるスキルは応募企業に関連したものに限定されるため、職歴にほとんどブランクがない場合は、コンビネーションレジュメの方が適している場合があります。

自分のスキルや経歴から、どの形式が適切であるかをしっかり判断するのが大切です。

コンビネーション・レジュメ(組み合わせ形式)

コンビネーションレジュメの見本

出典:indeed

コンビネーションレジュメは、クロノロジカルレジュメとファンクショナルレジュメを組み合わせた形式です。

自由度の高いレジュメと言われており、職歴と関連スキルの両方をバランスよくアピールすることができます。

職歴と関連スキルについてが主となるため、職務要約や趣味・関心事などのその他の項目は省略しても問題ありません。

また職歴とスキルを書く順番に関しても、特に決まりはないため、応募する仕事においてどちらが重要かを見極め、効果的な見せ方を優先して書きます。

例えば、応募先の企業にとって価値のあるスキルを数多く身に付けている場合は、職歴よりも先にスキルを記載することで、興味を持ってもらえる可能性が高まります。

一般的には、スキルを先に書き、続けて職歴・学歴を書くことが多いようです。

今までのスキルと応募先の企業の関連性が深い人はもちろん、過去の職歴と応募先の仕事との関連性が分かりにくい場合でも、アピールとなるスキルが明確にあるのであればコンビネーションレジュメが適しているといえるでしょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)を書くときに押さえておくべきポイント

箇条書きで簡潔にまとめる

英文履歴書では、業務に直結する内容を端的に書いていきます。「応募先企業に対して、自分を売り込むための書類」をイメージすると良いでしょう。

自分を採用するメリットを的確に伝えるためにも、長文は避け、読みやすさを意識してまとめていきます。

箇条書きでポイントをまとめるので、何を伝えるべきなのかを明確にしてから、文章を作っていくのがおすすめです。

日本語の直訳をそのまま書かない

日本語の履歴書・職務経歴書をそのまま英訳してしまうと、読みづらいだけではなく、特徴が上手く伝わらない文章になってしまうことが多いです。

英文履歴書を書く際は、英語の履歴書らしい表現に徹したものが良いでしょう。

英文履歴書は前述した通り、箇条書きを使い、簡潔に文章をまとめていきます。

そのため、一人称の主語は省略し「動詞」や「名刺」から文を書き始めるのが基本です。

<記入例>

日本語:私は、2020年上半期に部署内販売成績の最高記録を達成しました。

英文訳:I attained the number one branch sales record in the first half of 2020.

レジュメ:Attained the number one branch sales record in the first half of 2020.

過去の経験や実績は過去形の動詞を使い、継続中のことを伝えるときには進行形の動詞を使います。また「a/the」などの冠詞は省略します。

採用担当者は、その人が何を達成したのか、何に貢献したのかをひと目で知りたいと考えています。余計なものは省き、シンプルに要点が伝わる文章を作成しましょう。

ただし、「同じ動詞を繰り返し使うこと」は避けます。

語彙力の無さや英語に対するスキルが未熟な印象を与えてしまう可能性があるので、動詞に変化を持たせるように意識して文章を作成することが大切です。

個人情報は書かない

日本の履歴書では必須となる、生年月日や年齢、性別、顔写真など、プライベートな事柄や差別につながる情報は書かないことが英文履歴書のルールです。

また英文履歴書は、基本的に仕事に直結する内容だけを記載する書類です。

そのため、「志望動機」や「前職の退職理由」なども英文履歴書においては不要です。

このような「志望動機」や「自己PR」「希望職種」など、自分の思いや考えを伝えるのは、併せて送付するカバーレターに記載するので、英文履歴書には記載しないよう注意しましょう。

<不要とされる項目>

・生年月日

・年齢

・性別

・顔写真(企業から指示がある場合のみ添付)

・配偶者、子供の有無

・家族構成

・通勤時間

・志望動機

・過去の年収・希望の年収(面接時に聞かれたら回答する)

学歴、職歴は直近の経験から書く

日本では、古いものから時系列で追っていくのが通常ですが、英文履歴書では最新のものから順に追っていきます。

つまり、直近の情報から書き始めるということです。日本の書き方と逆になるので、注意しましょう。

またそれぞれ記載する内容の順番も日本とは異なります。

例えば、日本では学歴を書く際、「〇〇大学 ▲▲学部 ◻️◻︎学科  卒業」となりますが、英文履歴書では「Bachelor of Sociology, 〇〇UNIVERSITY, Tokyo(2015)」となります。

各項目の書き方にも注意しながら、まとめていきましょう。

実績は数字で表す

具体的な数字を用いることで、実績をより具体的に伝えることができます。

漠然と今までの業務を書くよりも、数字を入れることで説得力も増します。

数値表現を積極的に用いて、誰にでも明確に伝わる一文を書いていきましょう。

英文履歴書・職務経歴書(レジュメ)を提出するときの注意点

英文履歴書提出時には「カバーレター」が必須

カバーレター見本

出典:doda

レジュメを郵送する際にはカバーレターを付けるのが一般的です。カバーレターとは、「添え状(送付状)」のような役割になります。

ただし、日本の添え状は送付内容を伝えるためのものですが、カバーレターは「英文履歴書の補足」をする役割があります。

英文履歴書には、志望動機や自己PRを書く欄がありません。そのため、このカバーレターにアピールポイント熱意を記載します。

つまり、採用の可否に重要な要素を補う書類で、書類選考においても非常に重要視されます。

一般的にはカバーレターに先に目を通すことが多く、英文履歴書に読み進めるかどうかを決める大事な書類になります。

カバーレターだからと手を抜かず、丁寧に仕上げましょう。

メールで送る場合はファイル形式の確認をする

英文履歴書をメールで送る場合は、企業に指定された方法に従います。大体はファイル形式が指定されるので、指定された形式に変換し提出します。

稀にファイル形式の指定がない場合がありますが、その場合は「PDF形式」で送るのが無難でしょう。データの書き換えや文字化け、レイアウト崩れを防ぐことができます。

またファイル形式だけではなく、メールの件名が指定されている場合もあるので、応募要項を確認し、正しく送信しましょう。

おすすめは内容を推敲し、自分にテストメールを送ること。送信したメールが受信者にどう見えるかを把握し、間違いがないか確認します。

またテストメールの添付ファイルをダウンロードし、正しいファイルが添付されているか、文字化けなど不具合が生じていないかも確認した上で、最終的な履歴書メールを採用担当者に送るようにしましょう。

らくだ先生
英文履歴書の書き方ポイント
  • 英文履歴書は箇条書きを使い、シンプルで読みやすい内容にまとめよう!
  • 英文履歴書は定番のテンプレートから自分に合ったものを選び、強みが伝わるようにカスタマイズして使おう!

  • 英文履歴書を提出するときには、カバーレターを付けるのがマナー!

英文履歴書に添えるカバーレターの書き方とは?|ポイントと送り方を解説!

このページでは、英文履歴書や職務経歴書を送る際に同封するカバーレターの書き方について解説しています。

カバーレターは履歴書の情報にプラスして、応募者の熱意や気持ちを伝えてくれる書類です。

採用担当者の目に留まる内容を意識し、自分の魅力が伝わるよう仕上げていきましょう。

カバーレターとは?

カバーレターは就活や転職活動の際、海外の企業や外資系の企業などに、英文レジュメ(英文履歴書)を送るときに、同封する英語の書類です。英語では”cover letter”と表記されます。

自分の気持ちや職歴を1枚の用紙に簡単にまとめて伝えます。履歴書や職務経歴書のプラスアルファとなる内容が理想的です。

日本語でいうところの送付状や送り状に近い書類ですが、カバーレターは採用担当者に履歴書を見てもらえるか否かの判断材料にもなる大切な書類です。

熱意を込めて作成していきましょう。

カバーレターの書き方

出典:マイナビ転職

冒頭

カバーレターの上部に記載する内容です。

自分が誰なのか分かるように、まずは自分の情報から書き始めましょう。下記は必須の項目です。

冒頭に記載する項目

自分の情報

  • 氏名
  • 住所

  • 電話番号

  • メールアドレス

     

応募先企業の情報

  • 企業名

  • 採用担当者名

  • 部署名

  • 住所

カバーレターに書く採用担当者の名前は「個人名」がマナーです。

企業のWebサイトや求人情報などを確認し、できる限り採用担当者の名前を調べて記載しましょう。それでもわからない場合は、企業に電話して聞くのも良いでしょう。

また、提出する日付も忘れずに記載します。日本語で書く場合は西暦や和暦などの年から書き始めますが、英語の場合は「月+日, 年」もしくは「日+月, 年」の順番で記載するのがルールです。

本文

カバーレターのメインとなる採用担当者に向けた文章を書いていきます。

書き方のマナーとしては、必ず”Dear 〜〜”から書き始めます。この際、できる限り採用担当者の名前を書き入れましょう。

ジョブディスクリプションをチェックしてみたり、インターネットを活用することで、採用担当者の名前を見つけることが可能です。

どうしても担当者の名前が見つからない場合は、”Dear Hiring Manager”を使うのがおすすめです。

本文は大きく分けて3つの構成でまとめていきます。

最初の段落には応募職種や志望理由、めざましい実績をいくつか記載していきます。

たくさんの応募者がいる中で、自分の書類を読み進めたいと思ってもらえるような、興味を引く導入となるよう心がけましょう。

次の段落では、なぜ自分がこの職種にふさわしいのか、なぜこの会社にマッチしているのか、といった自己アピールができる内容をまとめていきます。

どのようにして最初の段落で記載した実績をあげたのか、自分が持っているスキル、応募先企業でなければならない理由など記載するのもおすすめです。

採用後に活躍している姿や、自分の提供できる価値、そして熱意が伝わる内容だと良いでしょう。

最後の段落では、カバーレターに目を通してもらったことに対する感謝を伝えつつ、直接会って面接してもらいたいという気持ちを伝えましょう。

他に知らせておくべき特記事項があればここで伝えます。

締め

カバーレターでは「敬具」とされる結びの言葉を書いて締めくくります。フォーマルな言葉を使いましょう。

フォーマルで使える結びの表現
  • Sincerely,
  • Best regards,
  • Kind Regards,
  • Thank you,

自分の書きやすいものを選んでください。

カバーレターの最後には、自分が書いたものであるという証明のために自筆で署名をし、そのあとにタイピングでフルネームを入れ、完成です。

署名は日本の送付状にはないルールなので、忘れないよう注意しましょう。

カバーレターを作成する時のポイント

3部構成で作成する

応募先企業の情報を記載したあとは、「①志望理由や実績を伝える」「②自己アピールする」「③面接してもらいたい旨を伝える」の3つのパートで構成するのがおすすめです。

導入部分となる「①志望理由や実績を伝える」パートでは、自分の実績や志望する職種や理由について述べ、採用担当者にどんな応募者か知りたいと思ってもらえる内容にします。

続く、「②自己アピールする」内容では、自分がその企業でないと考える理由や、応募職種に自分がマッチしている点、企業に貢献できることなど自分の魅力や気持ちをアピールします。

最後の「③面接してもらいたい旨を伝える」パートでは、カバーレターに目を通してもらったお礼だけで終わらせずに、「直接お会いして、話せることを楽しみにしています。」といった内容を必ず入れるようにしましょう。

用紙1枚にまとめる

カバーレターは、自分の魅力が短く簡潔にまとめられているのが理想です。

A4用紙1枚におさまるよう心がけましょう。

文字サイズは10〜12ポイントが読みやすいサイズです。

文字が大きすぎるとA4におさまらないですが、10ポイントよりも小さいサイズだと読みづらくなってしまいます。

導入の挨拶も含めて、4つ前後のパラグラフがちょうど良いボリュームだといえるでしょう。

最後に誤字脱字のチェックをする

最後に必ずスペルミス文法の間違いがないか入念にチェックしてください。

英語での文章作成に慣れていない場合は、特にミスが起こりがちです。

自分の情報や企業の情報についても表記が間違っていないか確認しましょう。

複雑な項目ではありませんが、相手の名前や企業名にミスがあると、いい加減な印象を与えてしまいます。

自分のメールアドレスや電話番号についてもちゃんと連絡がとれるよう、ミスをしていないかを再度チェックしておくと安心です。

最後まで手を抜かず、書き終わったあとや提出前に見直すようにしましょう。

英文レジュメ(英文履歴書・職務経歴書)の内容をそのまま書かない

カバーレターは、採用担当者に履歴書や職務経歴書を見てもらえるかどうかが決まる大切な書類です。

実績などを書いてアピールする必要はありますが、単なる経歴や実績の羅列で終わらないよう注意してください。

他の候補者ではなく自分がその職種、応募先企業にマッチしている人材だと思ってもらえる内容がベストです。

誰にでも当てはまるような内容ではなく、自分の能力が伝わるように工夫して表現するようにしましょう。

カバーレターの送り方

メールでの送り方

メールで送る場合は、WordPDFファイルで送るのが一般的です。

どちらか迷った場合は、企業側がファイルを開いた際に、書式やレイアウトが崩れるのを防ぐことができるPDFファイルで送るのがおすすめです。

また、ファイル名やメールの件名は受け取った人が一目で理解できるように、氏名や応募している職種の名称、cover letterといった単語を組み合わせて作成します。

メールアドレスについては、自分の名前が入ったビジネスシーンにふさわしいアドレスで送るようにしましょう。

メールで送る場合、メールの末尾に署名を入れるのがマナーです。「氏名」「電話番号」「メールアドレス」などを入れましょう。

メールの場合は、タイピングで署名を作成しても問題ありません。直筆のサインを入れたい人はパソコンに署名のデータを取り込んで、貼り付けることもできます。

郵送での送り方

海外に郵送する場合は、国際郵便を使って郵送します。

国際郵便では、国内郵便の住所の書き方と、名前や番地などを書く順番が大きく異なります。

国内郵便では都道府県を最初に書きますが、国際郵便の場合、最初に書くのはビルやマンション名、部屋番号です。

続いて番地・町名、市、県・州名、郵便番号、国名となっています。

また切手を貼る位置は、右上になるので注意しましょう。

らくだ先生
カバーレター作成のポイント
  • カバーレターは企業に興味を持ってもらえる内容を意識し、3部構成で簡潔に伝えよう!
  • 英文レジュメの情報を羅列するのはNG。より魅力的に伝わる内容に仕上げよう!

  • 誤字脱字の確認は必須。スペルミスや文法にも間違いがないか入念にチェックしよう!

職務経歴書の職務概要・職務要約の正しい書き方とは?【例文あり】

このページでは職務経歴書の「職務要約・職務概要」の書き方を、記入例とともに解説します。

職務要約は志望企業の採用担当者に、自分の魅力をアピールして、採用候補に入るために重要な文章です。

書き方のポイントを押さえて分かりやすく仕上げ、自分が志望企業の求めている人材であることをアピールしましょう。

職務経歴書の「職務要約・職務概要」とは?

職務経歴書の「職務要約・職務概要」とは、これまでの職歴のポイントを簡潔にまとめた文章です。

冒頭に書くことで、自分のキャリアを中途採用の担当者に伝える上で、最も重要な点をアピールできます。

職務経歴書を読むのは、人事担当者や募集部門のリーダーなどである可能性が高いです。

忙しい中、わずかな時間を作って採用活動を行っている担当者は、応募者1人ひとりの書類を丁寧に読む暇がありません。

数多くの職務経歴書に目を通す中で、先まで読み進める必要がある書類か、冒頭の職務要約で判断しています。

つまり応募者は「先まで読み進めてもらい、採用候補に入るために、職務要約で良い第一印象を伝えること」が大切です

職務要約・職務概要が必要な理由・役割

職務要約・職務概要は、採用担当者に「貴社の業務で貢献できる人材にふさわしい経歴があります」と伝えるアピール文です。

職務経歴書の冒頭文として、採用担当者の興味を引く役割を担います。

採用担当者に興味を持ってもらい、「入社後に活躍してくれそう」という印象を与えなければなりません。

ここで「つかみ」に成功することで初めて、次のステップである面接にまで進めます。

何を書くべきか悩んでいる人は、自分の最もアピールしたいポイントについて書きましょう。

キャリアの中でも、自分が最も本領を発揮したエピソードを伝えることで、有能な人材であることのアピールにつながります。

採用担当者にアピールポイントの印象が残れば、面接でも深く掘り下げてもらえます。

結果的に、面接でも優秀な人材として受け答えができ、良い印象を残せるのです。

採用担当者に読み飛ばされない、印象的な職務要約に仕上げましょう。

職務要約・職務概要の書き方とポイント

簡潔に3~4行程度にまとめる

職務要約・職務概要は短くまとめるのがポイントで、3~4行、200~300文字程度でまとめましょう。

転職回数が多い人は長くなりやすいですが、「可能な限り短く、簡潔にまとめる」ことを意識してみてください。

先述した通り、採用担当者は忙しい業務の合間に、求人に適切な採用候補をすばやく見極めています。

そのため応募者は、一目ですぐに自分の魅力が伝わるよう、簡潔に文章をまとめることが大切です。

また社会人は「結論ファースト」で、相手に簡潔に意図を伝える場面が多くあります。

職務要約が簡潔にまとめられないと、「分かりやすく話をまとめるスキルがない」と判断されてしまうかもしれません。

分かりやすく、簡潔な文章を書くには、「客観的な情報だけを記載する」のがおすすめです。

職務要約は応募者の意見や主張を書くためのものではありません。

主観的な情報を混ぜると、どうしても冗長で脈絡のない文章になってしまいます。

キャリアの中で挙げた業績や実績、会社名や部署名など、あくまでも客観的な事実を伝えましょう。

具体的なエピソードを書く

客観的な事実を述べつつ、他の応募者と差別化するために、具体的なエピソードを盛り込みましょう。

エピソードを簡潔にまとめるコツは、以下の情報を順番に記載することです。

・業務内容

・期間

・自分の役割

・実績

業務内容や期間は必須の情報ですが、特に重要なのは「自分の役割」です。

チーム内でどのような役割を担ったか、業務にどう携わったか、売上にどう貢献したかなどをアピールします。

この情報により、採用担当者は応募者が入社後に組織内でどう行動・貢献するかをイメージできるためです。

また過剰に自分の実績をアピールせず、協調性のある人材であることを伝えてみてください。

「チームメンバーに支えられて目標を達成できた」というニュアンスを含めて記載しましょう。

入社後に配属されたチームでも、メンバーと協力し合える人材であることをアピールできます。

事実ベースで数字を記載する

「どれほどすごい業績なのか」をアピールしたい場合、つい長くなりやすいですが、数値を使って事実だけを伝えることが大切です。

数値を使えば、客観的な事実について簡潔にまとめやすくなります。

具体的には売上目標・業績・達成率など、数値化できるものはすべて数字で伝えましょう。

数値を見ることで、採用担当者は瞬時に業務難易度や応募者のスキルを把握できます。

【職種別】職務要約・職務概要の例文

営業職の場合

<例文>

新卒で◯◯株式会社に入社し、5年間、営業職として新規顧客に向けた営業活動に従事してまいりました。目標の顧客獲得件数◯件に対し、初訪から半年間において平均◯件を達成。昨年は◯%の達成に成功して、社内賞を受賞しました。顧客に寄り沿い、的確にニーズを把握して、最適なプランの提案で売上につなげるスキル・経験があります。

実績に関する具体的な数値と、自社以外の人に分かる言葉を使いましょう。

目標の数値に対して、どれだけの期間で何%達成したか、一目で分かるようまとめます。

また受賞歴についても、賞の名称が独特で社内でしか通用しない場合、一般的に分かる言葉に言い換えましょう。

事務職の場合

<例文>

◯◯株式会社に入社後、営業事務として3年間、営業活動を補佐してまいりました。法人営業担当◯名が使用する提案書の他、エクセルマクロや関数を活用し、受発注に関わる見積書・請求書などを作成。RPAの導入検討会議では、事務代表としてRPAの必要性についてプレゼン。導入を成功させ、◯%の業務効率化を達成しました。

事務職といっても「一般事務」と「営業事務」では職務内容が異なります。

どのような業務内容に携わり、サポート役としてどう貢献したのか、なるべく詳しく書くことが大切です。

エクセルのスキルをはじめとするパソコンスキルや業務効率化の貢献度などは、重要なアピールポイント。

MOS資格やITパスポートなどの資格があれば高く評価されるため、勉強意欲も併せてアピールしましょう。

SEの場合

<例文>

◯◯株式会社に入社後、クライアント先企業常駐のエンジニアとして、設計から運用まで担当してまいりました。生産管理・売上管理などのシステム開発にも携わり、20◯◯年からはプログラマーとして◯名規模のアプリ開発チームに所属しています。進捗管理に携わった結果、適切な納期設定が高く評価され、継続的な受注に貢献しました。

SE(システムエンジニア)やプログラマーといったIT技術職は、専門用語を使うと業務内容が分かりにくくなってしまいます。

職務要約では分かりやすさが重要なため、業務内容やプロジェクトの目的などを、誰にでも分かる言葉で伝えることが大切です。

勉強意欲が重視される職種のため、取得済み、もしくは勉強中の資格があれば必ず記載してアピールしましょう。

転職経験がない場合の職務要約・職務概要はどう書く?

正社員未経験・職種未経験の場合

アルバイト・パート・派遣社員・契約社員など、いわゆる非正規社員としての経験も、しっかり記載しましょう。

働き方が多様化している現代において、雇用形態自体に大きな意味はありません。

雇用形態に関係なく、社員として企業に貢献した実績や培ったスキルはアピールポイントになります。

また異業種に転職したい職種未経験の人は、ポテンシャルを伝えることが重要です。

特に20代の若手であれば、将来有望な人材として期待されることで、未経験でも採用される可能性があります。

自身のスキル・経験を棚卸して、興味を持ってもらえそうなポイントをピックアップしましょう。

加えて志望動機や意欲をしっかりアピールすれば、熱意を高く評価されるため、未経験である点をカバーすることが可能です。

志望企業の公式ホームページやSNSで、企業理念や沿革、事業内容などを確認し、どのような点に惹かれたのか伝えましょう。

初めての転職の場合

初めて転職する人は現職もしくは前職の会社名・職種・実績を記載し、志望企業の業務で活かせるスキルをまとめます。

1つの仕事について説明すれば良いだけのため、職務要約・職務概要は比較的簡単に完成させられます。

若手であればポテンシャルに期待されますし、中堅であれば長く同じ会社で勤めた点を高く評価してもらえるでしょう。

今までとは違う業界にチャレンジする場合も、これまでの業務から親和性のあるものをピックアップしてアピールします。

初めての転職は不安が多いかもしれませんが、職務要約をまとめやすいのは、転職経験者より有利な点です。

転職回数が多い場合の職務要約・職務概要の書き方

最大4行程度で業務ごとにまとめる

複数社に勤めていた転職回数が多い人も、最大4行程度で職務経験をまとめるよう意識しましょう。

自分にとって最大の強みと、アピールしやすい職務をメインにまとめるのがコツです。

一から年代順に書こうとすると、どうしても1つひとつを丁寧に掘り下げようとして、全体が長くなってしまいます。

業務別に職務経験をまとめて、業務ごとに培った知識や挙げた実績を記載すれば、簡潔に強みをアピールできます。

担当してきた業務内容ごとに、何を手に入れたのか、どう成長したのかを盛り込んでみてください。

在職歴が長い仕事を中心に書く

最も在職歴が長い職種を中心に書いて、応募企業が求める人材であることをアピールするのもおすすめです。

長く勤める中で後輩を指導した経験がある人は多いでしょう。

部下や後輩を指導したり、チームリーダーとしてメンバーをマネジメントしたりした経験は、立派なアピール材料です。

指導やマネジメント経験がなくても、長期的に企業に貢献した実績や培ったスキルは高く評価されます。

「志望企業でも長期にわたり貢献できる人材」であることを、しっかりアピールしましょう。

職務要約・職務概要を書くときの注意点

職務要約・職務概要には、志望企業が求める人材・ポストにふさわしいアピールポイントを書くことが大切です。

職務経歴書の冒頭に、「今まさに募集している人材だ」と思わせる文章があれば、採用担当者は興味を持ってくれます。

自分のスキル・経歴と応募企業が求めている人材にマッチするポイントを見つけて、うまく関連付けましょう。

例えば、事務職の経験者が「傾聴力が求められる営業職」に応募するとします。

電話で顧客からの要望を聞いたり、上司から指示を受けたりする中、的確にニーズを把握した経験は「親和性のある経験」としてアピールできます。

ただし嘘をついて有利な経験や経歴を作り上げるのはNGです。

あくまでも「自然にアピールできる範囲で親和性のあるスキル・経験」を見つけましょう。

らくだ先生
職務経歴書の「職務概要・要約」の書き方ポイント
  • 職務経歴書の職務要約・職務概要には、職歴のアピールポイントを簡潔に分かりやすく記入しよう!
  • 具体的な数値を使って、どれほどの実績なのか誰にでも分かるように記入しよう!

  • 採用担当者の興味を引くよう、志望企業にマッチした印象的なアピールポイントを記入しよう!

職務経歴書における職務経歴欄の正しい書き方とは?【見本あり】

このページでは職務経歴書の職務経歴欄の正しい書き方やノウハウについて解説しています。

正しい書き方を身に付けることで、自身の能力を効果的にアピールすることができます。

書くべき内容と読みやすい構成の仕方を押さえ、より良い職務経歴書の作成に役立てましょう。

職務経歴書の「職務経歴欄」と履歴書の「職歴欄」の違いとは?

履歴書は氏名・住所・連絡先・学歴・職歴などのプロフィールを中心に記載する書類です。無料でダウンロード出来るテンプレートやフォーマットの他、WordやExcelなどでの作成なども出来るので作成のコツを押さえて、魅力的な職務経歴書を作りましょう。

履歴書の「職歴欄」は「いつ入社・退社」したのかという事実を時系列順に簡単に把握できるものとなっています。

一方で、職務経歴書およびその「職務経歴欄」(職務内容欄)は過去の業務経験やそこで上げた実績、培ったスキルなどの職歴を詳細に記載し、自身の能力を具体的にアピールできる書類になります。

この記事では、職務経歴書の「職務経歴欄」の書き方について、見本や例文を交えて詳しく解説していきます。

【職務経歴欄】の正しい書き方

職務経歴書の見本

履歴書の職歴欄は規定のフォーマットに則って職歴を書いていくものです。一方、職務経歴書はフォーマットに指定がありません。

そのため、自由に構成を工夫したり、自分に適したテンプレート(書類様式)を用いて、自分の強みをアピールすることができます。Wordや、Excel形式のテンプレートもあるので、それらを利用すると比較的容易に職務経歴書を作成することが出来ます。

しかし、職務経歴書の「職務経歴欄」をまとめる際には、必ず記載するべき項目があり、書き方にもルールがあります。

また職歴は基本的にはA4用紙1〜2枚、多くても3枚までに収まるように簡潔にまとめるのが良いとされています。

職務経歴を書く際、一つの職歴ごとに記載が必須な項目は下記の5つです。

それらの項目を中心として職務経歴欄をまとめていきましょう。

企業概要

自身が働いていた企業がどのような場所なのかを「企業概要」にまとめます。

記載必須の情報は企業名や事業内容、そして企業の規模感を掴むのに有用な資本金、従業員数です。

他に設立年月日や直近の売上高を記載することもあります。

企業名は「株式会社」「有限会社」のような法人格も省略せずに書きましょう。

あくまでも職務経歴欄で重要なのは「あなたがその企業で何をしていたのか」なので、企業概要は短くまとめるのがポイントです。

就業期間

実際にその企業で働いた「就業期間」は「2022年3月〜2023年4月」というように月単位まで記載しましょう。

職務経歴欄の左側に就業期間を書くためのスペースが用意されている場合が多いですが、無い場合にはそれぞれの職歴の冒頭に書き入れましょう。

また職務経歴書を提出する時点でまだ職に就いている場合には、「〇〇〇〇年〇月〜現在」と書きます。

部署・役職

所属していた「部署」や「役職」は省略せず記載します。

例えば、「営業本部 第一営業部 1課配属」「東京支社 インターネット事業部 開発チーム配属」というように、長くても正式名称で書くのがルールです。

異動や昇進をした場合には、同じ枠内に記載せず、また別の経歴として就業期間などと一緒に詳細に書くことになります。

途中で部署の名前が改められただけの場合には、特筆しなくても問題ありません。

職務内容

「職務内容」は「大手小売企業の発注システム開発」といったように具体性と分かりやすさが両立できるかたちで記載しましょう。

基本的には箇条書きで、主な職務の概要を簡潔に一文で書き連ねていきます。

しかし、営業職の場合は、職務の概要を書き、その下に営業スタイル、担当商品、担当エリアなどを補足するように書くのが良いとされています。

また技術職では使用していた機器やソフトウェアなどを補足として入れるのが一般的です。

このように、職種によっては採用担当者が知りたいであろう、その職種ならではの補足情報を加える必要があります。

キャリアを通して培ってきた経験をしっかりと応募企業の採用担当者にアピール出来るようにしましょう。

実績・受賞歴

何らかの「実績」や「受賞歴」がある場合には必ず記載しましょう。

実績を書くことであなたの仕事の能力をアピールすることができます。

「リニューアルに携わった食品の売上が前年比200%を記録」「20xx年度 個人売上高〇万円(営業部50人中2位)」などのように、売上や順位の数字を含めることでより具体的に伝えることができます。

また就業中の受賞歴がある場合には、記載することで社内でも特に優秀な人材であったことをより効果的にアピールできます。

具体的な実績の後ろに括弧書きで「20xx年度 社長賞受賞」というように記載すると、どのような実績で高い評価を得たのかが分かりやすくなります。

職務経歴を書くときのポイント

読みやすいレイアウトを意識する

職務経歴欄は職種や職務経歴書自体のフォーマットの違いなどから、書き方にも違いが生じます。

しかし、いかなる場合でも読み手のことを考えるということを忘れないようにしましょう。

「必要な情報が揃っているか」ということだけではなく、「読みやすいか」という点も重要となります。

読みにくいレイアウトだと、情報が適切に伝わらなかったり、良い印象を与えることができません。

「文字のフォントやサイズを揃える」「情報は簡潔にまとめる」など、読みやすさを意識しましょう。

読みやすくするための工夫として「強調したい部分のみ太字にする」ことも可能です。

しかし、職務経歴書では黒一色で仕上げるのが良いとされているため「強調したい部分の文字色の変更」はしないように注意しましょう。

具体的な数字を入れる

先述した通り、職務経歴欄に「実績」や「受賞歴」を記載する場合には、具体的な数字を入れると、それらの凄さをよりイメージしやすくなります。

「広告制作に携わった製品の売上が上昇した」と書くよりも、「広告制作に携わった製品の売上が前年比180%を記録」と数字を提示して書いた方が、その実績を上げた人の優秀さがより効果的に伝わるでしょう。

数字で表せる実績などがある場合には、積極的に記載していきましょう。

業界用語は使用しない

職務経歴書内では「業界用語」は使用しないようにしましょう。

異なる業種の企業に応募する場合には、転職先の採用担当者に意味を理解してもらえない可能性が高いです。

また同じ業種の企業に応募する場合でも、用語が前職の企業での造語であり、他社では通じないというような場合も有り得ます。

どのような人に読まれても問題が無いように「誰が読んでも分かりやすい職務経歴書」を目指しましょう。

自分をアピールするための書類であることを意識する

職務経歴書は職務経歴から自身のキャリアと培ったスキルを応募先の企業へとアピールするための書類です。

「何をどのようにアピールすれば効果的か」を意識して作成しましょう。

そのためには、「採用担当者が知りたい情報は何か」「企業が求めるスキルはどのようなものか」などを知っておくことが大切です。

職務経歴を書き始める前にしっかりと企業研究を行っておきましょう。

【例文あり】職務経歴の書き方

営業(IT)の場合

【職務経歴書(営業)】

前職:ITソリューションプロバイダー株式会社

[勤務期間: 20XX年XX月 – 20XX年XX月]

【職務概要】

ITソリューションプロバイダーでの営業職として、新規および既存顧客に対して優れたIT製品およびサービスを提案し、販売を推進。顧客のニーズを理解し、長期的な関係を築くための戦略的なアプローチを実行しました。

【業績・実績】

– 新規顧客の獲得において、前年比150%の売上増を達成。

– 既存顧客のリレーションシップを強化し、クロスセルおよびアップセルによる売上拡大を実現。

– ソリューション提案の際、顧客の業界および課題に合わせたカスタマイズを行い、顧客満足度の向上を実現。

– マーケット動向のリサーチと競合分析を通じて、新たな市場チャンスを見出し、戦略の最適化に貢献。

【具体的な業務内容】

– ニーズのヒアリングおよび要件定義を行い、顧客向けに最適なITソリューションを提案。

– 提案内容のプレゼンテーションとデモンストレーションを実施し、顧客の興味を引き、信頼を構築。

– 契約交渉および価格交渉を担当し、Win-Winの条件を実現。

– クロージングおよび契約締結後も、顧客との継続的なコミュニケーションを通じて顧客満足度を高め、顧客ロイヤルティを築く。

【スキル・資格】

– ITソリューションの知識と理解

– 優れたコミュニケーションスキルと説得力のあるプレゼンテーション能力

– ネゴシエーションと契約交渉のスキル

– マーケットリサーチおよび競合分析の経験

– プロジェクト管理能力

【言語スキル】

– 日本語: ネイティブレベル

– 英語: 中級レベル

【趣味・特技】

– テクノロジーの最新動向の追跡

– ネットワーキングイベントへの参加

この例文は営業職のものであるため、「営業スタイル」「担当商品」「担当エリア」が職務内容の補足情報として加えられています。

この書き方では、「どのような相手と取引していたのか」や「どのような商品を売り込んできたのか」という営業職として伝えておくべき情報を簡潔に分かりやすく明示することができます。

また売上の実績が具体的な数字を伴って複数年分記載されていることで、長期に渡って良い成績を上げてきたことを読み手に印象付けています。

商品企画の場合

【職務経歴書(商品企画)】

前職:XYZ株式会社

[勤務期間: 20XX年XX月 – 20XX年XX月]

【職務概要】

XYZ株式会社における商品企画職として、市場調査や顧客ニーズの分析を基に新製品および既存商品の企画・開発を行い、競争力のある商品ラインナップを構築。クロスファンクショナルなチームと連携してプロジェクトを推進し、市場での成功を実現しました。

【業績・実績】

– 新製品の企画・開発において、過去3年間で3つの製品を市場投入。平均して年間売上目標を20%超える成果を達成。

– 既存商品の改善プロジェクトを主導し、顧客満足度を向上させると同時に売上を15%増加。

【具体的な業務内容】

– 市場トレンドの分析と競合商品の調査を通じて、新たな商品アイデアの発掘と提案。

– 顧客インタビューやアンケート調査を実施し、顧客ニーズと要求を理解し、それに基づく商品コンセプトを策定。

– クロスファンクショナルなチームと協力して、商品の仕様、デザイン、価格設定、マーケティング戦略を策定。

– プロトタイプの開発とテストを通じて、商品の機能と品質を確保。

– マーケティングチームと連携して、商品の導入計画およびプロモーション戦略を立案。

【スキル・資格】

– 新商品開発プロセスの経験と理解

– 優れた市場調査および競合分析のスキル

– プロジェクトマネジメントおよびチームリーダーシップの能力

– 優れたコミュニケーションおよびプレゼンテーションスキル

– データ分析ツールの使用経験(Excel、市場調査ツール等)

【趣味・特技】

– マーケットトレンドの追跡

– プロダクトデザインに関する研究

この例文の書き方は、職務内容を箇条書きで記載し、更にその項目の中に箇条書きで詳細な情報を入れることで、より具体的に職務内容を伝えられるようになっているのが大きな特徴です。

また箇条書きの際に用いる点の形状や大きさを変えることで、その構造が分かりやすくなるという可読性を向上させるための工夫もなされています。

この例文のように、それぞれが異なる特徴を持った具体的な職務内容や実績を多く挙げることによって、幅広い分野で活躍してきた人材であることをより効果的にアピールできるでしょう。

エンジニアの場合

【職務経歴書(エンジニア)】

 前職: ABCテクノロジーズ株式会社

[勤務期間: 20XX年XX月 – 20XX年XX月]

【職務概要】

ABCテクノロジーズ株式会社でのエンジニア職として、ソフトウェアの設計、開発、テスト、および保守を担当。クロスファンクショナルなチームと連携してプロジェクトを推進し、高品質なソフトウェアの提供を実現。

【業績・実績】

– 新機能の開発および既存コードの最適化により、製品のパフォーマンス向上と安定性の向上を実現。

– チーム内でのコードレビューおよび知識共有を通じて、開発プロセスの効率化を推進。

【具体的な業務内容】

– ソフトウェアの要件定義および設計を行い、システムのアーキテクチャを構築。

– プログラミング言語(例: Java、Python)を使用して、新機能の開発および既存コードのメンテナンスを実施。

– ユニットテストおよび結合テストを通じて、ソフトウェアの品質を確保。

– チームメンバーとのコラボレーションを通じて、タスクの進捗を管理し、プロジェクトの期日を守る。

– ユーザーからのフィードバックを収集し、改善および新機能の提案を行い、製品の進化を支援。

【スキル・資格】

– プログラミング言語(例: Java、Python、C++)の実務経験

– ソフトウェア設計およびアーキテクチャの理解

– ユニットテストおよび結合テストの経験

– バージョン管理ツール(例: Git)の使用経験

– クロスファンクショナルなチームでのコミュニケーションおよび協力スキル

この例文はエンジニアのものであるため、「SQL Server」というソフトウェアの名前を出し、その使い方を習得していることを読み手に伝えています。

技術職の場合には、このように使用できるソフトウェアや機器などを明示することで、自身の技能をアピールすることができます。

また例文ではプロジェクトマネージャー(PM)というリーダー職に就いていたことが明かされています。

リーダー職の経歴を書く場合には、リーダーを担当したチームのメンバーが何人いたかを示すことをおすすめします。

メンバー数が多いほど、人をまとめてプロジェクトを進めるスキルが高いことをより効果的にアピールしやすいでしょう。

職歴に「空白期間」がある場合の書き方

転職活動をしていた場合

転職活動期間があり職歴に空白期間が生じた場合の記入例

前職を退職した後に、転職活動をしていて職歴に空白期間が生じた場合には、その旨を正直に記載しましょう。

退社理由も述べた方が良いですが、詳細に書く必要はありません。

基本的には「一身上の都合で退社」という書き方で問題無いでしょう。

病気の療養をしていた場合

病気療養で離職期間が生じた場合の職歴の記入例

病気の詳細について記載する必要はありません。

離職期間に完治した場合には、就職しても業務に支障は出ないという旨をしっかりと記載しましょう。

企業からより安心感を持って迎え入れられやすくなるでしょう。

近親者の介護をしていた場合

近親者の介護のために離職していた期間がある場合の職歴の記入例

近親者や知人などの介護のために離職していた期間がある場合にも、正直に記載して問題ありません。

復職ができるようになった理由も明記しておくことで、入社後も問題無く働けることをアピールできるでしょう。

資格取得のために勉強をしていた場合

離職期間中に勉強して資格取得をした場合の職歴の記入例
離職期間中に資格取得を目指し勉強していた場合の職歴の記入例

離職期間中に資格取得などを目指して勉強していた場合には、その旨を記載することで、仕事に就いていなくとも前向きに自己研磨をしていたと好印象を与えることができるでしょう。

最終的に資格の取得には至らなかった場合でも、勉強していたということを伝えることでその努力をアピールできます。

職歴が多すぎて書ききれない場合の対処法

職務経歴書は基本的には1〜2枚、書きたい職歴が多い場合には3枚にまとめるのが一般的です。

職歴が多過ぎて3枚以内では書ききれないという場合でも、一部の職歴を省くということはNGです。

職歴に穴が空いてしまい、その期間には何もしていなかったのかと採用担当者にあらぬ疑惑を持たれてしまいかねないからです。

そのため、職歴が多い場合には3枚までに収める工夫をする必要があります。

関連が深い職種・職歴のみ具体的に書く

応募企業に関連が深い職種・職歴のみ具体的に書く場合の記入例

職歴が多い場合には、応募先の職種と関連が薄い職歴は短くまとめ、関連が深い、または強くアピールしたい職歴のみ、より詳細に記載するのがおすすめです。

職務内容や実績、受賞歴は主だったものだけをピックアップして記載したり、それぞれの項目をより簡潔に書くことで、一つの職歴を短くまとめることができます。

職務経歴欄では一つの職歴を丸ごと省いてしまうのはNGですが、それぞれの職歴の内容を省略することは問題はありません。

職種ごとに職歴を整理してまとめる

職種ごとに職歴をまとめて書く場合の記入例

職歴を時系列順に一つ一つ書いていく一般的な職務経歴欄の書き方は「編年体式」と呼ばれています。

職歴が多い場合には、この編年体式ではなく「キャリア式」を採用することもおすすめです。

キャリア式は職歴を企業ごとではなく、職種ごとに整理して書いていく方式です。

この方式では、応募先の企業に近い職種、特にアピールしたい職種の職歴を一箇所にまとめ、他の職種より詳細に書くことで目立たせることができます。

つまり、先述の応募先に関連の薄い職歴は短くまとめ、関連が深い職歴は詳細に書くという方法が編年体式よりもプラスに働きやすくなります。

また企業ごとではなく、職種ごとにまとめて書くため、転職回数が目立ちにくくなります。

そのため、キャリア式は「すぐに会社をやめる人間だと思われないか」など、転職回数の多さが選考に不利に働くことを懸念している人にもおすすめです。

職歴が全く無いのに職務経歴書を求められた場合

職歴が全く無いにもかかわらず、応募先から職務経歴書の提出を求められた場合には、職歴欄に「職歴なし」と正直に書きましょう。

そして、職務経歴書の自己PR欄でフォローをするようにしっかりと自己のスキルや意欲をアピールしましょう。

もしも応募先の職種に強く関連したアルバイト・パートの経歴がある場合には、職務経歴欄にその経歴を詳細に書いても良いでしょう。

応募先の職種への適正を示せる可能性があります。

らくだ先生
職務経歴書の「職務経歴欄」の書き方ポイント
  • 職務経歴欄では職歴を具体的に書き、実績やスキルをアピールしよう!
  • 職務経歴欄は簡潔にまとめよう。書ききれないからといって一部を省略したり、空白期間を作るのはNG!

  • 職務経歴欄を書くときは、読みやすさを意識してまとめよう!