履歴書の正しい渡し方とは?【見本あり】|封筒の書き方まで徹底解説!

このページでは履歴書を手渡しする際の基本ルールや注意点について解説しています。

どんな封筒を選び、何を書けば良いのか、どのように手渡せば良いのかなど、履歴書を提出する際にもたくさんのマナーが存在します。

企業側へ誠実な印象を与えられるようにしっかりとポイントを押さえていきましょう。

履歴書を手渡しするときのポイント

履歴書は封筒・クリアファイルに必ず入れる

履歴書を封筒に入れるときの順番

履歴書を企業の採用担当者に手渡しする場合には、必ず履歴書をクリアファイルに入れ、さらに封筒に入れて持参しましょう。

履歴書に破損や折れ、汚れがあると企業から悪印象を持たれることに繋がってしまうので、それを防ぐためです。

このとき、封筒と中のクリアファイルや履歴書などの書類の表裏、上下は揃えるようにしましょう。

また履歴書を持ち運ぶ際のカバンは、封筒が折れ曲がらないように大きさに余裕があるものを用意しましょう。

このとき、書類を入れた封筒をさらにクリアファイルで挟んでおくと、カバンの中に入れたときの折れ曲がりや汚れをより防ぐことができます。

他にもカバン自体を撥水素材のものにしたり、カバンに被せるビニールを用意するなど、天候が悪いときでも中の封筒を塗らさないための準備もしておきましょう。

履歴書は二つ折りにする

履歴書は二つ折りにする

履歴書は通常、A3またはB4用紙を二つ折りにして、A4またはB5サイズとして販売されています。

二つ折りとは、見開きできるように用紙の真ん中を一度だけ山折りする折り方です。

市販の履歴書を利用する場合には、元の二つ折り以上折らないようにしましょう。

折り目が文字に重なって可読性が損なわれるリスクがある他、見た目も損なわれてしまいます。

また自分で作成した履歴書を作成する場合は、A3またはB4判用紙に印刷し二つ折りにしましょう。このとき、記入面が外側に来るように折ります。

封筒は糊付けしない

面接の場で履歴書を手渡しする場合、封筒とともに面接官に渡すことになります。

そのため、封筒の封は糊付けしないようにしましょう。封をしていないため〆を書く必要もありません。

履歴書の提出を求められた際に封筒の中からさっとクリアファイルを取り出せる状態にしておきましょう。

封筒を糊付けしてしまうと、面接官の目の前で封をビリビリと破いて中身を取り出し、破けた封筒を手渡すことになってしまいます。

その場合、大きな音を立ててしまう可能性があるうえ、提出物を雑に扱うことになるため、マイナスな印象を与えてしまうかもしれません。注意しましょう。

手渡しするときの封筒の書き方とは?

A4の白封筒(角2サイズ)を用意する

履歴書を入れる封筒は「A4サイズの用紙が入る封筒」を使用しましょう。

このサイズは「角2サイズ」と呼ばれます。

「必ずしもこの色でなければいけない」ということはありませんが、色に関しては「白」が無難とされています。

茶封筒では企業が事務用などでよく用いているので、それらと混同され、履歴書が放置されてしまうリスクがあるためです。

また白は清潔感があり、黒や赤で書かれた文字が映えやすいという利点もあります。

しかし、汚れが目立ちやすい色でもあるので取り扱いには最新の注意を払いましょう。

「履歴書在中」と赤字で記載

「履歴書在中」と書いた封筒表面の見本

封筒表面の左下には、「履歴書在中」または「応募書類在中」と赤字で記載し、赤い四角でその周りを囲う必要があります。

囲いを手書きする場合には、定規などを用いて綺麗な四角を書くようにしましょう。

文房具店などでは「履歴書在中」または「応募書類在中」という文字が四角で囲われたスタンプが売っている場合もあるので、手書きで失敗したくない場合にはそれらを利用するのもおすすめです。

スタンプを利用するときは印が綺麗になるように、中に履歴書を入れる前に平らな場所の上で判を押すようにしましょう。

持参日を裏面に記載

封筒裏面の記入例

履歴書の入った封筒の裏面には「履歴書の持参日(年月日)」を黒字で記載しましょう。

年は西暦と和暦のどちらの表記で記載しても問題ありませんが、中に入れる履歴書の表記と揃えて統一感を出すようにしましょう。

後述しますが、封筒裏には他にも記載するべき情報があるので、下のスペースを空けるようにしつつ左上に記載すると良いでしょう。

住所・氏名を裏面に記載

封筒の裏面には「提出者の住所・氏名」も記載するようにしましょう。

採用担当者から見て誰が提出したものかわかりやすくなります。

前述の「持参日」の下、封筒裏の左下に記載しましょう。

封筒の宛名は書かない

履歴書を手渡しする場合には封筒に宛名を記載したり、添え状を用意したりする必要はありません。

前述の「履歴書在中」または「応募書類在中」が宛名の代わりに記載するものとなっています。

履歴書を手渡しするときのマナー

受付で渡す場合

履歴書を受付で渡す時の正しい渡し方

履歴書を面接会場の「受付」で手渡す場合には「中身を封筒に入れたまま」提出します。

受付はあくまで履歴書を受け取り、採用担当者に渡す役割であり、その場で履歴書の内容を確認するわけではないからです。

このとき、封筒は両手で持ち、受付から見て文字の上下が正しくなり、読みやすくなる方向で差し出すようにしましょう。

受付担当者は採用に直接関係のある立場ではありませんが、受付への対応があまりにも酷い場合には採用担当者に報告される可能性は否定できません。

面接会場内では社員の誰の目に触れても問題ないように、常に丁寧な所作を心掛けましょう。

面接官に直接渡す場合

履歴書を面接官に渡す時の正しい渡し方

履歴書を「面接官」に直接手渡す場合は、封筒からクリアファイルを出し「履歴書の入ったクリアファイルを封筒の上に重ねて」提出するようにしましょう。

これはその場で履歴書が読まれるので、面接官が封筒から履歴書を取り出す手間を省くためです。

また封筒の封に糊付けしてしまうと、このやり取りがスムーズに進行しません。

そのため、封は糊付けせず、そのままの状態で用意しましょう。

履歴書は面接官から求められたときに手渡しましょう。

このとき、履歴書は両手で持ち、受付から見て文字の上下が正しくなり、読みやすくなる方向で差し出すようにしましょう。

前もって履歴書を直接提出するように指示があったにもかかわらず、面接の場で提出が求められなかった場合には、面接官が受け取り忘れてしまっている可能性があります。

履歴書の提出は面接終了後に求められる場合もあるので、そのタイミングまでに提出が求められなかった場合には、自分から面接官に尋ねるようにしましょう。

履歴書は素早くカバンから取り出し、スムーズに手渡せるようにカバンのわかりやすい場所、取り出しやすい場所に入れておきましょう。

らくだ先生
履歴書の渡し方ポイント
  • 履歴書は二つ折りにして、クリアファイルに入れてから白封筒に入れよう!
  • 封筒の表には赤字で「履歴書在中」、裏には持参日と住所・氏名を記載しよう!
  • 履歴書は受付では「封筒に入れたまま」提出、面接官には「封筒の上にクリアファイルを重ねて」提出しよう!

履歴書の印鑑のルールとは?【見本あり】|押し方のコツまで徹底解説!

このページでは履歴書に「印鑑」を押す際の基本ルールや注意点について解説しています。

そもそも印鑑を押す必要はあるのか、押印に適した印鑑は何かなど知っておくべきことがたくさんあります。

押印ひとつでも「丁寧な人」という良い印象を与えることができるので、好印象を与えられるような履歴書を目指しましょう。

履歴書に印鑑は必要?

履歴書に押印欄がある場合

押印欄がある履歴書の見本

履歴書に押印欄が設けられている場合には、必ず印鑑を押しましょう。

押印欄があるにもかかわらず押印されていない場合には、履歴書に不備があるように見えてしまい、企業側にマイナスの印象を与えてしまうので注意しましょう。

企業から押印を求められた場合

押印欄に押印した履歴書見本

企業から履歴書への押印を求められた際には、押印欄の有無にかかわらず、必ず押印しなければいけません。

履歴書内に押印欄が設けられている場合にはそこに、無い場合には印鑑が氏名欄の右端に配置されるように押印しましょう。

後者の場合、印鑑が氏名欄からはみ出したり、氏名に重なったりしないように注意して氏名を記入しましょう。

履歴書に押印欄が無く、企業が求めていない場合

押韻欄のない履歴書見本

出典:転職Hacks

履歴書に押印欄が無く、企業側から求められていない場合には押印の必要はありません。

押印が指定されていないということは、印鑑の有無が選考に影響しないということです。よって、押印した方が企業からの印象が良くなるということもありません。

もちろん、押印しても問題ありませんが、失敗のリスクもあるため、押印せずに提出することをおすすめします。

また意図せず押印してしまったという場合にも、印鑑が綺麗に押されていれば履歴書を書き直す必要も無いでしょう。

履歴書に「シャチハタ」は使える?

履歴書には「認印」を使用しよう!

履歴書では地方自治体に登録された「実印」や、金融機関に登録された「銀行印」として使用していない「認印」を使用しましょう。

「認印」とは特定機関へ届出や登録を行なっていない、承認意思を示すために用いられる印鑑のことです。特定機関に登録されていないため、個人情報の流出や印影の悪用などのリスクを回避することができます。

「シャチハタ」の使用はNG!

シャチハタ

出典:シヤチハタ

履歴書では「シャチハタ」のようなスタンプ式ハンコを使用してはいけません。「シャチハタ」の印鑑のインクは長時間の経過で色が薄れやすいなどの特徴から、長期保管する書類への使用には向いていません。

そのため、重要書類では使用してはいけないということが社会人の常識となっています。履歴書も同様に重要書類に該当するため、「シャチハタ」を使用してはいけないということです。

また朱肉を使用した印鑑と「シャチハタ」の印鑑は、多くの書類を目にしてきた採用担当者には見分けられてしまう可能性が高いです。シャチハタを使用した場合、常識や重要書類へ向けるべき意識の欠如が疑われ、企業にマイナスの印象を与えてしまいます。

それを避けるためにも、履歴書には必ず朱肉を用いた印鑑を押すようにしましょう。

印鑑を綺麗に押すコツ

捺印マットを使う

印鑑マットを敷いて印鑑を押す

出典:doda

履歴書に押印する場合は下に「捺印マット」を敷き、履歴書の下を平らにすることで綺麗に印鑑を押すことができます。

捺印マットとは工作マットのような平たく適度な固さとクッション性のあるマットのことで、100円均一ショップなどで手軽に入手可能です。

捺印マットを敷く際には、マットのずれで印鑑もずれてしまわないようにマットの中心が押印欄の真下に配置されるようにしましょう。

軽く叩くようにして印面を朱肉に付ける

ハンコの印面はポンポンと数回軽く叩くようにして朱肉に付けましょう。朱肉を付ける際に印面を朱肉に力強く押し付けてしまうと、朱肉が多く付着し過ぎ、押印したときの印鑑の滲みに繋がってしまいます。

また朱肉は大きく消耗されていたり、長期間の放置などにより表面が乾燥していたりする場合があります。この場合、印鑑のかすれに繋がってしまうので、ティッシュペーパーで押すなどして、ハンコの印面に付ける前に確認しておきましょう。

位置を確認しながら垂直に押す

正しい位置で印鑑を垂直に立てて押印する

出典:doda

押印する際は押印するべき位置と印面の向きを確認しながら、ハンコと履歴書が垂直になるように押印しましょう。

履歴書にハンコの印面が置かれた後には力強く押さないようにし、離す際には静かにハンコを持ち上げましょう。こうすることで欄への収まりが良く、色むらの無い綺麗な印鑑を押すことができます。

また力強く押し付けてしまうと、履歴書に余分な朱肉が付いてしまい、印鑑が滲んでしまうなどのリスクがあります。事前に要らない用紙などで練習してから、履歴書に押印することをおすすめします。

こんなときどうする?印鑑の対処法

印鑑がかすれてしまった

押印の成功・失敗例一覧

出典:マイナビ転職

印鑑がかすれてしまった、斜めになってしまったなど、押印に失敗した場合には新しい履歴書を用意しましょう。

失敗した印鑑を二重線で取り消して、その横に押印し直すというようなことはビジネスマナーとしてNGとなるため、絶対に行ってはいけません。

履歴書にミスがあると、企業側に「丁寧な仕事ができないのでは」などマイナスの印象を与えてしまいます。

履歴書を手書きで記入する場合には、押印に失敗すると一から書き直しになってしまうため、すぐにやり直せるように最初に押印することをおすすめします。

印鑑を押し忘れた

企業から指定があったにもかかわらず、履歴書への押印を忘れてしまったという場合には、気付いた段階ですぐに企業へ謝罪の連絡をするようにしましょう。

基本的には押印した履歴書の再送など、担当者からの指示に従えば問題ないことが多いと言われています。しかし、確認ミスで企業に迷惑を掛けてしまううえ、選考に悪影響を及ぼしてしまう可能性も否定し切れないため、企業へ送付する前にしっかりと確認しておきましょう。

送付した後にしっかりと押印したか心配になるケースも考えられるので、送付前に完成した履歴書のコピーを撮っておくのがおすすめです。

印鑑を押す欄がない

先述の通り、履歴書に押印欄が無い場合には企業からの押印指定の有無を確認しましょう。指定が無い場合には、押印する必要はありません。

指定がある場合には、氏名欄の右端に押印するのを忘れないようにしましょう。

参考サイト

ハローワーク「履歴書の書き方」

らくだ先生
履歴書に印鑑を押すときのポイント
  • 履歴書に押印するかは企業からの指示に従おう。押印欄がある場合には指示が無くても押印必須!
  • 履歴書には「認印」を使おう。「シャチハタ」はNG!
  • 押印は朱肉を軽く叩くように付けて、平らな「捺印マット」の上でハンコを垂直にして押すのがポイント!

履歴書を入れる封筒の選び方とは?正しい封筒の書き方と送り方を徹底解説!

このページでは履歴書を入れる「封筒のサイズ」「正しい封筒の書き方」について解説しています。

手渡しと郵送では封筒の書き方が異なっていたり、郵送する際には気を付けなければならない注意点などがあります。

履歴書だけではなく、封筒にまで気を配り、丁寧な印象を与えられるようにしましょう。

正しい封筒の選び方

封筒は「角形2号」「角形A4号」を選ぶ

履歴書の郵送におすすめの封筒サイズ一覧

履歴書を入れる封筒サイズは、「角形2号」「角形A4号」を選ぶのが一般的です。

このサイズの封筒は、「A4サイズ」「B5サイズ」の履歴書などの応募書類を折らずに入れられます。

履歴書は折らずに封筒に入れるのがベストです。

また、クリアファイルに入れた応募書類も封筒からスムーズに取り出すことができます。

封筒の色は「白色」がおすすめ

履歴書を入れる封筒の色は「白色」を選びましょう

白色の封筒は、水色や茶色の封筒よりも清潔感があり丁寧な印象があります。

また、白色の封筒は正式な書類のやり取りに使用されることが多いのでビジネスマナーの観点からも「白色」を選ぶことをおすすめします。

ただし、薄い素材の白色の封筒は、中身が透けて見えてしまう可能性があります。中身が透けないことを必ず確認しましょう。

履歴書を入れる封筒の書き方

表面には「応募先住所」「宛名」「履歴書在中」を記入

履歴書を郵送するときの封筒表面の書き方見本

封筒の表面には、「応募先住所」「宛名」「履歴書在中」を記入します。

まず、右上に郵便番号を見やすいように書きます。次に宛先の住所を、封筒の真ん中にくるように大きく書きます。

住所は応募企業のホームページを確認しながら、記入するのがおすすめです。

会社名を省略したり(株)を用いるのはNGです。必ず正式名称で記入しましょう。

最後に左下に「履歴書在中」と赤ペンで書き、四角く囲います。

履歴書以外の応募書類を同封する場合には、「応募書類在中」と書きます。忘れがちなので注意しましょう。

ただし、履歴書を直接持参する際は、封筒の表面に「応募先住所」「宛名」を書く必要はありません。

裏面には「自分の住所」「名前」「投函日」「〆マーク」を記入

履歴書を郵送するときの封筒裏面の書き方見本 

封筒の裏面には、「自分の住所」「名前」「投函日」を記入します。

まず、左上に投函日を書きます。

ここに書く日付は中の書類と同じ日付になります。履歴書を記入した日ではなく、「ポストに投函する日」になるので気を付けましょう。

次に、日付の下に郵便番号と住所を書きます。住所はマンション名や部屋番号まで正確に書くようにします。

最後に自分の名前を住所の左横に大きく記入しましょう。

封筒に全て記入をしたら、裏面のふたの部分にのりを付けて貼ります。貼り付けた上から「〆マーク」を書き、完了です。

手渡しの場合「宛先」は書かない

封筒の書き方は基本的に郵送時と同じですが、手渡しの場合、「宛先(企業の住所・担当者名など)」を書く必要はありません。

直接手渡すため、「どこ宛の書類か」ということは両者分かりきっていることなので、省略します。

表面の左下には「履歴書在中」と赤色のペンで記入し、文字の周りを囲みます。

裏面の左下には「郵便番号」「住所」「名前」を書きます。宛先は不要ですが、「誰の応募書類なのか」ということは企業側に示す必要があるので、裏面の記入漏れには注意しましょう。

また手渡しする場合は、すぐに中身を出せるようのり付けをする必要はありません。

順番が来たらすぐに取り出せるよう、カバンの取り出しやすいところに封筒のまま入れておきましょう。

封筒ごと提出するので、封筒自体に汚れや折り目がついてしまわないよう、書類を入れた封筒を更にクリアファイルに入れて持ち運ぶのがおすすめです。

履歴書の封筒への入れ方

履歴書は二つ折りにして封筒に入れる

履歴書は、二つ折りにしてから封筒に入れるのが一般的です。履歴書の表面が必ず上にくるように、折ります。

そして、履歴書の表面が封筒の表面になるように入れます。

履歴書に折り目をつけすぎてしまうと、見た目が悪くなったり字が読みにくくなってしまうので気を付けましょう。

また、折り目が少ないことで採用担当者が履歴書のコピーを取りやすくなるというメリットもあります。

「送付状」「履歴書」「職務履歴書」の順番で封筒に入れる

封筒に入れるときの書類の順番

履歴書以外の応募書類を同封する場合には、「送付状」「履歴書」「職務履歴書」の順で封筒に入れます。

このとき、応募書類が折れないように、クリアファイルに必ず入れます。クリアファイルは無色透明のものを用意しましょう。

また、封筒と書類の裏表と向きが合っていることを、確認してから入れます。

応募書類が多い場合には、書類ごとにクリップで留めるのもおすすめです。

履歴書の郵送方法

郵便局の窓口で出す

履歴書は郵便局の窓口から「普通郵便」で出すのが基本です。

確実に応募先企業に履歴書を届けることができる普通郵便で、郵送することをおすすめします。

郵便局の窓口で郵送の手続きをすることで、料金不足による返送や集荷時のトラブルを事前に防ぐことができます。

できるだけ、「速達」「簡易書留」での郵送は避けるようにしましょう。

速達での郵送をしてしまうと、提出期限ぎりぎりに履歴書を作成したというマイナスの印象を採用担当者に与えてしまう可能性があります。

また簡易書留での郵送は、採用担当者が受領印を押さないと受け取ることできないため、手間を煩わせてしまいます。

履歴書を送付する場合は「普通郵便」で出すよう心がけましょう。

また郵送には、2〜5日ほど配達に時間がかかるので、提出日には余裕を持って提出するのが大切です。

ポストに投函する

定形外郵便の料金

50g以内120円
100g以内140円
150g以内210円
250g以内250円
500g以内390円

参照:郵便局|手紙の基本料金

郵便局の窓口で出すのが難しい場合は、切手を貼りポストに投函しても問題ありません。

ただし、履歴書のサイズや重さによって切手料金が異なるため、料金不足による返送や出荷時のトラブルのリスクがあるので注意しましょう。

郵送料金は、書類の重さによって異なります。

郵送する応募書類が50g以内だと120円、100g以内だと140円、150g以内だと210円、250g以内だと250円です。

角形2号の封筒に「送付状」「履歴書」「職務履歴書」「その他の書類」を入れた場合、大体は100g以内に収まります。

重さを確認し、100g以内であれば140円切手を貼り、ポストに投函しましょう。

料金不足が発生した場合、多くは自分宛に返送されますが、ごく稀に企業側が不足分の料金を支払う場合があります。

その時点でマナーのない応募者だと判断されてしまうため、切手料金には間違いがないよう念入りに確認しましょう。

切手は、郵送料金ぴったりのものを使用します。切手が複数枚になる場合は、左上に料金の大きいものから縦に一列に並べます。

複数枚貼ることはマナー違反ではありませんが、3枚以上貼ってしまうと見栄えがあまり良くありません。

また対応が雑な人という印象を与えてしまう可能性もあります。

切手料金は正確に、また綺麗に貼るよう細心の注意を払いましょう。

らくだ先生
履歴書を入れる封筒選びのポイント
  • 履歴書の封筒は、白色の「角形2号」「角形A4」サイズを選ぼう!

  • 履歴書は二つ折りにして、「送付状」「履歴書」「職務履歴書」の順で入れよう!

  • 履歴書を郵送する場合は郵便局の窓口で出そう!

職務経歴書の書き方とは?【テンプレ有】|志望動機の書き分け方も解説!

このページでは履歴書と「職務経歴書」の違い・書き方に焦点を当てています。特にどちらにも含まれることのある志望動機についても詳しく説明します。

職務経歴書は応募する企業に自分の業務経験とスキルをアピールするための重要な材料です。

プロフィール資料である履歴書との違いを意識し、ポイントを押さえて正しく書き分ける必要があります。採用担当者の目にとまるよう、見やすい職務経歴書に仕上げましょう。

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、企業が応募者の経験スキルを確認し、自社の業務に貢献できるか判断するための材料となる書類です。職務についての書類であるため、転職する際に提出することが多いです。

応募者は、職務経歴書において、以下のポイントをまとめる必要があります。

職務経歴書でアピールするポイント
  • 今までどのような業務に携わってきたのか

  • 業務を通じてどのような経験・スキルを習得したのか

  • 経験・スキルを入社後にどう活かせるか

自分が「応募企業で活躍し、目標達成のために貢献できる人材であることをアピールする」という目的を意識して作成しましょう。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書は職務経歴書とともに提出することが多い書類ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

職務経歴書が応募者の経験・スキルをアピールするための書類なのに対し、履歴書は応募者のプロフィールを記載する書類です。

履歴書には氏名・生年月日・連絡先・学歴/職歴・資格・特技/趣味のほか、自己PRや志望動機、希望条件などをまとめます。

一方職務経歴書は、これまでの職歴を詳細に振り返り、携わった仕事の内容を詳しく書かなければなりません。

どのような立場で業務に携わり、成果を挙げるまでにどう貢献したのかを明確にすることが大切です。

また職務経歴書と異なり、履歴書の職歴欄では、「令和○○年△△株式会社入社/令和○○年△△株式会社退社」といった事実を時系列に沿ってまとめるだけという違いがあります。

履歴書の職歴欄には端的に入退社や異動の年月だけを記し、「職務経歴書をご参照ください」と一言添えると良いでしょう。

履歴書と職務経歴書の志望動機の書き分け方

履歴書と職務経歴書には志望動機欄があり、どう書き分けるか悩む人は多いかもしれません。

志望動機の内容は同じで問題ありませんが、2つの書類はそれぞれ文字数が異なります。

履歴書の志望動機は200〜300文字でまとめますが、職務経歴書の志望動機は500文字程度でより詳しくまとめるのが特徴です。

履歴書の形式は決まっており、それぞれの項目には事実を簡潔に記入するだけで完成します。

一方職務経歴書は、自分で見やすいレイアウトを考え、内容を詳細にまとめなければなりません。

志望動機欄ではこれまでの経験・スキルについて、具体的なエピソードを盛り込みつつ紹介します。

加えて、その経験・スキルを活かして、転職先でどう貢献できるかをアピールしましょう。

まず職務経歴書に、これまでの経歴・業務内容を詳しく書いてから、その概要を履歴書にまとめるのがおすすめです。

このやり方であれば2つの書類内容に矛盾が生じず、スムーズに作成できます。

職務経歴書の書く前の準備

職務経歴書はA4サイズの用紙1~2枚にまとめます。

100均やコンビニで買うこともできますが、インターネット上からダウンロードしたり、ExcelやWordで自作したりしたものも使用が可能です。

自作する場合は以下の手順に従って、必要な項目欄を書きましょう。

職務経歴書に必要な項目
  • タイトル

  • 日付・氏名

  • 職務要約

  • 職務内容

  • 経験・スキル・能力・資格

  • 自己PR・志望動機

必要事項は箇条書きを活用しながら、見やすさを意識して書くことがポイントです。資格は履歴書にも記載箇所があるため忘れる方もいますが、企業にとっては重要な情報ですのでなるべく重複しても記載するようにしましょう。

職務経歴書の書き方

職務経歴書見本

タイトルには「職務経歴書」と書き、その右下に日付と氏名を記入します。

年号は西暦・和暦のいずれかに統一しましょう。

日付は提出日もしくは投函日を記入しますが、履歴書と同じ日付を書く点に注意が必要です。

そのため日付については空欄にしておき、提出する直前に、当日の日付を書くのがおすすめです。

職務要約には会社ごとに在籍した期間を記入し、業務内容を100文字前後でまとめましょう。

会社の情報については勤務先の正式名称と事業内容、設立年月日、従業員数などを、公式HPを参照しながら書いていきます。

自分が複数の部署やチームに所属していた場合は、組織ごとにすべてまとめ、担った役割や役職があれば必ず書きます。

数字で表せる実績があれば理想的ですが、ない場合は「自分がどのような立場で、何のサービスを、誰に提供する役割を担ったか」を明確にまとめましょう。

経験やスキルは、応募企業に親和性があり、業務で活かせそうなものをピックアップして記入することが大切です。

職務経歴書を書く方のポイント

採用担当者に評価される職務経歴書の特徴は「数秒で応募者の魅力が感じられる」ことです。

書類に目を通して数秒で「採用したい」と思ってもらえるよう、きれいなレイアウトとポジティブなキーワードを意識して作りましょう。

特にポジティブな言葉を使い、結論から伝えることで、前向きな内容がスムーズに読み手の頭に入ってきます。

一般的に履歴書は手書きが好まれますが、職務経歴書はパソコンで作成しても問題ない場合が多いです。

何よりも大切なのは、今までの経歴をA4用紙1〜2枚程度に見やすく仕上げること。

手書きではなくダウンロードしたテンプレートや、WordやExcelを使って、読みやすい職務経歴書を完成させましょう。

職務経歴書の書き方のNG例

極端に長い・短い

職務経歴書を一言で表すと、「自分のキャリアを端的に伝える書類」です。

したがって、あまりにも細かく内容を書くと、冗長な印象を与えてしまいます。

基本的にはA4用紙2枚に収まるようにまとめ、長くなっても3枚までに文章量を抑えましょう。

逆に短すぎるとやる気がない印象を与えてしまうため、重要な内容と不要な内容を見極めて適度な文章量にまとめることが大切です。

例えば「今後のキャリアビジョン」については、面接で詳しく説明する可能性が高いため、職務経歴書で掘り下げる必要はありません。

代わりにこれまでのキャリアとそれに対する評価を詳しくまとめるのが良いでしょう。

箇条書きを使わない

箇条書きを使わず、複数の情報が並んでいる職務経歴書は、非常に読みにくいです。

職務経歴書を書いていると、複数の項目をまとめる機会があります。

多くの人は同じ企業内でも、1種類ではなく、いくつかの業務に携わったのではないでしょうか。

その場合は複数の業務内容を、横書きで列挙するのではなく、箇条書きにして見やすくまとめる必要があります。

例えば、受付事務であれば、以下のようにまとめます。

【×NG例】

業務内容「お客様の受付対応、電話応対、顧客データの入力」

【OK例】

業務内容

・お客様の受付対応

・電話応対

・顧客データの入力

箇条書きを使うだけで、1つひとつの内容が頭に入りやすい書類に仕上がります。

文章で説明するよりも、「○○年:売上目標△△%を達成」といった風に、情報をシンプルにまとめる意識で記入しましょう。

具体的なエピソードがない

職務経歴書には必ず具体的なエピソードを盛り込みましょう。

エピソードがなければ、語っている内容の信憑性が薄れてしまうためです。

また印象的なオリジナルエピソードを盛り込むことで、他の応募者と差を付けられます。

先ほど「文章」ではなく「情報」を簡潔にまとめるように書くというポイントを紹介しましたが、自己PRや志望動機は別です。

自己PRではアピールしたいことを1つに絞り、それについてオリジナルエピソードを使い紹介します。

志望動機についても「なぜ応募企業に魅力を感じたか」について、具体的な経験を交えて伝えましょう。

職務経歴書の封筒・メールでの送り方

封筒で郵送する場合

封筒の選び方

職務経歴書を郵送する場合、A4サイズを折らずに入れられる封筒を用意しましょう。

一般的に職務経歴書はA4サイズで、履歴書はA3もしくはB4サイズを2つに折るとA4サイズになるためです。

「角形2号」もしくは「角形A4号」であれば、A4サイズの書類が入るため、職務経歴書と履歴書を両方入れられます。

色は「白色」がおすすめです。他にも茶色や水色など、ビジネスシーンで使われる色を選びましょう。

送付状の書き方

送付状見本

送付状・添え状とは、書類を送る場合などに添付する挨拶状の役割となるものです。

履歴書と職務経歴書を企業へ郵送する場合にも、必ず添えるのがビジネスマナーとなります。

「誰が」「何を」「どれくらい」送ったのか、郵送書類の概要がわかるよう記載します。

送付状に記入する項目
  • 日付

  • 宛名

  • 自分の連絡先と氏名

  • 前文

  • 応募したきっかけと理由

  • 自己PR

  • 面接への意欲

  • 結語

  • 同封した書類と部数

送付状・添え状に決まったフォーマットはないため、Wordなどを使い、綺麗に見やすい送付状に仕上げましょう。

インターネットで調べるとテンプレートなどもたくさんあるので、参考にするのも良いでしょう。

ただしビジネス文書であるため、A4用紙1枚にまとめるのがマナーです。

あくまで「送付書類のお知らせ」であるということを忘れず、読みやすさやわかりやすさを意識して仕上げるのがポイントです。

封筒の書き方

封筒の書き方見本

履歴書を送付する場合、封筒の表面の左下端に赤字で「応募書類在中」と書き、赤い四角で囲みます。

裏面には自分の住所・郵便番号・連絡先・名前を書き、クリアファイルに入れた書類を封筒に入れ、封筒を閉じたらフラップ(フタの部分)に封字を書きます。

封字は封印状態にあることを証明する字のことで、「〆」「緘」などです。フラップから封筒の背面にかけて、大きく書きます。

提出期限がある場合は、当日必着か消印有効かによって締め日が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

郵送するときの注意点

郵送するときは、クリアファイルに入れたものを封筒に収めるのがビジネスマナーです。

書類全てを無地のクリアファイルに入れます。

送付状が1番上にくるようにし、「送付状、履歴書、職務経歴書、その他の応募書類」の順に重ね、封筒の向きに揃えて入れましょう。

郵送するときのチェックポイントは下記です。漏れがないことを確認しましょう。

郵送時の注意事項
  • 封筒は白・茶・水色などビジネスシーンで使われる色のものを選ぶ

  • 送付状を必ず入れる

  • すべての書類の日付欄に投函日を書く

  • 上から送付状・履歴書・職務経歴書・その他の必要書類(ある場合)の順になるよう重ねる

  • 履歴書は文字が書かれた面が外側、名前が書かれた面が封筒の表面に来るよう2つ折りにする

  • 書類はすべて無地のクリアファイルに入れる

  • 書類の向きを封筒の正面に揃えて封入する

メールで送信する方法

書類は全てPDFに変換する

応募書類をメールに添付して送る場合は、まず職務経歴書や履歴書を含むすべての書類をPDF化します。

すべての書類をバラバラのまま送らず、フォルダに入れて、添付しやすいzip形式に変更します。

フォルダには必ずパスワードを設定しましょう。

安全に配慮することはもちろん、個人情報の管理ができる人材であることのアピールが可能です。

採用担当者が一目見ただけで書類の内容を把握できるよう、「日付の数字・書類名・氏名」をファイル名にします。

【ファイル名】 20230512_職務経歴書_就活太郎

【見本あり】履歴書を送るときのメールの送り方

メールは2回に分けて送ります。

件名には、用件と送り主がわかるよう「応募書類送付の件(氏名)」と記入しましょう。

本文には応募書類を添付したことと、後ほどパスワードを別途送ることを伝えます。

【1通目のメール記入例】

件名:◯◯職/応募書類送付の件(氏名)

文面:

株式会社○○

採用ご担当者様

はじめてご連絡を差し上げます、○○○○(※フルネームを記載)と申します。

●●で御社の求人情報を拝見し、◯◯職に応募させていただきます。

添付にて履歴書と職務経歴書をお送りいたしますので、ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。

なお、念のため応募書類にはパスワードを設定しております。

この後のメールにてパスワードをお送りいたしますので、ご確認いただきますようお願いいたします。

お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご確認、ご検討いただき、面接の機会をいただけますと幸いです。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーーーーー

氏名(読みにくい場合は、ふりがなも記載)

〒000-0000

東京都〇〇区△△ ●丁目◎?□□

携帯:090-1234-5678

E-mail:***@****

ーーーーーーーーーー

【2通目のメール記入例】

件名:【パスワード】◯◯職/応募書類送付の件(氏名)

文面:

株式会社○○

採用ご担当者様

先程、応募書類をお送りいたしました、○○○○(※フルネームを記載)です。

設定したパスワードをお送りいたしますので、ご確認いただきますようお願いいたします。

パスワード:○○○○○○

お手数をおかけいたしますが、ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。

ーーーーーーーーーー

氏名(読みにくい場合は、ふりがなも記載)

〒000-0000

東京都〇〇区△△ ●丁目◎?□□

携帯:090-1234-5678

E-mail:***@****

ーーーーーーーーーー

送る前に必ず相手のメールアドレスや名前、自分の名前が正しく記載されているか、誤字脱字がないかなどを確認しましょう。

特に正しい応募書類が添付されているか、必ず自分でフォルダを開いて確認してください。

送信した後は、2通目のメールに、先ほど添付したフォルダを開くためのパスワードを書いて送れば完了です。

職務経歴書を作成する際には、この記事で説明したポイントを押さえて採用担当者に自身の経験や、採用するにふさわしい理由が伝わるようにしましょう!

らくだ先生
職務経歴書の書き方ポイント
  • 履歴書には自分のプロフィールを簡潔に、職務経歴書には具体的な職務経歴とスキルを記入しよう!
  • 職務経歴書には今まで携わった業務内容とそこで身に付けたスキルを活用して、入社後にどう貢献できるか記入しよう!

  • 職務経歴書はパソコンで見やすいレイアウトで作成し、ポジティブな内容を記入しよう!

履歴書に添える送付状の書き方とは?【見本あり】|基本のマナーと注意点

このページでは履歴書に添付する「送付状」の書き方について解説しています。

送付状は、応募書類の概要を伝える大事なビジネス文書であり、採用担当者への挨拶状の意味も兼ねています。

マナーに沿って、必要事項をわかりやすく記載することが大切です。書き方のルールを押さえ、自分らしい一言を添えて作成してみましょう。

送付状を書くときの基本ルールをおさえよう!

送付状見本

送付状はA4サイズ1枚にまとめる

履歴書や職務経歴書などの書類を企業へ郵送する場合には、あいさつ文である「送付状(添え状)」をつけるのがビジネスマナー です。

送付状はあくまで、応募書類をサポートするものなので、A4サイズの用紙1枚にまとめるのが基本です。

一般的にビジネス文書はA4サイズです。

限られたスペースに情報をまとめる能力もビジネスにおいては重要視されるので、1枚の用紙に必要事項をバランスよく、読みやすくまとめましょう。

PCで作成する場合は横書き

送付状をパソコンで作成するときは、横書きが一般的です。

履歴書や職務経歴書も基本的に横書きなので、書き方を統一します。

使用するフォントは明朝体やゴシック体などベーシックなものを選び、不必要な装飾は避けましょう。

適宜改行することですっきりと見やすい送付状になります。

手書きの場合は縦書き

送付状を手書きする場合は、縦書きで作成しましょう。

目上の人や改まった相手に手書きの文書を提出する場合、縦書きがマナーとされているからです。

用紙は、無地や罫線だけが入ったシンプルなものがおすすめです。

文字の大きさや配置をチェックしながら、全体のバランスに気をつけて作成しましょう。

履歴書に送付状を添える理由

同封している書類を知らせるため

送付状には、応募書類の概要を採用担当者に伝える目的があります。

必要な書類が揃っているかひと目で確認できるように、体裁を整えて作成するのがコツです。

「誰から誰に」「何のために」「何の書類を何枚同封しているのか」がわかるように綺麗にまとめましょう。

履歴書・職務経歴書の補助ツールになる

送付状は、メインとなる履歴書・職務経歴書の補助ツールとなります。

定型文を並べるだけでなく、自己PRや志望動機などをひと言添えることで「この人の履歴書を読んでみたい」と思ってもらえるかもしれません。

封筒から書類を出したときに1番最初に目にする書類なので、採用担当者の興味を引く工夫をしてみましょう。

送付状・添え状の書き方

送付状の正しい書き方

送付年月日

送付状には、応募書類を「投函する年月日」を記入します。書類を作成した日ではないので注意しましょう。

年月日は、用紙の右上に書くのがビジネスマナーです。

省略せずに「◯年◯月◯日」とはっきり記載しましょう。

西暦、和暦どちらを使っても問題ありませんが、同封する履歴書と合わせるのがベストです。

宛名

応募先の企業名、採用担当者の部署名、氏名を書きましょう。

宛名は、用紙の左上に記載するのが基本です。

会社名は必ず正式名称で書きます。株式会社を「(株)」と省略するのもNGです。

宛先が部署の場合は「御中」、担当者の氏名が分かっている場合は「様」を使います。

宛名の間違いは大変失礼にあたり、採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。正しい宛名を確認してから記載しましょう。

自分の氏名・住所・連絡先

誰から届いた書類かひと目でわかるように、自分の住所、氏名、連絡先を明記しましょう。

自分の氏名・住所・連絡先は、用紙の右側に寄せて記載します。

住所は、郵便番号も忘れずに載せてください。

連絡先は、携帯電話の番号とメールアドレスを記載します。

応募企業から連絡が来る可能性も踏まえて、連絡のつきやすいものを書きましょう。

頭語・時候の挨拶・相手の発展を喜ぶ言葉

送付状は、挨拶から始めるのがビジネスマナーです。

「頭語+時候の挨拶+相手の発展を喜ぶ言葉」で構成するのが基本です。

例えば「拝啓(スペース)○○の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」のように書きます。

時候の挨拶は省略することも可能です。入れる場合は、その月によって使える言葉が異なるので注意しましょう。

手紙ではなくあくまでビジネス文書なので、シンプルな定型文がおすすめです。

用件・本文・自己PR

何のための書類を送ったのかひと目でわかるように「応募書類の送付につきまして」など、内容がわかるひと言を添えると親切です。

用件を伝えたら、簡単な自己PRや志望動機を記載します。

長文を書いてしまうと、送付状の役割を分かっていないと思われてしまうかもしれません。

ここでは3~4行程度に収め、詳細はその他の応募書類で伝えるようにしましょう。

最後に面接を受けたい旨を添え、「何卒よろしくお願いします」と締めくくります。

頭語に「拝啓」を使った場合は、結語として「敬具」を右に寄せて書きましょう。

同封した書類の種類・部数

用紙の中央に「記」と書き、その下に同封した書類の種類と部数を箇条書きで明記します。

「履歴書 1部」「エントリーシート 1部(全2枚)」のように、枚数がわかるように書きます。書く順番は、クリアファイルに入れる順番と同じにするのがベストです。

全てを書き終えたら、右下に「以上」と書いて文書を締めます。これ以降は何も書かないようにしましょう。

送付状を書く際の注意点

誤字脱字に気を付ける

送付状は、ビジネス文書であり、採用担当者への挨拶状も兼ねています。

誤字脱字があると「仕事でもケアレスミスが多いかも?」とマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

特に、会社名や担当者名を間違えるのは絶対に避けたいミスです。間違いがないか、封筒に入れる前に必ず確認しましょう。

応募書類の一番上に重ねる

送付状は、応募書類の「目次」のような位置づけです。

封筒から書類を出したときに、誰の何の書類なのかすぐわかるよう、応募書類の一番上に重ねましょう。

上から、送付状、履歴書、職務経歴書、その他の応募書類の順に重ね、クリアファイルに入れたものを封筒に収めるのがビジネスマナーです。

希望条件は書かないようにする

送付状に短い自己PRを記載することは問題ありませんが、年収や勤務地などの希望条件を書くのはマナー違反です。

希望がある場合は、送付状ではなく、履歴書の本人希望欄などに記入するようにしましょう。

また、転職回数が多い場合や、1社あたりの在籍期間が短い場合など、送付状に前もって理由を書きたい場合もあるかもしれません。

内容によっては採用担当者に「言い訳」と捉えられてしまうリスクがあります。

どうしても伝えたいときは、履歴書や職務経歴書に書くか、面接で説明できるよう準備しておくと安心でしょう。

送付状はできるだけ簡潔にまとめるのがポイントです。

らくだ先生
送付状の書き方ポイント
  • 送付状はA4サイズ1枚が基本。PCは横書き、手書きは縦書きで書こう!
  • 送付状には簡単な自己PRを添えて、履歴書の補助ツールとして活用しよう!
  • 送付状は目次の役割。提出するときは書類の1番上に置きクリアファイルに入れよう!

履歴書の証明写真におすすめのカメラアプリ 選び方とスマホで綺麗に撮るコツ

この記事では、履歴書の証明写真におすすめのカメラアプリと撮影するときのポイントを解説しています。

履歴書に貼り付ける証明写真は印象を大きく左右するため、明るいところで姿勢や表情に注意して撮影する必要があります。

写真スタジオなどと同じクオリティの証明写真を撮影するためには、コツと注意点をしっかり押さえ、撮影していきましょう

履歴書の証明写真はカメラアプリで撮影したものでも良い?

履歴書に使う写真は、証明写真機や写真スタジオで撮影されることが推奨されています。

しかし、これらに近い高クオリティの写真が用意できれば、スマホで撮った写真でも問題はないとされています。

スマホで証明写真を撮るメリットとしては、いつでも気軽に撮影することができ、納得のいくまで撮り直しすることができる点です。

また肌の補正を自分でできるのも、嬉しいポイントです。

しかし、顔の角度や光の加減など「いかにもスマホで自撮りした」証明写真を提出してしまうと、マイナスのイメージにも繋がりかねません。

そのため、工夫しながら写真撮影をする必要があります。

履歴書用の写真が撮れるおすすめカメラアプリ

履歴書用の写真が撮影できるカメラアプリでは、証明写真機や写真スタジオで撮影するようなきれいな写真をスマホで撮ることができます。

例えば、自分で肌の補正ができたり、履歴書用のタテ40mm×ヨコ30mmの写真がいくつかに分割されたものを手軽にプリントすることができたりと、非常に便利です。

アプリによって機能が異なるので、自分に合ったアプリで撮影しましょう。

履歴書カメラ

履歴書カメラ

Android

iPhone

「履歴書カメラ」では、使いたい写真を決めた後、簡単な肌補正をするだけで手軽に証明写真を印刷することができます。

写真は、表示されたガイドに合わせてその場で撮影するか、予め撮影した写真から選ぶことが可能です。

このアプリでできる肌の補正は、3パターンから選べる肌イメージと、目のくまの修正の簡単な補正です。

少ない工程でも高いクオリティの写真を完成させることができるので、スマホの操作が苦手な人にもおすすめのアプリです。

自宅での印刷はもちろん、セブンイレブンやローソン、ファミマでの印刷に対応したアプリをダウンロードすることで、近くのコンビニでも簡単に印刷が可能です。

履歴書サイズの写真が4分割されたものが、カメラロールに保存されるので、2回目以降は簡単に印刷することができます。

美肌証明写真

美肌証明写真

iPhone

肌の補正だけでなく、背景の色を変える機能もついているアプリです。

写真はガイドに合わせて撮影するか、写真フォルダから選びます。写真を決めた後に背景を変更し、美肌、彩度、明るさを設定します。

このアプリは証明写真のサイズが豊富なのが特徴です。

履歴書用の「40×30mm」を選んで完了をタップすると、「印刷用に保存」と「WEB申請用」の選択肢が出てくるので、必要な方を選んで保存します。

写真は印刷用に余白ありと余白なしの2種類が保存されます。

余白なしでプリントした写真のサイズが大きい場合は、余白ありで印刷することで、適切なサイズに仕上げることができます。

セブンイレブンやローソン、ファミリーマートのマルチコピー機に対応したアプリを使うことで、コンビニでも印刷が可能です。

パシャット 証明写真&写真プリント

パシャット

iPhone

Android

写真プリントの注文や、背景色の選択もできるアプリです。

最初にサイズを選択し、カメラロールから写真を選ぶか、カメラで撮影します。

カメラではガイドに合わせて、3秒タイマーで3回撮影が行われます。

3カットのうち1枚を選択し、細かく修正していきます。「スリム」「サイズ調整」「写真補正」「背景修正」の4段階で修正が可能です。

写真補正では明るさ、コントラスト、色感、彩度を調節することができ、背景には様々なカラーがあるので、好みの背景に設定することもできます。

背景の選択完了後、「端末に保存する」をタップすることで「印刷用」と「提出用データ」の写真がカメラロールに保存されます。

自宅での印刷の他に、コンビニ印刷やアプリ内の「注文する」から写真プリントを注文することもできます。

カメラアプリで撮影した写真の印刷方法

コンビニで印刷する

カメラアプリで作成した証明写真は、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどのコンビニで手軽に印刷することが可能です。

セブンイレブンでは、アプリとマルチコピー機を使って印刷をします。

アプリは「netprint」「かんたんnetprint」「セブン‐イレブン マルチコピー」の3つがありますが、どのアプリを使っても証明写真の印刷はできるので、使いやすいアプリ、自分に合ったアプリを使って印刷してください。

主な違いは、ユーザー登録の有無と印刷有効期限の長さです。

ファミリーマートとローソンでは「PrintSmash」というスマートフォンアプリをダウンロードすることで、マルチコピー機を使って印刷ができます。

またファミリーマートとローソンでは他にも、LINEで「ネットワークプリント」を友だち追加し、ファイルを送ってユーザー番号を受け取ることでマルチコピー機で印刷するという方法もあります。

自宅

自宅にプリンターがあれば自宅にいながら印刷も可能です。

プリンターやスマホ端末によって印刷の仕方は異なりますので、それぞれに適した設定に合わせて、カメラアプリに保存した証明写真を印刷しましょう。

iPhoneの場合、AirPrintに対応したプリンターであれば、アプリをダウンロードしなくても直接iPhoneから印刷することができて便利です。

AirPrint対応デバイスを確認してください。

また写真を印刷する時の用紙は普通のコピー用紙ではなく、写真の印刷でよく使われる、L版のフォト光沢紙を選びましょう。

履歴書用カメラアプリの選び方

履歴書用の写真サイズがあるか

履歴書に貼る証明写真のサイズは基本的にタテ40mm×ヨコ30mmです。

使用するカメラアプリが履歴書用のサイズに対応しているのかチェックしましょう。

せっかく良い写真ができても、サイズが合わなければ自分でサイズ調整をすることになるため、余計な手間がかかってしまいます。

履歴書サイズに対応しているカメラアプリなのかを最初に確認しましょう。

自分が求める機能が付いているか

カメラアプリによって機能が少しずつ異なります。

美肌補正のバリエーションや明るさ、彩度、背景、タイマー、撮影時のガイドの有無など、自分の求める機能がついているのかを事前に確認し、いくつかのアプリを比べてみると良いでしょう。

また、40mm×30mmの写真が4枚に分割されているものから、3枚や2枚のものなど、一度で印刷できる枚数も異なるので、必要枚数に合わせてアプリを選んでみてください。

カメラアプリを使って綺麗な写真を撮るコツ

背景はきれいな「無地」にする

証明写真の背景は必ず無地にしましょう。

自宅で撮る場合、窓やカーテン、家具が映り込まないよう注意を払って撮影を行います。

背景色は白や青、グレーが無難です。自宅では白い壁を使って撮影するのがもっとも手軽でしょう。

白い壁がない場合は、無地の布やシーツ、ポスターなどの大きめの紙を使って背景を用意してください。

また壁に模様や汚れがある場合は、きれいな無地の背景を作るのがベターです。

百均でも手に入る素材はあるので、近くのお店をみてみると良いでしょう。

光のあるところで撮影する

オレンジ色の電気のもとで撮影すると全体的にオレンジ色の写真に仕上がってしまうので、蛍光灯や自然光の入るところで撮影しましょう。

電球の位置によって光の加減がベストでなかったり、部屋の明かりが十分でない時はライトを使うのもおすすめです。

スマホスタンドや自撮り棒を使う

手で持って撮影をすると、どうしても肩のあたりに服のしわが寄ったり、肩が上がることで「自撮り写真」のイメージが強くなってしまいます。

また、腕を遠くに伸ばしていると腕に意識が向いてしまいますが、スマホスタンドや自撮り棒を活用すれば、表情に気を配ることができます。

撮影用の道具を使って、好印象の写真が撮れるようにしましょう。

姿勢を整える

ガイドに沿って撮影をしていても肩の位置や姿勢などにはクセが出てきます。

写真館ではカメラマンが肩の位置の指示もしてくれますが、自宅で撮影する場合は、自分で姿勢にも気を配って撮影するようにしましょう。

表情だけでなく背筋が伸びていると、写真の出来上がりも良くなります。

白い紙などのレフ板を活用する

顔などに影ができた時や部屋に自然光が入らない時などは、レフ板を使って光を反射させることで顔を明るく見せることができます。

白いコピー用紙や白い厚紙を使い、光を白い紙に反射させて顔を明るく見せます。

紙を膝の上に置いたり、両手で紙を持ちながら、光が当たる位置へと調整して撮影します。

カメラアプリを使う時の注意点

撮影時間は十分に確保する

自宅で撮影することに慣れていない人は特に、撮影時間は長めに見積もって撮影に臨むようにしましょう。

街中にある証明写真機であれば、お金を入れてから数カット撮影し、補正されたものがすぐに印刷されて出てきます。

しかしカメラアプリを使って撮影する場合は、背景の準備から光の調節、撮影、補正、印刷まで行わなくてはなりません。

さらに表情や顔の角度など、より良い仕上がりを目指すのであれば、取り直しにも時間がかかります。

提出期限ギリギリに焦ることのないよう、撮影時間は十分に設けて撮影しましょう。

加工のしすぎに注意

自分で補正をしていると、気になるところがどんどん出てきます。

しかし、目の下のくまを消したり、肌のトーンを上げる程度に留めておきましょう。

最近では目の大きさや顔の大きさまで修正できる機能もありますが、実物を見た時に違和感が生まれてしまうため、加工のしすぎには注意が必要です。

らくだ先生
カメラアプリで撮影するときのポイント
  • 背景を整え、余計な影などが入り込んでいない高クオリティの写真を撮影しよう!

  • スタンドやライト、無地の布やレフ板などを使い、より顔が明るく見える写真を撮影しよう!
  • カメラアプリで撮影する場合は、加工のしすぎに注意!肌のトーンをあげる程度に留めよう。

履歴書の種類の違いと選び方とは?おすすめのテンプレートも紹介!

このページでは履歴書の種類と選び方について解説しています。

履歴書には「アルバイト用」や「転職用」など種類が豊富にあるため、特徴の違いを理解し自分に合った履歴書を選ぶことが大切です。

履歴書の提出は最初の関門といっても過言ではありません。自分を最大限にアピールできるものを使い、興味を惹く履歴書に仕上げましょう。

履歴書の種類

履歴書見本

JIS規格

そもそもJIS規格とは「日本工業規格(Japan Industrial Standards)」の略です。JIS規格の履歴書とは、国家規格に沿って作られた履歴書を指します。

JIS規格では仕上げ寸法等を規定しており、内容に規定があるわけではありません。

しかし、一般財団法人日本規格協会が様式例の1つとして挙げていた内容が「JIS規格」とされる履歴書の内容に多く反映されているため、広く使用されています。

JIS規格と書かれた履歴書と、一般用の履歴書の大きな違いは、応募者の情報を記入する欄が広くなっているということです。

JIS規格の履歴書では、見開き右のページの約半分が「職歴・学歴」「免許・資格」で占められていることが多いです。

自己アピールにつながるスペースが、他の種類の履歴書よりも少ない点が特徴といえるでしょう。

一般用

JIS規格と記載されていない履歴書が「一般用」の履歴書です。

JIS規格の様式例に準拠したものよりも書ける内容の自由度が上がります。

「一般用」履歴書と、その他の種類の履歴書との間にある違いは、志望動機や自己PR、趣味・特技欄などの項目が個別で設けられ、それぞれのスペースが広めであることです。

中には得意な学科やスポーツを書く欄を持つ一般用の履歴書もあります。

「学歴・職歴」の欄が少ないため、応募者自身の人柄やアピールポイントをたくさん伝えることが可能です。

転職用

転職活動する際に適した履歴書です。

志望動機や特技など自分をアピールできるスペースが少なく、職歴や免許・資格など応募者の状況を伝えるスペースの方が広く設けられているのが、他の履歴書との違いです。

転職用の履歴書を用いることで、これまでに取得したスキルや免許・資格などの情報をしっかりと伝えることができ、良いアピール材料を伝えることができるでしょう。

パート・アルバイト用

パート・アルバイト用の履歴書と、他の種類の履歴書との違いは勤務希望日や時間を記入するスペースが設けられているという点にあります。

パートやアルバイトはシフト制で募集されていることが多いため、シフトが記入できる欄が設けられている履歴書は使い勝手が良いです。

曜日ごとに細かく勤務可能時間が記入できたり、交通手段や交通費を記入する欄はパート・アルバイトならではの項目といえます。

また、「JIS規格」や「一般用」「転職用」の履歴書と違い、学歴・職歴欄が少ない履歴書が多いです。

自分に合った履歴書の選び方

履歴書に書かれた「○○用」に合わせて選ぶ

自分にはどの種類の履歴書が合っているのか迷った時は「◯◯用」に当てはめて選ぶと、過不足なく情報が伝えられるのでおすすめです。

例えば、アルバイト・パートに応募する時は「アルバイト・パート用」を、過去に培った職歴や免許・資格をアピールしたい転職活動中の人には「転職用」がマッチするでしょう。

これから就職先を探す新卒の人は特技やクラブ活動に関するスペースが設けられている「一般用」を使うと書きやすく、履歴書自体の空白を減らすことができます。

「一般用」は自己PRやその他の項目が多く、学歴・職歴欄が少ないものが多いので、新卒の人以外でも職歴欄や免許・資格の欄が埋まらない、社会人経験の浅い人にもおすすめです。

どれを選べば良いのか、自分にはどれが適しているのか悩んでしまう時は「JIS規格」を使用すると良いでしょう。

スタンダードな規格にそって作られている履歴書なので、JIS規格の履歴書を選んだからといってマイナスイメージになることはありません。

ただし、正社員での募集に「パート・アルバイト用」を使ってしまうと、「適した書類が選べない人」とネガティブな印象を与えてしまうので注意しましょう。

複数社の選考を受ける人は枚数が多いものを選ぶ

履歴書のほとんどは4、5枚入りで販売されていることが多いです。

下書きやミスした時のことを考えると、複数社受ける人は枚数がたくさん入っているものを選ぶようにしましょう。

中には徳用の10枚入りの履歴書も売られています。

いろんな企業の選考を受ける予定がある人は、枚数の多いタイプの履歴書を用意しておくと安心して選考に備えることができます。

アピールしたい内容に合わせて選ぶ

新卒、転職、パート・アルバイトへの応募といっても人によってアピールしたいことは異なるので、自分がアピールしたい内容に適した種類の履歴書を選ぶようにしましょう。

例えば、転職回数の多い人職歴欄が大きく設けられている履歴書を、趣味・特技、前職でのスキルなどをアピールしたい人は自己PR欄やフリースペースが大きいものを選びましょう。

中には趣味・特技の欄がない履歴書もあるので、趣味や特技を書きたくない人は、これらの欄がない履歴書を探してみてください。

サイズで選ぶ

履歴書はサイズの種類も豊富です。

見開きでA3になるものが最もよく見るサイズの履歴書ですが、ひとまわり小さい見開きでB4サイズのものもあります。

書くことが少なく、見開きA3の履歴書だと空白が目立ってしまうのが心配な人は、B4のものを使うのもおすすめです。

反対にB4の履歴書を用意したものの、書きたいことが多く文字が詰まり過ぎていたり、記入スペースが足りないと感じた時はA3の履歴書に書き直すようにしましょう。

アピールしたいことが伝わりきらないのはもったいないです。

パート・アルバイト用の履歴書の中には、A4で1枚のみのものも売られています。パート・アルバイトへの応募で、記載できる内容が少ない人は片面1枚の履歴書も活用してみてください。

簡単に履歴書が作成できるサービス

履歴書を用意する際は、簡単に履歴書が作成できるサービスを使うのもおすすめです。

一から履歴書を手書きで用意すると時間がかかるうえに、ミスをした場合にはさらに時間を要することになります。

履歴書に割く時間を節約することができれば、企業研究に力をいれることも可能です。

また、パソコンやスマホから簡単に履歴書を作成することができ、手軽に必要な分だけ用意することができるのも履歴書作成サービスを使うメリットであるといえるでしょう。

らくらく履歴書

らくらく履歴書は必要な情報を入力するだけで簡単に履歴書を作成することができるサービスです。

生年月日から自動で入学・卒業年を算出してくれるので、自分で計算をする必要や、早見表を用意する必要がありません。

ダウンロード方法には「コンビニで印刷」もあるので、プリンターがない人でも手軽に履歴書を用意することができます。

他にも「PDFをダウンロード」も可能なので、自宅や大学にいても履歴書の用意ができます。

らくらく履歴書で作成される履歴書はJIS規格のものに近いので、幅広い人に対応しています。

経験社数の多い転職者にとっても使い勝手が良い履歴書であるといえるでしょう。

\らくらく履歴書で簡単に履歴書を作成する/

キャリアインデックス

プロフィールを入力するだけで簡単に履歴書が作成できるサービスです。

作成した履歴書は、キャリアインデックスと連携された転職サイトの求人に応募する際にも使うことができるのが便利なポイントです。

キャリアインデックスで作成される履歴書は、学歴・職歴欄が片面でおさまっており、「志望動機」「趣味・特技」のスペースが個別に設けられているタイプのものです。

いずれも記入できるスペースが大きめなので、自分自身の人柄をアピールしたい人におすすめの履歴書といえるでしょう。

過去の経験社数が少ない人でも使いやすいフォーマットとなっています。

【PC作成用】無料でDLできる履歴書のテンプレート

「志望動機」欄の大きい履歴書

このテンプレートでは志望動機の欄が大きく、見開きの右ページ約1/3を占めています。

「志望動機」がたくさん書ける履歴書は、応募先企業に対する入社の熱意を伝えることができます。

志望動機の欄を広く使うことで、企業のどんなところに惹かれ、なぜ自分がマッチしていると考えているのかなどを具体的に伝えることができます。

入社に対する気持ちを存分に伝えたい人はDLしてみてください。

ダウンロードはこちら↓

テンプレートをダウンロードする

「志望動機」「自己PR」「趣味・特技」をアピールできる履歴書

このテンプレートでは「学歴・職歴」が見開きの左ページにまとめられており、最低限の学歴・職歴だけを書きたい人に適しています。

右のページでは「志望動機」「自己PR」「趣味・特技など」が個別で設定されているため、応募者の人柄とアピールポイントをバランスよく伝えることができるでしょう。

特に初めて転職活動をする人や、新卒の人などにおすすめのテンプレートです。

【手書き用】おすすめの履歴書

コクヨ 履歴書用紙 手引書付 A4 4枚入大型封筒2枚付 2個セット

出典:Amazon

JIS規格の様式例にならって作られたスタンダードな内容の履歴書です。

履歴書は4枚、履歴書をおらずに入れられる大型の封筒が2枚入っています。

「履歴書の書きかた」というリーフレットが付属していたり、1942年〜2004年生まれまでに対応している卒業年度早見表もついているので、初めて履歴書を書く人や久しぶりに書く人も安心して書き進めることができるでしょう。

コクヨ 履歴書・職務履歴書 各4枚 転職用 A4サイズ 手引書付

出典:Amazon

この履歴書には、A4の履歴書用紙が4枚と職務経歴書が4枚がセットになっています。

大型の封筒も2枚入っているので、折らずに郵送することが可能です。

A4のため、コンパクトに情報をまとめ、職務経歴書で過去の職務経歴をアピールしたい転職中の人におすすめの履歴書といえます。

学歴欄は3行しかなく、職歴欄も狭いので書く情報が多くない人に最適な様式です。

日本法令 履歴書10枚入り

出典:Amazon

履歴書と職務経歴書が10枚入った徳用の商品です。JIS規格に準拠しているタイプの履歴書です。

職務経歴書もついているので、多くの企業を受ける予定の転職活動中の人におすすめといえるでしょう。

履歴書だけでなく、職務経歴書の書き方も動画で解説してくれるのが特徴です。

A4サイズの封筒以外に透明のファイルも入っているので、履歴書や職務経歴書を汚さずまとめて郵送することができます。

コクヨ 履歴書 パート・アルバイト用 4枚 B5サイズ(B4二つ折り)

出典:Amazon

パート・アルバイト用の履歴書です。入学・卒業年度の早見表や面接の心得の説明、封筒は大型が1枚と小型二重封筒が2枚ついてきます。

希望職種に加えて、希望曜日・勤務時間といったシフトを記入することができる欄が設けられているので、シフトの希望が伝えやすいです。

パート・アルバイトに応募する際に過不足のない内容の履歴書といえるでしょう。

職歴の欄が少なめなので、職歴欄に空白を作りたくない人におすすめです。

らくだ先生
履歴書の種類と選び方のポイント
  • 「JIS規格」「一般用」「転職用」「パート・アルバイト用」など、履歴書の種類の違いを理解しよう!

  • 履歴書の用途やサイズ、枚数、項目に合わせて、自分に最適な履歴書を選ぼう!

  • PCで作成する手間を省きたい人は、無料でDLできるテンプレートや必要事項を入力して自動で作成してくれるツールを活用しよう!

在職中の履歴書の書き方とは?【見本あり】|ダブルワークも徹底解説!

このページでは在職中の履歴書の書き方について解説しています。

在職中は通常の履歴書と書き方が異なる点があります。間違った書き方をしてしまうと認識の違いが生じてしてしまうため、注意しながら、見やすく、分かりやすい履歴書に仕上げていきましょう。

在職中の履歴書の書き方

在職中の職歴欄には「在職中」または「現在に至る」と記入

「在職中」の記入例
「現在に至る」の記入例

在職中に転職活動などで履歴書を作成する際には、現在働いている企業の職歴欄に「在職中」または「現在に至る」と記載します。

まだ退職していないことを正確に伝えるためにも、必ず記入しましょう。

基本的な書き方としては、働いている企業名の1行下や、企業名の1行下で従事している業務を簡単に記載したさらに1行下に「現在に至る」とするパターン、企業名や所属部署などの横に「在職中」書くパターンが挙げられます。

もし、雇用形態がアルバイトであれば「株式会社A 入社」のすぐ後ろに「(アルバイト)」と記載するようにしましょう。

職歴欄に全て描き終えたら、最後に内容の終わりを意味する「以上」を最後の行に右寄せで記載します。

「本人希望欄」には連絡先や連絡方法、時間帯を明記

本人希望欄の記入例

特に記載したい事項がなければ「貴社の規定に従います。」と書くのが基本です。

事前に連絡がつかない曜日や時間帯がわかっている場合は、本人希望欄で必ず伝えるようにしましょう。

もし、企業側が「選考に関する連絡がしたい」「至急確認したいことがある」と考えて連絡をしても、なかなか連絡がつかなかったり返事がないということが続くと、印象を悪くしてしまいます。

また、連絡のとれない時間を伝えなかった結果、何度も電話をかけさせてしまうといった手間を発生させることにもなるのです。

日中、電話には出られないが、メールであれば空き時間に返信ができるなどの場合はその旨を伝えるのも良いでしょう。

他にもシフト制で都合の良い時間帯がバラバラな場合は、「留守電を残してもらう」「メールで連絡をもらう」といった内容も伝えておくことで、スムーズなコミュニケーションにつながります。

この場合は、なるべく早い折り返しや返信を心がけましょう。

ただ「都合の悪い」時間や連絡方法を伝えるだけでなく、「連絡のつく」時間や連絡方法も併せて記載することで、丁寧な人という印象にもつながるのでおすすめです。

現在の業務を自己PRに活かす

自己PRと聞くと「〜しました。」といった過去形の内容が想像しやすいですが、自己PRでは過去の出来事や成果だけでなく、現在のことについて触れても問題ありません。

現在携わっている業務内容や、成果のなかでアピールできるものがあれば、現在進行形で仕事に対するポジティブな姿勢が伝わり、「自分の会社でも懸命に働いてくれるのでは?」と良いイメージにもなるでしょう。

在職中の「退職予定日」の書き方

退職予定日が決まってる場合

退職予定日は記載が必須のものではありませんが、退職予定日が決まっている場合は、履歴書内で伝えると親切です。

退職予定日が事前に分かれば、いつ頃から就業できるのか企業側が把握することができます。

もし他にも選考者がいて連絡する順番に悩んだ場合、退職予定日や入社可能な日が分かっている人の方が連絡しやすいということもあり得ます。

具体的な「退職予定日」や「入社可能日」の書き方としては、2パターンが挙げられます。

職歴欄に書く

職歴欄に退職予定日を記入する例

職歴欄に書いた「現在に至る」や「在職中」の言葉の後ろにカッコ書きで退職予定日を記入したり、改行してから「なお、x月x日で退職予定」などと記入します。

入社可能日を伝える場合は、退職予定日を書いた下の行に「〇〇年〇月〇日より就業可能です。」などと記入しておくといいでしょう。

職歴にスペースが多かったり、すでに本人希望欄が文字でいっぱいになっている場合などは職歴欄に書くと、見やすさがアップします。

本人希望欄に書く

本人希望欄に「退職予定日」と「入社可能日」を記入する場合の書き方
本人希望欄で「入社可能日」を伝える記入例

本人希望欄に十分なスペースが残っていれば、こちらに退職予定日や入社可能日を記入するのもおすすめです。

退職予定日と入社可能日を両方とも本人希望欄に書き入れても良いですし、退職予定日は職歴欄、入社可能日は本人希望欄で伝える形でも良いでしょう。

入社可能な時期を伝える際は年月日に加えて、「入社可能」や「就業可能」と表記します。

職歴欄と本人希望欄、いずれの書き方を使っても問題ないですが、受け取った採用担当者が読みやすい履歴書になるよう仕上げましょう。

退職予定日が決まっていない場合

在職中に転職活動に取り組んでいる場合、退職予定日が決まっていないことも多いです。この場合は、履歴書で退職予定日や入社可能日について具体的に触れる必要はありません。

しかし、面接では「内定を出した場合、いつから働けそうか?」といった質問はされるので、あらかじめ回答は用意しておきましょう。

また、既に勤め先に退職の意思を伝えているため、退職予定や入社可能日を書いておきたいという場合でも、本人希望欄に「1〜2ヶ月後に入社可能」など、おおよその退職日や入社可能な目安を記載するにとどめておきましょう。

「ダブルワーク」はどう記載する?

新たにダブルワークをしたい時の履歴書の書き方

近年は正社員として働いている人でもダブルワークをすることも多いです。

ダブルワークを希望する場合は、職歴欄には今も働いているという意味の「在職中」や「現在に至る」といった文言を使用します。

ダブルワークを希望する場合の職歴の書き方

記載がない場合、「退職済み」と勘違いされてしまうこともあるので注意が必要です。

また、本人希望欄には「○○曜日はXX社での勤務があるため、△曜日の勤務を希望します。/△時以降の勤務を希望いたします。」など、勤務できる条件を書いておきましょう。

これからダブルワークをしようと考えている人は、トラブルを避けるためにも、あらかじめダブルワークを希望していることはしっかりと伝えましょう。

ダブルワークをしていた時の履歴書の書き方

過去にダブルワークをしていた場合、情報を整理して見やすくまとめることが大切です。

人によってはダブルワークの経験が多いこともあります。中には現在進行形でダブルワークをしている人もいるでしょう。

時系列で書いた方が見やすいのか、会社ごとに分けて書いた方が見やすいのか、目を通した時の見やすさも念頭に置きながら履歴書を記入しましょう。

ダブルワークをしていた時の履歴書の書き方

過去にダブルワークをしていた場合、情報を整理して見やすくまとめることが大切です。

人によってはダブルワークの経験が多いこともあります。中には現在進行形でダブルワークをしている人もいるでしょう。

時系列で書いた方が見やすいのか、会社ごとに分けて書いた方が見やすいのか、目を通した時の見やすさも念頭に置きながら履歴書を記入しましょう。

【時系列にまとめて書く】

ダブルワークの職歴を時系列にまとめて書く場合の記入例

【会社ごとにまとめて書く】

ダブルワークの職歴を会社ごとにまとめて書く場合の記入例

【現在進行形(1つ退職予定の場合)】

現在進行形でダブルワークをしているときの職歴の記入例

在職中に履歴書を書く時に注意すること

「退社」ではなく「退職」

会社を辞めることは「退職」と表記します。「退社」と混同しがちですが、後者は勤務が終わって会社を後にする意味も持っています。

そのため、履歴書内で「辞める」ことについて触れる際には「退職」を使用します。誤って「退社」と書いてしまわないよう注意してください。

退職予定日や入社可能日が不明な時は書かなくても良い

未来の日程に関することなので、決まっていなかったり、分からない場合は無理に書く必要はありません。

思っていたよりスムーズに引き継ぎができず、1ヶ月くらいで退職できると想像していたが実際は3ヶ月ほど必要になった、などが発生する可能性もあります。

あやふやな状態で日程を伝えてしまうのは、企業とのトラブルのもとになるため、避けるようにしましょう。

有休消化中は「在職中」

退職時によくあるのが、退職間際の勤務日を有休消化に充てるというパターンです。

実際に最終出勤を終えているので、退職しているような気持ちになりますが、実際は籍が残っているので「在職中」となります。

有休消化期間に転職活動をする人は、早まって「退職」と書かないよう注意が必要です。

有休消化期間を在職中と捉えていないと、「すでに退職しているから、来週から勤務可能。」と誤って伝えてしまうなどのトラブルが想定されます。気を付けましょう。

ダブルワーク希望時には勤務可能日や時間帯などを知らせる

応募先の企業に何も伝えていないと、希望曜日のシフトに入れなかったり、時間帯の調整をしてもらえなかったりという行き違いが生まれかねません。

また、あらかじめダブルワークしたい旨を伝えておくことで、スケジュール調整がスムーズに進むことにもなるので、お互いが気持ちよく働くためにも必ず事前に伝えるようにしましょう。

らくだ先生
在職中の書き方ポイント
  • 在職中の履歴書の職歴には「現在に至る」「在職中」といった言葉を入れ、本人希望欄には連絡のつく時間や連絡方法を記入しよう!

  • 退職予定日が決まってる場合は、職歴や本人希望欄で伝えると親切!

  • ダブルワークをする場合は、必ず事前に履歴書内で伝えるようにしよう!

履歴書の自己PRの書き方とは?【コツ・例文あり】|ポイントを徹底解説!

このページでは履歴書の「自己PRの書き方」について解説しています。

自己PRは履歴書の中でも志望企業に自分を採用してもらうためにとても重要なアピール材料であり、ポイントを押さえて仕上げることが大切です。

入社後に活躍できる人材であることが伝わるように経験とスキルを効果的に盛り込んで、採用担当者に適正や魅力が伝わる自己PR文を仕上げましょう。

履歴書における自己PRとは?

履歴書における「自己PR」は志望企業に採用してもらえるよう、自分の強み・長所・得意分野などをアピールすることです。

履歴書の自己PR欄は300~400字程度なので、ポイントを押さえて具体的にまとめる必要があります。

自分の長所を単に伝えるだけではなく、「長所を活かして入社後にどう貢献できるか」を明示しなければなりません。

「自分を採用すると会社にどのようなメリットがあるか」を根拠とともに履歴書の中で伝えることが大切です。

履歴書において効果的な自己PRを書くには、以下3つのポイントを押さえましょう。

自己PRを書くときのポイント

① 自分の長所・強み・得意分野を明確にする

② ①を活かして成果を挙げた経験を思い出す

③ 入社後に経験を活かして貢献できることを考える

3つを順番にまとめることで、入社後に活躍できる人材として評価してもらえる自己PRになるでしょう。

履歴書の自己PRでは何を見られている?

企業の採用担当者は履歴書の自己PR欄から、「応募者の経験やスキルが社風や業務内容にマッチしているか」を確認しています。

したがって、自己PR欄には自分の強み・長所の中でも、応募企業と業務に求められているものを書くことが大切です。

さらに「企業が応募人材に求めている強み・長所」を選び抜いて明確に伝える必要があります。

いきなり自己PRを書き始めるのではなく、まずHPや資料を使って企業研究し、その会社とリンクする強み・長所を見つけましょう。

例えば、斬新なアイデアを重視するベンチャー企業であれば、「目標達成に向けて柔軟な意見を発信できる」という長所が評価されやすいです。

この長所を「提案力」というスキルとしてアピールすると、高い評価を得られるでしょう。

このように企業が何を求めているか把握し、業務に活かせるスキルをピックアップすることがポイントです。

また、自己PRは面接の場でも採用担当者から聞かれることが多いため、話す内容も意識して書くことでしっかりとアピール出来ます。

履歴書に書く自己PRの例文

自己PR例文【就活・転職用】

就活・転職ともに、「私の長所(強み)は○○です」と結論から述べ、根拠として具体的な経験を提示します。

最後は成果や学んだことを材料に、入社後に貢献できることをまとめましょう。

新卒・就活用の例文

【リーダーシップ】

私の長所は人を巻き込むリーダーシップがあることです。大学では映像研究会の会長を務め、大学4年生のときには出場200チームの中から3チームが選ばれる「〇〇〇学生広告クリエイティブアワード(映像賞)」を獲得しました。

最初の頃は個性豊かなメンバーとなかなか方向性がまとまらず苦戦しましたが、その個性を活かし、メンバーの強みにあった役割分担を行うよう心がけました。またお互いの意見を尊重し合いながら目標に向かえるよう、リスクを恐れず新しいアイデアやチャレンジは積極的に受け入れる姿勢を持ちました。失敗を恐れずに挑戦することで、チーム全体の成長に貢献できたと考えています。

メンバーや仲間との関係を築くことで、チーム全体のモチベーションを高め、共に目標達成に向けて一丸となれることを実感しました。この経験を活かして、新しい職場においても自主的にリーダーを務め、チーム全体の成功に貢献したいです。

【相手の意図を汲み取る力】

私の長所は、相手の意図を汲み取って言語化する力です。私の能力が発揮された場面で最も多いのが、チームで行うミーティングです。私のアルバイト先の塾では、月に1回、生徒に効果的な授業を行うためのミーティングをしていました。そこには、性格が多様で異なる意見や能力を持つメンバーが集まっており、議論が進む中で論点が本題とずれてしまうことや、個人が本来伝えたい意図が、間違って他のメンバーに伝わってしまう場面が多くありました。

私はその際に、各々が伝えたいことを丁寧に汲み取り、誰がどんな意見を持っているかを整理し、目的の再確認をしながら、必要な要素を言語化して全体に伝え、その後の議論展開をスムーズにする役割を担い、有意義なミーティングを行えるようにしました。この強みを、貴社に入社した後、営業における取引先との商談やミーティングの場面などにおいても生かしていきたいと考えています。

【好奇心が強い】

私は好奇心旺盛で、何事にも主体性を持って挑戦します。私は、飲食店でアルバイトをした経験があり、そのお店では、リピーターを増やすためにオリジナルメニューを1品提供していました。オリジナルメニューは毎月社員さんが考案していましたが、うまくいかずにお店の売り上げは毎月2%ほど前月比で落ち続けていました。その改善に貢献したいと思い、元々商品企画に強い関心があったため、自分で商品企画について勉強してオリジナルメニューを自ら提案しました。

メニューを考える際に、他の店舗でヒットしたものや世の中の流行を徹底的に調べ、実際に試作も行いました。そして、初めて4ヶ月で自分の考えたメニューが採用され、多くのお客様に注文してもらうことができ、その月の売上は前月比から5%改善しました。この好奇心の強さと追求力を生かし、貴社でも新しいことに主体的に挑戦し、売上に貢献します。

転職用の例文

【協調性】

私は仕事において協調性を大事にしています。前職ではWebサイトや代表を開発するエンジニアとして、多くのプロジェクトに参加し、経験を積む中で、技術力とコミュニケーション能力の両方を高めることができました。プロジェクトの成功にはチームでの協力が欠かせません。そのため、積極的に他のメンバーと議論を交わし、意見を出し合いながら、問題解決に向けた努力を重ねてきました。 多様性に富んだプロジェクトに携わる中で、チーム全体の力を最大限に引き出すためには協調性が重要だと学びを得ました。

またWebサイトやその開発において、技術的な課題に決着することがありますが、そのような場面で柔軟な発想と対応力を発揮してきました。

より挑戦的なプロジェクトに携わり、より多くのスキルを身につけたいという強い思いから転職を希望しました。貴社では、新しい先進的な技術を継続したプロダクト開発に携わる機会が豊富にあります。自らの経験と能力の中で、貴社の目標達成に貢献したいと考えています。

【責任感】

私は後輩の育成を3年間担当し、業務を遂行する中で責任感が自身の強みであると感じています。

私の担当エリアでは、事業拡大のために多くの中途社員や新入社員を採用しましたが、マネジメント側の人材が不足しており、成果が出せないだけではなく、採用した若手が辞めてしまうという悪循環が起こっていました。この課題を解決するために、新人4名の教育担当を率先して引き受けました。しかし、自分だけではサポートが行き届いていないと感じたため、トップに相談し、教育担当をチーム分けし、新人に寄り添ってサポートできる体制を整えました。この改善によって、チーム全体で新人を育てる意識が芽生え、徐々に成果が上がってきました。

このような課題意識と解決策を見つけるための行動力は、責任感が私の強みであることを示しています。 私は常にチーム全体の成果に責任を持ち、課題に真剣に向き合い解決に取り組む姿勢で貴社に貢献していきます。

【コミュニケーション能力】

私は多くのプロジェクトに参加する中でコミュニケーション能力を高めました。話し合いの場にて心がけていることは、傾聴力と発言力をバランスよくとり、相手の意図や要求を正しく理解することです。これにより、効果的なコミュニケーション課題や課題解決策についてチーム内外と協議に対話し、共通の目標に向けて協力することが可能です。

また、前職がグローバル企業だったため、異なる背景や文化を持つ人々とのコミュニケーションにおいても、正しい言葉選びや表現力を尊重し、有利を解消し信頼関係を築く努力をしてきました。チーム一丸となり目標達成することを志し、貢献してきました。

貴社でもコミュニケーション能力を活かして、チーム全体の協力と効果的な情報共有を推進し、より良いパフォーマンスと効率を実現していきます。

自己PR例文【アルバイト用】

アルバイトは就活・転職の場合より簡潔にまとめて構わない場合もあります。

ただし、即戦力として貢献できることをアピールする点は共通しています。

【コミュニケーション能力】

私の強みは3年間のアパレルショップ経験で培ったコミュニケーション能力です。ショップ店員としてお客様と直接接する中で、お客様には様々なバックグラウンドやニーズがあることを理解し、心を込めたコミュニケーションを心掛けてきました。笑顔を絶やさず、店内では快適に過ごしてもらえるような環境作りを意識しました。

さらに、商品の特徴や素材、トレンドについても学んできました。その知識をお客様に正確かつ魅力的に伝えることは、購入満足度を高めるために重要だと考えたからです。相手のニーズを聞き取り、適切な提案を行うことで、お客様の満足度を向上させることができ、担当店舗では常に売り上げ3位をキープしていました。これらの経験から、コミュニケーション能力を活かし、貴社の商品販売に貢献していきます。

【課題解決能力】

私の強みは課題解決能力があることです。以前、飲食店のキッチンスタッフとして働いていたのですが、注文が多いピーク時は料理を提供するスピードと品質を両立させることが難しいことが課題としてありました。

まず、仕事の進め方に関するボトルネックを洗い出すために、スタッフ同士で会議を設けました。次に、スタッフ全員が連携してスムーズに動けるよう、新しいタスク分担を導入しました。調理担当者、盛り付け担当者、配膳担当者の役割を明確にし、効率的な連携を図ることで提供スピードがアップしました。

料理提供の流れを改善するためにも、調理器具や調味料の構成を見直したり、配置を変更することで作業効率が徹底的に向上しました。貴社の業務においても課題と改善を繰り返し、貢献していきます。

【行動力】

私は自身の行動力を発揮し、店舗の売り上げに貢献した経験があります。以前働いていたアパレルショップでは、新商品を積極的に売り込んでいくことが課題でしたが、なかなか売れ行きが伸びていない状況にありました。

そこで私は、その商品の特長をより効果的に伝えるための企画を考えました。商品の魅力を伝えるための販促ツールの作成や、店内ディスプレイの見直し、定期的に通ってくださる顧客へのヒアリングなどを提案し、実施しました。結果、新商品は徐々に人気を伸ばし、店舗目標を達成することができました。 さらに、他のスタッフにもアプローチ方法を共有し、収益向上に貢献することができました。

この積極的に取り組む姿勢や柔軟な発想が、チーム全体のモチベーションを高め、店舗のパフォーマンス向上につながることを実現しました。新しい環境においても、自主的に行動し、チームと協力しながら成果を挙げることを心掛けていきます。

履歴書の自己PRの書き方と構成

ここまでで紹介した自己PRに盛り込むポイントをどうまとめていくか、具体的な書き方と構成を確認しましょう。

自己PRは「結論(長所や強み)⇨具体的な経験⇨まとめ(入社後に貢献できること)」の順にまとめます。

アピールポイントを1つに絞る

まずは自分が今まで経験した活動や仕事の内容をしっかり思い出します。

その内容の中から、応募企業が特に評価してくれそうな強み・長所を洗い出しましょう。

「あれもこれも」と複数のアピールポイントを詰め込むと、まとまりがなくなり逆効果になるので、注意が必要です。

自己PRの材料自体は複数用意し、企業ごとに変えることが大切です。

その上で、応募企業に親和したアピールポイントを1つに絞りましょう。

「企画職」を目指しているのに、「販売経験で培った傾聴力」という強みをアピールしても意味がありません。

自己PRにおいては企画職に活かせる「斬新なアイデアを思いつく発想力」という強みへ言い換えるといった工夫が必要です。

数字や独自エピソードを使って成果をまとめる

続いて、実際に強み・長所を活かして成果を挙げた経験を、なるべく具体的にまとめましょう。

「売上目標の120%を達成」「500チーム中上位20チームに選出」など、数値を提示すると成果への信頼度を高められます。

数字で表せる成果がない場合は、エピソードをなるべく印象的に仕上げるのがポイントです。

チーム内での役割や先輩から褒められた言葉などから、オリジナリティのあるエピソードを伝えると好印象を与えることができるでしょう。

採用担当者が確認したいのは「成果そのもの」ではなく「入社後に活躍できるか」です。

「この人を採用すれば事業がうまくいきそう」と思ってもらえる内容に仕上げることを意識し、より良いエピソードを選びましょう。

入社後の目標で締めくくる

最後に「経験・強みを貴社の業務でも活かし、成果を挙げていきたい」と入社後の目標で締めくくります。

ここで「この経験・スキルを活かして成果を挙げたように、貴社でも成果を挙げたい」とまとめるため、親和性が重要なのです。

自分のスキルと企業の求めているスキルの親和性をアピールして、入社後にどう貢献できるかしっかり示しましょう。

自己PRと強み/長所の違い

「自己PR欄には強みや長所を書く」と説明しましたが、履歴書には自己PR欄とは別に「強みや長所」を書く欄があります。

そのため「自己PR」「強み」「長所」のそれぞれの意味合いを把握すると、よりスムーズに書きやすくなります。

強みはスキルそのもの

まず強みは「提案力」「リーダーシップ」など、仕事で会社の期待に応え、実績を出すために必要なスキルそのものです。

採用担当者は応募者が、自社の業務にマッチし、かつ仕事を遂行できるスキルを持っているか見極めたいと考えています。

したがって強みは、応募者が入社後に活躍できることの根拠となる、最も重要なアピールポイントです。

長所は人柄・性格

一方、長所は「応募者の人柄・性格における優れた点」を指します。

「前向き」「主体的」「真面目」などといった本人の人柄を指すため、スキル自体を指す「強み」とは意味合いが異なるのです。

採用担当者は応募者の長所を、強みと同じく自社の業務にマッチしているか確認します。

同時に長所をうまく説明できるかどうかによって、「自分の性格を客観的に把握できているか」を見極めています。

自分の性格を客観的に把握し説明できる人は、自分の行動を省みる能力があるはずです。

結果的に自分の感情を観察し、コントロールしながら、冷静に業務を遂行できる人材として評価されることにつながります。

自己PRは強み・長所をアピールする要素

自己PRはこれらの「強み・長所を、応募企業で活かせるスキルとして伝えるための要素」を指します。

自分が強みを武器に活躍できる人材であることを後押しするのが、自己PRの役割です。

強み・長所・自己PRは内容が被っても問題ありませんが、「手抜き」と思われないよう、書き方や言い回しを変化させましょう。

強みや長所の欄は簡潔にまとめ、自己PRで同じ内容を掘り下げるのがおすすめです。

自己PRでは強みと長所のいずれを軸にしても構いませんので、書きやすい方を選んでみてください。

ただし、いずれも入社後にどう活かせるかという点を忘れないようにしましょう。

自己紹介は肩書を伝えること

「自己紹介」と「自己PR」を混同する人がいますが、自己紹介は単に自分の肩書を伝える行為です。

一般的に面接では「自己紹介」で名前や経歴などの事実を伝え、そのまま強みや長所を伝える「自己PR」に移ります。

履歴書では名前や住所などを書く基本情報欄と、学歴・職歴などを書く経歴欄が「自己紹介」のための欄にあたります。

自己PR・強み・長所・自己紹介など、それぞれの欄の目的を意識して、正しく書き分けましょう。

自己PRと志望動機は同じ?

「志望動機と自己PRには同じ内容を書く」と考えている就活生がいるかもしれませんが、両者は役割が異なります。

志望動機は応募企業を志望する理由を書いた上で、「入社後に自分がどう貢献できるか」を伝えます。

自己PRとの最大の違いは、「入社後にどう貢献できるかの根拠まで伝えるかどうか」という点です。

志望動機欄には簡潔に今後の目標や貢献できる内容を書き、自己PRには具体的に何ができるかを理由とともに書きます。

つまり志望動機は「未来にやりたいこと」、自己PRは「過去にやってきたこと」をまとめるのが特徴です。

志望動機では「入社後にスキルを活かして貢献したい」と伝えます。

一方自己PRでは志望動機を踏まえて「過去にこのようなスキルを習得したので、入社後に貢献できる」と伝えるのです。

両者は一貫しているものですが、それぞれ未来と過去を担っており、書く内容に違いがあることを覚えておきましょう。

また採用担当者が志望動機から読み取っている内容は以下です。

採用担当者が重視しているポイント
  • 競合ではなく自社を選んだ理由

  • 志望順位・入社意欲の高さ

  • 自社への理解度の深さ

「この会社でなければならない理由」が明確にあり、志望度が高い人材であれば、離職する可能性が低いです。

また事業内容や企業理念をしっかり調べている人は、熱意が高いだけでなく、会社の方針に納得した上で選考を受けています。

風土・文化・目標などを受け入れている人材であれば、入社後は会社のために活躍してくれる可能性が高いでしょう。

したがって、共感できた事業内容や理念なども盛り込んで志望動機をまとめることが大切です。

自己PRが思いつかないときの対処法

自己PRに盛り込むエピソードが思いつかず、どうしても書けない場合は、自分の経験を順番に振り返りましょう。

大きな成功体験がない人は、些細な出来事も含めて、自分が辿ってきた道筋を思い返してみてください。

数字で表せる実績ではなくても、苦手を克服したり、困難を乗り越えたりした経験は誰もが持っているはずです。

資格取得のため、通信教育を受けたことがある就活生を例にあげましょう。大学の講義やアルバイトの合間に勉強し、資格を取ったとします。

短期で合格できるはずの資格だとしても、忙しい中で時間を作り、粘り強く勉強に取り組んだことは自己PRでのアピール材料になります。

結果的に以下のような自己PRが作成できます。

【自己PRの例文】

私の長所は粘り強さです。大学時代に講義やアルバイト、サークルなどで忙しく、ほとんど時間を取れない中でも、資格取得のための勉強に取り組みました。スキマ時間を有効活用した結果、大学卒業前に合格することができました。この粘り強さと身に付けた知識を活かして、貴社の業務に貢献したいと思います。

またインターネット上で使える無料の自己分析ツールを使って、得意分野や好きなものを明確にしてみるのもおすすめです。

自分の関心や適性を把握するだけで、忘れていた自分の成功体験や強みを思い出す可能性があります。

自己分析ツールも活用しながら、自分を売り込める要素を見つけて、効果的な自己PRを書きましょう。

らくだ先生
自己PRを書くときのポイント
  • 履歴書の自己PR欄には、自分を採用した会社にどのようなメリットがあるか記入しよう!

  • 自己PRは強み(スキル)長所(優れた人柄)をアピールできる項目。根拠となる具体的なエピソードとともに記入しよう!
  • 志望動機欄には「将来貢献できること」、自己PR欄には「将来貢献するために活かせる過去の経験・スキル」を記入しよう!

履歴書の志望動機の書き方とは?【職種別・例文あり】|NG例も解説!

このページでは履歴書の「志望動機の書き方」を記入例とともに解説しています。

志望動機欄は書き方の基本構成やポイントを押さえると、スムーズに書くことができます。

また転職・アルバイトなど目的ごとの書き方、NG例や自己PRとの違いなどの注意点も知ることが大切です。ルールとコツを押さえて、採用される志望動機を書きましょう。

志望動機欄を書くときの基本ルールをおさえよう!

志望動機の見本

履歴書の志望動機欄には、応募企業を選んだ理由と、入社後にやりたいことを記入します。

実際に履歴書における志望動機を書くときに、押さえるべきポイントを2つ解説します。

応募企業の魅力と自分の強みを絡める

応募企業のサービス内容や企業理念を確認し、その会社ならではの魅力を調べましょう。具体的には下記ポイントを重点的に確認します。

志望動機の書き方ポイント
  • 競合他社にはない応募企業だけの取り組み
  • 経営理念や創業の背景
  • 現在のサービス内容や今後の事業計画
  • ユーザーの口コミ・評判

上記を確認して企業研究を行えば、応募企業だけの魅力が見えてきます。

特に応募企業に惹かれたポイントを情報の土台にすれば、志望動機は自然とでき上がってくるはずです。

あとは自身のスキルや経験といった強みを活かして、どのように事業に貢献できるかまとめましょう。

特にこれまでの実績は、自分が応募企業に貢献できるという根拠になるため、積極的にアピールすることが大切です。

オリジナルエピソードを盛り込む

その会社に応募しようとしたきっかけを、あなただけが経験したエピソードを踏まえた志望動機を履歴書に書いていきます。

会社のサービスを利用して気に入ったのか、社員のインタビューを見て「楽しそう」と感じたのか。

応募企業に魅力を感じた瞬間を思い出しながら、自分にしか書けない志望動機で企業への思いを伝えましょう。

【例文】履歴書の志望動機サンプル

志望動機の書き方 例文:転職の場合

転職・既卒・第二新卒など中途採用の場合は「即戦力になり得るか」が重視されます。

志望職種が未経験であっても「これまでの経験を活かして、入社後に成果を挙げられる人材」という印象を採用担当や、人事担当に与えなければなりません。

自身のスキルと実績を盛り込みながら、応募企業でできることを具体的にアピールしましょう。

【営業職の例文①】

私は幅広い用途でお客様に使用していただける、貴社の種類豊富な化粧商品に魅力を感じており、その魅力を直接お客様に寄り添い伝えることができる営業を志望しています。大学2年生のときから2年間、セールスとして長期インターンに参加しており、お客様に商品の魅力を最大限届けられる伝え方を試行錯誤しながら働いてきました。その結果、インターン開始からわずか3ヶ月でトップセールスになることができ、当時の最高記録も樹立しました。

この提案力は、貴社の営業の業務にて、お客様と関わる際にもいかすことができると考えています。貴社に入社することができました際には、いち早く商品の知識を身に付け、トップセールスとして貢献できるよう尽力します。

【営業職の例文②】

私はこれまで携帯の営業販売職として、お客様との信頼関係を築く喜びと共に、日々のターゲット達成に向けて精力的に活動してきました。しかし、より広い領域での営業活動に挑戦し、自身のスキルと経験を更に磨くため、転職を決断しました。

今までの経験からお客様のニーズを的確に把握し、最適な提案をする重要性を深く理解しています。貴社で取り扱っている商品やサービスは幅広く、一人ひとりの課題に合うサービスを提供できると感じ、貴社を志望しました。

顧客満足度を高めながら、最適な解決策の提案によって新規顧客の獲得に貢献したいと考えています。

【プログラマーの例文】

私は現在営業職として働いていますが、学んだことを活かし、新しい分野であるエンジニア職に挑戦したいと考え貴社を志望しました。

大学時代のインターンシップでエンジニアとして学んだ経験があります。その際、システム開発のプロジェクトに参加し、プログラミング言語の学習やチームメンバーとの協力を通じて、エンジニアとしての魅力を感じました。特に、複雑な課題に対する論理的なアプローチや創造的な問題解決にやりがいを感じていました。

営業職での経験で培ったコミュニケーション能力や問題解決力をエンジニア職での成果に活かし、技術の世界で自らを成長させたいという思いに至り、今回応募しました。貴社は革新的なプロジェクトに取り組み、技術的なスキルの向上とキャリアの成長を支援していると認識しています。貴社の熱意溢れる環境で自らを成長させながら、エンジニアとしての可能性を追求したいと考えています。

【SE(システムエンジニア)の例文】

私は現在の法人営業としての経験を活かし、夢であったシステムエンジニアとしてモノづくりに携わりたいと考え転職を決意しました。大学で情報工学を専攻し、JavaやPHPでプログラムを組み、プログラムを動かすことが大好きで、現在も趣味としてスマートフォンアプリを作り、その成果を公開しています。

貴社のアプリは多くの人の生活に馴染み、なくてはならないものとして活用されているものばかりです。この背景には、年齢や社歴などに関係なく、意見を出し合いながら開発ができる環境が整っているということに感銘を受けました。私は法人営業の経験により、顧客のニーズを理解し、それに適した解決策を提供する能力を磨いてきました。システムエンジニアとして、技術的な知識とクリエイティビティを融合させ、複雑な課題に対して効果的な解決策を提供できるヒットアプリを作りたいと考え、志望しました。

【企画職の例文】

私はこれまでの営業事務の経験を通じて、計画的な業務遂行やクライアントとの関係構築の重要性を学びました。しかしながら、より広い視野で組織の成長に貢献するためには、戦略的な企画力と創造性が求められると考えており、企画職への転職を志望しています。

私はクリエイティブなアイディアを提供することに喜びを感じており、新しいプロジェクトの立ち上げやイベントの企画など、今までもアシスタントという立場で積極的に取り組んできました。多岐にわたる業務に対して創造性を発揮できる企画職に魅力を感じ、今回応募いたしました。

営業事務の経験から、クライアントとのコミュニケーションを通じて、ニーズを把握し、それに合った提案を行う能力を高めることができました。これらの経験を基に、企画職においても現実的かつ効果的な戦略を構築し、組織の目標達成に貢献したいと考えています

【マーケティング職の例文】

私がマーケティング職を志望した理由は、クリエイティビティと戦略の融合、そしてブランドストーリーテリングの力にあります。市場分析の経験により、データと洞察がブランド戦略において不可欠であることを学びました。広告業界では、これに加えて、クリエイティブなアイデアを活かしてブランドストーリーを展開することが重要となります。私はデータとクリエイティビティを組み合わせ、ブランドの成長を促進する戦略的アプローチを追求したいと考えています。

また、市場分析を通じて、商品やサービスの市場でのニーズを把握することの重要性を理解しています。しかし、ブランドを本当に成長させるためには、消費者の心に響くストーリーを伝える力が必要です。広告業界での経験を通じて、感情に訴えかけるブランドストーリーテリングを追求し、ブランドと顧客との深い絆を築くお手伝いができると考えています。

これらの理由から、広告業界での挑戦と成長の機会に強い魅力を感じ、志望しました。

【一般事務の例文】

販売の経験を通じて、顧客とのコミュニケーション力やチームワークの重要性を学びましたが、今後は幅広い業務に関わり、組織の中核的なサポートとして貢献したいと考えています。一般事務職のポジションは多岐にわたる業務に携わることが期待されるため、自身の能力を最大限に発揮し成長する絶好の機会と捉えています。

販売の経験から得た柔軟性と問題解決力を活かし、新たなスキルを習得しながら、多様な業務に対する能力を向上させ、社員のサポートや会社の成長を支えられる存在になりたいです。

【営業事務の例文】

私はこれまで営業事務の経験を積む中で、営業部門の重要性と、スムーズな営業活動を支える事務業務の不可欠性を深く理解してきました。そのため、営業事務のプロフェッショナルとして更なる成長を遂げるために、貴社の営業事務を志望します。

貴社は業界をリードする優れた製品やサービスを提供しているだけでなく、従業員一人ひとりがチームとして協力し、共に成長していくことを理念としている点に共感しました。営業事務のポジションは、営業担当者との連携が不可欠であり、営業部門との緊密な連携を通じて、営業活動をスムーズに進めることができると確信しています。

私自身も、そのような環境で自らの能力を最大限に発揮し、チームの一員として貢献したいと考えています。

【ケアマネージャーの例文】

私は生命保険会社での営業担当として働く中で、多くのお客様との触れ合いを通じて、保険商品を通じた一時的なサポートだけでなく、長期的なケアと支援の重要性を強く感じるようになりました。そして、特に家族の介護を経験する中で、真に必要とされるサービスを提供し、社会に貢献したいという思いから、ケアマネージャーへの転身を志しています。

今までの経験で培った傾聴力と課題解決力を活かして、利用者一人ひとりに寄り添ったケアプランを提供し、貴社に貢献したいと考えています。

【介護福祉士の例文】

今の会社では介護福祉士として、介護業務に加えリーダーとしてマネジメントを担当しています。マネジメント業務に携わったことで、スタッフ管理だけではなく、全体の管理や施設の運営に関わりたいと考えるようになり、転職を決意しました。

貴社ではキャリアステップ制度が充実しており、若手でも新しいことにチャレンジできる環境が整っていることに魅力を感じました。

私は介護福祉士としての経験を生かしながらも、新しい挑戦によって広い視野を持ち、多くの人々に寄り添えるケアを提供したいと考えています。キャリアアップを目指し、自分の目標を高く持ちながら働くためにも貴社を志望しています。

アルバイトの場合の志望動機例文

アルバイトに応募するのは主に学生やフリーターの人たちです。何らかの事情により、シフト制の仕事を希望している人が多い傾向があります。

したがって、出勤できるシフトや時間数を明確にしつつ、シフト内でどう貢献できるかをまとめていきます。

アルバイトであっても、正社員同様に会社の一員として業務を遂行し、事業に貢献する意識が大切です。

転職同様「なぜその会社で働きたいのか」を明確にして、「長く働いてくれそう」と思ってもらえるよう志望動機をまとめます。

商品やサービス、職場の雰囲気などに感じた魅力も伝えましょう。

また「社員登用を視野に入れている」といったアピールで、長期的に貢献できる人材という印象を与えられます。

【一般事務の例文】

私は以前、ECサイトの事務スタッフとして販売サポートや事務機器の管理、書類の作成を行ってきました。現在パソコンのスキルアップのために専門学校に通いながら事務の仕事を続けたいと考えており、週3日〜4日で働ける貴社に応募させていただきました。

専門学校での学びと実務の経験を組み合わせることで、幅広いスキルを取得することができ、貴社に貢献できると考えています。

【コールセンターの例文】

2年間コールセンターで新商品の案内をする仕事をしてきました。私はお客様のニーズを理解し、最適な解決策を提供し、契約していただくことにやりがいを感じています。お客様とのコミュニケーションや問題解決のスキルを磨くためにも、コールセンターでの業務を志望しています。

【販売員の例文①】

貴ブランドの化粧品を愛用しており、肌トラブルが改善された経験から、多くの人にその効果を伝えたいと思い、志望しました。自身が経験したことを通じて、同じような悩みを持つ方々に寄り添いたいという思いがあります。お客様の悩みをよく理解し、適切な商品を提案することで、お客様の笑顔に繋がればと思い、販売員に応募しました。

【販売員の例文②】

少し高価な貴店のチョコレートは私にとってご褒美であり、誕生日や記念日などに購入する特別な思い入れがあります。自分自身がお客様として何度も足を運び、その美味しさに魅了されてきました。

またお店の雰囲気やお客様との交流が活発で、明るく楽しい雰囲気の中で働けることにも惹かれました。

お客様に喜んでもらえるよう笑顔で接客をし、より貴店のファンになっていただけるよう努めていきたいです。

【セールスドライバーの例文】

以前アルバイトで配送ドライバーを経験しており、顧客のニーズを理解し、迅速かつ正確な配送を心掛けてきました。

私の強みであるコミュニケーション力を活かして、お客様の課題や要望を丁寧に聞き、最適な提案を行うセールスドライバーに挑戦したいと考え、志望しました。

【軽貨物運送の例文】

私は体力に自信があります。軽貨物運送のアルバイトにおいては、荷物の積み下ろしや運送業務など、体力を要する作業が多くありますが、それらの作業に前向きに取り組むことができると考えています。

また荷物の取り扱いや運送作業においても、過去にドライバーの経験があるため、効率よく作業できると思い、志望しました。持ち前の体力を最大限に活かし、優れたサービスを提供するために尽力したいです。

履歴書の志望動機の書き方と基本構成

履歴書の志望動機欄の書き方には基本構成があります。

指定文字数がある場合、最低でも8割以上は書かなければなりません。

文字数は提出方法によって異なりますが、一般的に200〜300文字でまとめる必要があります。

決して長文ではないため、志望動機が思いつかない人も、以下の構成や書き方さえ覚えればスムーズに書けるようになります。

志望動機欄の基本構成
  • 冒頭の書き出し =応募企業の志望理由
  • メインの内容 =自分の経歴・実績
  • 締めの文章 =入社後に貢献できること・やりたいこと

まずは「冒頭の書き出し」で、「~という理由で貴社を志望します」と志望理由を述べましょう。

冒頭の志望理由は、具体的かつ明確にまとめます。書き出しが抽象的な内容だと、採用担当者が興味を持って読んでくれません。読み手を引きつけるつもりで1文目を書きましょう。

次に冒頭の志望理由を裏付ける具体的なオリジナルエピソードを説明します。

この「メインの内容」がもっとも重要で、採用担当者の印象に残るエピソードを盛り込むことがポイントです。

採用担当者は数多くの履歴書や職務経歴書に目を通しているため、印象が薄いエピソードは埋もれてしまいます。

また複数のエピソードを盛り込むと、1つひとつの印象が薄れるため「強力なエピソードを1つだけ」盛り込みましょう。

最後の締めくくりでは、ここまでで述べた志望理由とエピソードを踏まえて、入社後にやりたいことを伝えます。

自分が会社で活躍できる人材であることを、相手にしっかりイメージしてもらえるようまとめましょう。

受かる履歴書の志望動機にある要素

書類選考に通る履歴書の志望動機には、具体性があるものです。

たとえば「貴社のビジョンに共感しました」と書くだけでは、どう共感したのかがわからず、具体性に欠けています。

経営理念やビジョンに共感するのは良いことであり、積極的にアピールして構いません。ただし「どこにどれくらい共感したか」を明確にする必要があります。

「どの企業に対しても使えるフレーズ」は避け、「その企業にしか使えないフレーズ」を使うことで、独自性とともに具体性も高まっていきます。

まずは企業の求人票や公式サイトから情報収集し、頻出単語をメモするのがおすすめです。

頻出単語はその会社にとってのキーワードであるため、会社が成し遂げたいことや理念を把握するヒントになります。

経営理念の中から共感できるもの・魅力的なものをピックアップし、「なぜその理念に好感を抱いたか」をまとめましょう。

それを自分の経験に絡めて伝えられれば、具体性のある志望動機が完成し、面接対策にも役立ちます。

履歴書の志望動機のNG例

志望動機には避けるべき書き方があります。

先ほど紹介した「貴社のビジョンに共感しました」は、具体性が欠如した典型的なNG例です。

口先だけの軽い気持ちで「共感」という言葉を使っている印象を与えないようにしましょう。

これ以外にも、履歴書で避けるべき志望動機のNG例を理由・注意点とともに紹介します。

【NG例1】
「スキルが少ないので(未経験なので)、研修制度が整っている貴社で勉強させていただき、スキルアップしたいです。」

会社は働く場所であり、勉強する場所ではありません。したがって、「勉強させていただきたい」という言葉はNGです。

確かにスキルアップへの意欲をアピールすれば評価されやすいですが、入社後に重視されるのは「あなたの成果」です。

会社はあなたのスキルアップのために給料を出すわけではありません。

志望動機でメインに伝えるべきなのは「スキルアップへの意欲」ではなく「入社後に貢献できること」です。

会社は仕事をする場所であり、スキルアップはあくまで業務遂行のための手段であることを常に忘れないようにしましょう。

【NG例2】
「給料が高く、福利厚生が手厚いので志望しました。」

待遇に関する話だけを志望動機にするのは避けましょう。

応募者が待遇を志望動機として伝えた場合、採用担当者は以下のように不安を抱きます。

「待遇が良ければ他社でも良かったのでは?」

「入社後にもっと待遇の良い会社を見つけてすぐ転職してしまうのでは?」

有給やボーナスなどにしか関心がなく、働く意欲が少ない印象も与えてしまうため、結果的に不採用になりやすいので注意しましょう。

【NG例3】
「貴社の商品のデザインが好きなので志望しました。」

応品・サービスに魅力を感じたことは伝えるべきですが、それだけで終わってしまうと動機として不十分です。

単純に「使いやすかった」「デザインが良かった」などと言うだけでは、利用者の口コミと同レベルの感想になってしまいます。

何がきっかけで商品を手に取り、なぜそのような感想を抱いたか具体的に説明しましょう。

さらに改善したらもっと良くなりそうな点まで具体的に提案すれば、入社後も意欲的に働ける人材であることをアピールできます。

以上のNG例以外にも、自己PR欄と一貫性がない志望動機だと、不採用になる可能性があります。

志望動機は「応募したい理由」を伝えるのに対して、自己PRは「経験・実績と強み」をアピールするのが目的です。

たとえば販売職の志望動機に「お客様に喜んでもらいたい」と書き、自己PRには「コツコツ作業を進めるのが得意」と書いたとします。

しかし「コツコツ作業を進める能力」は、販売職よりも事務職に求められるスキルであり、動機とスキルに一貫性がありません。

自己PRには「店内のレイアウトや新サービスを考案するのが得意」といった、志望動機とつながりのある強みを記載しましょう。

履歴書の志望動機が思いつかない場合は?

志望動機が思いつかなくても、履歴書に空欄を作ってはいけないため、必ず書く必要があります。

どうしても思いつかない人は、まず自己分析をし、興味関心のあるもの・得意分野を探りましょう。

自分の好きなものと応募企業との接点・共通点を探れば、志望動機は浮かんでくるはずです。

たとえば応募企業が化粧品関連の会社で、自分の好きなものが映画だったとします。

すると「好きな映画に出演しているハリウッドスターのメイク」がきっかけで化粧品に関心を持ったというエピソードができます。

完成したエピソードを土台に、以下のように志望動機をまとめましょう。

「好きな女優の○○さんが使っているブランドを扱っている貴社で、販売職としてお客様を笑顔にしたい」

よく応募企業の理念や実績を列挙して、優れている点を褒めるだけで志望動機をまとめる人がいます。

企業のことをしっかり調べているアピールにはなりますが、良い点を称賛するだけでは、具体的な理由として不十分です。

重視すべきなのは、企業のサービスと自身の関心の接点。

企業の理念・サービス内容を把握するときには、常に自分の経験や関心とのつながりがないか意識しましょう。

志望動機が思いつかないときに確認すること
  • 企業理念が自分の考え方と合っているか
  • 応募企業のサービスが自分の好みと合っているか
  • この企業の仕事なら自分のスキルを活かして、長期的に働けるか

上記を押さえれば、具体的な志望動機をまとめられるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐ上でも役立ちます。

冷静に企業と自分を見つめ直し、接点・共通点を探してみましょう。

らくだ先生
志望動機の書き方ポイント
  • 履歴書の志望動機欄には「応募企業に入りたい理由」「入社後にやりたいこと」を記入しよう!
  • 履歴書の志望動機は「冒頭」「オリジナルエピソード」「締め文」の構成で具体的に記入しよう!
  • 志望動機が思いつかない時は、応募企業の理念と、自分の好きなものや強み・経験との接点から考えよう!