履歴書に写真を貼る時に、斜めになったり枠からズレたりして困ったことがある人も多いでしょう。写真の貼り方ひとつも、丁寧さや志望度の高さなどを計る判断材料になるため、適当に貼り付けた写真は印象を損ないかねません。
この記事では、履歴書への写真の貼り方を、切り取りや貼り付けに使うべき道具とあわせて解説します。また、データ提出する際のマナーや、貼る時によくある質問・失敗への対処法も紹介しています。
履歴書の写真は「貼り方」で第一印象が変わる

採用担当者は履歴書の写真から、応募者の清潔感・丁寧さを一瞬で判断します。その際、写真写りだけでなく、写真の貼り方ひとつで印象は大きく変わります。
枠内にまっすぐと貼られた写真は、書類が整っており丁寧な印象を持たれます。第一印象が良ければ、履歴書の内容を細かく読んでくれる可能性が高いでしょう。反対に、写真が曲がっていたり枠からはみ出していたりすると、一目見ただけで雑な印象を与えかねません。
写真の貼り方には、業務で書類を扱う時の姿勢が表れます。正しく丁寧に貼ることで、社会人としてのマナーを裏付けられるでしょう。
【事前準備】履歴書の写真をきれいに貼るために用意するもの

【用意するもの】
- 定規・カッター
- ピンセット
- 両面テープ
- クリーニングクロス
定規・カッター|写真をきれいにまっすぐ切る
写真を印刷すると余白ができます。余白を切る際は、定規とカッターを使って正確に切りましょう。ハサミで切ると、直線が一部曲がってしまったり、ガタついた部分が写真の枠からはみ出してしまったりと、見栄えが悪くなりやすいです。
市販の履歴書の写真欄は、縦36mm~40mm×横24mm~30mmの範囲で作られているものが多いです。定規で正確なサイズを計った後、カッターを沿わせて真っ直ぐに切りましょう。
切る際は、机を傷つけないように、カッターマットや厚紙を下に敷くのがおすすめです。
ピンセット|指紋・ズレ防止
写真の表面を指で掴むと指紋が残り、汚れが目立ちます。ピンセットを使えば清潔感を保てる上に、位置の微調整がしやすくなるので、枠内からズレるのを防ぐことができます。
ただし、ピンセットは金属製でやや尖っているので、写真に傷がついてしまうおそれもあります。なるべく写真の角を持ち、自分が写っている部分が傷つかないように注意を払いましょう。
貼り付ける際も手は使わず、ピンセットの側面などで軽く押さえるのが写真を綺麗に保つコツです。
両面テープ|剥がれず綺麗に固定する
履歴書の写真は、両面テープで貼るのがおすすめです。両面テープは、粘着力が強いため貼った時点で固定されます。
選考途中に写真が剥がれたりしないよう、書類選考から面接までしっかり貼り続けられる粘着力があるものを選ぶと良いでしょう。
また、液体のりは履歴書には不向きです。乾くまで時間がかかることや、紙質によっては水分を吸収して歪んでしまうことがあります。さらに、両面テープと比べると剥がれやすく、写真が紛失するおそれもあるため、避けるのが無難です。
クリーニングクロス|油分やホコリを防ぐ
写真を貼る前には、眼鏡拭きなどのクリーニングクロスで軽く拭きましょう。表面に付いた指紋やホコリを取ると清潔に保てます。
拭く時は、軽く同じ方向に動かします。左右に動かしたり、回すように拭き取ると、擦った跡が残りやすいため避けましょう。
また、拭く力が強いと写真が傷ついたり不意に折れたりしやすいので注意しましょう。
履歴書に写真を貼る前に確認する4つのポイント

写真サイズ
一般的な履歴書写真のサイズは縦40mm×横30mmです。市販の履歴書では縦36mm~40mm×横24mm~30mm内のサイズで収めることが基本です。
数mm程度の誤差は許容されますが、写真が枠内から大きくはみ出すとルールを守らない印象を与えてしまいます。万が一サイズを間違えた場合は、無理に切って調整しようとはせず、再度撮り直しましょう。
また、免許やパスポート用の規格で印刷してしまわないよう注意が必要です。顔や体の写り方・比率などが異なるので、履歴書用として使うことはできません。撮影時のオプションをよく確認しておきましょう。
撮影時期
履歴書の写真は原則3か月以内に撮影したものを利用するのが一般的なマナーです。古い写真を使うと面接時に過去と現在の見た目にギャップが生じ、本人確認が難しくなってしまいます。
また、古い写真はマナー以前に「本当に本人なのか」という不信感を与える原因にもなります。使える写真の判断基準は、髪型や体型に大きな変化がないことです。
3か月以内に撮ったものでも、現在の外見と乖離がある場合は写真を新しく撮影すると安心です。
裏面への氏名・撮影日の記入
履歴書に写真を貼る前に、写真の裏面に氏名・撮影日を記入しましょう。選考途中で写真が剥がれ落ちてしまった際にも誰のものかがわかり、未然にトラブルを防ぐことができます。
記入する際は、ボールペンか細めのマジックペンがおすすめです。どちらも強く書きすぎると表面に凸凹ができてしまうため注意しましょう。
記入内容に厳密なルールはないので、本人の情報がわかればどんな書き方でも構いません。万が一の時に、企業が混乱しないための気配りのひとつです。
指紋・汚れの確認
写真を貼る前に、表面に指紋やホコリがないかを明るい場所で確認すると安心です。確認する際は、写真の角を持つかピンセットを使用すると、汚れが付きません。
また、一度付いた汚れを無理に擦ると、表面が傷ついたり色落ちする可能性があります。クリーニングクロスで拭いても汚れが取れない場合は、写真を撮り直した方が無難です。
汚れた写真を使うと、清潔感がなく書類全体がだらしなく見えてしまいます。「細部までこだわれない人」というマイナスな印象にもつながるため、事前に確認することが大切です。
履歴書の写真の綺麗な貼り方【5STEP】
①枠に重ねて仮合わせする
②上辺だけを軽く固定する
③空気を逃がしながら中央から下へ貼る
④四隅とフチをしっかり圧着する
⑤傾き・浮き・ズレを最終チェック
STEP1|枠に重ねて仮合わせする
写真を貼る前に上下左右のバランスを確認します。ピンセットを使い、枠の上に重ねて仮合わせをしましょう。
仮合わせする際は、枠線と写真の上辺が平行になっているかを確認します。写真が傾いていると見栄えに影響しやすいため、写真の位置よりも傾きの有無を重視します。
また、フチ同士を合わせるなど目印を決めておくと貼りやすいでしょう。万が一、写真と枠のサイズが違う場合は、この段階で切って微調整をするのがおすすめです。
STEP2|上辺・片側だけを軽く固定する
写真は一度に全体を貼り付けずに、上辺や片側だけを軽く固定してから貼ると失敗しにくいです。写真の裏に貼り付けた両面テープの上辺だけをはがし、枠に軽く固定します。
ここでは、まだ貼り付けていない側を無理に曲げたりしないように注意しましょう。折れ曲がってしまうのは致命的なので、慎重に扱う必要があります。
STEP3|空気を逃がしながら中央から下へ貼る
上辺を固定したら写真の中央部分から下方向に指やクロスで軽くなぞります。内部の空気を外側に逃がすことで、写真内に気泡ができずらくなります。
内部に空気が残ると、気泡や浮きができ、雑な仕上がりに見えてしまいます。ゆっくり軽く押さえていくことで、綺麗に貼り付けることができます。
最後に、横方向も軽く撫でておくと全体が貼り付き、写真がめくれるトラブルも起きにくくなります。写真を撫でる際は、指紋がつかないようにクリーニングクロスの上から抑えると良いでしょう。
STEP4|四隅とフチをしっかり圧着する
写真を貼り付けたら、四隅とフチをクリーニングクロスの上から押さえ、浮いていないかを確認します。
特に写真は角が剝がれやすいです。その状態で提出すると清潔さが失われ、書類選考に影響がでる恐れがあります。圧着する際は、四隅やフチの各箇所を数秒間ずつ押して密着させます。
こうすることで、封筒の出し入れや郵送する際も剥がれにくくなります。圧着が不十分な場合、時間がたつと浮いてくることもあるため、徹底して行いましょう。
STEP5|傾き・浮き・ズレを最終チェック
写真を貼り終えたら履歴書を机の上に置き、最終チェックをします。写真が枠線からズレていないか、平行になっているか、写真の端やフチが浮いてないかなどの確認が大切です。
写真の角やフチが浮いていないかは、指先で軽くなぞってチェックしましょう。明らかにズレている場合は、新しい履歴書または写真を用意して貼り直すことをおすすめします。
また、実際に封筒で出し入れを行い、引っかかりや剥がれがないかを確認しておくと、郵送中でも安心です。最終チェックを丁寧に行うことで、履歴書全体の完成度が高まります。
履歴書をデータ作成する場合の写真の貼り方

引用:マイナビ転職
写真データのファイル形式と容量を確認する
履歴書の写真データはjpg形式がおすすめです。類似のpng形式では容量が大きくなりやすいため、メールやフォームでのやり取りには向いていません。
また写真のファイルサイズは、相手側の受信負荷を考慮して、1㎆以内に調整すると良いでしょう。解像度を調整する際、300dpi前後に設定することで1MB程度までに押さえられるでしょう。
300dpiであれば拡大しても顔がぼやけにくく、印刷した際も綺麗に見えるでしょう。ただし、企業によってルールが違うこともあるため、事前に確認する必要があります。
縦横比はそのままでサイズを調整する
データ形式の写真サイズを変更する際は、縦横比を変えずに調整します。縦4:横3の比率を保ちながら、全体を縮小・拡大しましょう。
画像編集ソフトやスマホアプリには縦横比の固定できる項目があることが多いです。項目がある場合は、チェックを入れて編集すると調整しやすいでしょう。
縦横比を無視してサイズ調整すると、顔が縦長になったり横長になったりと不自然に見えてしまいます。写真上では問題なくても、本人と見比べた時に違和感が生じるので、必ず縦横比は4:3のまま調整しましょう。
枠に合わせてトリミングし余白やズレを整える
WordやExcelで履歴書を作成する場合は、枠に合わせてトリミングします。まずはメニューの「挿入」を押し、画像を選択して貼り付けましょう。
その後、アプリケーション上で画像をトリミングし、適切な位置へ配置します。トリミングする際は、「頭の上に余白があるか」「写真の中央に来ているか」という点を確認しましょう。下は肩までが入るように調整すると自然な印象になります。
また、調整する際に写真のフチに白い余白があると、枠が二重に見えやすいです。不要な余白はカットするか、枠にピッタリ配置すると綺麗に見えます。
履歴書作成ツールでは、トリミングできる機能があることが多く、活用すると効率的に履歴書を作成できます。まだ使ったことがない人は無料のツールを試してみるのもおすすめです。
PDF化してレイアウトの崩れを防ぐ
履歴書をデータで提出する場合は、PDF化して送るのが一般的です。PDFにすることで、使っているPCやソフトが違っても、同じ見た目で送ることができます。
WordやExcel形式で送ると、相手側の環境によってはレイアウトやフォントが崩れることがあります。またPDF化した際に、データの破損やレイアウト崩れが生じる場合もあるため、注意が必要です。
データをPDF化した後には、必ずファイルを開き、内容に崩れが生じていないかを確認しましょう。
履歴書の写真を貼るときの注意点

剥がれ防止のために接着は均一にする
部分的に弱い箇所を作らないために、写真の四辺や中央は均一に接着するようにしましょう。
端だけに両面テープを貼ると中央が浮きやすく、郵送中の振動や時間の経過と共にめくれやすくなります。一方で、接着力を高めようと何重にも貼り付けると、紙が波打ってしまいます。
裏面全体へ均一に両面テープを付けることで、剥がれにくく自然な見た目に整えられるでしょう。
貼り直しはNG!失敗した場合は新しい写真に貼り替える
履歴書に貼り付けた写真を無理に剥がすと、用紙が破れてしまいます。また写真にも汚れや折れ曲がった跡が残るため、再利用は困難です。
多少のズレであれば問題ありませんが、一目でミスとわかる程にズレた場合は、新しい履歴書に貼り直しましょう。ズレたまま提出したり、写真を剥がした跡があると、準備に手を抜いていると判断されるリスクがあります。
写真の枚数に余裕がある場合は、コピーした履歴書に貼り付けの練習をしておくと安心です。ミスがあった場合は、潔く作り直すことで良い印象につながります。
スピード写真を利用する際は裁断の丁寧さにこだわる
スピード写真では複数枚の写真が1枚のシートに印刷されます。そのため、自分で切る際の丁寧さが仕上がりの印象に直結します。
特に、台紙の余白が残っていたりガタついていたりすると、印象が良くありません。多少時間がかかっても、写真部分だけを綺麗に切り抜くことが大切です。
切る際はハサミではなく、定規とカッターを使う方が綺麗にまっすぐ切れます。不安がある場合は、写真館で撮影し履歴書サイズに切ってもらうのがおすすめです。
写真は「3~6か月以内」に撮影したものを使う
履歴書の写真は3か月以内に撮影したものを使うのが基本です。どんなに古くても、6か月以内までが限度といえます。
常に最新の情報に更新された書類を提出するのは、写真に限らず社会人としてのマナーです。半年以上前に撮影した写真の余りなどは、絶対に再利用しないようにしましょう。
写真の使い回しは見た目でバレる
数年前の証明写真を使い回すと、高い確率でバレます。外見以前に、紙自体の経年劣化からすぐに見抜かれてしまい、手抜きの印象を与えることになるでしょう。
また、免許書やマイナンバーカードなどに使用している写真も避けた方が無難です。写り方や顔・体の比率などが異なるため、履歴書用として流用することはできません。
企業ごとに写真を撮り直す必要はありませんが、少なくとも転職活動を始めるたびに新しくすることが大切です。
履歴書写真の貼り方に関するよくある質問

写真が枠からはみ出したり小さいものはNG?
写真が枠から大きくはみ出ていたり、逆に枠よりも小さすぎる写真は基本的にNGです。多少の誤差は問題ないですが、10mm以上違うようなサイズの写真は避けるべきでしょう。
また、誤差レベルの違いであっても、サイズをぴったり合わせたものより不自然に見える可能性はあります。可能なら新しい写真を貼り直した方が印象は良いでしょう。
ただし、正しいサイズを理解して丁寧に切り取った結果であれば、不適切とみなされることはないといえます。
のり・両面テープ・スティックのりはどれを使うのが正解?
一般的には、両面テープやスティックのりなど、紙が波打ちにくい物が推奨されています。
中でも両面テープは、シワになりにくく剥がれにくいため、証明写真の貼り付けに最適です。写真サイズに合わせて貼り付けるだけなので、手軽さにも優れています。
また、スティックのりでも問題ありませんが、塗り方にコツが必要です。のりが厚くならないよう、薄く全体にしっかり伸ばして塗るのがポイントです。両面テープと比べると持ち運びやすいので、外で写真を貼り付けたい場合に向いている方法です。
一方、液体のりは水分が多く写真や履歴書がヨレたり色移りしたりしやすいため、避けるのが無難です。
どの道具を使っても、剥がれないことや見た目が綺麗であることが重要です。自分が1番綺麗に貼れる方法を選ぶと良いでしょう。
写真が曲がってしまった場合は貼り直しした方がいい?
写真が明らかに曲がっている場合は、新しく履歴書を作り直しましょう。無理に剥がすと履歴書が破れたり跡が残ったりするため、外見が損なわれてしまいます。
ただし、正面から見てもほとんどわからない程度の折れや曲がりであれば、そのまま提出しても問題ありません。郵送中にも多少曲がったりすることはあるので、仕方ない範疇と判断されるでしょう。
貼る位置が少しズレた場合はどうすればいい?
写真が枠内から少しズレたとしても、大まかに枠内に収まっていれば問題ありません。多少のズレが気になる場合は、次回から仮合わせを行うことをおすすめします。
貼り付け位置のレイアウトなどはそれほど重要視されていないので、傾きや大幅なズレがなければ問題にはならないでしょう。
また、貼り付け後に不可抗力でズレてしまうこともあります。こうした事情はある程度汲み取ってもらえるものなので、貼り直す必要はありません。
写真が浮いてしまう・端がめくれてしまうときの対処法は?
写真の端がめくれている場合は、細かく切った両面テープを差し込み、押さえつけます。上から強く押さえて圧着するとぴったりと接着させることができます。
ただし、全体的に写真が浮いている場合は、履歴書自体を作り直した方が無難です。写真が浮いていると封筒から出し入れする時に引っかかり、剥がれやすくなります。
郵送前や面接に持参する前には、再度写真に浮きやめくれがないかの確認が必要です。繰り返し浮きが出てくる場合は、テープや貼り方が合っていない可能性もあります。接着方法や道具を見直しましょう。
写真が汚れてしまった場合は貼り替えるべき?
目立つ汚れや指紋、傷が付いている写真は新しい写真にして提出するのがマナーです。軽い汚れであればクリーニングクロスで優しく拭き取れます。
しかし、無理に力を入れると悪化する場合もあるので、状態を見ての判断が必要です。汚れた状態で提出すると、物を大切にできないと受け取られる恐れがあります。
第一印象を良くするためには綺麗な写真の使用が大切です。写真の予備がない場合は、スピード写真機などで新しく用意することをおすすめします。
履歴書の写真を綺麗に貼って印象アップしよう
履歴書の写真の貼り方は、サイズや撮影時期などと同じくらい重要な要素です。写真の切り方や貼り方、枠内にズレなく貼れているかどうかなど細部まで見られます。
手間はかかりますが、貼り方ひとつでも仕事へ丁寧に取り組む姿勢は表れます。定規やカッター、両面テープなどを使い、丁寧に貼り付けましょう。
ミスが生じた場合には、妥協せずに作り直すことが大切です。気になる箇所を解消し、他の応募者に差を付けられる履歴書に仕上げましょう。
