「営業職の自己PRは何を伝えれば良い?」「営業職の選考に通過する自己PRとは?」など、自己PRの作成に悩む求職者は少なくありません。応募書類の自己PR文は、企業が注目する項目なので、自身の魅力が伝わる文章を作成する必要があります。

本記事では、営業職の自己PR文で企業が注目するポイントや、書くときの構成、作るコツなど、自己PR文の作成に役立つ情報を解説します。業種やスキル、新卒・転職者など様々なパターン別に自己PRの例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

営業職の自己PR文で企業が注目するポイント

自社にマッチする人材か

営業職の自己PRは、企業にマッチしているのかが重要です。企業は入社する人材に対して、長期的に働いて欲しいと考えて求人を募集しています。

自社にマッチしない場合は早期離職が懸念されるため、企業は自社にマッチする人材なのかを自己PRからシビアに見極めています。

自身の強みや得意分野が応募先の求める人物像とマッチしていれば、選考通過率がアップするでしょう。さらに、強みを企業の営業スタイルにおいてどのように活かすのかをアピールすることが大切です。

営業としてのポテンシャルはあるか

営業職は未経験でも応募できる求人が多数あるものの、誰でも採用されるわけではありません。採用されるには応募者の意欲が必要不可欠であるため、自己PRで営業としてのポテンシャルをアピールすることが重要です。

営業としてのポテンシャルが伝わる自己PR文であれば、未経験でも採用されるチャンスは十分あるでしょう。自己PR文でポテンシャルを伝えるには、過去の経験や実績、スキルを具体的に説明し、営業スキルに通じる強みをアピールすることを意識してください。

営業職の自己PRを書くときの構成

営業職の自己PRの構成

①書き出し:結論として強みを伝える

②エピソード:強みを発揮した経験

③締め:強みを企業でどのように活かすか

書き出し

例文

私は人と話すことが大好きで、初対面でも気軽にコミュニケーションを取れることが強みです。

自己PRの書き出しは、まず「結果」を伝えます。自身の一番の強みだと考える、営業に求められるスキルを簡潔な一言で伝えましょう。

一番アピールしたい強みを簡潔に書き出すことで、読み手の印象に残りやすく、強みを理解しやすいため、先の展開を期待されるでしょう。

エピソード

例文

私は留学経験を通じて、さまざまな国籍や文化を持つ人たちと交流する機会がありました。言葉が通じないケースも多くありましたが、ボディランゲージなどを行うことで、言葉の壁を越えコミュニケーションを取ることができました。

この経験から私は、異文化理解力と柔軟なコミニケーションスキルを身に付けることができました。

次に、強みが発揮できたエピソードを紹介します。エピソードのなかには、課題と課題を乗り越えるための解決策、その結果学べたことを記載すると、強みに説得力が増します。

上記の例文では、言葉が通じないことが「課題」であり、ボディランゲージなどを行うことが「解決策」です。異文化理解力と柔軟なコミニケーションスキルを身に付けたことが「学び・結果」になります。

可能であれば、学びや結果を記載する際は、具体的な数値などの客観的なデータで示せると良いでしょう。

締め

例文

貴社のグローバルな事業展開では、私の強みを十分に発揮できると考えております。また「一歩一歩、着実に前進する」という経営理念に強く共感しており、私の経験を活かして一歩一歩海外顧客との信頼関係を着実に築いていきたいと考えています。

最後は、強みを応募企業でどのように活かせるのかを記載して締めます。ここで重要なのは「企業が求めている人材」であることをアピールする点です。

事前に企業分析を入念に行い、企業理念や事業内容を踏まえた内容を盛り込むと、企業への理解度が高いと評価されるでしょう。

営業職の自己PR文を作るコツ

実績は数字で示す

営業実績のアピール例

  • 営業MVPを3度獲得した
  • 法人営業歴4年
  • 新規売り上げ〇万円を達成
  • 前年比〇%の契約件数増加を達成

自己PRで実績をアピールする場合、数字で示すように意識しましょう。一般的に営業の仕事は数字で実績が判断されるため、過去の営業実績をアピールする際は、上記のように表記すると効果的です。

また、応募企業で役立つ資格をアピールするのも効果的です。採用担当者は具体的にどのような営業経験があるのかが理解できると、営業として活躍できるかイメージしやすくなります。

前職が営業職でない場合は、仕事で評価されたことなどをエピソードに盛り込みましょう。

応募先にマッチするスキルをアピールする

営業職の自己PRでは、応募先にマッチするスキルをアピールしてください。そのためには、企業が求める人物像をリサーチする必要があります。

企業のWebサイトや企業・経営者のSNS、経営者のインタビュー記事などからリサーチが可能です。企業が求める人物像を掴めたら、自身の経験の中から求める要素をピックアップしてアピールしましょう。

リサーチを基にアピールすることで、採用担当者の信頼を得られる可能性があります。

アピールする強みは一つに絞る

なるべく自分の良い部分を伝えるためには、多くの強みを自己PRでアピールしたくなるかもしれません。しかし、複数のアピールポイントを記載すると、かえって内容が薄くなり、結局何を伝えたい自己PRなのかわからなくなります。そのため、自己PRでアピールする強みは一つに絞りましょう。

一つに絞ることで、具体的なエピソードを記載する余裕ができ、アピールポイントに説得力を出すことが可能です。アピールする数の多さよりも、一つの強みを深掘りして伝えるほうが印象に残る自己PR文になります。

【業種別】営業職の自己PR例文

自動車メーカー

【例文】

私の強みは、顧客への的確な情報提供や提案などのアプローチ力です。私は学生の頃アパレルブランドの販売員としてアルバイトをしており、常にアパレル関連に意識を向けて流行商品の情報取集したり、お客様の好みや特徴を記録したりして提案を行っていました。

その結果、お客様が求める商品の提案ができ、販売スタッフのなかでトップ3の売上を達成しました。これらの経験を通じて、顧客の期待を超えるサービスを提供することの重要性を学びました。

また、私は小さいころから車が好きで、自動車雑誌を愛読したり、自動車メーカーのイベントに参加したりすることが趣味です。貴社の「〇〇」には特に魅力を感じており、私のスキルを活かして、その魅力をより多くのお客様に伝えたいと考えております。(350字以内)

上記は営業業界未経験者向けの例文です。

最初に伝えたい強みを簡潔にアピールすることで、何を伝えたいのかが読み手に伝わりやすい書き出しになっています。続いて強みを裏付けるエピソードでは、数字を用いた実績紹介ができているので、応募者のスキルの度合いがわかりやすいです。

また応募先ならではの特徴を加えているため、自社への理解度があると見てもらえるでしょう。応募企業ならではの理由を加えることで、志望度の高さが伝わる自己PRとなります。

食品メーカー

【例文】

私の強みは、お客様のニーズを的確に把握し、最適な提案を行う提案力と行動力です。自動車メーカーの営業職として約5年間勤務し、主に法人顧客を担当しました。新規取引の開拓においては、顧客の課題や市場動向を徹底的に分析し、製品の特長を最大限に活かした提案を行った結果、年間契約数を30%増加させることができました。また、既存顧客との関係構築にも力を入れ、顧客満足度調査で90%以上の高評価を得ることができました。

食品は自動車と異なり、日常的な消費財でありながら、お客様の健康や生活に直結する重要な商材です。そのため、自動車営業で培った提案力や顧客目線のコミュニケーション力を活かしつつ、新たな市場で挑戦したいと考えています。貴社の営業職として、お客様との信頼関係を構築しながら、持続的な売上拡大に貢献したいと思っています。(400字以内)

前職も営業をしていた方は、営業経験を伝えることで、営業としてのポテンシャルが伝わりやすいです。営業職はお客様と関わることが多いため、誠実に取り組むことをアピールするのは効果的です。

採用担当者は自己PR文において、応募者が努力した部分に注目しています。エピソードでは結果を得るまでの経緯が具体的なほど、応募者の魅力が伝わりやすいため、なるべく深掘りして盛り込むようにしましょう。

商社

【例文】

私の強みは課題から原因を発見し的確に改善する課題解決力です。私は住宅営業を行っていましたが、初月は契約が取れませんでした。そこで自分の営業成績を確認し、商談のアポイントを取るときに断られているケースが多いことが課題だと気づきました。この課題を解決するために必要なのは、お客様のニーズを高めることが大切だと理解し、これが商談を作れない原因だとわかりました。

そこで私はトーク内容を見直し、トップの営業成績を誇る先輩が取り入れている内容を取り入れることでお客様のニーズを高めることに成功しました。その結果、毎月のように契約が取れるようになり、新規売り上げ〇万円を達成しました。この経験より課題を深掘りすることで、根本的な解決ができることを学びました。

貴社でもこれまでの経験を活かし、企業が抱える問題を根本的に改善できるような営業活動をしたいと考えています。(400字以内)

どのような課題から原因を発見し、何に取り組んだのか、その結果の行動までがしっかりまとめられています。新規売上額を数字で示していることで、営業としてのポテンシャルが伝わりやすい自己PR文です。

営業職の自己PRでは、応募先が求める人材であることをアピールすることが重要です。商社は主体性が求められる職種なので、課題解決力はアピールに効果的な強みといえます。

【職種別】営業職の自己PR例文

メーカー営業

【例文】

私の強みは、課題解決力と提案力です。学生時代、ゼミ活動で環境に配慮した製品の市場調査と企画提案を担当しました。企業へのヒアリングを通じて現場の課題やニーズを把握し、持続可能な素材を活用した製品案を提案しました。その結果、提案が採用され、製品化へと繋がりました。この経験を通じ、顧客視点で考え、具体的な解決策を提案するスキルを身に付けました。さらに、チームでの共同作業を通じて得た調整力や粘り強さも私の大きな強みです。貴社のような業界をリードする企業であれば、幅広い顧客のニーズに応える提案型営業ができると確信しています。課題解決に向けた行動力を活かし、貴社製品の価値を最大限に引き出し、貴社のさらなる成長に貢献したいです。(350字以内)

メーカー営業職に求められる「課題解決力」と「提案力」に重点を置き、具体的な経験を通じてアピールしています。強みだけでなく、その背景にある経験とスキルの習得過程を丁寧に説明することで説得力を持たせています。

志望企業の特徴を踏まえて、どのように能力を活かしていけるかをもう少し具体的に述べられると、さらに印象的な自己PRになるでしょう。

ルート営業

【例文】

私の強みは、長期的な信頼関係を築く力です。学生時代、家庭教師のアルバイトで、3年間同じ生徒を担当しました。生徒や保護者と信頼を深めながら、学習の進捗や悩みに寄り添い、共に目標を達成しました。特に、生徒が学力を伸ばし、自信を持つ過程に寄り添えたことが大きなやりがいでした。この経験から、丁寧なコミュニケーションときめ細かな対応が、信頼を深める鍵であると実感しました。貴社は既存顧客との関係を大切にするルート営業が主軸であり、私の強みを活かせる環境だと感じています。顧客の声をしっかりと受け止め、適切な提案やフォローを行うことで、顧客満足度を向上させ、貴社の信頼のさらなる向上に貢献したいと考えています。(300字以内)

この文章は、ルート営業に必要な「信頼関係を構築する力」を具体的なエピソードで強調しています。家庭教師という経験をもとに培ったスキルを、業務にどう活かせるかまで示せている点が印象的です。

さらに、顧客満足度の向上という具体的な目標を挙げて貢献の意思が表されており、将来的な活躍のビジョンまで想像してもらいやすくなっています。過去に培った能力と、今後の豊富をバランスよく示すことが自己PRでは有効です。

法人営業

【例文】

私の強みは、論理的な思考と課題解決力です。ゼミ活動では、中小企業を対象とした経営支援の提案プロジェクトに参加しました。企業の経営課題を分析するため、データ収集や現場ヒアリングを徹底し、経営資源の最適化を提案しました。その過程で、顧客の課題を深く理解し、それに基づいた具体的な解決策を提示する力を培いました。また、プレゼンテーションでは経営者層の視点を意識し、わかりやすく説得力のある提案を行いました。貴社の法人営業職では、これらの経験を活かし、顧客の課題解決をサポートしつつ、貴社の収益拡大に貢献することが目標です。顧客の成長を支えることで貴社の成長を促進できるような営業スタイルを目指します。(300字以内)

法人営業に求められる「論理性」と「課題解決力」を明確にアピールした文章です。ゼミ活動で実際に企業の経営課題に深く触れたという経験が強い説得力を与えています。

顧客視点に立った提案力やプレゼン能力を強調することは、営業職において重要なポイントです。ただし、もう少し企業の具体的な事業内容に触れると、企業研究の深さもアピールできるでしょう。

【スキル別】営業職の自己PR例文

傾聴力

【例文】

私は営業職として、相手の意見を引き出すことを大切にしています。私は個人営業店の経営者を対象に、スマホ決済サービスの新規顧客開拓営業を担当していましたが、当初はアポイントがなかなか取れませんでした。

そこで、スマホ決済サービスの案内をしたいという入りではなく、「今困っていることや悩んでいることを教えてほしい」というアプローチに代え、初回訪問では自社サービスの話ではなく、課題やニーズを引き出す方法に変更しました。

そこで得た課題に対し、解決のヒントになる情報提供をすることで、アポイントが取りやすくなり、サービスも前向きに考えてもらえるようになりました。その結果、〇件の受注に成功、売上〇〇万円を達成し、相手の意見に耳を傾けることの大切さを学びました。貴社の営業活動でも、お客様の意見を引き出し、課題解決に貢献したいと考えています。(400字以内)

「傾聴力」を「相手の意見を引き出すこと」と言い換えてアピールしています。自己PRではライバルと被らない強みをアピールしたほうが、採用担当者に強い印象を残せます。

営業職のアピールに傾聴力は有効ですが、そのまま記載すると他の応募者と被る可能性があるため、できる限り言い換えて表現すると良いでしょう。

上記の例文は結論から始まり、根拠になるエピソードが具体的にまとめられています。読みやすさも優秀な人材なのか判断するポイントになるため、流れを意識して作成しましょう。

計画力

【例文】

私の強みは目標から逆算してやるべきことを明確にし、遂行していく計画力です。現職では3年間ルート営業として勤務し、目標に向かって計画を立てて行動することを常に意識しています。

入社してすぐは思うように売上が上がらない時期がありました。そこで年間のノルマを達成するために半年・1ヶ月・1週間と細かく行動目標を立て、数字が下がった場合は翌週で挽回できるように計画し直して取り組みました。結果、前年比の売上が150%を超え社内でも評価されました。

また、一日の時間を無駄なく使えるよう、午前中は顧客情報の管理や資料の作成などにあて、午後からは顧客先へ出向けるように効率的に仕事を進める工夫をしています。貴社御社においても目標の進捗具合を把握し、必要に応じて軌道修正することで、成果を出していきます。(350字以内)

アピールポイントを「計画力」とだけ伝えるのではなく、「目標から逆算してやるべきことを明確にする」と具体的に説明することでライバルとの差別化ができています。営業職の仕事は納期が決められているケースが多いため、計画的に仕事を進められる人材が求められます。

数字で実績が示されており、営業としてのスキルが採用担当者に伝わりやすい文章です。最後には応募企業で強みをどのように活かせられるかを記載しているので、入社後の活躍をイメージしてもらいやすいでしょう。

継続力

【例文】

私の強みは、どんな状況でも目標達成に向けて努力を継続できる力です。前職では営業職として新規顧客の開拓を担当し、結果を出すために地道な活動を続けました。最初の3か月間は成果が出ない時期もありましたが、毎日20件以上の訪問を欠かさず行い、改善点を見つけるために先輩社員の営業を観察し、提案資料を見直すなど、粘り強く取り組みました。その結果、6か月後にはチームでトップの契約件数を達成することができました。

私が大切にしているのは、途中で諦めるのではなく、努力を重ねることで道を切り拓く姿勢です。この継続力を貴社での業務にも活かし、新たな顧客との信頼関係構築や、長期的な売上拡大に貢献していきたいと考えています。挑戦し続けることで成果を出し、会社の成長に寄与したいと考えています。(350字以内)

応募先の求める人材に該当するなら、継続力も自己PRにおすすめの強みです。作成する際は例文のように「粘り強く取り組んだ」など、別の表現をすることで差別化ができます。

例文は強みの根拠となるエピソードが具体的に紹介されており、解決策も詳細に説明されています。そのため、強みの説得力がある自己PRができています。さらに応募企業の特色や特徴を絡めた文章を加えると、企業調査ができていることをアピールできるでしょう。

【営業未経験】営業職の自己PR例文

新卒の場合

【例文】

私の強みは、目標達成に向けた粘り強さと計画力です。学生時代、所属していたサークルのイベント企画で責任者を務め、参加者を例年の1.5倍に増やすという目標を掲げました。目標を達成するために、過去のイベントを分析し、改善点を洗い出し、新しい企画を提案しました。特に、SNSを活用した広報活動やタイムスケジュールの最適化が功を奏し、多くの参加者を集めることに成功しました。この経験を通じ、目標を定め、課題を分析し、計画を立てて実行する力を磨くことができました。貴社の営業職では、この粘り強さと計画力を活かし、顧客ニーズを深く理解した提案を行うことで、貴社の成長に貢献したいと考えています。結果を出すために努力を惜しまない姿勢で、目標達成に向けた営業活動に取り組んでいきます。(350字以内)

「目標達成意識」と「計画力」に重点を置き、サークル活動でのエピソードを通じてそれらの能力が培われた経緯を説明しています。新卒の自己PRでは学生時代の経験が主軸になることが多いため、エピソードを深掘りしておくことが重要です。

また、イベントの成果を具体的な数値で示すことで、強みを実証的にアピールしている点も企業に良い印象を与えやすい部分です。企業研究を深め、営業活動のどのような部分に計画力を活かすかを明記すると、さらに魅力的な自己PRになるでしょう。

営業職以外から転職する場合

【例文】

私は、前職で培った課題解決力を活かし、営業職で貴社に貢献したいと考えています。これまで、物流業界での業務改善プロジェクトに携わり、コスト削減や効率向上を実現してきました。例えば、配送ルートの再編を担当した際、現場スタッフから意見を集め、運行データを分析して改善案を提案。その結果、配送コストを月間15%削減することに成功しました。この経験から、現場の声を聞きつつデータに基づいて最適な解決策を導き出す力を培いました。営業職でも顧客の課題を深く理解し、最適な提案を行う姿勢が求められると考えています。貴社での営業活動においては、顧客満足度向上や業績拡大に向け、前職で培った課題解決力を存分に発揮し、成果を上げていきたいです。(350字以内)

他の職種から営業職へ転職する場合、前職で培った能力を営業職でどう活かすかという点が重視されます。この例文では「課題解決力」を軸としており、実際に成果を出したということを数値を用いて表現することで、他業種にも通じやすいアピールを行えています。

さらに、「現場の声を聞きつつデータを分析して解決策を導く」という汎用性の高い具体的なプロセスを述べることで、場面を選ばず活躍できるイメージを持ってもらいやすくなっています。

最後に具体的な活躍のビジョンも示しており、業界研究をしっかり行ったことが伝わる締めができている点も好印象です。営業未経験という点ではなく、前職での経験がを活かした自己PRを作成することが重要です。

営業職の自己PR文を作成するときの注意点

抽象的な表現は避ける

自己PR文では「アルバイトで評価された経験があります」「コミュニケーションスキルがあります」など、抽象的な表現は避けるようにしましょう。

具体性に欠けた曖昧な表現では、応募者の魅力が伝わりません。また、他の応募者とアピールポイントが被る可能性があり、採用担当者の印象に残りづらいでしょう。

目を惹く自己PR文にするには、自身の強みを細かく分析し、具体的なエピソードを述べることが重要です。

専門用語は多用しない

自己PRは、誰にでもわかりやすい言葉で作成することが大切です。そのため、業界の人にしかわからないような、専門用語の多用は避けましょう。

専門用語を多用した自己PR文は、相手に内容が伝わらないだけでなく「配慮に欠けた人材」と判断される可能性があります。どうしても専門用語を使いたい場合は、業界外の人でもわかるように、括弧書きなどで説明を添えるといった工夫が必要です。

営業職にマッチする強みをアピールする

自己PRでアピールできる強みは多数ありますが、営業職の自己PRでは営業職にマッチする強みをアピールする必要があります。例えば、単調な作業や備品管理が得意などの強みは、事務職などであればアピールできますが、営業職では他の強みをアピールしたほうが採用担当者に好印象を与えやすいです。

営業職は一人で作業を行うことより、チームワークのアピールが効果的です。人と関わる仕事なので、柔軟性や傾聴力など、自身の中から営業職にマッチしたアピールを探してみましょう。

営業職の自己PRは自身の魅力をアピールするチャンス!

企業は営業職の自己PRで、自社にマッチするか、営業としてのポテンシャルがあるのかを見極めています。そのため、自己PR文を作成する際は、企業が求める人材を調査し、マッチしたスキルのアピールが効果的です。

自己PR文を作成する際は、読み手に伝わりやすくするために、構成に気を付けましょう。アピールする強みは一つに絞り、実績は数字を用いて示すことも魅力的な自己PR文にするポイントです。

自己PR文は自身をアピールする大きなチャンスなので、本記事で紹介したコツや例文などを参考にして「一緒に働きたい」と思ってもらえるような文章を作成しましょう。

らくだ先生
営業職の自己PRを書くポイント
  • 企業が求める人物像を意識して書く
  • 営業未経験の場合はポテンシャルをアピール
  • エピソードと成果には具体性を持たせると効果的!

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