履歴書を複数枚作成するのは時間がかかる作業のため、「コピーして使い回してもいい?」と考えるのは自然なことです。しかし、丸ごとコピーした履歴書を提出するのは、多くの問題を招くおそれがある行為です。

この記事では、履歴書をコピーして使い回しても問題ないのかを、採用者の視点やアピールとしての効果などの面から解説していきます。また、一部をコピーして時短する方法や、提出以外のコピーの活用法も必見です。

失礼のない履歴書を作ることを第一にしながら、履歴書作成の手間を削減していきましょう。

履歴書のコピーはNG?OK?

コピーNGの使用例
  • 別企業に提出した履歴書のコピー
  • 手書きの履歴書のコピー
コピーOKの使用例
  • 履歴書データの一部コピー
  • 自分用の控え

別の企業に提出した履歴書をコピーするのはNG

別の企業への応募に使った履歴書を、コピーして使い回すことはできません。日付や内容に齟齬が生まれるため、「手抜き」「送付ミス」といった悪い印象を与えてしまいます。

履歴書は応募先ごとに1枚1枚作成することが基本です。完成度の高い履歴書ができた時でも、コピーして何度も使い回すのは避けましょう。

手間を惜しんでコピーを提出すれば、選考の突破率は大きく下がることになります。履歴書に限らず、「応募書類全般でコピーはNG」という基本的なマナーを守りましょう。

手書きの履歴書をコピーするのも避けるべき

履歴書を手書きで作成するのは大変な手間がかかります。そのため、コピーで楽をしたいと考えるのは自然なことです。

しかし、手書き履歴書の強みである「温かみや丁寧さ」が伝わらなくなってしまうため、手書きの履歴書をコピーして使い回すのは避けましょう。

また、氏名や連絡先だけを書いた履歴書をコピーして、自己PRや志望動機だけを個別に手書きする方法もNGです。コピーした部分と手書きした部分は簡単に見分けられるため、手抜きとして印象を損なう原因になってしまいます。

パソコン作成ならコピーが許容されるケースもある

履歴書をパソコンで作成している場合は、効率化の手段として履歴書の一部をコピーすることができます。

手書きの場合とは異なり、パソコン作成では「コピーしてきた箇所」「個別に入力してきた箇所」を見分けることができません。そのため、変わらない基本情報だけをコピーして使い回し他の項目だけ企業別に入力する時短方法が有効です。

ただし、完成している履歴書を丸ごとコピーして出すのはNGです。あくまでも「使える部分だけコピーする」という活用方法にとどめましょう。

控えや確認用としてのコピーは問題なし

履歴書のコピーは、提出用ではなく控えや確認用として使う分には問題ありません。履歴書は一度提出すると返却されないことが多く、どの企業にどの内容を書いたのか忘れてしまうケースも少なくありません。

特に複数社に応募している場合、履歴書コピーを手元に残しておくことで、面接前の確認や応募内容の整理に役立ちます。

また、次に履歴書を書く際の参考資料としても活用できます。このように、提出以外の用途であれば、履歴書のコピーは就職・転職活動を支えるツールとして役立つでしょう。

履歴書をコピーして使い回すのがだめな理由

外見や内容から簡単にバレる

履歴書をコピーして使い回すと、様々な不備や矛盾が生じます。ひとつでも不審な点があれば、コピーが簡単にバレることになるでしょう。

例えば、手書きの履歴書をコピーした場合、書いた字と印刷した字の違いは一目瞭然です。読み始めた段階で「手抜きをしている」と受け止められ、評価に大きく影響します。

また、パソコン作成であっても、コピーすれば日付に矛盾が生じます。以前に作成した履歴書を使い回すため、「提出を指示するより前の日付」「学歴・職歴の年月が古い」といった不備は避けられません。

一部だけのズレならミスと見なされることもありますが、書類全体で日付がズレているとコピーを強く疑われます。手書きでもパソコン作成でも、丸ごとコピーして使い回せば間違いなくバレると考えるべきです。

志望動機や自己PRが不自然になる

履歴書をコピーして使い回すと、志望動機や自己PRの内容が応募先企業と合わなくなることがあります。これらは企業ごとに内容を調整するべき項目であるため、別の企業用の文章では違和感を与えてしまいます。

特に、社名や事業内容に触れている部分が他社向けのまま残っていると、すぐに使い回しであることがバレてしまいます。

志望動機も自己PRも、履歴書の中では重要度が非常に高い項目です。しっかりアピールを行えるよう、応募企業ごとに新しく作成する必要があります。

市販品のコピーは著作権侵害のおそれがある

履歴書の扱いで注意したいのが、市販されている履歴書用紙をそのままコピーして使用するケースです。市販品の履歴書用紙には、レイアウトやデザインに著作権があるため、原本を複製して使う行為は問題になる可能性があります。

記入練習や下書きなど、自分の手元だけで完結する使い方であれば、個人利用の範囲と考えられます。しかし、コピーした用紙を企業に提出する場合は第三者への頒布にあたるため、個人利用の範囲を超えると判断されるでしょう。

トラブルを避けるためにも、市販の履歴書用紙をコピーして提出するのは控えましょう。

パソコンで作る履歴書は「データの再利用」で効率化できる!

氏名・住所・資格など変わらない情報は使い回せる

パソコンで履歴書を作成・保存しておけば、基本情報はデータを再利用して効率よく作成できます。具体的には、氏名・住所・連絡先・学歴・職歴などが該当します。

これらは応募企業ごとに書き分ける必要がない客観的な事実であるため、毎回はじめから入力するよりもコピーして活用したほうが効率的です。特に転職活動では応募社数が多くなりがちなので、基本情報を共通化しておくことでミスの防止にもつながります。

ただし、職歴の書き方や表現を企業に合わせて微調整するケースもあるため、「完全にそのまま使う部分」と「見直す部分」を分けて管理することが大切です。

1枚ずつ作るより効率的で時短になる

パソコンで作成したデータを再利用する最大のメリットは、手書きに比べて大幅な時間短縮ができる点です。

手書きの場合、1枚作るごとに全ての項目の下書きや清書が必要になります。一方、パソコン作成なら、ベースとなる履歴書を用意しておくと、数分の修正だけで新しい履歴書を作成できます。

特に、複数社へ同時応募する場合、履歴書作成の負担を大きく減らせるのは利点です。時間に余裕が生まれることで、企業研究や志望動機のブラッシュアップなど、より重要な準備に集中できるようになります。

パソコン作成でコピーを有効活用すれば、効率良く応募を進められるでしょう。

履歴書作成サービスならデータ保存で再利用も簡単

履歴書作成サービスを利用すると、入力した内容をデータとして保存でき、次回以降も前回の情報をそのまま使える点が大きなメリットです。

氏名や学歴、職歴といった基本情報を一度登録しておけば、新しく履歴書を作成するたびに最初から入力し直す必要がありません。応募先ごとに複数の履歴書を管理できるサービスも多く、志望動機や自己PRなど変更が必要な部分だけを差し替えることも簡単です。

コピー&ペーストによる入力ミスや書式崩れが起こりにくく、履歴書を何度も作成する人ほど作業効率の向上を実感しやすいでしょう。

中でも「らくらく履歴書」は、WordやExcelといったソフトを用意する必要がなく、ウェブブラウザやスマホアプリから手軽に利用できます。パソコンがなくてもスマートフォンだけで履歴書の作成や修正ができるため、通勤時間やちょっとした空き時間など、思い立ったタイミングですぐに準備を進められる点が魅力です。

専用ソフトの操作に慣れていない人でも扱いやすく、環境を選ばず履歴書を作成できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。さらに、職種にマッチしたテンプレートが用意されているので、フォームに沿って入力するだけで履歴書が完成する点もポイントです。

Web上で何度でも書き直せるほか、AIによる自己PR作成機能や例文の活用、PDFでのメール提出、低価格でのコンビニエンスストア印刷にも対応しています。効率良く複数の履歴書を準備したい人は、ぜひ「らくらく履歴書」をご利用ください。

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【提出用】コピー機で履歴書を印刷するポイント

【履歴書コピーの手順】

①PDF形式のデータを用意

②用紙は上質紙がおすすめ

③「拡大率」「片面印刷」などの設定を確認

④プレビューや試し刷りを活用して印刷

履歴書のコピーは原則として避けるべきですが、コピー機で履歴書データを印刷するのは問題ありません。パソコンやスマホで作成した履歴書でも、郵送するためにはカラーコピーなどをする必要があります。

ここからは、コピー機で履歴書を印刷する場合に知っておきたいポイントを紹介していきます。

履歴書データはPDFで用意する

印刷するための履歴書データは、PDF形式で用意しておきましょう。テンプレートから履歴書を作成した場合はWordやExcel形式であることが多いですが、こちらは印刷用には適しません。

PDF形式の強みは、読み込む環境によるレイアウトの乱れが生じないことです。一方、WordやExcel形式は、異なる環境で読み込むと改行や改ページの位置がズレることがあります。

また、JPGやPNGといった画像形式は、品質の問題で履歴書向きではありません。作成時の見た目よりも画質が落ちやすく、写真や細かい部分が確認しにくい履歴書になってしまいます。

WordやExcelで履歴書を作成した場合でも、最後は必ずPDF形式を選んで保存しましょう。

履歴書ではコピー用紙より上質紙がおすすめ

履歴書の印刷には、一般的なコピー用紙(普通紙)ではなく、上質紙を使うと、より上品な仕上がりになります。

上質紙はコピー用紙よりもインクの乗りが良く、特に文字を鮮明に印刷できるのが特徴です。また、手触りもコピー用紙と比べてなめらかで、高級感があります。

さらに、紙自体が丈夫に出来ているので、郵送中に折れ曲がりが生じにくいのも強みといえます。コピー用紙と比べればコストはかかりますが、その分だけメリットも多い用紙です。余裕があれば上質紙の使用を検討してみましょう。

「拡大率」「片面印刷」などの印刷設定を確認

履歴書を印刷する際は、各種印刷設定を必ず確認しておきましょう。初期設定のまま印刷すると、提出用として適さない仕上がりになる可能性が高いです。

注意したい印刷設定としては、「拡大率」「片面・両面印刷」「解像度」の3つが挙げられます。

拡大率は「100%」や「実際のサイズ」を選びましょう。コピー機が自動で設定する拡大率は100%よりも小さいことがあり、余白が生じる原因になります。

また、履歴書は「片面印刷」が基本です。A3で見開きにする場合でも、A4で2ページ構成にする場合でも、両面印刷はマナー違反となります。初期設定では両面印刷になっていることも多いため、特に注意が必要です。

最後に、解像度(印刷品質)はなるべく高いものを選びましょう。多くのコピー機では「標準」などが初期設定になっているため、必ず見ておきたい設定です。

プレビューや試し刷りをしておくと安心

印刷設定が済んだら、印刷前のプレビューを確認した上で印刷を始めます。ここでは、一度で完璧に仕上げることにこだわりすぎず、試し刷りのつもりで何枚か印刷してみると良いでしょう。

印刷物にインクのかすれや滲み・汚れなどが付いてしまうことは珍しくありません。納得のいく仕上がりになるまで、何度か印刷を繰り返してみましょう。

提出用に使わなかった履歴書も、後述の方法で活用することができます。1枚1枚の印刷コストはそれほど高くないので、見栄えを優先して印刷することがおすすめです。

【自分用】提出以外での履歴書コピーの活用法

コピーした履歴書の活用法
  • 控えとして保存
  • 面接前の確認用
  • 職務経歴書やES作成時の情報整理

コピーした履歴書を提出用として使い回すことはできませんが、それ以外であれば様々な活用法があります。

ここからは、履歴書のコピーを提出以外でどのように活用できるのか、具体的な使い道を紹介します。

控えとして保存しておく

履歴書のコピーを取っておくことで、提出内容を忘れないための「控え」として活用できます。

履歴書には、学歴や職歴だけでなく、志望動機や自己PRなど、その時点での考えやアピールポイントが反映されています。しかし、一度提出してしまうと内容を見返すことができないため、「どの会社に何を書いたのか分からない」と困るケースも多いです。

そこでコピーを保管しておけば、いつでも提出内容を確認でき、応募状況の整理にも役立ちます。また、転職活動が長期化した場合でも、過去の履歴書を見返すことで、自分の考えやキャリアの変化を客観的に把握できます。

データ化しておくと管理がしやすく、次回の履歴書作成時の参考資料としても活用できるでしょう。

面接前の確認用として持参する

履歴書のコピーは、面接前の準備においても非常に重要な役割を果たします。面接では、提出した履歴書をもとに質問が行われます。その際、自分が記載した内容を正確に把握していないと、回答に一貫性がなくなってしまうでしょう。

特に、志望動機や自己PR・職務経歴について、履歴書と面接での説明にズレがあると、信用を損ないかねません。面接前に履歴書のコピーを読み返しておけば、「質問されそうなこと」を整理でき、自信を持って受け答えができるようになります。

複数社を並行して受けている場合でも、企業ごとの違いを確認できるため、直前の見直し用としてコピーを持参しておくと安心です。

職務経歴書やES作成時の情報整理に役立つ

履歴書のコピーは、職務経歴書やエントリーシート(ES)を作成する際の情報整理にも役立ちます。

職務経歴書やESでは、入社日・退職日・担当業務・役職名といった情報を正確に記載することが必要です。ミスがあったり、履歴書と食い違っていたりすると、書類の信頼性が落ちてしまいます。

しかし、一度正確に書いた履歴書のコピーを手元に残しておけば、それを書き写すだけで確実な情報を記載できます。また、履歴書に記載した自己PRや志望動機を見返すことで、自分がどの強みを軸にしてきたのか整理することもできるでしょう。

過去の履歴書コピーを土台にしつつ、最新の経験や成長を反映させてブラッシュアップすることで、職務経歴書やESの完成度を高めることが可能です。

履歴書をコピーして保管・再利用するときの注意点

コピー中に折り目や汚れがつかないようにする

履歴書をコピーする際に注意したいのは、コピー元である履歴書の原本をきれいな状態に保つことです。

コピーはあくまで控えや内容確認用であり、提出するものではありません。そのため、多少のかすれや色味の違いがあっても大きな問題になることはほとんどありません。

しかし、コピー作業の過程で原本に折り目がついたり、汚れやシワができてしまったりすると、提出用の履歴書の印象が悪くなってしまいます。コピー機にセットする際は用紙を丁寧に扱い、角が折れたり、トレイですれて汚れたりしないよう注意しましょう。

また、複数枚をまとめてコピーする際に原本の上へ他の書類を重ねると、用紙の重みで折り目やシワがつく原因になります。履歴書は提出時の第一印象を左右する書類のため、コピー作業中も原本を丁寧に扱いましょう。

不要になったコピーはシュレッダーで破棄する

履歴書のコピーには、氏名・住所・電話番号・学歴・職歴など、多くの個人情報が含まれています。そのため、不要になったコピーをそのままゴミ箱に捨てるのは避けましょう。第三者の目に触れたり、情報が流出したりすると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

コピーは提出用ではなく一時的な確認や控えとして使うものが多いため、役目を終えたらシュレッダーにかけて処分するのが基本です。

自宅にシュレッダーがない場合は、細かく裁断して複数のごみ袋に分けるなど、情報が復元されにくい方法で処分しましょう。

紛失・情報流出を防ぐために厳重に管理する

コピーした履歴書を控えとして保管する場合は、紛失や情報流出を防ぐための管理が欠かせません。履歴書には個人を特定できる情報が多く含まれているため、カバンの中に無造作に入れたままにしたり、共有スペースに置きっぱなしにしたりするのは危険です。

自宅で保管する場合は、他の書類と分けてファイルにまとめる・鍵付きの引き出しに入れるなど、管理方法を決めておくと安心です。また、データとして保存している場合も同様に、パスワードを設定するなどの配慮が必要です。

履歴書のコピーは便利な反面、扱いを誤るとリスクにもなります。安心して活用するためにも、「必要なときだけ使い、不要になったら適切に処分する」という意識を持ちましょう。

履歴書はコピーせず一枚ずつ丁寧に作成しよう!

履歴書のコピーは、提出用として使うことは避けるべきですが、控えや確認用として保管しておくと役立ちます。面接前に提出内容を見返したり、次回の履歴書作成や職務経歴書の参考にしたりすることで、就職・転職活動をスムーズに進められます。

コピーを取る際は原本に折り目や汚れがつかないよう丁寧に扱い、提出用の履歴書をきれいな状態で保つことが大切です。

また、履歴書のコピーには多くの個人情報が含まれているため、不要になったものはシュレッダーで処分し、保管する場合も紛失や情報流出を防ぐために厳重に管理しましょう。

履歴書は、あなたの経歴や人柄を採用担当者に伝える大切な書類です。正しい使い分けと適切な管理を意識し、就職・転職活動をより安心して進めましょう。

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